リチャード1958さんのマイ★ベストレストラン 2013

レビュアーのカバー画像

.....

メッセージを送る

リチャード1958 認証済

マイ★ベストレストラン

レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!

マイ★ベストレストラン

1位

あらかると (天満、天神橋筋六丁目、扇町 / 居酒屋、野菜料理、鳥料理)

1回

  • 夜の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク 4.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥5,000~¥5,999 -

2014/12訪問 2014/12/30

大切な大切な・・・【あらかると】 


【2014、12月】

久々に写真をたくさんUPさせて頂きました。

日本中の飲食店で私にとって一番大切なお店で御座います。

来年もお二人のママがお元気であられますように。


〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

【2013,5月】

食べログのレビュアー面をして色々なお店を食べ歩きまくっているようなフリをしてはおりますが、

実はそんなに毎日、毎日呑み歩いたりしているわけでもなく、

結局、何かにつけてこのお店、あらかるとさんにフラッと寄って、

満席だったらスゴスゴとそのまま真っ直ぐ、何処にも寄らずに家に帰ってしまい、

席が空いておりましたら「二人のママ」に愚痴を聞いてもらったり、お叱りを受けたりしては過ごします。

なにしろ無添加とか無農薬とか有機野菜とかオーガニックとか、詳しい事はよく分からないのでありますが、

身体に優しい、新鮮な、モチロン美味しい、そして珍しい食材を優しく料理してくれる有難いお店。

「二人のママ」が厳選した野菜やお肉、誰が何と言っても私にとっては最高の癒しなので御座います。


「年間マイ・ベストレストラン」に載せようと思ったら一年間の間に一度はレビューをUPせなアカンそうで、

「今さら。。。」みたいな感もあるのですが、ここらで一発更新させて頂きます。

※はもちり¥1000

エエ「はも」使うてはりますよぉ~。それに梅肉と酢味噌が付いて来ます。

今夜はこれだけでエエかぁ~(笑)

※じゃがいもと明太子のお焼き¥600

いつかきっと婦女子を連れて来て、これ喰わせたいのです。

きっとオチますな!!

※こんにゃくぴりぴり焼¥400

上品にピリピリさせて頂けます。かかってるネギも丁寧にさらして呉れてて嬉しいねぇ。

※長野県上田市 上田獅子 特別純米酒

今日はこれをチビチビです。サラッとした喉越しですな。


妙齢の女性お二人でやっておられるカウンターだけの小さなお店。

私はお二人共「ママ」と呼んでは甘えさせて頂いております。

喰うことに興味を持ち、美味しいお店を探すようになった私の原点と言えるお店。

あと何年頑張ってくれはるかなぁ~。

また美味しい菓子をおみやげに持って行きたいなぁ~。


唯一、ウキワ星人が「口説き」を実行しない、いや、出来ないお店。

大切な、大切なお店なのであります。


〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓


今年もトマトの季節が巡って来た。あの「時価」のトマトを今年も喰いに行くべ!

とゆうのでやって来た。大阪市北区池田町。天神橋商店街から東へ少し歩く。

今や「食のワンダーランド」である。有名店が数珠繋ぎ、とは言い過ぎだろうか?

最近、食べログの評価基準が変わったのか、どうなってるのかサッパリ分からないのだが、

いきなり「居酒屋部門」で大阪上位に躍り出てきたここ【あらかると】さん。

何度もレビューを上げておいて言うのもなんだが、そこまで順位上げて欲しくなかった店なのである。

「あまり教えたくない」店の一軒である。お店のママ(この店にはママが2人居る)もインターネットなどには

縁もゆかりもない人達だ。ひょっとしたら「食べログ」って知らないかもしれない。

お客も古くからの常連さんが多い。喫煙もまったく自由。煙モクモクの時があったりする。


今はトマトの旬である。この店のトマトはまさに絶品。思わず笑ってしまうくらい美味い。

カウンターの上に皿に盛って置いてあるのは毎年の恒例。そしてそのまま常温で供される。美味い!

そして今年も「時価」である。いくらするのかって??さぁ~? まぁ¥1000まではしないだろう。

他にも値段が書かれていないメニューは幾つかある。

「まぜまぜ温サラダ」もそうだし、今回喰ったほたるいかなどもそうである。

決して「ボッタクリ」ではない。どなたかが言うておられたが「インフレ」でもない。

必ず喰ったことのないような野菜にも出会える。

今回は「うるい」とゆう山菜と出会うことが出来た。


その日、その日で一番イイ品物を仕入れる。そこには絶対に妥協しない。だから仕入れ単価は毎日変わる。

産地にも敢えてこだわらない。とにかく、その日仕入れに行って、試して、一番美味いものを仕入れる。

だから産地を聞いても答えて呉れない。「毎日ビミョーに違うからいちいち答えないことにしてん(笑)」

もちろん全部が「時価」とゆうわけではない。ほとんどのメニューの値段は固定しているし、

焼酎に絞ってくれる「かぼす」は大分産だし、「いぶりがっこ」は秋田産のこだわり商品を直で仕入れている。

常連さんたちはそんな事を気にする人は一人もいない。滅多に喰えない珍しい野菜を美味しく喰わせてくれる、

そのことを絶対的に信頼しているからだ。もちろん私もその一人である。

「酎ハイ」をお願いしたら「光年」とゆう焼酎にソーダ水、そして大分産の「高級かぼす」を半分絞るのだ。

こんな贅沢な「酎ハイ」はどこにもないだろう。一杯いくらするのか??そんなの関係ないのである。

「缶酎ハイ」や普通のお店で出されるサーバーから生ビールの様に出て来る「酎ハイ」みたいな甘さはない、

「これゼンゼン甘くないやん!」と若い女子が素っ頓狂な大声を出して失笑を買っていた。


そんな「こだわりの店」とゆうか「ヘンコな店」とゆうか「愛想が足らない店」であるから、

一度の訪問で色んな情報を書こうとする「食べロガー」には腹が立ってしょうがない店かもしれない(苦笑)

出される料理のクオリティは絶対に間違いないレベルの高さではある。

あまり構ってもらえなくても気にならない人、自分から人に話しかけるのが苦にならない人にはイイ店であろう。

そうゆう点ではかどやホルモン店に似ていなくもない。


私はと言えば大好きな店には相変わらずである。

行くたびにこの二人のママにみやげのお菓子なぞを買って持って行くことにしている。

今回は[a:otrlst,中田屋のきんつば]を持って行ったりした。

そうすると、どうなるか?「まかない」のスープとか喰えたりするのである。

まだ出始めで値段がブッ高くてとても店では出せないのであるが、ママ自身が呑むために、

ポケットマネーで買った「大分かぼす」の初物を「酎ハイ」に絞ってくれたりもする。

「常連偏重」と言えばそうかも知れない。しかし長年の常連との「阿吽の呼吸」は如何ともし難い。

「常連とばかり話しやがって!」みたいに怒ってはならない。「常連さん」を大切にしない店は阿呆である。

決してイチゲンさんに非常識な接客をしているわけではないのだから。

今回も何度か会ったことのある客と盛り上がってしまった。カウンターだけの小さな店。

もしこの日「常連偏重」を嫌う「食べロガー」が来てたら次のレビューはエライ事になっていただろう(笑)


最近、ブームとも言えるほど人が集まるようになった天満・天神の街。

玉石混交の街、天満・天神。

そんな中ホンモノが喰える庶民の店がここにある。

味にうるさい「昭和のオヤジ」を唸らせる店がここにある。

私にとっては大切な大切な店なのである。


〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓


【2011.10月某日】

従姉妹の麻子が大阪に帰って来た。

私の100軒目レビューに登場した、あの麻子である。やっと親に結婚の報告をするらしい。

新婚の旦那は東北に行きっ放し。自分も会社経営と週末の東北支援活動で超多忙。

やっとの事での帰阪ではあるが、どうにも今更一人で親に会い難いらしく私を呼び出しやがった。

「アニキ!今日は私が奢るよ!だからあらかるとさん行こう!!」

「俺にロブション奢らしやがったくせに!お前が奢りん時は居酒屋かよ!!」

天満・天神の街ではかんちゃんの次に賛否両論分かれる店ではあるが、

私も麻子もこの店が大好きなので、まぁしょうがないのだが。。。


久し振りの訪問にも大袈裟に歓迎するのでもなく「元気にしてたんかいな?」程度の自然体。

キープしてある三重県の麦焼酎 光年をソーダ割りで行く。佐賀県産のかぼすをタップリ絞って。

これが先ず美味い!所謂、サーバーから出て来る「安もん」の樽ハイ・酎ハイの類ではない。

「なんやこれ!ゼンゼン甘ないやんけ!」と言った友人を殴った事があった。

和牛ロースステーキ100g¥1900、200gからのオーダー。実はこちらでステーキは初めて喰った。

  イイ肉なので鉄板に乗せてないのが嬉しい。あれはどんどん焼けてしまうので好きではない。

  「ここのステーキは帝國ホテルの○○より美味いんでっせ!」と隣のオッサンがちょっかいをかけて来た。

  麻子が美人なので、必ずこんなオッサンに遭遇するのだ。

  「こーら!他のお客さんにちょっかい出せへんのっ!」ママからのお叱りが飛ぶ(笑)

  「第一、そんな店と比べなや!向こうは超高級やで!お肉だけやない、雰囲気とか豪華さとかスゴイやろ!」

  謙虚にママは語っていたが、肉だけを比べるとこっちの方がイイ。CPを考えたら断然こっちの大勝利である。

季節の温野菜サラダ¥時価、まぁ、ビックリされるとは思う。サラダが時価などちょっと珍し過ぎるであろう。

  しかし、そこら辺の八百屋で仕入れる野菜ではない。ここに拘るから天満のあらかるとなのである。

  いくら時価と言っても決してぼったくっているのではない。この日は15種類。なまなかでは口に入らない様な

  ハイ・グレードの野菜を喰わせてくれる。「最近、野菜不足でさぁ!」麻子貪り喰っている。

皮くじら酢味噌¥800、新鮮な皮くじらを自家製酢味噌で。上品な味付けで歯応えもバツグン!

きのこなべ¥1000、「紙なべ」である。なにやら見た事もない椎茸が下から出て来る。絶妙な出汁。

  産直の高級きのこ類。家でこれは食べられない!!

やきやきごはん¥500、おじゃこタップリ。パラパラ焼飯。麻子、一気に喰ってしまう。「俺の分はっ!」


天満の地でもう21年。素材に徹底的にこだわり続ける。とにかくこれでもか!とばかりにこだわる。

21年間、ズッとこの女性お二人で切り盛りされている。私はお二人とも「ママ」と呼んでいる。

2人のママと麻子に私、話も弾む。笑いも弾ける。

「アニキ、東北はまだまだタイヘンだよ!何千人も同じ日本人が亡くなったんだよ。まだ半年と少しだよ。。。

 もう忘れてない?一度おいでよ東北!一緒に行こうよ東北!あの大災害を忘れないために!!」

「スマン、、、麻子、、、喰う事に追われてなぁ、、、。恥かしいわ、、、。」

「酒ばっか呑んで、女子のお尻追っかけてばっかで!!ホント馬鹿だよね、アニキはっ!!」

(まったく、親戚だろうが何だろうが、仕事の出来る女子には敵わない・・・。)


「あ~!美味しかった!ママ!今度は旦那連れて来ますね!御勘定はお幾らですか??」

「何を言うてんの!一生懸命、東北で頑張ってんのに!払わんでエエ!オッサンに払わしなさい!」

「そうや!そうや!頑張ってや!身体壊したらアカンで!ホラッ!オッサン!早よ払い!!」

二人ママの総攻撃に遭ってしまった(苦笑)

(結局、今回も俺の奢りかよ・・・。でもまぁ、しょうがないよな・・・。)今夜も私の完敗であった。

久々の天満の街を歩きながら、ニッコリ笑う麻子がジャンヌ・ダルクに見えた。


【2010.3.24 今さら私ごときが何か述べるのはおこがましい、そんな名店ですなぁ】

無事に52歳を迎えたウキワ星人。先日のレビューで「紙なべ」と「いぶりがっこ」の写真も撮り忘れたし、

もう夜9時前だし、雨振りまくってるし・・・こりゃ呑んで帰らなくちゃしょうがねぇ・・・ってんで・・・。

あらかるとさんに無理矢理潜入。1席だけ空いてましてん。

あらら!「紙なべ」が終わってる!!めっちゃショック!!2人のママに乞い願って、伏し拝んで、作って

貰えましたのが紙なべ仕立の「よせ鍋」ですねん。写真見てみて!上に乗ってる野菜!なんと珍しい

「小松菜の早取り」でっせ!シャキシャキ感倍増の逸品。こうゆうのが出て来るんですよ、この店!!

「紙なべ」はそのまま喰いましたが、「よせ鍋」はポン酢で喰います。

「ねぇママ、時価のトマトって僕もこの店で初めて見てんけど、マジで幾らするのん?ビビってるねん」

「アハハハ!所詮トマトやからねぇ(笑)その時の出来や大きさで微妙に違うけど○○百円位のもんやし

お寿司屋さんに時価ってあるやん。居酒屋にもあってエエでしょ?べつにボッタクッてないしね(笑)」

茶目っ気タップリに語ってくれました(笑) なるほど!

※菜の花酢味噌・・・ちょっとカラシが入った酢味噌。アッサリとクドくない酢味噌とブットイ菜の花です。

※やきやきごはん・・・焼き飯とは言いたくない。炒飯でもない。ピラフとはもちろん違う!

              こだわりのネーミング。じゃこが散りばめられ・・・他にも・・・ナイショ!!

※雑炊・・・かしわ・(捌く部位1㎜にもこだわって臭味を伴う恐れのある処は使ってない)サーモン・小松菜

       葛きりで出汁がしっかり出た雑炊。少しポン酢を垂らしてもイイ!

炭水化物喰い過ぎました・・・。2人のママも「やきやきごはん食べてんから、雑炊やめといたら??」って

言うてくれたんですけどねぇ~。スリーピースのベストのボタンが1つ飛びました・・・(汗)

焼酎「光年」もキープさせて頂きました。あっ!リチャードでキープしてませんから言うてもダメですよ(笑)


やっぱり落ち着くわぁ~。楽しいわぁ~。腹割っていろんな話しが出来るから元気もらえるんですよね~!


【京都の帰り】

まぁ、そんなこんなで京都での「日帰り妄想旅」を終え、ホームタウン天満に帰って来た。

同行のバカタレには勿体ないような大人の店あらかるとさんにやって来た。

予約しておいてよかった。我々2人で満席である。

妙齢の女性2人で初めたお店も20年になるそうだ。私はこのお2人とも「ママ」とよんでいる。

拭き磨いたカウンターは9席。衒(テラ)いもせず、かと言って謙(ヘリクダ)りもせず、余分なお愛想もない、

一見取っ付きの悪い2人のママである。

メニューの1部を写真貼付してあるが「時価」が多い。初めて行った人はビビるかも知れない。

なにしろ「しゅん」の高級野菜がふんだんに喰える。そんじょそこらで買って来る野菜など使ってない。

仕入れルートはトップ・シークレットであるが、よくもこれだけ揃えたもんだ。

何の変哲もないトマトそのままなど驚くべき美味さである。

※加茂茄子でイタリアン・・・薄味とゆうべきか、とにかく素材の味が生きてる。

※まぜまぜ温サラダ・・・今回は19種類の野菜が入っていた。残ったドレッシングをパンにつけたら美味い

だろうなぁ~。プンタレラなんて初めて喰った。

※ぷりぷりほたる烏賊と野菜の酢味噌・・・新鮮なほたる烏賊をバーナーで炙る。香ばしさが出てイイ。

※紙なべ・・・美味すぎて写真を忘れた。今度行って写真だけ追加させて頂く!約束する!

