無料会員登録/ログイン
閉じる
携帯電話会社の提供IDはこちら
食べログ
昭和懐古的偏愛レビュー~ときどき昭和歌謡
メッセージを送る
浮かれ三亀松 (男性・東京都) 認証済
この口コミは、浮かれ三亀松さんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。
最新の情報とは異なる可能性がありますので、お店の方にご確認ください。 詳しくはこちら
利用規約に違反している口コミは、右のリンクから報告することができます。 問題のある口コミを報告する
1回
夜の点数:5.0
2019/04 訪問
燈台下昏し的佳店
過日深大寺界隈にて花見を楽しんだ後、相方と笹塚界隈で夕餉処を探してぶらぶら徘徊したところ、ふと見つけたこちらにふらりと初訪問。店内は白木の美しい天板カウンターメインの明るいけれど落ち着く和の空間。開店して1年半ほどということだが、どこもくすむことなく、とても清潔で衛生的に保たれていらっしゃるのは、こちらのご主人がきちんとした職人であることの証左。着物の似合う気立てよろしき奥方と二人で差配。とりあえずの生ビールゑびすを頂いて、お任せ。まず漬け台におかれたガリが只者では無い意匠、美味しい。さくっとビールを干して、茨城の特別純米「結」を。春小鯛にはじまり、のれそれ、真子鰈お造り、鯵お造り、鰹たたき、あん肝、鮑酒蒸し肝醤油、のどぐろ炙り・・・10数品ほどだっただろうか、酒肴のどれもがご主人の魚愛を感じるものばかりでもろもろ工夫もありとても美味しく、日本酒がぐいぐいと進んでしまう。二人で冷酒を4合ほど頂き、焼酎お茶割に変えて、握りを。以下順不同(脳内記録の為、漏れあり)。鯖棒寿司・墨烏賊・小肌・中トロ・鳥貝・赤貝・青柳・鮪づけ・甘海老たたき・才巻海老・手巻き雲丹・穴子・・・赤酢を絶妙に使った舎利と相まって、どれもがきちんと美味しい。最後に美しい肌合いの出汁巻き玉子をデザート代わりにいただいて2時間15分の饗宴大団円。野川さん、市場がお休みの日以外は豊洲に毎日顔を出しているらしい。魚が好きで好きで仕方ないといったところだろう。妙な拘り先行の走り名残の種であるとか、市場のピン種や希少高級魚を金にあかせて仕入れるとというような尖がった種ではなく、オーソドックスな旬の鮨種をきちんとした目利きで衒いなく仕入れ、確かな修行に基づく技量で仕込んだ、大向うを唸らせるというよりは丁寧で安心確実な滋味ある酒肴と握りといった印象。総じてすし匠さん系の供し方かなとも思うけれど、あちらほどやりすぎ感はない。応接もとても自然でやわらかく、余計なことは口にしないが、こちらが訊ねたことには丁寧にお答えいただける。幡ケ谷の和賀鮨さんが恵比寿へ転出してから、個人的には地元の笹幡地区に裏を返そうと思うお鮨屋さんが無かったのだけれど、久方ぶりに地元で馴染になりたいお鮨屋さんを見つけられて嬉しい・・・そんな喜びに浸りつつ「この都心高級店レヴェルの酒肴とお鮨がっつり、お酒もかなり行っちゃったしなぁ…」と少々お勘定が心配になる。「カード使えますか」と女将さんに尋ねると笑顔で「はい、承ります」との返事に少々ほっとしつつ、お会計をお願いすると、33,000円。「え、これって二人の値段?安っ」・・・が正直な印象。設えのよろしさ、種のよろしさ、味わいのよろしさ、応接のよろしさ、お値段の穏健さ、すべてのバランスが良好。拙宅徒歩圏にこんなよろしき鮨店が1年半も前に開店していたとは・・・燈台下暗し、迂闊だった。近々裏を返すことは間違いの無い佳店。
