世界中のミュージシャンで誰が一番好きかと聞かれたら。。。
それはもう断然!ポール・マッカートニーなのであります。
ガキの頃から大好きだったので御座います。
そのポールが日本にやって来てくれました。なんともう71歳になってるのですね。
実は私、ええかっこ言うておりますがポールと逢うのは今回が初めてだったので御座います。
ビートルズの初来日が66年。それからソロになって90年、93年、02年に来日しているのに。。。
毎回そのコンサートに行けない自分が悔しく、地団駄を踏みまくっていたものでした。
極め付けは1980年、ウイングス時代の来日。この時はチケットを持っておりましたのに、
なんとポール自身が「大麻不法所持」で強制送還、コンサートが中止になってしまったのです。
「もう生涯逢えないのかも知れない。。。」と半ば諦めておりました。
思えばビートルズの解散が1970年。私が中学1年生の時でした。
貧しかった我が家はテレビを初めて導入したのが私が小学校4年生の時。
レコードプレーヤーなんて中学3年生頃まで買うことなど不可能でありました。
なのでビートルズとの初めての出会いは傍島君という友達の家だったのです。
目ん玉が飛び出すくらい感動したのを今でも覚えています。
そしてウキワ星人55歳の秋。
遂に、遂にポール・マッカートニーと初めて逢うことが出来ました。
「まいど!おおきに!ただいま!」 ポールの第一声にもう、号泣であります。
そしてなんと驚くまいことか、今回のコンサート、写真撮影がフリーだったのです。
「プロフェッショナル・カメラとムービー撮影はお断り」という縛りだけだったのです。
レビュアーとしての習慣でカバンにデジカメを入れておいて本当に良かったのです。
2時間45分、39曲のステージ。
もう何も申し上げることは御座いません、ポール様!
ただ、ただ、「ありがとう!ポール!」なので御座いました。
71歳、実は少し心配しておりました。。。しかしそれは全くの杞憂。
若い頃と同じキーで唄うポールの声は信じられない「ハリ」と声量です。
「これでポールと逢えるのも最後かも知れへんからな!」
目ん玉をひん剥いて必死で彼の姿を睨みつけていた2時間45分でした。
僕にビートルズを教えてくれた傍島君は高校の時に急性骨髄性白血病でクタバリました。
ウイングスの公演が中止になって一緒に泣いて悔しがった中尾君もクタバってもう25年。
ビートルズに、ポールに、ジョンに、ジョージに逢えないままクタバッた奴が何人も居るのです。
そいつらの棺桶には必ずビートルズのレコードや写真を一緒に入れたものでした。
そんな奴等を一人一人思い出しながらポールと一緒に「レット・イット・ビー」を唄い、
「ヘイ・ジュード」を大合唱し、そして「イエスタデイ」を聴いて号泣抑えるを能わずで御座いました。
最後にポールは「おおきに、またあおう!」と叫んでくれました。
そうや!またきっと逢えるよな!元気に頑張ってたらまた逢えるよな!ポール!
一人で行ったコンサートではありましたけれど、ビートルズを教えてくれた彼や、
今まで一緒にポールを聴いてきた友達だけではない、こうして私を来させてくれた皆んなに、
こうして私を生かせてくれている大切な大切な「あなた」に「友」に感謝の気持ちを捧げたい。
そんな気持ちにさせてもらった記念すべき日。2013年11月11日だったので御座います。
「ありがとう!みんな!ありがとう!ポール!本当にありがとう!」