※いぶりがっこう・・・これも話しに夢中で写真を忘れた(汗)常連である俳優、國村 隼氏が秋田で探して

来た本場物!

前回のレビューでも触れた酎ハイ。麦焼酎「光年」をソーダで割って檸檬を絞るだけ。

一般的に出回っているサーバーから出て来る甘い酎ハイとは根本的に違うのだが、たまに甘味がない!

とか言って文句を言うバカがいる。今回連れて行ったバカも案の定、文句を言った。

この酎ハイ、6月頃になると檸檬の代わりに「かぼす」を絞ってくれる。これは圧倒的に絶品である。


食味の肝要は季節の「しゅん」を用いる事である。「しゅん」とは自然の供給と人間の需要とが季節的に

合致した産物である。これほど充実もし、価値的なものはない。

「しゅん」の野菜をこれだけ揃える店はたぶん他にないのではなかろうか。

日本は恐らく世界で一番に野菜の多い国だ。これを料理する者の腕次第でどんなにも美味しい野菜料理

が出来る。野菜料理を軽視する考えは改めるべきであろう。野菜を美味に料理することは肉や魚を料理

するよりもむつかしく。また決して費用が省ける料理でもない。

この事が同行のバカには分らない。心配しなくてもあらかるとさんには鶏の炒め物も牛のステーキも

あるのだが、今回は喰わせてやらなかった。獣肉を喰らうことが本来の食事であり、外食では高級な獣肉

を半ナマで貪り喰うことが「セレモニー」であると信じて疑わないようなこのバカには、拷問のような時間で

あったろう。店員さんに若い女子がいるわけでもない、さりとてママ2人が愛想がよくて優しく癒してくれる

ようなタイプでは決してない。満席状態の時など口もきかない。

食欲旺盛な若者や、食べ歩きの軒数を増やすことが趣味のような人は行かないほうがイイかも知れない。

ママさん2人との会話も楽しいのだが、ご自分から話し掛けることをしない人は、やはりこの店には行かな

いほうがイイかも知れない。「エラそうにしやがって!」と思うに違いないからだ。


もし行ってみようと思われるのなら予約は必須だ。

まごうかたなき天満の名店であると思う。

誤解のないように申し上げるが、決してこのママ2人に悪気はない。私はタイヘン好きである。

タイヘン素朴で、楽しい人達である。媚びないから、愛想笑いとかないから、そこんとこ覚悟して行こう!


【2009、5月】

もう何度も伺っておりまして、今回はちと久し振りでしたので素材も味も、兎に角総てを再認識致し

ました次第で御座います。

そんじょそこらでは味わえない絶品「とまと」。フルーツトマトではない、純粋・生粋の「とまと」。

必ず注文する「温野菜サラダ」「だだ茶豆」・・なんて美味!なんてヘルシー!

そして「酎ハイ」がイイんですよ!今回は檸檬!レモンじゃなくて「檸檬」。さらにシーズン

になったら必ず登場の「かぼす」 「檸檬」も「かぼす」も「あらかると」さんが使う物でしょ!?

焼酎に溶け込む味がゼンゼン違うんです。「酎ハイ」を仕入れて提供するのではなく、店で普通に

使ってる焼酎でハイボールを作って、それにたっぷりの新鮮・高級・無添加の柑橘果汁ですから・・

エグ味いっさいなし!爽やかに何杯でも飲めてしまいますねん・・・・

これから夏野菜はどんなんが入るんやろ~?今週も行ってみよ~(笑)

  • (説明なし)
  • 【2014、12月】河内の鴨♪
  • 【2014、12月】河内鴨とクレソンの紙鍋@1700円(税込)

もっと見る

2位

天寿し 京町店 (小倉、平和通、旦過 / 寿司)

1回

  • 昼の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥10,000~¥14,999

2014/09訪問 2014/12/01

文化を喰う、喜びを喰う ・・・【天寿司京町店】


【2014、5月】

(写真を3枚ほどUPさせて頂きます)

三度目のUPでございまして、どうぞ皆様スルーして頂きますようお願い致します。

なにしろ「年間マイベストレストラン」を制定するのに、その年にレビューUPしないとダメでしょ?

なので大好きなお店はこうして年に一度はお目汚しさせて頂かないとアカンわけで御座いまして(汗)

でも「年間マイベストレストラン」ってネ。「今年伺った店」じゃなくて「今年レビューUPした店」なんですよね。

つまり「一年位前に行きました」みたいなレビューでOKなんですよね?これヘンじゃない??

日々前進の努力を怠らず、いつもお客を新鮮な喜びで満たしてくれるような店に一年前の評価は失礼じゃない?

モチロン大概のレビュアーさんは「一年前のレビューです」とか注釈は入れておられますけどネ(苦笑)

こういうレビューも評価に反映されるのかな?もしそうだとしたらお店の「一年間の成長」はどうなるのかな?

このお店天寿し 京町店さんのように、定番はちゃんと大切にしながら、常に新しい・嬉しい驚きを、

提供してくれはるお店も全国に厳然と在ると思うんですがねぇ~。

なればこそ全国からお客さんも来るんだろうし、現に私もその一人で御座いますからネ♫


今年から少々値上げされております。その分の大将の覚悟、一貫の寿司に籠もる気迫が弥増します。

私が伺った約一年前よりも、僭越な申し様で御座いますが、明らかにグレード・アップしておられますよ♪

初めていただいた「甘鯛に飛び梅」なんて最高でした。最近鯛を筆頭に白身魚が嬉しくてねぇ~。

それに、その鯛の上に鎮座増します「梅肉」がまた人生最高レベル。

「あぁ~、今日も来てよかったぁ~!大将ありがとう御座いました。また来させて下さいねぇ~」

心からそう言えてしまうお店、天寿し 京町店

私より2歳年長の天野大将。次に私が伺うまでもきっと御健康であられますように。


〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

【2013、6月】

当然ながら、ウキワ星人・リチャード1958、55歳。

日本全国すべての寿司屋に伺ったわけではモチロンない。

なので、あくまでも暗に「私の中では」という注釈が付いているのは御理解を賜りたい。

その上で「この店の寿司が最高」と申し上げたいと思うのである。


所謂、江戸前の寿司屋のように色んな料理、アテが出て〆に寿司を何貫かというスタイルではない。

強いて言うなら「北九州前」である。「九州前」ではない。「北九州前」なのだ。茲が大事な処である。

あれこれ品書きから選んで握ってもらうスタイルでもない。そして酒類を置いてない。

最初何かでこの店のそうゆうシステムを知った時「酒を置いてない寿司屋なんか行けるかい!」と毒付いた。

「おまかせ」で寿司を、そう、寿司だけを喰い、茶を呑んで帰る。。。本当にそうだったのである。

よっぽど偏屈な気難しい大将がやってるのかな?とか思っていた。

食べログなんぞ見てみると「創作寿司」とか書かれている。「寿司に創作もクソもあるかい!」と毒付いた。

すべて私の偏見であり、狭量であり、認識の甘さであった。


もう今回で何度目であったろう、とにかく予約が取り難くて困る。

寿司が喰いたいのも然ることながら大将の人柄に触れられるのが嬉しい、楽しい。

こんな幸せな気分にさせてもらえる店は他にはない。

温厚で優しい大将の笑顔は何よりも最高の寿司ネタなのである。


寿司の写真は僅かに留めておくことにする。

今回最も驚いたのは「鱧」だった。その写真だけを見て頂くことが出来ればそれだけで嬉しい。

魚偏に「豊」と書いてハモ。この「豊」は九州・豊後水道の「豊」から来ているとは昔聞いた事はあった。

元々そんなに「鱧」に執着はなかった。

「やっぱり淡路の鱧が最高やで!」と言う大将も居る。

「五島の鱧を知らんとあきまへん!これが最高!」と言う親方も居る。

そして今、京都を中心に最も出回っているのが韓国産の鱧であろう。これも悪くない。

同じ値段線の鱧を同時に食べ比べたら分かるのかも知れんが、そんなチャンスがあろうはずもない。


大分・中津の「鱧」。

関西でこの鱧を使う店にお目に掛かった事はない。

その肉付き、脂乗り、歯応え、その艶っぽさに絶句し、悶絶し、昏倒しかけた。

この「鱧」以上に私を欲情せしめた「鱧」に私は今まで出会ったことがない。


ウキワ星人・リチャード1958、55歳。

日本全国すべての寿司屋に伺ったわけではモチロンない。

くどい様だが、あくまでも暗に「私の中では」という注釈が付いているのは御理解を賜りたい。

その上で「中津の鱧が最高」と申し上げたいと思うのである。


新大阪~小倉間、たった二時間十数分である。されど二時間十数分なのである。

その鱧が喰える間に今夏もう一度この店に伺おうとしてもたぶん無理だろう。

来年また必ずこの鱧に逢いに来なければならない。


この歳になって初めて「アルタイル」の気持ちが分かったような気がするのである


〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓


【2012、3月】

この全国屈指の名店に行くことが出来たのは、実は今回で2回目なのである。

初回は写真も撮らず、メモも取らずにひたすら感動して喰っただけだった。

レビューなんかに気を取られてる場合じゃねぇ!大将との真剣勝負や!

大袈裟な気合いと決意の初回だったが、今回は少し余裕もあるだろう。

前日の昼・夜と傍若無人に喰い、呑んだのでベストコンディションではなかったのが面目なく、

申し訳ない思いイッパイで暖簾をくぐった。それ程リスペクトしてしまった店であり、大将なのだ。


小倉駅から5分も歩けば到着。ビルの1階に車2台分の駐車スペース。その奥から店内へ。

カウンター5席だけの店ではあるが、広くゆったりとしている。大将の立つ厨房も広そうだし、

客席、トイレもバリア・フリー。広く作られている。贅沢な空間である。

ワクワク・ドキドキで着席。約半年振りの歓びだ。他にお客は地元の熟年カップルさん。

因みにこのお店には酒類が一切置かれていない。

「生意気なんですがね、一つ一つ凝った仕事をさせて頂いてますのでその味を味わって頂きたいんです」

「酒なしで寿司を喰う」なんざ有り得なかった。人生に対する裏切りであり、人間性への冒涜ではないか。

ところが平気なのである。自分自身ビックリした。信じられん向きもあるとは思うけどホントなのだ。

大将・天野 功(アマノイサオ)氏の手から創り出される「芸術的創作寿司」は何の違和感もなく、酒なしで、堪能出来る。

お父様の許で修行を積み、独立して今の店を構えたのが平成16年2月1日。

客の手許に醤油など一切置かれていない。すべて大将が一仕事して提供する。

自家製塩、粉醤油、かぼす・酢橘・橙、檸檬などの柑橘、それぞれが見事に調和して、

さっぱりと、シャリとネタの絶妙なバランスを際立たせ、そして四季折々の素材の持ち味を生かし切る。

さぁ!天野大将・渾身の「起承転結」の世界に入って行こう!

胡瓜と塩そしてガリ、新鮮な胡瓜と共に、わざわざ「当り鉢」で当たった塩が供される。

 そうする事によって塩の舌を刺すような感覚が弱まるそうだ。同じ様にガリも上品な味である。

お茶、たぶん粉茶。飲み干してなくても絶妙のタイミングで替えて呉れる。温度も絶妙。

 上品ではあるが濃厚。大将の寿司に合うお茶、きっと探し回ったに違いない。

まぐろ、大間産。何も言うことないよ(笑) 最初にこれが出るとは思わない。参った!!

車海老、少し湯がいて表面だけ色を出す。まさに“半熟の車海老”。卵と同じで半熟って美味い!

〆さば、茗荷と羅臼昆布。

牡蠣、写真忘れました!昨今見られる「淡白」と表現される味のない牡蠣ではない。濃厚!!

あら、九絵のこと。今日獲れました!4kgものです!

太刀魚、炭火で焼く。トロ~ッとして目尻もトロ~ッとヤニ下がる。そんな太刀魚初めてや。

漬けまぐろ、前出の大間まぐろを、まぐろの和出汁に漬けて出す。こっちの方が私は好き。

キス、少し焼いて、自家製の柚子胡椒。これが美味いんだわ!持って帰りたかった柚子胡椒!

アジ、香川県の粉醤油で喰う。アジフライは嫌いやけど、これは同じアジとは思えない!

サザエ、オクラを添えて、橙を搾ってある。バチが当りそうなくらい美味い。

河豚の白子、史上最高!

赤出汁、ここでさり気に登場する。なんと最近トンと御無沙汰の「じゅんさい」が入ってる!

海老の頭、これを侮ってはいかん。なんと香ばしいことか!ちゃんと磯の香りがする。すごい!

赤むつ、長崎沖で獲れた。「むつ」って滅多に遭遇しないが、こんなに脂が乗って美味いのね!


この辺で¥10000コースは終了となる。所要時間は約1時間。酒を呑まないから早い。

なにも黙々と握り、黙々と喰っていたのではない。テンション上げ上げで喋り倒しても1時間なのだ。

天野大将は決して急かすことなく、こちらのペースに合わせて喰わせて呉れる。

その神経の配り方には舌を巻く。「だから5席が限界なんですよねぇ~」と言われる。


正直、ほとんど満腹ではあったが、まだ帰りたくなかった。

もう少し「天野ワールド」に浸っていたかった。次、小倉にいつ来られるか分らんのだから。。。

「大将!もうちょっとだけ喰わせて下さいな!」


穴子、豊前の穴子。肉厚で、しかも信じられんことに「魚」の味がちゃんと残っている。ビックリ!

 その素材の味を邪魔しない、殺さない「煮詰め」はもう名人芸ではないか!

渡りかに、軍艦にしてね、手前の味噌はね、ズワイの味噌やねん。。。もう落涙。。。

寒ひらめ、肝を乗せてある。カワハギの肝乗せは喰ったことがあるが、寒ひらめの肝乗せって(驚)

かわはぎの肝和え、名物の一つ。想像出来ないと思うが説明も出来ない。美味い、凄いのみ!

穴子、今度は煮る前の穴子。素焼きにして梅肉で。大トリである。惜別の涙と共に喰った。

玉子、少し甘口。こうでなくっちゃ!!

メロン、デザートで登場。よくメロンに生ハムを巻いてるのを見るので、試しにガリを巻いて喰ってみた。

 一度試して貰いたい!美味いメロンと美味いガリは合う!店内は爆笑の渦だったけど。。。


「あ~ホンマに美味かったぁ~。ごちそうさまでしたぁぁぁ~~~。」120%の満腹・満足である。

そしてよく喋った。熟年カップルとも意気投合。よく笑うカップルやったなぁ。

天野大将の東京旅行の話も楽しかったなぁ~。すきやばし 次郎さんに行ったりしてね(笑)

「大将、そのこけし変わってますねぇ~。大爆笑してますやん!」

「これね、仙台のこけしなんです。何年か前に仙台のお客さんから頂いたんですよ。イイでしょ。」

「へぇ~。そのお客さん去年の震災で御無事やったんですか?」

「エエ!御無事でしたよ!それでね、仙台や東北の人達がこんな風に笑えるときが来るようにネ!」

最後にシンミリと感動させられたなぁ。本当にそのとおりやなぁ。

きっと皆んなで笑い合える日が来ることを信じて、また明日から頑張ろう!一緒に頑張ろう!

そんな気持ちを絶対に忘れるまい!!あの「こけし」の笑顔を思い出しながら。。。

「東北の人達に幸あれかし。」

天野大将に教わった気持ちを土産に「みずほ」に乗った。

  • カウンター5席の店内
  • 仙台のこけし!
  • 清朴な空間

もっと見る

3位

さえ喜 (北新地、西梅田、東梅田 / 寿司)

1回

  • 夜の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク 5.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥15,000~¥19,999 -

2013/09訪問 2014/05/28

【吾道以一貫之】・・・ さえ喜!!佐伯!!さえ喜!!


