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大間の鮪ヅケ
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烏賊 雲丹・とびこ載せ 京都錦胡麻
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さっと湯通しした海老
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〆鯖 茗荷・羅臼昆布載せ
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生ほたて
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平目 肝載せ
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太刀魚炙り 梅肉
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鮪ヅケ 鮪出汁で。
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鱚炙り 柚子胡椒
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玄ちゃん鯵 粉醤油
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赤出汁
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栄螺炙り オクラ載せ
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海老頭炙り
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真鯛炙り
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焼き白子
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豊前の穴子炙り
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鮪ヅケ鉄火
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玉子
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メロン
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福岡である友人の結婚式に出席する事になった。
折角だから観光がてら美味しいものが食べたいと
無い頭を捻って考えた所、九州で寿司を食べた事が無い事を思い出した。
早速検索して福岡県で一番評価の高い当店がヒットしたのですかさず電話をした。
事前情報として知ってはいたのだが、当店はアルコール禁止。
根っからの呑み助の私にとっては青天の霹靂だが
ランチとして割り切ってしまえばと、お昼にお伺いする事にした。
ただ福岡空港着が11時15分の予定だった為、
少し余裕を持って13時に予約しようとするも
他のお客様との兼ね合いがあって12時半にしてほしいと言う。
少々乗継に不安があったのだが
なんとかなるだろうと軽い気持ちでそれに合わせたのであった。
さて当日、朝から天候不順で嫌な予感でいっぱい。
蓋を開ければ予感は的中。25分の到着遅れである。
結局、11時40分に飛行機を降りて息つく暇もなく、猛ダッシュし、
45分の地下鉄に飛び乗って、博多駅12時発の新幹線になんとか身体をねじこんだ。
まったく高級寿司店でランチを頂くとは思えない慌ただしさである。
だが、新幹線に乗ってしまえばこっちのもの。
小倉までは博多からたったの16分。
駅からは小倉城口から出て東へ5分程なのでちょうど予約5分前に到着。
ほっと胸を撫で下ろして暖簾をくぐったのであった。
前書きが長くなった。
お店はマンションの一階で奥まった所にある。
目の前は駐車スペースとなっているようだが、壁には大きく天寿しと
金文字で描かれた看板がかかっているのが印象的。
ごめんくださいと入れば待つ為の椅子が並んでいて奥がカウンターになっている。
席数はたったの5席。
昭和10年創業と聞く割に大変綺麗にされているので最近改装されたのであろう。
板場の背中には大きく金文字で天寿しと書かれた立派な看板がかかり、
中では準備の為に女性の板前さんがもくもくと作業をされている。
カウンターに目を移すと手をすすぐ為の水が流れ、
やや高い位置に寿司を置く台が。
座ってお絞りを頂いて4人の予約客が揃った所でご主人が登場。
物腰の柔らかな方で安心。
若造の私にも優しく対応下さる。
ちなみに此の方では予約時に大体食べる量を申告しておく必要がある。
7貫か14貫で聞かれるのだが、勿論追加やストップが可能だ。
まずはこれをお上がり下さいと、面取りしてかぼすで香りづけした胡瓜をゴロゴロと。
塩で頂く。
こういう所にも丁寧な仕事がしてあるのが良い。
で、握りに入る前にこの日のお任せに雲丹か白子どちらを入れるか聞かれたのだが、
雲丹はこの日は利尻だったので、折角ならと白子を頂く事にした。
さてまずはお腹が減っていらっしゃると思ってと言いながら三貫が立て続けに登場。
江戸前というか寿司に仕事がしてあるのでムラサキは付けない。
・大間の鮪ヅケ
ヅケは我々が来てから浸けただけ。
かぼすが少し香る鮪は大間から。