2019/04/08 更新
エリアから探す
開く
このエリアを地図で見る
ジャンルから探す
指定なし
ランチ
夜10時以降入店OK
夜12時以降入店可
始発まで営業
朝食
カード可
個室
貸切可
駐車場
飲み放題
食べ放題
子供可
ペット可
クーポン
テイクアウト
家族・子供と
デート
女子会
合コン
大人数の宴会
接待
一人で入りやすい
知人・友人と
禁煙 分煙を含む
喫煙可
ワインあり
日本酒あり
焼酎あり
オシャレな空間
カップルシート
カウンター席
ソファー席
座敷
過日深大寺界隈にて花見を楽しんだ後、相方と笹塚界隈で夕餉処を探してぶらぶら徘徊したところ、ふと見つけたこちらにふらりと初訪問。
店内は白木の美しい天板カウンターメインの明るいけれど落ち着く和の空間。開店して1年半ほどということだが、どこもくすむことなく、とても清潔で衛生的に保たれていらっしゃるのは、こちらのご主人がきちんとした職人であることの証左。着物の似合う気立てよろしき奥方と二人で差配。
とりあえずの生ビールゑびすを頂いて、お任せ。
まず漬け台におかれたガリが只者では無い意匠、美味しい。さくっとビールを干して、茨城の特別純米「結」を。
春小鯛にはじまり、のれそれ、真子鰈お造り、鯵お造り、鰹たたき、あん肝、鮑酒蒸し肝醤油、のどぐろ炙り・・・10数品ほどだっただろうか、酒肴のどれもがご主人の魚愛を感じるものばかりでもろもろ工夫もありとても美味しく、日本酒がぐいぐいと進んでしまう。二人で冷酒を4合ほど頂き、焼酎お茶割に変えて、握りを。
以下順不同(脳内記録の為、漏れあり)。鯖棒寿司・墨烏賊・小肌・中トロ・鳥貝・赤貝・青柳・鮪づけ・甘海老たたき・才巻海老・手巻き雲丹・穴子・・・赤酢を絶妙に使った舎利と相まって、どれもがきちんと美味しい。最後に美しい肌合いの出汁巻き玉子をデザート代わりにいただいて2時間15分の饗宴大団円。
野川さん、市場がお休みの日以外は豊洲に毎日顔を出しているらしい。魚が好きで好きで仕方ないといったところだろう。妙な拘り先行の走り名残の種であるとか、市場のピン種や希少高級魚を金にあかせて仕入れるとというような尖がった種ではなく、オーソドックスな旬の鮨種をきちんとした目利きで衒いなく仕入れ、確かな修行に基づく技量で仕込んだ、大向うを唸らせるというよりは丁寧で安心確実な滋味ある酒肴と握りといった印象。総じてすし匠さん系の供し方かなとも思うけれど、あちらほどやりすぎ感はない。応接もとても自然でやわらかく、余計なことは口にしないが、こちらが訊ねたことには丁寧にお答えいただける。
幡ケ谷の和賀鮨さんが恵比寿へ転出してから、個人的には地元の笹幡地区に裏を返そうと思うお鮨屋さんが無かったのだけれど、久方ぶりに地元で馴染になりたいお鮨屋さんを見つけられて嬉しい・・・そんな喜びに浸りつつ「この都心高級店レヴェルの酒肴とお鮨がっつり、お酒もかなり行っちゃったしなぁ…」と少々お勘定が心配になる。「カード使えますか」と女将さんに尋ねると笑顔で「はい、承ります」との返事に少々ほっとしつつ、お会計をお願いすると、33,000円。「え、これって二人の値段?安っ」・・・が正直な印象。
設えのよろしさ、種のよろしさ、味わいのよろしさ、応接のよろしさ、お値段の穏健さ、すべてのバランスが良好。拙宅徒歩圏にこんなよろしき鮨店が1年半も前に開店していたとは・・・燈台下暗し、迂闊だった。近々裏を返すことは間違いの無い佳店。