【2013年9月】

ほぼ一年振りのさえ喜さん。ある友人を案内してやって来た。

予約は取り辛いし、それに第一、食べログ大阪では堂々一位の座を長く保持する有名店。

なんか行く気が失せてしまっていた。「もう応援する必要ないし」。。。みたいな感覚。

今回は少しは予約が取れやすい平日の午後9時前のスタートが予約出来た。


いちいち料理の説明はしない事にしよう。写真の追加の少しだけ♪

大将・佐伯裕史氏の出して来る料理はやはり、興味のある方はとにかく一度行って体験して欲しい。

驚いたのは一年振りに伺って明らかに「進歩・進化」しておられた処である。

有名になった分、僻み・妬みの鬱陶しい風も強いと思うのだけれど、惰性や保守は一切ない。

いや、より謙虚に、より丁寧に、そしてより拘るようになっておられる。

一緒に行った友人も料理には一家言持っており、ちょっとやそっとでは納得しない人間。

多くの人達に顔も知られており「その世界」では正に新進気鋭の強者(ツワモノ)。

その彼が「いやぁ~!参りました!感動しました!」と唸り、呑んだ。呑みまくった。

特に雲丹!佐伯大将が直接何度も淡路島の漁師さんの所まで足を運び、掃除係のオバチャンとまで

仲良くなって仕入れられるようになった雲丹!粒がデカくて甘くて、史上最強であった。

今度「雲丹とお酒だけちょうだい!」とか言うて入店出来ないものか??(笑)

やはり大阪を代表する、と言ってもイイ店である。

あまりにも感服したので、店の前で記念撮影を敢行した。佐伯大将、イヤそうだった・・・。


 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓


【2012年6月】

【さえ喜】さんについては、今更、私如きが又ぞろゴチャゴチャ言う事など何もないのだ。

この日もそうだった。

見たこともないようなデカイとり貝

毎シーズン色んな料理方法で楽しませてもらう海うなぎ

のどぐろを焼いたのには大根の種とかアスパラ・ソバージュが添えてあったり。

今回も喰った事のない食材と料理方で初めて一緒に行った友人も感嘆の声を挙げていた。


しかし、ウキワ星人、リチャード1958。54歳にして新たな教訓を得た。

※カビ取り用洗剤には要注意!とゆうことと、

※体調万全でないとどんな美味い料理もダメ!とゆうごくごく当たり前の教訓である。


私の母親は大阪市内のマンションで一人暮らしをしている。

70台も後半となり、口だけは達者で未だに私をボロクソにこき下ろしているのだが、

如何せん体力の低下はどうしようもなく、年々動きが鈍くなって来ている。

「どうも風呂場がカビ臭い気がする」とか言われたので、ホーローバスの前カバーを外してみた。

もう何年も放ったらかしだったのだろう。ドス黒いカビが浴槽下部を征服していた。

カビキ○ーとかゆう洗剤を手渡され、小一時間、シュッシュ、シュッシュと獅子奮迅した。

見違えるように美しく元の姿を取り戻して行くホーローに、もう少し!の思いが湧く。

しかし、段々と目が痛くなり、開いても居られなくなってきた。

喉もえらくイガイガして来て息苦しい。そして止めに頭がガンガンして来てしまったのだ。

最後の力を振り絞って浴槽カバーをはめ込み、風呂から出た。

真面目に死ぬかと思った。


午後2時頃だったと思う。そこから約3時間、昏倒していた。

約束していたのだ。しょうがなかったのだ。フラフラになりながら新地に向かった。

数ヶ月ぶりの【さえ喜】さんなのに。。。

なんとか体調が悪い事がバレないで最後のトロと沢庵の手巻寿司(タクトロ)まで辿り着いた。

こんなに勿体無い事はない!あのカビキ○ーの臭いがズッと纏わり憑いていた状態で、

【さえ喜】さんの料理を喰ったのである。こんな申し訳ない事もない!。。。スビバセン。。。

絶対に近々リベンジに参上しなければならん!死んでも死に切れない!


梅雨入りも間近である。カビの季節である。

カビ取り用洗剤を侮ってはならない。幾ら女房や母親に「カビを取れ!」と言われたとしても、

命を危険に晒すような事になってはならない。

充分に換気をしよう。汚れが酷くてもいっぺんに無理してキレイにしようとしてはならない。

出来れば日頃からカビが発生しにくような生活を心がけよう。

日頃からたまにはカビ掃除をやっておこう!溜め込んではならない!


健康第一である。

美味い料理を、心底から味わう幸せを失わないためにも。

食べログを元気に更新し続けるためにも。。。。

慣れないことは極力やらないようにしよう。


〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓


2012年、新年明けましておめでとう御座います。

年頭は【さえ喜】さんからスタートさせて頂きます。


年明け7日土曜日。去年末から予約しておいて5人で新年会を挙行した。

新しい年を迎えて、益々気力旺盛。益々謙虚な佐伯大将だった。

鳴門の鯛松葉かに寒ぶりふぐ。その他もろもろ。。。

精一杯のネタで最高の新年のスタートを切ることが出来た。


「今年は心して戦わないとね!厳しい年になりそうやもんね!」

我々5人も、佐伯大将もそこが共通認識。

それぞれが自分の仕事、生活、夢、目標を語り合いながらの新年会。

贅沢させてもらった。。。今年もマジで頑張ろう!

そして、戦いの最中にまた来よう!

【さえ喜】。。。私にとってはそんな大切な店なのである。


〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓


【2011年5月】

久し振りの新地だった。

自宅療養中の赤ひげ星人を見舞った帰り、あまりにも気持ちが重かったし、

JR東西線・北新地駅で衝動的に降りてしまったのだ。もうすぐ御前零時である。

何人か顔見知りの黒服のお兄さんをからかいながら新地本通りを歩く。


「そうや!さえ喜さん移転してから行ってないがな!ちょっと覗いたろ!」

開店3年が過ぎ、同じビルの本通り沿いに移転すると案内状まで頂いてたのが。。。

まぁ、なんとシンプルというか、暖簾も出てないんかいな(笑)

「こんばんわぁ~」恐る恐る顔を出す。

「あーーっ!リチャードさん!どうしたんですか!!死んだ思てた!!」

「御無沙汰してスビバセン、、、一杯呑ませてもらってもエエかな~??」

「何を言うてはりますのん!さっ!どーぞ!どーぞ!」


広くなった店内。馴染みの若い衆も満面の笑顔。「帰って来たなぁ。。。さえ喜に。。。」

午前零時寸前のエアポケット。客はウキワ星人一人だけ、、、奇跡である。

先ずはビール。なんと「うすはりのグラス」が出て来る!

「グレード上がったなーーっ!」

「店が広くなった分ね、色んなお道具が置けるようになったんですよ!それが嬉しいですわ」

「その分値段が上がってたら暴れるど!」

「はははっ!せっかく店広なったばっかりやのに壊さんとって下さいよ!(爆笑)」

「大将!東北の酒って置いてたっけ?」

「ありますよ!飛露喜!よう冷やしてあります!」

「よっしゃ!それをあそこに見えてる「すず」で呑ましてんか!」


「あんまりお腹空いてないんでしょ!適当に行きますか!要らんかったら言うて下さいよ」

「リョーカイで御座る!!」っで先ず最初に出てきたのが、、、

※蛍烏賊、生きてるがな!見せて呉れておいてから、それを奥でサッと湯通し。半生で喰う。絶品と言ってよい。

  もうシーズン終盤の蛍烏賊。生きてるのを見れるから楽しい!

※アスパラ・つぶ貝・金時草の小鉢、これで粘ったなぁ~(笑)ガブガブ呑んだなぁ~(爆)


大将・佐伯裕史氏。一つ一つの料理も申し分ないが、人柄が素晴らしい。

料理の説明が丁寧なのは当然だが。それぞれの食材の背景や器の選択。。。etc

「どうじゃ!喰ってみろ!」みたいな「上から」な部分は微塵もない。

どれだけの努力をすれば、どれだけの対話をすれば、よりお客様に喜んで貰えるのか??

そしてそれが決して押し付けがましくない。一心不乱に「客の歓び」を追いかけている。

私はここ、「さえ喜」へ来て、大将に知らない色んな事を教わるのが大好きだ。

なので、なんやかやと話しかけてやることにしている。

「リチャードさん、これね、江戸時代の碗ですねん。見てくださいよ、エエでしょう(笑)」

「ここまで来たら骨董品やん!すごいな!客が落として割ったらエライこっちゃな!」

「そやからリチャードさんには出しませんやん!ぎゃははは!冗談!冗談!」

※何貫か寿司もつまむ。

「大将!あの額の書はなんて読むのん?」

「あ、あれは、一貫を以って吾が道となすと読みます。或る先生が書いて呉れましてん」

「まさに読んで字の如くやな!座右の銘やな!」

佐伯大将、忙しい時でもどんな時でも一生懸命答えてくれる。喋ってくれる。

決してうん蓄を並べたてるのではない、ニコニコと謙虚に答えて呉れる。

こちらが女を口説いてる時は一切知らない。オッサン同士激論の時には絶妙の緩衝材にもなってくれる。

基本はニコニコ・スマイルである。佐伯大将、お客さんが大好きだ。そして客も「さえ喜」が大好きだ。

そこに絶妙のハーモニーが生まれるのである。

「有名な店らしいな、どんなもん喰わすんや?さぁ、出してみろ」みたいな人には断じて向かない!!

※雲丹!!小さい丼仕立て。気絶しそうなくらいである。雲丹好きには堪らん逸品だ。

佐伯大将、若干41歳。実は絶対「ヘンコ」である。毛筋ほどの妥協も見せない。

もはや一流と言い切ってイイと私は思っている。

大阪・北新地。さえ喜さんだけではない。江戸前の寿司屋は山ほどある。

それぞれの店が努力・研鑽し頑張っておられると信じる。

今や北新地の寿司屋は大阪の食文化の一翼を担っていると言っても過言ではなかろう。

ここ「さえ喜」さんのように、誇りを持って、しかし謙虚に、優しい「心」に溢れるお店ばかりであれば、

大阪の寿司は日本全国に、否、世界に誇れる「おもてなし文化」と成るに違いない。


「飛露喜」を1本呑んじまった。。。

北新地で一晩楽しみ終わったお客さんが入って来だした、僕は帰るよ!!

大将と馴染の若い衆に見送られて、1日を終わろうとしている新地本通りの喧騒に出て行く。

「美味かった!」心の底から思う。

店は客を敬い尽くし、客は店を恋慕う。。。

「さえ喜」さんへ行くといつも、何かしら自分の体が深山の渓流の清水で洗い浄められて

いくような不思議な清々しいものを感じるのは私だけではないだろう。


空腹で行って、ガブガブ呑んだら¥20000は超えることもある。

しかし私は「こんなに安くて美味い店はない」と思っている。


【2010,4月某日】


         【お詫び】
         
         大変申し訳も御座いません!
         新しいレビューをUPさせて頂くにあたり、
         文字数の関係から過去のレビュー3作を
         削除させて頂きました。お許し下さい!!


やはり勝負処は【さえ喜】さんなのである。2009年度大阪NO.1に輝いたそうで・・・。

久々の訪問であった。大将の佐伯さんの笑顔が眩しい。

Y子先生と共に至福の時を、ここ【さえ喜】で過ごすのだ。そして更なる至福がその後にある。

誓って申し上げるが、今回は妄想ではない!事実である!現実である!

ビルボードライブ大阪で、「もう一人のイーグルス」と謳われた「J,Dサウザー」のライブを堪能し、

【さえ喜】さんに20時30分に到着した時は二人とも腹ペコだった。

Y子先生は酒が呑めない。私は一応ビールを注文・・・しかし今日は呑まないぞ~!グフフフ・・・。

※はなくらげ・・・乗っけからカウンター・パンチである。梅味が上品で本当に素晴らしい!               恋する2人。いやが上にも盛り上がるニクい演出だ。

※明石の真鯛・・・皆様よく御存知のオリジナル・ソースで喰う。Y子先生、驚嘆の面持ち。

※あまて鰈とあいなめ・・・肝ポン酢で。ここで初めて2人が見詰め合った。                              「リチャードさん!美味し過ぎます!素晴らしいです!」

※焼きミル貝・・・大阪では滅多に喰えない。Y子先生、瞳が潤んでいる。彼女の素晴らしいところ
           の一つは、必ず「美味しいです!」と佐伯大将に真剣に語り掛けるところだ。
           店の主人としては嬉しからざるはずがない。
           大将の笑顔がより一層輝きを増す。

※蛍烏賊のしゃぶしゃぶ・・・生きている。「リチャードさん、ちょっと可哀そうです・・・」やて。。。
                 (チキショー!カワイイー!!)

※中トロ漬けと山芋・・・なんで、こんな絶妙の味付けが出来るのか!?

※春の碗・・・御急ぎでなければ添付写真を見て頂きたい。そのテイストに絶句してしまった。
    「リチャードさん・・・美味しすぎて、わたし、倒れそうです(笑)」
   「Y子さん、大丈夫ですよ。ヒルトンをリザーブしてますから・・・」
        「あの、そんなの勿体ないです・・・よければ・・・私の部屋へ・・・」
    (決まった!遂に言質が出た!イチかバチかのハッタリ!ヒルトン?知るか!!)
      「Y子さん、イイんですか??お邪魔しちゃっても??」
        「あの・・・ハイ・・・どうぞ・・・」 俯いてしまったY子先生。。。                      

※鮨を数貫・・・春日子の梅〆でコンプリートである。もう完璧だ!

ここで先を急ぎすぎてはいけない・・グフフフ・・・大将と3人の会話を楽しむのが大人ではないか。

佐伯大将・・・謙虚である。繊細な仕事。丁寧な説明。「美味いだろう!どうだ!」みたいな有名店

にあり勝ちな傲慢さなど微塵もない。本来の【鮨】というものの生む、甲斐々々しいまめやかな雰

囲気。【さえ喜】にはそれが厳然と生きている。そこへいくら耽りこんでも乱れるようなことはな

いのだ。万事が手軽くこだわりなく過ぎて行く。抜群の料理を食しているのに肩が凝らないのだ。

「食べログ」で2009年大阪NO,1になったのも当然と言うべきであろう。


楽しい楽しい至福の時だった。デザートの苺を喰いながら、次の展開に思いを馳せる。

散髪もした。下着も新しい。今日は整体にも行った。歯医者にも行って歯石を取った。完璧だ!


あつ!そうそう!この日は佐伯大将と約束があったのだ。

「大将、5月2日巨人戦の甲子園球場ライトスタンドのチケット2枚!持って来ましたよぉ~!!」

「うわぁ~~~~!!すんません!!有難うございますぅ~~~!!!」

何を隠そう、佐伯大将、けっこうな阪神ファンのようだ。店に数人阪神の選手の常連も居る。

「大将!絶対勝って下さいよぉーーー!巨人にだけは勝ってやぁーーー!!」

ここでY子先生が喰い付いて来た。

「あーっ!野球ですかぁ?私ジャイアンツ・ファンです!坂本君カワイイですよねぇぇ~~~!!」


一瞬でその場が凍りついた。。。 佐伯大将、当年40歳・・・目を逸らしてしまう。。。

漏らすにすべない怒りが、185cm・80kgのたくましい体の中でのたうちまわった。

ウキワ星人・リチャード1958、52歳。そのプライオリティの第1番は誰が何と言おうとも、絶対に

【阪神タイガース】なのである。

勿論!仕事関係で巨人ファンはゴマンと居る。私も飯は喰わねばならぬからガマンもしている。

しかし、プライベートにおいて、しかもこのY子のTPOを全く無視した「おバカ発言」はどうしてもっ!

