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メニューと女子用膝掛け
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赤ワインで(2013年12月)
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お通し。雲丹の豆腐に生とんぶりと山葵が乗ってますねん(2013年12月)
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くわいせんべい(2013年12月)
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茶そば鴨せいろ(2013年12月)
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綺麗な色してますなぁ(2013年12月)
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つけ汁(2013年12月)
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ホンマに美味いのです。(2013年12月)
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付き出し
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お造り
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うなぎ焼
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河豚白子醤油焼
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近江牛のステーキ
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雲丹と帆立にグラタン
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デザート
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カウンターの向こうにあった看板
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2013年最後の外食は某得意先の忘年会だった。
仕事の付き合いであるからしょうがないとは言え、クソ面白くもない忘年会だった。
私よりも若いビジネスマン達が愚痴を垂れ、文句を言い、後輩をイジメては騒いでいた。
今どきこんな呑み会があるのだろうか?ひょっとしてこの会社だけではないか??
場所はミナミ。二次会にはカラオケBOXへ繰り込み、大騒ぎする。
あまつさへ、三次会には「韓国クラブへ行きたい」とか言い出す馬鹿者が登場したので、
流石に遁走することに決めた。もうすぐ23時になろうかという時間にミナミから今里まで行けるかってんだ!!
「そうや!!この時間やったら入れるかも知れへんぞ、一陽ちゃん!!」
道頓堀堺筋を東へ渡っていそいそと「その店」を目指した。少々久し振りである。
なにしろ予約至難な店のひとつだ。普通の時間の予約は相当前から挑戦する必要がある。
そんな繁盛店なのだけれど、私は時々「遅がけ」にのぞくことにしている。一人くらいだったら入れる時があるのだ。
新地に居ても、天満に居ても、タクシー飛ばして総仕上げにこの店に寄ったりするのだ。
今回のレビューはそんな使い方での報告なのでお許しを願いたい。
「毎度ぉーー!お一人やったら入れまっせぇ!ちょっと片付けますんで待って下さいねぇ!」
「年末最後に大将に挨拶に来ましたよ~ん♪」とか小河原大将にエエ加減な事を言い放ちながら着席。
「よう言いはりますわぁ~。どうもわざわざスミマセン♪」笑顔の大将。
いつ来てもこの大将のイケメン振りには嫉妬心を禁じ得ない・・・。
赤ワインをグラスで頂戴して、忙しくしている大将に色々話しかけ、仕事の邪魔をして鬱憤を晴らす。
※お通し 雲丹豆腐
その上に生とんぶり(キャビア)と山葵が乗る。
今夜はもう、これだけでエエんちゃうかいな!!
※くわいせんべい
ワインでこれを喰うのが好きなんですわ♪♪
皆さま、是非一度お試しを!
※茶そば鴨せいろ
お通しが美味すぎて、くわいせんべいが懐かしすぎて、ワインが過ぎた。今夜は〆の蕎麦を喰おうと思って来たのに。。。
この店の蕎麦の美味さは、私ごときが今更ゴチャゴチャ申し上げる必要はあるまい。
とにかくそこら辺の蕎麦屋よりも遥かに美味い!新地に居てもこの店に来る理由の一つは「蕎麦」なのであります!
クソみたいなスタートの夜をこの店のおかげで2013年の有終の美を飾ることが出来た。
食べログで4.0評価を超える和食店で、こんな気楽な気ままな使い方をさせて貰える店があるだろうか??
さえ喜はネタさえ有ればOKやなぁ。野口太郎はどうなかなぁ?
「時間通り」に「コース」でないと駄目な店って最近面倒臭くてイカン。この傲慢も加齢の所為だろうか??