良質のトロ。舌触りがよく美味。
シャリは西日本風というか、
やや硬めの白米でほんのり甘く酢で仕上げてあり
大きさはやや小さめだが俵型でネタとのバランスが良い。
・烏賊
お次は烏賊。細工がしてあり、烏賊が足を舞わせているかのよう。
上には雲丹ととびこが載せてあり錦胡麻で彩を添えている。
目にも楽しく味も良い。美味。
・海老
中は生で表面だけさっと湯がいた海老。
オドリに近い食感だがむき身の硬さは無く柔らかい。
大きさからいうとサイマキだろうか。
ぷりぷりとして味も甘く良い。
・〆鯖
〆鯖には茗荷・羅臼昆布が載せてある。
比較的あっさりと〆ていて生に近い食感。
茗荷と羅臼昆布だと風味が強すぎるかと思ったが
鯖の存在感は決して負けていない。良い。
・生ほたて
非常に柔らかい生のほたてに甘めのツメがとろりと掛けてある。
嗚呼、これは大変美味。
生のほたての鮮度が良いからだろう。
ツメとほたての甘みが混然一体である。
・平目
これもなかなか良い。
平目に肝を載せて一緒に頂く。
やや淡泊な味わいを肝が補う形だ。
それにしてもここらで酒の味が恋しくなるが我慢我慢。
・太刀魚炙り 梅肉
梅肉でさっぱりと頂けて良い。
淡泊な感じは平目とやや被ってしまっているが
炙りにしている分、気分が変わって楽しくいける。
・鮪 出汁ヅケ
かぼすで柑橘続きの合間に趣向を変えて
鮪の出汁を使ったヅケ。
これは新体験で大変美味。甘みと口いっぱいの旨味を感じる。
鮪にさらに鮪の旨味を足した足し算の美味さ。
・鱚炙り 柚子胡椒
白身三つ目、鱚も炙りである。
ただこちらは手作りの柚子胡椒で。
寿司で柚子胡椒を頂いたのは初めてだが合う。
炙りの香ばしさと良くマッチしている。
・玄ちゃん鯵
玄界灘で取れた玄ちゃん鯵。
香川の粉醤油を上に振り掛けて。
フレンチのシェフに教わったそうだが、
これを寿司に使う為なんとか使ってるんですとの事。
粉醤油に興味が行ってしまうがこの鯵が大変良い。
むしろ私はそのまま握ってもらっても良かったと思うくらい。
・赤出汁
お吸い物と赤出汁が選べたので赤出汁を頂いた。
濃い赤出汁が寿司の合間のリフレッシュ。
・栄螺炙り オクラ載せ
栄螺の炙りはコリコリとした歯触りが良い。
オクラを載せているのが面白く、これがなかなか合う。
ここまでで十一貫だが、どれも趣向を変えているので
不思議と食欲が湧いてまだまだ食べられそう。
・海老頭炙り
最初の海老を丁寧に殻を剥いで炙りに。
香ばしく良い。
・真鯛炙り
真鯛の炙りは火が通り過ぎないように
皮目だけガスで炙ってから炭火で香りづけ。
さらに錦胡麻も振り掛けてある。
これも中が半生となっていて美味。
・焼き白子
河豚の白子の軍艦巻き。
大変熱いので10秒程待ってから食べてくださいね、
シャリと白子がとろけあいますからと言う。
果たして白子がとろとろになっており美味至福。
・穴子炙り
豊前の穴子を炙ってツメで。
韓国産の穴子なんかは大きく美味で寿司屋でもよく食べるが
豊前のは初めてからもしれない。
大きさはそうでもないが優しく上品な甘み。
やはり地物は違うという事か。
・鮪ヅケ鉄火
これで一通り終了。
ここでご主人が追加されるかを優しく聞いてくれたので
調子に乗って巻物をやってもらう事にした。
手巻きでも何でもやりますよ、鉄火にしましょうかと言うので
ならば、と我儘を言ってヅケ鉄火にしてもらった。
ヅケにしても鮪出汁と普通の浅めのものがありましたが
どっちでしょうかと聞いてくれるも、鮪出汁はもう用意が無いらしく
普通のヅケで巻いてもらう事に。
海苔は有明のもの。半分はヅケをそのまま。
もう半分は海苔にヅケの汁をさっと塗ってメリハリをつけてくれた。
うん、最後に〆に相応しい。
・玉子
御口直しに玉子をアテで頂いて、すっきり。
優しい甘みで丁寧なつくりだ。
ここで一緒にレモンのスライスを手の匂い消しに頂いた。
細やかな気遣いがやはり嬉しい。
・メロン
最後のデザートはメロン。
なかなか熟していて甘い。
なんだか量は十分なはずなのに食べ終わってもまだ食べられる気分だ。
途中、アルコールが無い代わりに上がりを小まめに変えてくれたり
メロンの後には煎茶を出してくれたりと、本当に神経が細かい。
又、終始柔和な態度でお好きなように食べてくださいねと
こちらの緊張感をほぐすように何度も話しかけて下さったり、
常連でもないのに名前を呼んで下さったりと終始お心遣い頂いて大変居心地が良かった。
写真を撮るのにも美味しそうに撮って下さいねと言って下さるくらい。
他にも江戸前じゃないと怒られる事がまだよくあるんです、
東京の板前からは食材が良くていいねーと褒められるけど
腕はこちらの方が上だからねなんて言われてしまって・・などと
まったく偉ぶった所が無くて、むしろ優しい人柄が現れるのは人徳だろう。
東京から来たと言うと
小倉生まれのものはたくさんあるんです、
アーケードに屋根をつけたのも最初だし、
焼うどん、競輪、パンチパーマも発祥なんですよと教えてくれたり
周囲の観光名所を快く説明してくれたりとすっかり和んでしまった。
最後にご主人に名刺とお店のパンフレットを丁寧に頂いた上に
住所とお名前を頂けますかと名簿に記名をして、お会計。
〆て13千円ぐらいだったがあまり割高には思わず
むしろ清々しい気分になってお店を後にした。
さて昭和10年創業、二代目のご主人の人柄と腕で持つ名店であった。
たった5席のお店であるが、一人で行っても居心地が良く未だ興奮冷めやらない。
技術は確かに銀座の超一流店が一番かもしれないが
観光客の我々にとっては地の物を地の誂えで食べさせてくれる店の方が貴重で楽しいものである。
東京から少々時間が掛かる事だけが難点だが、福岡空港から新幹線を乗り継いででも訪れたい。
また行きます。