許すことは出来なかったのだ。

確かに、ここで我慢さえすれば「目くるめく一夜」が約束されていた。こんなチャンスは一生ないか

も知れない。しかし!私は【阪神タイガース】【阪神タイガース・ファン】を裏切ることは出来

ないのだ。どんなに「イイ女」に口説かれようが、迫られようが、私は阪神タイガース一筋を貫くの

だ。匹夫も恥ずるような不潔な「裏切り」という行為に堕すわけには行かなかった。

【さえ喜】さんに見送られて外へ出てから、このY子を叩き帰して、新地を呑み歩いた。


後日、周りの連中からボロクソのクソみそに馬鹿にされた事は言うまでもなかろう。

あろうことか!「もったいない!1回行っといたらヨカッタのに!なんでやねん!」と口走りやがった

阪神ファンが居た。まさにこんな奴は「外道」以外の何者でもない。即刻、絶交した。

自分は絶対に間違ってはいない!!

【純愛】を貫いたのだから・・・。【ウキワ星人の純愛】・・・数々の想い出と共にこれからも貫くのだ。


            年々に

               我が悲しみは深くして

                   いよよ華やぐいのちなりけり

                                 岡本かの子             

                                            【完】


       

  • 一貫を以って我が道となす
  • 引戸をあけて。。。
  • 静朴な店内

もっと見る

4位

キュニエット (北新地、大江橋、西梅田 / フレンチ、ワインバー、ビストロ)

1回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 5.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥6,000~¥7,999 -

2012/12訪問 2012/12/20

年末だし,ちょっと寄って来ました・・・【ビストロ キュニエット】

もう何度もUPさせて頂いておるお店で御座いますので、どうぞスルーして下さいませ(汗)

また来年度のベスト10に加えるためにも12月以降に行ってUPせなアカンでしょ(笑)

それくらい「大の御贔屓」のキュニエットさんで御座います。

ならばサッサと行ってUPしとこうと言うことでして(笑)今年はジビエ喰ってなかったし。。。

フォアグラも喰ってないし、完全無添加のビオワインも御無沙汰やし!

高級極まるグランメゾンとかよりも、やっぱり僕はこんなビストロがイイなぁ~、やっぱり!!


〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓


【2012、4月 ビオワインの伝統と伝承を援護射撃続けて6周年】


4月の9日から一週間は、ここキュニエットの6周年。

「6周年記念コース」を喰いに行った。

まだ30歳を少し過ぎたばかりの岩井シェフ。渾身の記念料理に違いない。

最近はこうゆう時に誘おうとゆう邪念を催させる婦女子との出会いがないし、娘にメール送っても返事がないし。

もうホステスを連れて行く甲斐性はないし。。。仕方ないから一人で行った。


6周年記念シェフのおまかせコース¥6500

※蟹のサラダとキャビアの塩包み

※アサリ出汁ゼリーで固めたテリーヌ。鰹、鱒、穴子、帆立、アサリが入る

※フォアグラと玉ねぎジャムの春キャベツ包み

※金目鯛・菜の花・アサリの蒸し焼き。白ワインとあおさ海苔のソース

※イチボのグリル 赤ワインソース

※バニラアイス、白ワインゼリーと苺

若き岩井シェフの安定しつつ冒険心を忘れない料理の数々に心も胃袋も満腹である。


南フランスの完全無添加の赤ワインをチョイスしてもらって痛飲。

「お世話になったフランス現地のワイン生産者の皆さん。それはそれは人情に篤くて、商売が下手で、

 でも葡萄には命を懸けている、ビオワインに総てを懸けている、そんな人達に少しでも、敵わなくとも、

 援護射撃を続けて行きたいんです。」と今城オーナー。

この精神で6年間とゆう歳月を積み重ねて来た。そしてこれからも・・・。


「続けていく事の辛さ」「オーナーにしか実感出来ない苦衷」そういったものを億尾にも出さず。

「スタッフ皆んなのお蔭でここまでやって来れました。全員素晴らしい奴らなんですもん!」

飽くまでも爽やかに笑う今城オーナー。恥ずかしそうに俯く岩井シェフ。そのチームワークに敬服した。


生産者の真心がイッパイ詰まったビオワイン!

素晴らしき哉!ビオワイン!

7周年、10周年、20周年を目指して乾杯だ!!


〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓


ボージョレ・ヌーボーを鯨飲する会【2011、11月 】

あっと言う間に1年が経った。

毎年恒例の【キュニエットでボージョレ・ヌーボーを鯨飲する会】・・・遂に今年は一人っきりになってしまった。

誰も口説くことが出来ず・・・11月17日午前0時。キュニエットさんのドアを一人で開けることになったのだ。

今城オーナーに渾身からの慰めを受けつつ、抜群に葡萄の薫り高い完全無添加のボージョレ・ヌーボーを鯨飲した。

情けなかった・・・。寂しかった・・・。そやけど生フォアグラめちゃくちゃ美味かった。牛肉も美味かった。

「せっかくやからジビエ喰わしてくれっ!」とリクエストして、鹿も喰った。

あの3日間煮込んだソースの美味いこと!付け合せの野菜の美味いこと!  クソッ!!

毎年決意している。「来年こそは女子と呑むぞ!ボージョレ・ヌーボー」・・・今年もアカンかった(涙)


いつもムリばかり言うて面目ない。しかし一番大好きな店。

居心地が大好き。ゆっくり落ち着ける。拘りのビオワインは文句ナシ!料理も進化し続ける。

12月には同じ北新地で、2号店とも言えるバルをOPENするそうだ。楽しみがまた増えた。

「来年こそはっ!そうや!来年は2軒ハシゴや!」 海より深く決意をし直した。


【2010.11.18 血涙ワインの如し 】

ウキワ星人・リチャード1958.地球上に生を享けて52年と数ヶ月。

実は今まで1度も兵庫県と京都府の婦女子と懇ろ(ネンゴロ)になったことがない。

悉くフラれている。先っちょさえない。それどころか指先にも触れたことがない。

それを忘れていた。。。


毎年11月。ボージョレ・ヌーボーの解禁日は大好きな北新地のビストロキュニエットさんで

「ボージョレ・ヌーボーを鯨飲する会」なるものを勝手に開催して喜ぶことにしいている。

元々はそんなもん、全く興味がなかった。とゆうよりは、バレンタインDAYなるものを必要以上に

喧伝し、善良なる大和撫子を煽動して世界でも稀な習慣を作り上げ、膨大な利益を計上している

菓子屋と同じ手法でワインを売りまくろうとしていると思っていたので、呑んだことがなかった。

しかしながらだ!3年前、ここキュニエットさんで初めて完全無添加のボージョレ・ヌーボー

を呑ませてもらって考えが変わった。美味い!

ワインであろうが日本酒であろうが難しいことは分からない。

所詮、呑みやすいかどうか?料理と合ってるかどうか?くらいしか分からんオッサンである。

渋み・エグ味のまったくない完全無添加のボージョレ・ヌーボーに嵌った。

それからは毎年「ボージョレ・ヌーボーを鯨飲する会」とか言っては、イベント化して、

女子をクドく手段にしているとゆうわけだ。


そして今年、乾坤一擲の勝負に出た。今までなかなか誘い出せなかった女子に

思い切って御誘いのメールを送ってみたのである。本気だった。真剣だった。。。しかし。。。

忘れていた。。。兵庫県・京都府といえば女子大の宝庫・聖地である。

しかし、一人も落とせなかった青春の無惨な想い出を。。。

そうだった。。。この女子も兵庫県人だったのだ。。。懇切に、丁寧に、断られた。。。(涙)

まさに「蟷螂(トウロウ)の斧」を虚しく振り回しただけであった。玉砕だった。


解禁日の18日、私の隣にチョコンと座ったのは最近東京から帰って来た娘だった。

他には扇町の名店「鶏屋 たちばな」のオーナーと従業員さん。

チャリンコで走り回ってる30代の独身イケメン弁護士さんとか色んな仲間が集まった。

ボージョレ・ヌーボーを開ける前にその他のお勧めワインを4本呑んだ。

「生ししゃものフリット」とかフランスの熟成士による「チーズの盛り合わせ」で呑む。


オーナーの今城さんの話を聞かせて貰うのも楽しみのひとつである。

来年早々、フランス・リヨンで開催される自然派ワイン現地生産者が集まるサロンに参加するそうだ。

向こうへ行くと、例えば生産者の12歳の息子でもテイスティングをしてたりするプロフェッショナル

だそうで、いつも新鮮な刺激と、出来のいいワインと、楽しい土産話を持って帰って来てくれる。


さぁ、料理をオーダーしてボージョレ・ヌーボーを開けようではないか!!

この時点でウキワ星人・・・ヘベレケのグデングデンであった。

シビエ各種。鴨。フォアグラ。魚料理とまんべんなくオーダーして皆んなでシェアして喰った。

それぞれの料理の名前は覚えていない。。。ただ美味かったことしか。。。

ボージョレ・ヌーボーは箱入りになっている。 まさに鯨飲。。。

これを開けちまって、更に白のボトルを開けた。

もう「焼け糞」だった。また兵庫県にフラれた。。。

メチャクチャ呑んだので一人当たりの金額は訂正しないことにする。

結局、写真の如く今城オーナーとシェフに抱えられて出て行く醜態を演じてしまった。


下心と出来心で生きて来た50有余年の人生である。

もう、屁を一発ひるにしても思慮を必要とする歳ではないか。。。

こんなブザマな姿を娘に見せては断じていけない!! 海より深く反省した。

もうこれからは兵庫県と京都府は諦めよう!

それよりも何よりも・・・もう20代の女子はムリのようだ・・・(涙)

断腸の思いではあるが諦めよう。。。これからはもう少しストライク・ゾーンを上げざるを得ない。

来年こそは! 海より深く決意したウキワ星人。。。来年は53歳である。


 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓


【接待】の新しいかたち?その2 2009、12月

ビルボードライブ大阪でさんざんノリまくったオッサン2人。さすがに腹ペコである。

ほとんど走るように歩いて、ビストロキュニエットを目指す。

御得意先のTさん、44歳。某一部上場企業の幹部。ウキワ星人、51歳。出入りの下請け零細企業の営業部長

(部長と言っても営業は4人しかいないが・・・)。我が社の売り上げに大きな割合を占めるTさんであるから、

本来であれば、「ビストロ」ではアカンだろう!「ラ・ペ」とか「カハラ」とかの高級店に案内すべきじゃないか!?

とゆう「天の声」も聞こえないではなかった。しかし、この不景気で経費は出ないのだ。「自腹接待」なのだ。

天上の神もこの事情を知れば、諾(ウベナ)うしかあるまい。

もう何度も、何度もお邪魔しているキュニエットさんである。なにしろ土曜日以外は朝の5時迄やっているので

ついつい、北新地でベロンベロンに酔っ払った総仕上げに立ち寄ってしまう。同じ北新地にあるからいけない。

そして、グラスワインの提供を強要し、喰いたくもない「チーズの盛合せ」なぞをイヤイヤ齧りながら、今し方まで

呑んでいた店のお姉ちゃんの「情のなさ」を嘆き、憤り、悲憤慷慨の自棄酒ならぬ自棄ワインで朝を迎える。

そんな迷惑ばっかりかけているので、チャンと食事をするのは久し振りなのである。


最初はビールを、グビグビとばかりに2杯ほど一気にやっておいて。ワインはオーナー・ソムリエの今城さんに

お任せすることに決めている。このキュニエットさんはビオワイン専門。この店に出会うまで、ビオワインなど

知らなかったウキワ星人。それが今や、ワインと言えばビオワインやろ~!各所でエラそうに喋っている。

齢が行ってから覚えた道楽はたちが悪い。他人を捉まえてやたら四の五のと蘊蓄をたれるのはたいていこの

手合いで、若い時からきちんと生活に織りこんでいる人は、物の解説などするはずがない。

それもこれも、この今城さんのビオワインに向ける愛情とゆうか、拘りとゆうか、ひとつひとつワインを提供して

くれる時の説明が素晴しいのである。ヨーロッパに直接、ビオワインを買付けに行った時のエピソードなど聞いて

いると、時の経つのを忘れることさえある。しかるに、この受売りで喋ってさえいれば、ビオワインの蘊蓄に関して

は完璧なのである。

この日はグラスワインで数種類をいただいた。その時に喰っている料理に合わせたチョイスをしてくれるのだ。

料理のほうもお任せである。冷たい前菜、暖かい前菜、メイン料理と別れて書かれているメニューから好きなの

をオーダーしたら、料金をコース仕立の¥4500にしてくれる。もちろん、フランス料理に出てくる単語の意味を

ほとんど理解できないオッサンにはちゃんと説明もしてくれる。それでもよく解らないから、私はいつもお任せな

のである。

※フォアグラのプリン。フルーツのコンポートと自家製のレーズン・パンを添えて。

※河内鴨のロースト。ソースヴァンルージュ。

※手長海老のポアレ。ホタテとキノコを詰めたパートブリック包み焼き添え。

ここまでは、頑張ってメモした。しかし、料理が出てくるそばから、Tさん、ガツガツ喰うのである。大学時代は

バリバリ体育会。いまでもバリバリ肉食系のTさんだ。メニューを控えるどころか、写真を撮影する暇さえない。

ホール担当の女子スタッフの子が「お料理の名前を書いておきましょうか?」と言ってくれたのだが、それでは、

仕事の手を著しくストップすることになる。それは、あまりにも申し訳ないので「君のメアドだけでエエで!」

と言ったら、結局、両方とも書いてもらえなかった。

このほかに、「鹿肉のなんとか」とか、3日前に撃った「猪のなんとか」とか、2人でシェアして喰いまくった。

「ジビエや!ジビエや!」とにかくTさん、連呼していた。未だに「ジビエ」って何のまじないか解らないままだ。


オーナー・ソムリエの今城さんが確か32、3歳だったはずで、シェフはさらに若い。このシェフがまたイイ感じ。

今城さんが忙しい時は、このシェフがカウンター越に色んな説明をしてくれる。

先程、登場したスタッフ女子が、これまた可愛い!メニューをメモってくれなかったとゆうのは冗談。ワインの

名前・生産者まで、今城さんと一緒にチャンと書いて頂いた。メアドは駄目だったけど・・・。

ビール2杯、ビオワイン3種類。そして料理。お会計は¥20000を切った。良心的やな~。

超高級なフレンチとか行ったことがないので、偉そうなことは言ってはいかんだろうが、私にとっては完璧に近い

お店キュニエットなのである。舌も、胃袋も、肝臓も、そしてなにより心が大満足できる。

「よいお年を!ありがとー!ごちそうさま!!」今城さん以下、スタッフ総出でエレベーターまで見送ってくれた。

Tさんも最敬礼で「ごちそうさま!」と言っていた。


本当に満足した時は、あまり喋らなくてもイイのかもしれない。

「いやぁ~美味かったなぁ~ジビエ・・・」 (またジビエかいな!?)

北新地から梅田のターミナルへ、人込みの中を、このオッサン2人、きっと最高に幸せな顔をしていたと思う。

TさんはJR。私は阪急電車である。北新地に出ていて電車で帰るなんて初めてだ。

「Tさん、今日は不充分で本当に申し訳ありませんでした。」

「いいえ!とんでもないです!最高の夜でした。今度は今日とまったく同じコースを、女房を連れて来てやりたい

と思うんです。僕一人でこんな素晴しい体験をして、このままじゃ女房に申し訳ないですから。それに、今夜は

まだ時間も早いでしょ?帰って早速、報告してやります。まだ起きてると思いますから。

 リチャードさん、しつこいようですが、今夜はホンマに素晴しい夜をありがとう。おやすみなさい。」


「俺は・・・もう何年、女房とライブ行ってないやろ・・・??」

小走りに去って行くTさんの背中を、ボンヤリと目で追いかけながら、そんな事を思ってしまった。

梅田ターミナルの真冬の風が、胸に痛かった。


【2009、7、4 何回目かな?】

ぐふふふ・・・(笑)行ってきました・・・オッサンとオバハンとウキワ星人とみんなで大阪城ホール。

「松田聖子コンサート」・・・盛り上がった~。懐かしかった~。たっぷり3時間!!

マイケル・ジャクソンもカバーしたりして、プチ・ムーンウォーク披露したりして、マイケルを偲ぶ演出

にシンミリしたりして・・・。「47歳であの衣装着れるん聖子ちゃんだけやな!」「ある意味宇宙人や

な!」・・・そんな余韻をたっぷり引きずりながら北新地へ怒涛の進撃。

毎度おなじみ「ビストロ キュニエット」に参上。

今回は初めてレビューのためにワインの名前、料理の名前を控えながらのお食事であります。

「何やってんねん!キャラ設定変えたんか?キッモイ!キモイ!」とゆう罵声にもめげずに控えた

それぞれの名前は、どうか添付画像をご覧下さいませ。

土曜日にもかかわらずほぼ満席の状況のなか、いつもより静かめにスタートです。

料理のグレード確実に上がってますねぇ~。勉強してはりますねぇ~。

本日は¥4200のコースで行きましょう!お腹激へりやったしね。

最初は生ビールを1杯やって喉を潤しておいて・・・いよいよ登場です!オーナー・ソムリエ今城さん

お薦めの、完全無添加の赤ワイン。メッチャ美味い~。「おいおいみんな!ジュースちゃうぞ!!」

瓶の下に残った「澱(オリ)」をグラスに入れるとキラキラ光ってます。このワインならでわやそうで・・

アッとゆう間に1本飲み干して次は「白行っとこかあ~!!」とこの辺から居酒屋状態・・・。

お店の皆さんすびばせん・・・(汗)さすがに歌を歌いだすアホはおりませんでしたが・・・(笑)


「キュニエット」とゆう「夏の扉」を開けて、フレッシュなスタッフによる美味料理と、フレッシュな感覚

をいつも忘れないオーナー・ソムリエが薦めてくれる、超フレッシュな、フランスの農場の人さえ知ら

ないようなワインに徹底的に酔いしれた夜でした。

聖子ちゃんにも御馳走したげたかったよなぁ~。


PS:この店、フランス製の完全無添加のグレープジュースもありました。お酒飲めない女性客の方

   が美味そうにガブ飲みしてましたよ(笑)

   それと・・・料理の名前とか控えもって食べるのヤメよ。せわしないし、ムリや(笑)


なゔぃ '09/07/05.こちらも、大酒飲みの友人と随分以前からチェックしてはいるんですが、
未訪のお店なんです。ビオワインに興味あるんですが、、、。
素晴らしいレビューですね。
是非近々、伺わさせて頂きます。
assyassy '09/07/05名前とか控えもって食べるのヤメよ。せわしないし、ムリや(笑)
確かに、覚えておこうと思ってもややこしいフランス語があったり、
いつも酔っ払うともういいやとアバウトになってしまいます。
舌平目のムニエル????ソース添え???なんて感じで、、。

姫乃 '09/07/05.こんばんは☆☆
わぁ~!聖子ちゃんのコンサート、めっちゃ行きたかったんですけど、
ウキワ軍団が代わりに行ってくれたからええか??笑!!
(↑ディナーショーは何故かおかまちゃん軍団と一緒に行きますねんけどね・笑。)
てか、キュニエットさんも行きたいお店の一つなんですわぁ♪♪
私も料理メモせなあかんと思いつつ…面倒になっちゃって書いたことないねん(笑)

yakitomato '09/07/05.こんばんは♪
私も注がれたワインがあまりにも美味しい時
つい、ジュースを飲むようなペースで頂いてしまい、
まわりから注意されます(^^)

でも、注意された時にはスィッチ入っててもう遅い~みたいな[^■^;]

  • (説明なし)
  • フォアグラのステーキ
  • フォアグラのステーキ100g

もっと見る

5位

なな治 (三条、三条京阪、京都市役所前 / 居酒屋、串揚げ、日本料理)

1回

  • 夜の点数: 4.6

    • [ 料理・味 4.7
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 4.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥6,000~¥7,999 -

2013/04訪問 2013/04/26

出汁魔神 ・・・ 【なな治(ななはる)】

最初に申し上げておきますが、このお店は全面喫煙可なのであります。

客席11席の小さなお店で「喫煙可」は辛いなぁ、とは思ったのですが、

gropop氏http://u.tabelog.com/000092091/のレビューを拝見し、どうしても行きたかったのです。

私は煙草をやめてもうそろそろ10年になります。

最初の3年くらいは平気だったのですが最近は副流煙がイヤでイヤで仕方なくなりました。

しかしながら飲食店さんが喫煙可であるからと言って評価を下げるとゆうような事は致しません。

喫煙は法の許に認められた権利でありますし、そのお店の方針が喫煙可ならば仕方なしと思うのです。

どうしてもイヤならば行かなければイイのであり、分かってて行っては喫煙可を批判し低評価するのは

それはもう営業妨害であると思うのであります。

今の時代、特に料理を供するお店が喫煙可というのも考え物とは思うのでありますが、

創業当時から応援してくれる常連の多くが愛煙家だったりして、禁煙に踏み切れないお店もありますね。

もちろん、「分煙」を謳っていながら禁煙席に容赦なく紫煙が侵攻して来るようなお店は駄目でありますが。。。

この日のなな治さん、カウンターに2名喫煙される方が居られました。

当然、少々煙かったのは言うまでもありません。非常に残念ではありました、残念ではありましたが。。。

その残念さを補って余りある美味さ、驚き、楽しさ、そして弾ける笑顔がこの店にはあったのです。

だからと言って、煙草の紫煙がどうしてもダメな皆様は行かないで下さいませ。お願いしておきます。


元はこの店、女将さんのお母様が「なな」という飲み屋さんを営んでおられたそうなのです。

お母様が引退される事になり、和食修行をしていた娘婿の大将がこの店を今の形態にして開店するとき、

元の屋号に大将の名前の一文字「治」を付けて【なな治】とされたそうです。

4月1日で、この地で開店し10年を迎えられました。隠れた名店と言ってもイイお店であります。

「3月にはぎっくり腰で来れなくなってしまい、申し訳ありませんでした」

「とんでもありません!もうスッカリよろしいんですか?」とは愛想が抜群にイイ女将さん。

大将は寡黙な感じ。一見取っつきにくいキャラではありますね。お顔も厳ついしねぇ~(笑)

他所に行ってた仲間も合流して4人揃いました。最初はスーパードライ¥550で乾杯です。

※突出し、ムカゴ・くさ河豚・卯の花
基本的に頼みもせん付き出しは要らないと思う事が多いのですが、この店のは違います!
卯の花なんて胡麻油で炒めててメッチャ美味いし、くさ河豚なんて落涙です。
ムカゴも嬉しかったなぁ~。この付き出しで感激!即、ビールから日本酒へ!

※生麩の旨煮くるみ味噌添え¥650
「麩」まして「生麩」なんて滅多にお目に掛かれませんし、好んで喰う程の執着もありませんでした。
そやけど京都へ来たことやし注文してみてビックリですがな!!
この「自家製くるみ味噌」がホンマに「ミソ」やったのです。少し甘めで御座いましてね、美味かった!

※お造り盛合わせ¥1450
桜鯛・・・旬ですもんねぇ!鮪・・・赤身が好きなので嬉しい。
針イカ・・・甲イカの事、モチモチ感もコリコリ感も両方備えてるイカ。私はこのイカが一番好きなのです。

※流れ子¥750
「とこぶし」の事ですね。しかしこの炊き方と言うのか味付け?メッチャ気に入ってしまいました。
獲り合いになってしまって喧嘩寸前でしたよ(苦笑)

※小芋のたいたん¥550
素材もモチロンなのでありますが、このお店は「出汁」ですわ!もう完璧と言っていいと思います。
こんな美味い「小芋のたいたん」喰ったことありません!掛け値なしの感動です。

※具たくさんのヌタ¥800
上品です。エグ味またくナシ!最高の酒のアテでありましょう。

※焚き合せ¥600
高級料亭の味にも勝るでしょう。高級料亭。。。行ったことないけど。。。

※串揚げ七串¥1350
これにも驚かされます。七種は色々と変わるようです。御参考までに写真のメニュー見て下さい。
日本酒に合う串揚げです。こんなの初めてです。私は塩だけでいただきましたが、過去最高です。

※自家製胡麻豆腐¥600
胡麻を煎ってないので胡麻の強烈な主張はありません。口に入れてジワリ沁み出す胡麻の味なのです。

※胡麻豆腐の揚げ出し¥650
その胡麻豆腐の揚げ出しです。美味くないわけがありません。そしてやはりこの店は「出汁」です!

※和風ローストビーフ¥1000
洋食のローストビーフしか喰ったことのない私は、このローストビーフを噛んだ瞬間失望します。
その瞬間だけ味がないように感じたのです。しかし、スグにそれは納得と感心に変わります。
あくまでも上品な薄味は噛めば噛むほど本当のローストビーフの味を教えて呉れるのです。

※筍の子木の芽あえ¥600
旬真っ盛りの筍の子を木の芽と和えます。タッパに入れて母親に持って帰ってやりたかった・・・。

※春野菜掻き揚げ¥700
このお店の揚げ物にはいったい、どんな秘伝があるのでしょう?
どうしてこんなにカリッと、そしてアッサリと素材を活かして揚げることが出来るのでしょう?

※モロコの南蛮漬け¥700
いや!モチロン!モロコに文句はないのです。しかし添えられている炙ったネギまで美味いのです!

※出し巻き¥600
そうなのです!出汁なのです!55年の人生で最強の出汁巻きでした。マジで感動なのです。

※ちりめんさんしょうの焼きめし¥700
総仕上げにはこれ。二ツお願いして4人で分けます。やはり薄味のちりめんさんしょうを使用。
どう言うたらイイのかな?要するに後で決して喉が乾かない焼きめしなのであります。

「串揚げ七串」と「ちりめんさんしょうの焼きめし」は二ツづつお願いしましたが、他の料理は一ツづつです。

これだけの料理に日本酒をグイグイ呑みましたので思い切りカロリーオーバーの夜ですね。

※不老泉濁り(燗)¥900、不老泉中汲み(燗)¥900、近江の酒です。

燗を点けて頂きますと¥100増しです、ご注意を(笑)

※モンスーン¥800、近江の貴醸酒。甘口です。

※荻乃露¥800、近江の辛口。

※かっぱ¥800、山形+10の超辛口。

※大治郎¥800、近江の辛口。

※藤兵衛¥800、近江の辛口。

※杣の天狗¥800、近江のヤヤ辛。うすにごり。

※七本鑓¥800 、近江湖北の辛口。   

※竹生島¥800、近江の辛口。

※酔っ払って喉が乾いたので角ハイボール¥650、この店で唯一濃厚な商品(笑)

4人がかりで、誰がどの酒を、どれだけ呑んだかは正直覚えておりません。

しかし、全員が5~6種類の日本酒を呑んだと思っております。

例えば私が呑まなかったのは「モンスーン」と「かっぱ」と「竹生島」と「七本鑓」、みたいな感じ。

この内容でもう、完璧に満腹致しまして一人当たり¥7800でありました。

「そんなに安くてエエの?計算間違えてない??」4人、顔を見合わせてしまいます。


「大将!そやけど顔があの大魔神ソックリですな!!」

「もうねぇ~。よう言われるんですよぉ~!わははは!!」

確かに厳ついお顔は大魔神なのだけど、笑った顔が底抜けに可愛らしい大将なのです。

中学生の子供さんがおられる様子。女将さんが電話で子供さんに明日の指示をしてました(笑)

私達が長居している間に何人も何組も来られたお客さんにお断りです。

こりゃぁ、土・日だけではなく、平日も念のために予約した方が良さそうですよ。


看板には「お食事処」と書いてあるのですが、それはちょいと謙虚すぎやしませんか?

小料理かな?割烹かな?居酒屋さんにしたらお値段が少し高いかな?

とにかく料理のレベルは想像以上でありました。本当に驚きました。

糖尿星人、「ワシの居酒屋やってる友達一回連れて来てもよろしいでっか?」と大将に聞いてます。

「なな治さんの味をスパイさせたって下さいな、勉強させたって下さいな!」ですって(爆笑)

兎に角、このお店の総ての基本は「出汁」です。本当に素晴らしい「出汁味」でした。

壱万円を遙かに超える支払いが必要なお店も知っておりますが、なな治さんの勝ちなのです。

旬を活かし切り、その素材に絶妙の「出汁」を寄り添わせる。。。佐藤さんに迫るレベルなのです。


戦国時代、貧しい庶民を圧政の苦しみから救い出した大魔神。

そして平成の世、長い眠りから覚めた彼は横浜を日本一に押し上げたかと思うと米国はシアトルにも現れました。

滅多に我々の前に現れてくれない大魔神。もう会えないんだと思っていた大魔神。

実は京都三条の一隅に「出汁魔神」となって降臨してくれていたのです。


  • (説明なし)
  • (説明なし)
  • (説明なし)

もっと見る

6位

ウォータークラブ (黒崎、黒崎駅前、西黒崎 / バー)

1回

  • 夜の点数: 4.7

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.3
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク 4.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥6,000~¥7,999 -

2013/05訪問 2013/06/17

ミスター・パーフェクト ・・・ 【ウォータークラブ】

レストラン エスカリエにタクシーを呼んで黒崎駅前に帰る。

抜群に美味い料理の後。否でも応でも気分は高揚すると言うものだ。

助手席に私。後部座席に乗り込んだ上機嫌の婦女子の会話が止まることはない。

ロック・オンした独身女子に何かと話しかける。段々といい雰囲気になって来る。

もう充分過ぎるほど大人のウキワ星人である。この女子を今夜どうこうではない。

ゆっくりと、ジックリと搦め手に獲り込んでいけば良い。「触れなば落ちむ」。それで良いのだ。

10分も車に乗っていただろうか、黒崎駅前の繁華街の中にある「三角公園」の処で降りる。


まったく初めて伺うお店。キョロキョロ探してしまった。それくらい目立たない静かなファザードだ。

多くのマイレビュアーさん絶賛のBARウォータークラブ。重厚な木のドアを恐る恐る開けた。

適度に暗い照明の手前に大きなテーブル。奥にカウンター。木造りの重厚な店内。

「いらっしゃいませ」。。。よく通る、しかし決してただ大きなだけではない「大人の声音(コワネ)」。

「カウンターでよろしいですか?どうぞこちらへ」 ピンと伸びた背筋。優しい笑顔。

(この人がマスターの柳原宏則さんか、なんかキザじゃのぉ~!)と内心で毒を吐く。

カウンターの左端に私。隣に独身女子、その隣に人妻女子。落ち着いた雰囲気が嬉しい。

「なににしようかな?」「やっぱりカクテルとか飲んでみようか?」婦女子2人は相変わらずの盛りあがり。

基本的にBARにあまり行かない私。ええカッコしたかったのだが何を呑むべきか浮かばない。

放ったらかしだった私達の処へマスターが来て呉れたのは数分経ってからだった。

先ず婦女子に別々のカクテルを提案。「はい!それいただきます!」

そして私の前に。この時まで一切目と目が合わなかった。放って置いて呉れたのだ。

「どう致しましょうか?」「そうですなぁ~。バーボン貰おうかなぁ~」

「それでしたら是非ともこれを!」クルッと回転してボトルをピックアップ。全く動作の軸がブレない。

「JW DANTはよくあるんですが、この50年物は滅多に手に入らないんです。ウチにもやっと3本」

「へぇ~!そんなんゼンゼン知りませんねんけど、任せますので」

「わざわざ東京からこれを飲みにやって来るバーテンも居るんですよ。香りが凄いです。」

「スビバセン、因みにそんな貴重なお酒。。。一杯いくらしますのん?高かったら・・・ちょっと・・・。」

「¥2500で飲んで頂いてます。どうですか?バーボンがお好きでしたら是非!」


※JW DANT 7年熟成 50年物 ¥2500

80年前のバカラのグラスで。「飲まなくて結構です。香りを味わって下さいね」とマスター。

素晴らしい酒だった。こんな芳醇な濃厚な香りのバーボンを私は知らなかった。

北新地の十年で飲んだリッジモンド・リザーブが今迄で一番と思っていたが、

それを大きく凌駕する代物だった。呑まなくてよくても呑んだ。

唇が溶けてしまうのではないかと思うほどの「纏わり付き」はまさに「悪女の深情け」。


この一撃で私は完全に毒気も骨も抜かれ尽くしてしまった。

日頃の疲れも、ストレスも、悩みも、邪まな烈情もすべて秘し沈められてしまったのだ。


※チーズの盛り合わせ¥1300とワイン

JW DANTは横に置いておくことにして、チーズを頂くことにする。

このチーズがまたメチャクチャ美味いのだから恐れ入った。

やっぱり美味いチーズにはワインが欲しい。悩む間もなくサッと出て来る。

しかもこのチーズには白ワイン、このチーズには赤ワインとゆうふうにサーブされる。

ワインの銘柄なんて覚えていない。チーズの名称と特徴も忘れた。

しかし満腹だったはずの胃袋にスンナリ収まってしまう上等なチーズであったのは確かである。


同行の婦女子もあれやこれやとマスターのお奨めカクテルを嬉々として味わっている。

他にカウンターに4人。テーブルにも3人の客。皆が気持ちよく酔っている。そう、マスターに。

斯く言う私もマスターの挙措動作から目を離さない。

決して私に衆道の趣味・性癖が有るのではない。粗探しをしていたのだ。

普通はたとえ一瞬でもホッとして背中が丸くなったり、鼻をホジッたり、怖い顔で従業員を睨んだり、

なにかしら隙とゆうか、「地」みたいなものが垣間見えるものである。

しかしこの柳原氏にはそれがない。完璧だ。まさにパーフェクトなのだ。

その引き締まった体はとても40代半ばのそれとは思えない。よほど鍛えてるのか聞いてみると、

「今日はスパーリング・パートナーを6ラウンドやって来たんですよ」と事も無げに言われた。

なるほどラフに捲くったシャツから出ているあの腕はボクシングで鍛えられたものだったのか。。。

シェイカーを振る、そこからカクテルをグラスに注ぐ、あのグルグル巻の長いスプーンで味見をする、

もうその一連の動作のキザなこと!見事なこと!まさに「蝶の如く舞い 蜂の如く刺す」。


※キューバ産のシガーとコアントロ

時々大阪のオールドインペリアルバーでシガーをやるとゆう話しをする。

「もしよかったらウチでも是非どうぞ、シガーありますよ」

「マジですかいな!?そしたら頂きますわぁ~!」

キューバ産のシガー。キャンドルで火を点けて呉れるマスター。。。カッコ良すぎる。。。

「シガーにはコアントロが合うと思います。この二種類を飲み比べてみて下さい」

今世の中に出回っているコアントロと50年前のコアントロを飲み比べる。

こんなもの見た事あっても飲んだことなどない。

「50年前の方が断然美味いです!コクってゆうかゼンゼン違いますわ」

「そうでしょ、口の中でシガーの苦味と相まって何とも言えない味わいになりますから」

マスターの言うとおりだった。。。次からシガーをやる時はこれに限るではないか!


「マスター、何でもイイので僕に合いそうなの作ってもらえないですか?」

「分かりました。暫くシガーの香りとJW DANT の香りを楽しんでおいて下さいね」

ここからまた放って置かれてしまう。注文が多くて手が回らないのではない。

「慌てないで、ゆっくりと、味わって、過ごしなさい」と言うマスターのプロデュースなのである。

大体において中途半端にキザな男は大嫌いだし、世の中、そうそうカッコいい男など居るものではない。

況してや私は人一倍、妬み・嫉み(ノネミ)の心が強いので、この店のマスターみたいなタイプは、

まさに「不倶戴天の敵」であり、虫唾が走るほどに大・大・大嫌いなのである。

そう、大嫌いなはずだったのだ。。。


※ブラック・ローズ

「さぁ、それでは今夜の総仕上げのカクテルを作りましょうね」

言いながら珈琲を入れ出したマスター。ユックリとユックリと糸を引くような少量づつの湯をドリップする。

その香しい珈琲とエスプレッソ・コーヒーリキュール、そしてラム酒をシェイク!

今までもちろん未経験だったカクテル「ブラック・ローズ」が出来上がる。

ここまでのストーリーを見事に完結させる「黒い薔薇」が咲いた。


気が付けば同行独身女子はもう完全にマスターの虜になってしまっている。目の形がハートじゃないか!

もう一人の同行人妻女子は何とかいう聞いたこともないスコッチで陶然となっている。

私はと言えばブラック・ローズを呑んでしまって、あとほんの少しのJW DANTが残っているだけになった。

「帰ります」なんて一言も言ってない。しかし、「お茶にしましょう、昆布か梅かどちらがイイでしょう?」

時間的にも、酔い具合も、丁度良い頃合いだった。何から何まで完璧なタイミングだ。

何処にでもある粉末を溶かす昆布茶ではない。高級塩昆布が茶の中に入っている。美味~い。


若い時には東京で修行をされ、独立してこの店を開業して今年で24年になるそうだ。

お店もマスター本人も、そんな年数を経た古臭い雰囲気が全くない。

長年続けて来られた事による油断も惰性も、微塵も見せることはない。

だからと言って堅苦しいような雰囲気はぜんぜんない。笑いの絶えない楽しい店である。

嬉々として酒を造る。ワクワクと料理を提供する。

七面倒臭い薀蓄を語るのでもない、長年培って来られた知識や経験を振りかざすのでもない。

徹底して自然体。多くの客のハートをガッチリ掴んで離さない魅力溢れるマスターなのだ。

その立ち居振る舞いはクドいようだが、あくまでも洗練され、キザである。徹底してキザである。

しかしそれは「嫉妬深い」ウキワ星人がそう思うだけであって、普通は「一流」と言うに違いない。


「ここは是非!割り勘でお願いしますね!」

同行女子たちの強い主張により、その意向に従う事にする。

御勘定のメモを見て目を疑った。「¥7000.-」。。。シガーだけでもこれ位はするぞ!

最後の最後まで、やられっ放しだ。半ば呆けて店を出て来た。

柳原マスターが送り出してくれる。独身女子の目は相変わらずハート型のまま。

私も思わず「今日は誠に恐れ入りました」と口走ってしまった。


レビュー投稿に際して「こんな時に向いている」の欄。「デート」にはチェックしない事にした。

同行した婦女子がマスターに首ったけになっても、私のせいではない。


  • (説明なし)
  • (説明なし)
  • (説明なし)

もっと見る

7位

かどやホルモン店 (東梅田、北新地、大阪梅田(阪神) / ホルモン、焼肉)

2回

  • 夜の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク 3.5 ]
  • 昼の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク 5.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥4,000~¥4,999 ¥4,000~¥4,999

2017/06訪問 2017/06/20

親子喧嘩も健在!・・・【かどやホルモン店】


今度地球を放れたらもう二度と帰って来ることは出来ないに違いない。

愛する地球との「今生の別れ」である。最後にかどやホルモンに行くことにした。

和牛の、しかも牝牛をこの値段で喰える店は断じてここだけである。

ホルスタインは絶対に、頑なに扱わない。創業61年のこだわりであり、矜持でもある。


3年以上伺っていなかったにもかかわらず大歓迎して頂いて嬉しかった。

肉の美味さはモチロン、一子相伝、秘伝のタレの味も変わらず最高だった。

否!久しぶりだった分、より一層美味く感じられた。ランチタイムが終わってもユックリ呑み喰いさせてもらう。

他の客もいなくなり私だけになる。

あの懐かしいもう一つの名物、ママさんとマスター(ママの息子)との「親子喧嘩」も見物出来た(爆笑)

もう想い遺すことは何もない。大人しくウキワ星に帰るとしよう。
【2013.5月】

母親がコケて膝裏の靭帯を断裂した。家族全員が仕事で急には動けない中、

MITに行っている次男がたまたま帰国していたので駆け付け、対応した。

お家のお手伝いをしたらご褒美を上げるのは我が家の仕来たりなので、

「何でも喰わしたるで!」と言ったら「かどやに行きたい!」と答えたのでやって来た。


和牛の牝だけを、屠殺してから遅くとも2日でしかもこの値段で喰わせる店を私は他に知らない。

久々のかどやホルモンに次男も大喜び。タンに喰らい付いて貪り食っている。

隣にはアベックが座っていた。女子が生ビールを呑み、男子はウーロン茶を飲む。

「あんた、ここの塩タンの味が分らへんかったらアカンで!」

「そうかなぁ~、○○の方が美味いと思うけどなぁ~。店もキレイしなぁ~」

「もうエエわっ!あんた先に帰ったら!!」

最近の若い婦女子は恐ろしい。。。人の味覚には色々違いがあるし、そない怒らんでも。。。(汗)

それに肉を浸す「タレ」の味が合わなかったら、いくらイイ肉でも興趣は半減するしねぇ~。


今回は初めて「グルトン」とゆうホルモンを喰った。牛の「肺」だそうだ。

見た目は写真の通り。味は鶏肉に少し似ている。不思議に美味いホルモンである。

メニュー板には書かれていないけれど、行かれた方は一度尋ねてみられるとイイと思う。


「これでもか!」ってゆうくらい喰った。

気が付けば満席。婦女子2人組や3人組が目立った。驚いた。

昔は若き婦女子だけの客なんて見たことなかったものだ。。。

文字通り「肉食系婦女子」の喰いっぷりにスゴスゴと三十六計を決め込むしかなかったウキワ星人だった。


〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓


遂に生ギモ(生レバ。レバ刺し)が6月から全面的に禁止になる。

こんな痛恨事は近来稀に見る事態である。日本経済新聞の社説でも批判されている。

まったく困ったものだが決まったものはしょうがない。その日まで喰いまくろう「生ギモ」!!

ここのところ友人関係にあるプロの料理人2人と行く機会があった。

とにかく大絶賛である。プロだけに原価は分かるし、こだわりも分るから意気投合していた。

「ウチは別に特別にウチだけとゆうわけやないです。他と仕入は一緒ですよ。但し値段は安く出してますわ」

マスターの飾り気がないとゆうか、ありのまま、そのままの発言である。


とにかく今のウチである。極上の生ギモが喰えるのは!

但し!以前のレビューでも申し上げておいたが「雰囲気重視」「ホスピタリティ重視」の方は行ってはならない。

内装の造りは「昭和のオッサン向け」。今や珍しいカウンターのみ。そして炭火焼でもない。コンロである。

特別な「あいそ」なんて全くない。特にランチメニュー¥1050の客に「あいそ」してるの見たことない。

要するにマスターやお母さんから話しかける事など滅多にない。

ランチの定食を喰う短時間ではよけいに話などする暇がない。

決して性格が悪いのでも傲慢なのでもない。フレンドリーに話しかけたらニコッとして答える。

それくらいの良識・常識はある。当たり前だ。シャイなのである。媚びないのである。


更に念のために申し上げておく。

タップリのゴマ油に浸かって、タップリ塩をつけて喰う「生ギモ」がお好きな方は行ってはならない。

この店の「生ギモ」は少しのゴマ油、少しの塩が最初からかかって出て来るのだ。

まさに素材の味で喰う「生ギモ」。運が良ければ「昨日潰した牛のキモ」とか出て来るのだ。

午後2時を過ぎて行ったりしたら面白い。マスターが仕入から帰って来たばかりの時がある。

「究極のハラミの塊」とか色んなホルモンを「掃除」している処が見られる。

「最高峰のタン」をぶら提げたりしている。「舌」だから死んだ時クルッと巻いてるのである。

ぶら提げて伸ばさないと捌けないのだろう。こんなの苦手な方には「ごめんなさい!!」


更に申し上げさせて頂く。

この店「常連偏重」に見られることが多い。確かにその通りなのである。

なにしろ創業50年を超える店。常連さんもまさに「筋金入り」なのだ。

かく言う私もガキの頃からの付き合いである。依怙贔屓される立場ではある。

もちろん「偏重」とゆう表現はあたらないと私は思っている。

昔からのホルモン大好きオヤジ連中。生半可な品質のホルモンは許さない。

自動的に特別なものが供される。但し支払いも自動的に高いのだ。

写真を見て頂いたらお分かり頂けるだろう。メニューにないのも出て来るのだ、常連には。。。

何十年もの付き合いだから、いやが上にも話も弾む。

そんな時「食べログ」を見て一人で来たうら若き女子がもし居たら。。。そりゃ居心地悪いだろう。

ランチタイムの喧騒が過ぎ、落ち着いた時間に行く。私はこの時間帯ばかりを狙って行くことにしている。

仕入れたばかりの肉、ホルモンを捌き、掃除するパフォーマンスを見られる事もあるし、

「これ食べる??」なんて、「まかない」を貰えることもあったりするからだ。

その一部を写真発表した。イカナゴの釘煮、ししゃもの甘露煮、まかないスープ。全てお母さん手作りだ。

これ以外にも焼ビーフン、大根餅、肉・ホルモンの「ヘタ」がタップリ入ったカレー。

滅多にお目にかかれないが、どれも圧倒的絶品なのである。

そんな有り様を、もしイチゲンさんが見てたら。。。羨ましい通り越して、腹立つだろーなー(汗)


クドいようだが改めて申し上げる。

そんな店でよかったら一度行ってみて欲しい。

極上の生ギモをはじめとする、究極のホルモンを安く喰ってみたい方は是非行ってみて欲しい。

真面目なマスターとお母さんである。

常連が幾ら言っても「ユッケ」に規制がかかったら一切出していない。

生ギモもどれだけ常連に責められても出さないだろう。そうゆう矜持はしっかりとお持ちである。


安心して喰える「生ギモ」。究極の「生ギモ」。

2012年6月をもって姿を消す。もう逢えなくなってしまう。

今や絶滅が危惧される「昭和のホルモン焼」の店で出逢った「究極の生ギモ」

「鎮魂」の想いを込め紹介させて頂きました。


                                  - 合掌 ー


〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓


2011年12月15日。

遂に厚生労働省から恐ろしい発表がなされた。

全国16自治体の「食肉衛生検査所」で調査していた約150頭のうち2頭の牛の肝臓から、

腸管出血性大腸菌・O157が検出されたのだ。。。

同20日から厚生労働省所管の然るべき機関が「禁止か否か」の検討に入っている。

素人の私が申し上げるのは甚だ僭越ではあるけれども。。。もうアカンだろう。。。


富山での「ユッケ食中毒事件」以来、「生ギモ」も喰えなくなるのも時間の問題とは覚悟していた。

いよいよ「その時」が近付いたのではなかろうか??

「エライこっちゃ!生ギモ喰われへんようになるやんけ!!行くぞ!喰いに行くぞ!」

15日以来、毎週行っては「生ギモ」を半泣きで喰って別れを惜しんでいる。

17日には長男・次男を連れて行ってやった。

「生涯最後の生ギモを喰わしたる!最後に喰う生ギモが生涯最高の生ギモや!」


息子たち、感動している。

生ギモにも感動しているが、ハラミとタンには感動と共に心底、驚いていた。

「父ちゃん!こんな美味いの喰ったことないで!ロースとバラも喰いたい!」と次男。

「アカン!絶対アカン!この店の最上級ハラミで充分や!素人はこれやからアカン!」

「父ちゃん!ロースとバラは値段高いもんな!」と長男。

「無礼者!そうではない!ハラミが最高やから言うてんねん!」

お母さん御手製の「台湾風ちまき」も変わらぬ美味!

しかし。。。息子たち。。。ムチャクチャ喰いやがった。。。。

そりゃそうだろう。こんな美味いホルモン。。。若かったらナンボでも喰えるわなぁ~。

どえらい出費になってしまったが、まっ!ええか!!


消えゆくであろう「生ギモ」。麗しの「生ギモ」。

ここ【かどやホルモン】の絶品「生ギモ」。

年内に「販売禁止」の沙汰が下るかと思っておったのだが、それは免れたようで。。。

新年も早速喰いに行かねばならん!残り少ない逢瀬の日々。。。

慈しみ、抱かかえるような想いで喰わねばならん。。。【かどやホルモン】の絶品「生ギモ」。


〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓


【2011、8月 マイ・フェイバリット焼肉屋をお教えしましょう

ただし、「食べログ女子」には向かないと思います。

雰囲気・洗練された接客は皆無ですから(苦笑)

何故かならばここは「昭和」で御座いますので。。。


今でこそ焼肉は日本人の「食」になくてはならない存在で御座いましょう。

カップル、ファミリー、友人同士の宴会、合コン、接待。。。

それぞれのシーンで使い分けられる位、お店の数も星の数ほど。

それぞれのお店が清潔で、高級感もあり、換気設備が完璧に整ったテーブルに着席出来たり致します。

「男女が一緒に焼肉喰うようになったら二人はホンモノ」などと言われるようになってもう何年が経つのでしょう。。。


昭和40年代迄の焼肉はマイナーでした。焼肉=ホルモン焼だったのです。

オッサンの喰い物だったのです。寂しいオッサン一人で寄れるようにカウンターが主流でした。

ロースやカルビもあるにはあったんですが、そんな贅沢な肉は滅多に喰えません。

一番の贅沢をしてもハラミ上ミノ。そして必須は生ギモ生センマイで御座いました。

このお店、未だにそんな昭和を色濃く残しているのであります。

ピビンバとかありません。チシャの葉とかもありません。冷麺なんてとんでもない。

韓国料理じゃないんです。「大阪のホルモン焼屋」なので御座います。


【かどやホルモン店】大阪駅前第三ビルの地下2階に御座います。

今のマスターは3代目。2代目の女将さん(お母さん)と二人で切り盛りしておられます。

大阪駅前第一、第二、第三、第四の各ビルの影も形もない終戦直後からこの地で営業されていました。

第三ビル開業が33年前。その建設に伴い立ち退きになって、ビル完成後テナントとして優先入居されました。

因みに初代のおやっさんは豚足のかどやの初代おやっさんのお兄さんなので御座います。

現在はもう交流ないそうですがね。どうりでタレの味が似てるはずです。


ウキワ星人・リチャード1958、53歳。第三ビルが出来る前から【かどやホルモン店】さん通っておりました。

当時の近辺は総てが路面店舗。シュークリームのヒロタ本店。阪神薬局。宝石店。パン屋。ブティック。

色んな店が軒を連ね、知る人ぞ知る「阪神裏」まで繋がっておりました。

そんな中に【かどやホルモン店】さんがあったので御座います。

生まれて初めて喰った焼肉。ホルモン。生レバ。生センマイ。すべてこのお店だったので御座います。

第三ビルの中に移転されてからも、若きウキワ星人、時々伺ってはエネルギー充填しておりました。

しかし、時代の流れか単なる加齢か。。。「逆流性食道炎」に罹患して以来プッツリと足が遠退いたので御座います。


しかし今年発生した「牛肉食中毒」により「生系」が喰えなくなるかも!という噂に状況は一変します。

「今のうちに生ギモ喰っておこう!!」。海より深く決意致しまして、豚足のかどやはじめ何軒も訪問させて頂き、

そして今回満を持しての【かどやホルモン店】さん、二十数年振りの訪問と相成りまして御座います。

「超」が付くほどの久し振りの邂逅。ものの見事に忘れ去られておりました(苦笑)

ビールは大瓶のみ。面倒臭いからジョッキで頂きます。

そして緊張と興奮のなか、20数年振りの生ギモを注文させて頂きます。

美味いです!基本、和牛の、しかも牝牛しか使わないという伝統は今も健在。

鮮度バツグンの生ギモは味、歯応え、後味、すべてがバツグンで御座います。

基本的に火曜日が仕入れ日ですので、月曜日は生ギモ、ないことが多いようです。

土曜日とかも売り切れてる時があるくらいですから。。。

生センマイ、御覧下さい!白いでしょ!?珍しいでしょ!?センマイの中でも細い、希少な部分を使い
  
           それを丹念に洗うとこんなに白くなるそうです。特性酢味噌と相俟って完璧なセンマイです。

タン、グロテスクでした?スビバセン。。。舶来のタンは捌いてあって真空パックで入荷するんですがね、

       こちらはこの状態で仕入れされます。根元の部分は塩タン、真ん中から先は普通のタンとして

       提供されます。気が向いたら捌いた時に出るタンのスジを喰わせて呉れたりします。
  
       舶来はスジは捨てられるんです。こんなにコリコリして美味いのに!勿体ネェーーッ!!

ハラミ、こちらのお店でイチバン利益率が低い商品で御座いましょう(笑) 

        こんな美味いハラミがこのお値段で供されるお店、他にあるとは思えない程で御座います。

ロース、美味過ぎます。脂乗り過ぎです(笑)こんなの身体によくないです(爆笑)

バラ、ロースと同じです。溶けます。こんなの毎日喰ってたら幸せですけどスグ死ぬでしょう(笑)

ココロ、言うことナシ!コリコリと新鮮!臭味なんて一切ナシ!生で喰えそうです。

上ミノ、和牛のミノはピンクなんです。焼くとプクッと真ん中が膨らみます。舶来は白いんですね。

        そして舶来の上ミノは焼いたら「ちぢむ」んです。

お一人様の場合は「ハーフ」での注文も可能です。添付写真も生ギモ・生センマイ・バラ以外は「ハーフ」です。


そしてこちらの「タレ」に大注目なのです。今どき珍しい濃厚な味噌タイプなので御座います。

まぁ一度このタレで喰ってみて下さいませ!お好みもあろうかとは思いますが、私はこのタレが大好き!

十数種類の色んな材料を調合した秘伝のタレ!メチャクチャ美味いで御座います!!

最近主流のサラッとしたタイプのタレはこちらでは「モミダレ」として使用されているのです。

そして塩も用意され、お願いすればポン酢も出して頂けます。

幸いカウンター上にしっかりと換気扇も来ておりますので、スーツとか着てても臭いの心配は御座いません。


大変に申し訳御座いませんのですが、イチゲン様でお一人様は寂しい思いをされるかも知れません。

積極的に愛想良く話しかけて来るタイプのお店ではないのです。イエッ、決して悪気はないんです。

気負いも、衒いもない、等身大のお店なのです。何度か通ってるウチに自然に仲良しになる感じなのです。

勘弁してあげて下さい。本来、「オッサン相手のホルモン焼屋」なんです。女子客多いけど。。。(笑)

たまに女将さんと息子のマスターが軽く口論したりするんです。。。その間キャベツが出て来なかったりしますけど。。。

テレビが端っこにセットされてるので、少し大きめの声で注文しないと聞こえない時もありますけど。。。

「今日はええハラミ入りましたでぇ~」とか反対に「今日のハラミはたいしたことないわ」とか言うてくれます。

あっ、何回か行って馴染みになればですがね、、、。

しかし、それはよくある「常連さん偏重」ではないんです。ちょっと「人見知り」なんです(笑)


肉とタレは本当にバツグンだと思います。

教えたくないくらいの大好きなお店で御座いますが、私のマイ・フェイバリット焼肉屋さんで御座います。

梅田で焼肉、ホルモン、生レバが喰いたくなったら一度覗いてみた下さい!オッサンの皆さん!!

懐かしい昭和の残像と共に、懐かしい味に出会えること請け合いなので御座います。

  • ハラミと塩タンをハーフサイズで。最高!!
  • ツラミ・ハーフとナイショのメニュー
  • レバ。焼かずに喰いたい・・・。」

もっと見る

8位

酒肴屋 じじばば (京都、五条(京都市営)、七条 / ダイニングバー、創作料理、居酒屋)

1回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 4.2 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥5,000~¥5,999 -

2013/07訪問 2013/08/04

200レビューは、 一人酒 ・・・ 【じじばば】

食べログを始めてもうすぐ4年半になります。それでやっと200レビューなのであります。

100レビューからもちょうど2年かかりました。もうフラフラなので御座います。

最初はこんなに長期間続ける気など更々ありやしませんでした。

何か一つの「趣味・娯楽」で4年半も続いたものなんてありません。典型的な「飽き性」なので御座います。

「婦女子好き」はズッと継続しておりますが、これは趣味ではなくて「本能」であり「習性」ですからね。


第一、200軒も飲食店に行くなんて夢にも思っておりませんでした。

(その200軒の飲食店のオーナーの皆さま、好き勝手なことを書いて本当にどーもスビバセン。。。)

本来でありましたら少ないとは言え、一応節目で御座いますので絢爛豪華に荘厳したかったのです。

最高級のグランメゾンか?全国屈指の料理屋さんか?メディアを一切拒否している名店初掲載か?

「エエカッコしぃ」の本領を発揮しまくってネタを繰ってはみたものの、そんな店に行くタイミングを待ってたら

200レビューの上梓が一体いつになるやら分かりません、イヤ!生涯ムリかも知れません。

せいぜい週に1回の外食。それも馴染みの店優先で行ってしまう小心宇宙人で御座いますので、

今まで、下書きが3軒以上溜まることもありませんでした。199軒目UPした時点でも在庫はなかったのです。


それにしても今夏の暑さはどうした事でしょう。そして地域によっては有り得ないような豪雨災害。

皆様の処は御無事でいらっしゃいましょうか。衷心よりお見舞い申し上げます。

この日の京都も暑かったのです。それはそれはクソ暑かったので御座います。

午後一番で京都入り、そんな仕事も夕刻にはもう終わっておりました。あとはJR京都駅から大阪へ帰るだけ。

しかし、久々の京都でそれは余りにも寂しいではありませんか。誘えるような相方も居りませんけれど。。。

京都タワーを見上げながら思い出したのです。もう長年BMしたままのお店。

烏丸七条の交差点を西へ50mも行くかなぁ、その南側に昭和27年から厳然とある「リド飲食街」。

パリのショー・キャバレー「リド」からその名を冠した怪しげ且つディープな建物。

二階建ての古びた建物にさり気無く「リド飲食街」の看板。一階には50メートル位あるのでしょうか?

路地とも廊下とも言えるその両サイドに12軒の居酒屋と共同便所。カラオケの賑やかな嬌声が響く中に、

assyassy師匠、蜻蛉教授、gropop氏、akii女史、錚々たるマイレビュアー様も行かれておられます。

じじばばさん、その店を目指したウキワ星人で御座いました。


一番左端の引き戸を開けます。時刻は午後6時を少し過ぎた頃でありましょう。外はまだ充分な明るさです。

予習はしていたもののその狭小さには改めて驚きます。引き戸を開けたら即、丸椅子なので御座います。

つまり普通は背もたれがある位置に出入り口の引き戸があるです。その分間口は広い、とも言えますが。。。

横長のカウンターは11席。そしてそのカウンターの向こう側も同じような広さ、否、狭さ。

店主・中村氏がそれこそ蟹が歩くように横スライドしながら「いらっしゃい」と言うて呉れました。

※レーベンブロイ生
乾ききった身体と心にはやはりビールでありましょう。正に「干天に慈雨」。
それにしてもレーベンブロイとは久方振りの邂逅で御座いました。

※お通しのマッシュポテトと蛍烏賊の沖漬け
定番のようで御座います。マッシュポテトにはブルーチーズが入っておりました。超美味ではありませんか。
蛍烏賊のの沖漬けも辛すぎず、ショッパ過ぎず。添えられてありますパンの上に乗せて超美味です。
もうこれだけでレーベンブロイが空いてしまったので御座います。

※神亀純米活性にごり酒スパークリング¥750
申し訳ないのですが、今まで圧倒的王者で御座いました奥の松スパークリングがその座から陥落致しました。
私の中での「日本酒スパークリング」の新王者誕生なので御座います。
しかしながら、茲は涙を呑んで一杯でやめておきましょう。。。スパークリングは効きますから。。。

※アボガドの自家製ラー油かけ
序盤からあまりにも美味なる物が続き有頂天になっておりました。落ち着いたところで他を気に致しましょうか。
お客人は常連と思しき私と同年代のオヤジ二人。そして30を少し過ぎた頃合いの婦女子が一人。
左の端っこに座っている私からは、この婦女子までの間に丸椅子が4脚。
席を移動しようかと思ったところへ、この料理が出されてしまったので御座います。
まるで私の邪まな行動を抑え込むように。。。

※ネギトロの生春巻き
結構なボリュームなのです。あまりこいう類を食した事がなかったので御座いますが美味しいものですねぇ。
チーズとネギトロがこんなに合うなんて驚きなのでした。パクパク食べてしまいます。

※神亀ひやおろし¥750
※自家製ぬか漬け¥500
アボガドも生春巻きも食べてしまいました。
メニュー板にある「ぬか漬け」。この店のやったら必ず美味しいに違いありません。
新しいお酒と一緒に注文致しました。案の定、美味しい「ぬか漬け」で御座いました。
「ひやおろし」が進んで進んで仕方なくなってしまいます。

もう先程の婦女子はとっくに帰ってしまいました。お客は次から次へとやって来ます。スグに満席になりました。

それでもお客は引きも切らず。マスター、申し訳なさそうに断っておられます。

満席のお客のオーダーにマスター、蟹の如く正に右往左往で捌きます。額に汗が滲んでいます。

しかしながら決して遅くてイライラするなんていう事態にはなりやしません。

うん、確かにぶっきら棒なマスターではありますネ。でも決して頑固な偏屈オヤジではありません。

聞いた事にニコッと笑って答えてくれる事だってチャンとあるんですから!


※オムライス¥700
悩んだので御座います。。。オムライスにするか、ナポリタンにするか。
そして本日の有終の美を飾るのはオムライスに決めました。
トロトロが残るタイプの玉子は上にかぶせてるだけのオムライス。
ケチャップも濃くなく丁度イイ感じで中身の御飯も出来上がっておりました。
なかなかのレベルに達しているオムライスで御座いました。


私が座っている正面に掛かっている小さなカレンダー。

「ほんとうの敵は自分自身なんだ!」 キング・カズの言葉が身に染み入って来ます。    

「ホンマにそうやなぁ~。」最近イライラしているのはクソ暑いからだけではありません。

ここ数年ゼンゼン婦女子にモテないのは社会や政治のせいではないのです。

「もう、55歳やもんなぁ~。生き方考えなアカンよなぁ~。シッカリせなアカンよなぁ~。」

忙しく立ち働くマスター。話し掛ける事も、話し掛けられる事もない「自分だけの空間」。

満席で賑やかしいのに、マスター独特の空気感がお一人様でも居心地を良くして呉れるのです。


お腹もイッパイだったのに、もう少し呑みたくなりました。

※ヘネシーハイボール¥700
※パルメザン・レッジャノ¥500
ちょいと贅沢してしまいましたね。ヘネシーのハイボールなんて初めて。京都どすから許しておくれやす。
そして柄にもなくチーズなんて・・・。マスター御免なさい、全部食べ切れませんでした。


酩酊しながら写真だけは撮り続けます。これだけ酔っておりますと確実に記憶を飛ばしてしまいます。

なのでメニューの写真も撮ろうとしておりますと、隣に座ったお一人様がメニューを持ってくれたりしました。

「この越前おろしそばの写真も撮らせて貰ってイイですか?」

「おぉ~どうぞ!どうぞ!良かったら一口食べてみて!」

なんて気のいいオッサンでしょう。本当にそば一口とそば湯も一口御馳走になってしまいました。

(あぁぁぁ~なんてエエ人なんやろう。。。このオッサンが婦女子やったらどんなに良かったろう)

言わでもことは心の奥にしまって御勘定。確か¥5000を少し超えたくらいでありました。

イイ店でした。酒肴屋 じじばば(サケノアテヤ ジジババ)

本当に酒のアテがイイ感じだったのです。美味かったのです。幸せを感じたのです。

今度はやっぱり惚れた女と行きたい店ですなぁ。大好きな仲間と行きたい店ですなぁ~。


ヨロヨロ、フラフラJR京都駅を目指します。

エエ酒を呑みました。美味い肴(アテ)を喰いました。

こんな充実した、そしてジックリと色んな事を思い、考えられた「一人酒」は初めてで御座いました。

節目の200レビュー。面白くも可笑しくもないレビューになってしまいましたけど、

私にとっては大切な大切なお店になったようです。またいつか必ず訪れたいお店で御座います。

一旦は京都駅まで辿り着いたウキワ星人だったので御座います。

ですけどね、駅前の噴水を観ておりましたら大阪へ帰るのが面倒になってしまいましてですね。。。

「京都タワーホテル」に泊まらせて頂くことにしたので御座います。泊まりたくなったので御座います。

「ろうそくの形を模した」と言われる京都タワー。子供の頃から京都と言えば京都タワーだったのです。

何故かまだ京都に居たかったので御座います。初めて真下から観たタワーに感激しながら。。。


※またまた今回も取り留めのない、ダラダラと長いレビューになってしまいました。

取り分け、毎度丁寧に熟読していただく皆様には本当に申し訳これなく。。。

自己満足と己惚れ、そして独断と偏見に満ち満ちた「阿呆レビュー」が200軒。

「もう!エエ加減にせい!」。。。お叱りの声もなく、お付き合い頂いた御慈悲に深く感謝しつつ、

これからも相変わらずのことばかり書き連ねては顰蹙を買い続けることと思うので御座いますが、

どうか相変わりませず、宜しくお付き合い頂きますよう臥してお願い申し上げます。


                                           リチャード1958 拝

  • 大通り沿い
  • 大通り沿い入口から奥を見る
  • 入って右側

もっと見る

9位

寿司 竹本 (香春口三萩野、片野 / 寿司)

1回

  • 夜の点数: 4.8

    • [ 料理・味 4.8
    • | サービス 4.8
    • | 雰囲気 4.8
    • | CP 4.8
    • | 酒・ドリンク 4.8 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥15,000~¥19,999 -

2014/04訪問 2014/04/30

進取果敢、九州男児の挑戦 その参 ・・・ 【寿司 竹本】


【2014年 4月】

この日の昼飯は揚子江の豚まんとシロヤベーカリーのパンで安く済ませまして、

夜はお目当ての婦女子と高級寿司店に行くわけでありますよ。やはり外交も口説きも寿司ですなぁ~。

もう何度も伺っておりますお店で御座いまして。

その度にいちいちレビューUPしたりしてなかったのでありますが、

今回はお店を改造してはりましたので、その写真をば少々UPさせて頂こうと思いまして。。。

ちょっとピンボケになってるがな。。。(涙) これは改めてちゃんと写真撮り直さなアカンなぁ~。


大将の後ろが全面、大理石になっておりましてネ。これわざわざ大将が関ヶ原まで行って選んだんやそうですわ。

椅子もなんとも寿司屋らしからぬお洒落な革製の椅子に変わってましてね、これがまた尻の収まりが抜群!!

しかも今回はこの店に初めて婦女子同伴で参りましたので、私としては鼻高々でしたがな。

やっぱりこういうエエ寿司屋にはキレイな婦女子と来ないとアカンですねぇ~♫♫

さぁ今日も完璧に満足な寿司 竹本さんでした。早よホテルに帰りましょうねぇ~、一緒にネ。


〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓


【2013年 8月】

盆休み前。日本列島が異常な灼熱高気圧に覆われてしまった2013年の8月。

尋常ではない量の発汗に気分が悪くなりながらも、何故か食欲が落ちないウキウ星人。

大のお気に入りになってしまった小倉の寿司 竹本に二ヶ月連続で伺ったのであります。

ランチタイムの終わり掛けの時間に、夜のコース¥12600を予約致しましてね♪

小倉駅からタクシーに乗り込みました。朝から殆んど喰わずに腹ペコにしておいての訪問で御座います。

※蟹の絹巻き
早速繊細な仕事を施した品がさり気無く出て参ります。

※関門海峡のタコ
上品な薄味に煮付けて御座います。あぁ~~来て良かったぁ~。

※山形県 十四代
今ではすっかり有名になったこの酒をキンと冷して頂きました。
料理がますます美味しくなるので御座います。

※千葉の大羽アジ黒胡麻和え
写真を撮り忘れてしまいました。。。
丁寧に当たって上品に味付けした胡麻に、全国屈指のアジですから。。。もう完璧なのです。

※穴子の肝焼き
これメチャクチャ美味かったのです。こんなに日本酒に合うアテって久々の感激で御座いました。

※宮城県塩釜市 浦霞
冷たい物ばかり呑んでいてはいけませんから、ヌル燗でネ♪


お寿司のコースが始まります。目の前に「大間のまぐろ」の塊が出て来ました。

今回はその大間のマグロの赤身をサッと漬けたのと、と中トロからスタートで御座います。

カウンターの真ん中、竹本大将の真ん前に座ってこの贅沢な時間を堪能しております。

話しが弾みます。息子程の若さの大将、ひょっとしたら私は彼の元気を吸い取っていたのかも知れませぬ。

後ろ側にある小上がり。トイレに行く時に何気に覘きますと、なんとお膳の上に「舞子団扇」がズラリ。

祇園の某お茶屋さんから、そこのお母さんも含め芸妓はん、舞妓はんが来店されたそうなのです。

この団扇があるのは交流がある証拠。「お茶屋遊びしたい!このお茶屋さん紹介して!」

そうしましたらね、なんと耳寄りなお話しが聞けたのです。

最近は「お座敷に上がる」粋なお客も減少の一途の祇園。お茶屋さんも色々な方途を考えているようで、

この団扇のお茶屋さん、なんと10月に同じ祇園・宮川町でBARをOPENされるそうなんです。

「お茶屋遊び」には紹介が必須。イチゲンさんは入れてもらえません。そやけどBARはそんなことおへんえ♪

敷居の低いBARでお母さんや、芸妓はんと馴染みになって。。。そして何時かは「お座敷」へ。。。

そんな嬉しいプロデュースがあるんです!そんな嬉しいBARが出来るのです。

モチロン、お茶屋さんがそんな店をやっている。芸妓はんがそんな店をやったけど閉店した。。。

色んな噂は私も耳にしたことはあったのですが、直接の知己があろうはずもなく・・・。

スケベ宇宙人には縁のない遠い世界のお話しやと思っておりましたのに。

楽しく、嬉しく話が盛り上りまして、「10月は祇園へ一緒に行こう!」って竹本大将と約束しちまいましたわ。

そして実は、話が盛り上がり過ぎましてね。。。お寿司の写真、その多くを取り忘れてしまいました。

でもこの写真は撮ってましたね。※煮蛤・・・これ史上最高峰でした。

そして※ジュンサイのお吸い物で〆て頂きました。今日も美味かった。。。その言葉しかないのです。


外まで見送って呉れる大将と恒例の「無理やり記念撮影」。

「とにかく10月の祇園・宮川町までに又、来ますけどね、楽しみですなぁ~~!」と上機嫌なウキワ星人。

「合うお店」との出会いは本当に美味しいだけではない、楽しみや嬉しさがあるもので御座います。

これで10月のその日まで「ウハウハ」で頑張って生きて行けますがな!!

皆様にも「お茶屋さんがやってるBAR」を御紹介出来る日が来るに違いありません。


さぁ!小倉駅前まで戻りましょう。

夕方に、ある婦女子と約束があるのです。「仕事の打ち合わせ」と称してのお約束。

出足から絶好調の今回の北九州出張。いよいよ今夜は素晴らしい夜を迎えることになりそうで御座います。


〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓


【2013年 7月】

現在32歳のこの店の大将・竹本大輔氏。6年前、26歳の時にこの店を開いたと言われる。

さぞかし風当たりもきつかったであろうと思う。旧勢力とはどこの世界にも蔓延(ハビコ)っているものだ。

誹謗中傷、ヤッカミ、妬み(ネタミ)、嫉み(ソネミ)、面従腹背・・・。「出る杭」を打ち、足を引っ張るのが世の中である。

自分の傘の下に取り込もうとしてニコニコしながら近寄って来る。客として来てみたりもする。

しかしそういう「大御所」の「歩み寄り」に対して平伏すでもなく、「知らぬ顔の半兵衛」でも決め込もうものなら

忽ちにしてその「大御所」は「君子豹変」し、ありとあらゆる手段を講じてその「新勢力」を叩き潰そうとしたりする。

その魔力に抗う事が出来ず、そのグループの末席に混ざり、逼塞して過ごす人生の選択もあろう。


この店の竹本大将はまったく媚びない。諂わ(ヘツラワ)ない。無愛想と言うのではない。

しかし、理不尽な傲慢には一瞬にして「戦闘モード」に入る感性は研ぎ澄まされたものがありそうだ。

開業以来の6年間、きっと色んな辛酸を舐めて来たに違いない。

そしてその「瞋恚(シンニ)」の艦砲射撃は未だに続いているのかも知れない。

そんなヤンチャな青年と喋るのは誠に楽しい。歯に衣を着せようか、着せるまいか、ギリギリの会話がイイ。

マイレビュアーさんが賞賛されているのを拝見し、「次の出張はこの店やがな!」と数日前に予約。

JR小倉駅からタクシーで10分ほどだったろう。なんとビルのテナントではない、一戸建ての店舗。

清潔で掃除の行き届く店内はカウンターに小上がり、そしてなんとワインセラーまである。

大好きな雰囲気にニコニコしてしまう自分が居た。「ビール下さいな!」とスタートである。

このまた生ビールの入れ方が気に入ったがな!上手に入れてはるでしょぉ~!泡がドーム型になって!

「いやぁ~!よう訓練してはりまんなぁ~!嬉しいですわ!」

「ありがとう御座います!おーいっ!褒めて頂いたぞーーっ!」と奥の若い衆に伝えつつ、

「でも昨日は失敗してたんですけどね」。。。などと間合い抜群の冗談も飛び出す。

「夜用メニュー¥12600のおまかせコース」を喰った。

※大阪泉州の水茄子
早速右ストレートを食らった感じだ。地元大阪でも喰った事ない肉厚の水茄子。流通の進歩はこんな驚きも生む。

※気仙沼の鰹
なんと!気仙沼の鰹が北九州に!?こんな嬉しいことはない!テンションが一気にピークに振れた。
生姜醤油で喰う。こりゃもう、最高!頑張ろう!東北!頑張ろう!気仙沼!!

※宮城県 乾坤一
2012年で創業300年を迎えた大沼酒造の酒。蔵元は大震災で全壊の認定を受けた。
しかしなんとか元の建物の雰囲気を残し復活。これはもう、呑みまくらなしゃぁないがな!

※タイラギ貝の手巻き
少し焼き目を入れて表面が香ばしくなったタイラギを海苔で巻く。日本酒に心憎いほど合う。

※豊後水道の牡蠣・・・写真撮り忘れ・・・。
北海道・厚岸の牡蠣が一番美味いとこの時まで思っていた。しかしこの豊後水道の牡蠣の濃厚さはどうだ。
憎々しい程の磯の香り、肉の香り。クセになる味だ。

※大分・中津の鱧
ここでも出た!中津の鱧!あまりの喜びに写真を取る前に幾切れか喰ってしまった。
「焼き鱧」がここまでシットリと纏わり付くとは驚く。そして香りが素晴らしい。
この大分・中津の鱧、落としでも喰いたいものだ。ゆっくりと炭火を使って。。。

※ムルソー・シャルム(白)
料理が寿司になるので、乾坤一からワインに変更した。なにしろ私が座った後ろには立派なワインセラー。
大将にお任せして選んでもらったのがこのワイン。何処の国のとか忘れたが、切れ味のイイ、濃厚なワイン。

※フィジーの水
チェイサーをお願いしたら、これが出て来た!こんな水初めて飲んだがな!

※佐渡の定置網で獲ったマグロ
定置網漁で獲ったという事は血抜きをしていないという事。即、熟成が始まるのだ。美味くない訳がない!

※若松のキス
しかし若松という処は野菜もイイが、魚もイイ!

※山口県萩の赤貝
萩の赤貝なんて初めて喰った。肉厚の赤貝に上品な味の煮詰め。

※千葉県大羽イワシ
所謂、真イワシの事なのだがその中でも25㎝位のを大羽イワシと呼ぶ。10~20㎝が中羽、10㎝未満が小羽。
とにかく血を抜いてない。熟成が丁度よいところで喰わせるのだから素晴らしく美味い。

※天草の天然車海老
よく海老をプリプリとか表現するが、そんなもんじゃない。ガツンと歯応えのあるその身は挑戦的でさえある。
そして車海老にはたとえボイルした後ででも香りがあるのを知った。

※知床のイクラ
一粒、一粒プチプチ喰いたかった。イッペンに喰うなんて勿体無い気がしたわい。

※山陰・北浦の雲丹
ボテッとした雲丹はそれはもうこの上なくセクシーだ。表面を撫でたり、シャリからはみ出ている肉に下から触れる。
そうして充分にジラしておいてから一気に喰らう。。。ベッピンをモノにした時と同じ征服感なのである。

※長崎・対馬の穴子
穴子はやっぱり対馬か羽田沖だそうだ。白焼きの肉厚穴子に抜群に気入った煮詰め。コンプリートした。

赤出汁を啜り、粉茶を頂いた時にはもうベロンベロンであった。

ワインを1本しっかり飲み干していたのでそれはもう仕方のないことだった。

偉そうに寿司のことをレビューしているけれど、どう考えても二種類は忘れている。


私が寿司屋で一番気になるのは「シャリ」だ。

いくらネタが良くてもシャリが合わなかったら興醒めである。お造りに切り替える時さえあるのだ。

こちらのシャリは一年籾殻のまま寝かせ、赤酢で合わせている。幸運なことにシャリもジャストミートした。

そして何より竹本大将がイイ!

この大将、ひょっとしたらこちらが喋りかけなかったらあんまり喋らないかも知れない。

「自分は相当な食通だ、どんなオペレーションでどんな料理を喰わせるんだ??」みたいに、

黙って偉そうに座ってるだけ、みたいな人には頼むから行かないでもらいたい。

双方向のコミュニケーションが好きな人にこそ、そして美味い寿司が大好きな人にこそ、

リチャード1958、是非ともお薦めしたい寿司屋である。

「寿司屋のオヤジ」との落ち着いた楽しい会話もイイ。オヤジの薀蓄もまた楽しい。

しかし、生一本の真っ直ぐな若大将との会話は55歳の私にとっては本当に新鮮な感動だった。

これからどんな年の取り方をして行かれるのだろうか??

丸くなって行くのか、それともますます尖がるのか、楽しみでしょうがない。


しかしだ!こんなエエ寿司屋に私も単独で行ってる場合ではない!

次は是非ともベッピン婦女子を伴って訪問し、竹本大将にエエかっこせなイカンのである。

またまた食べログのお蔭でエエ店を知ったなぁ~。困ったなぁ~。キリがないなぁ~。

こりゃぁまだまだ食べログ、辞められそうにないなぁ~。


  • 一戸建てなんです。昼
  • 夜
  • 昼

もっと見る

ページの先頭へ