悠然とそして幸せイッパイな気持ちで一年を締め括ってお会計は¥3000と少し。
「大将ホンマに御馳走さん!来年も宜しゅう頼んまっさ!!」
何時の間にやらきっとこの日数回目であろう、「満席ですお断り」な状態になっていた。
大将の申し訳なさそうな男前顔がまたまた憎そい。
「来年は俺も男前になるぞぉ~!」
いつも満足と元気をもらえる店、「一陽」なのである。
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【2009年12月、 33年振り、二人切りの同窓会】
今年の12月は静かなスタートだった。例年連発の忘年会の予定が激減したからだ。
「不景気の影響は甚大じゃの~。まぁ、体の為にはこれくらいでエエわい!」と一人ごちていた。
ところが、その静かだったはずの12月が後半に差し掛かると、途端に賑やかにイヤ、喧しくなった。
各会社の忘年会は減ったものの、やはり酒呑みは我慢できないのだ。「個人的な吞み会」の誘い
が急に増え出した。連日、電話・メールのお誘いが入って来るようになったのだ。そんなものに全部
付き合っていたら、体が壊れてしまう。それでなくても「大後頭神経痛」で頭が痛いのだ。申し訳な
いが、黙殺する連絡も多々あった。
そんなある日の事、登録していない番号から着信があった。こうゆうのが一番やっかいで、顔見知
りの誰かが、隣に座っているホステスに電話させておいて、私が出たらおもむろに自分が出るとゆ
うパターンがけっこうあるからだ。「呑み代を君の会社に回させろ」とか言う手合いがこの場合多い。
恐る恐る電話に出る。「もしもし、○○ですが・・・」「おう!ブッチか久しぶり!俺、分かるか?」
「分かる」どころではない。心臓が3秒くらい止まった。35年前の事だ。「今日は阪高(阪神高速)で
300台暴走だ!おめぇ、俺の後ろん乗って旗持てや!」・・・こう言ったのが電話の主なのである。
結局、私はその日の暴走には恐れをなして欠席した。翌日ボロクソに詰られたのは言う迄もない。
「こいつ、肝心の300台暴走にビビリやがって!俺との約束ブッチしやがった!死ぬか?バカ!」
それから、この男だけが私を「ブッチ、ブッチ」と呼ぶようになった。
東京の下町で生まれて、確か中学3年の時に大阪に引っ越して来たはずだった。互いに中学も高
校も別だったが、集会でよく会っていて、自然につるむようになった。
あだ名は「狂犬」、「マッド・ドッグ」。当時市販されていたバイクの中では最強・最速「カワサキ・75
0SSマッハⅢ」。マジで世界最速マシンだった。但し、別名「走る棺桶」。ただべらぼうに早いだけ
で、止まれない、曲がれない。この恐怖のマシンに、こいつは平気で乗っていた。
そこへもってきてこの「狂犬」、シンナーも吸引していたから、その頭の中には「恐怖」とゆうものが
まったく存在しなかった。ある日、「ボトムライン(梅田のディスコ)行こうぜ」とゆうので、しょうがない
から、そのマッハⅢの後ろに乗ったら、新御堂を桃山台から中津まで逆走された。後ろから見えた
スピード・メーターは200㌔を指している。もう絶対に死んだと思った。そんな狂犬の後ろに乗って
300台暴走などに行ってみろ!間違いなしに命がない。よくても逮捕・収監である。!ブッチして当然だっ
たのだ。そんな狂犬も高校はなんとか卒業し、どこかの会社に就職した。
それから10年も経っていただろうか。「あいつ、刑務所に入りよった!」と連絡が回ってきた。
後から聞いた話だが、近所に住んでる年寄夫婦がサラ金で借金していたらしい。その取り立てが
御多聞に漏れず、ムチャクチャなもので、近所には迷惑だわ、当事者のお婆ちゃんは寝込んでしま
うはエライ事になっていたらしい。モチロン相手は暴力団系ヤミ金である。現在ほど法律も厳しくな
っていないから、業者もやりたい放題の時代だ。そこで、キレたのは警察でもない、弁護士でもない
「あいつ」だった。その事務所にかち込んで、暴行・傷害・凶器準備集合・威力業務妨害・公務執行
妨害・銃刀法違反・器物破損・道交法違反、そして殺人未遂。駆け付けたお巡りさんにも「てめぇら
がチャンと取り締まらねぇからだろうが!」とか怒鳴り散らして重傷を負わせたりしたから、これは、
もう救いようがない。執行猶予も情状酌量も関係なし。アッとゆう間に塀の向こうに落ちてしまった。
お腹の大きい嫁さんを残して、確か3年だか4年だか喰らったと聞いている。
そんな「狂犬」から電話がかかって来たんだから、ビックリするなと言うほうが無理とゆうものだ。
高校を出てから33年振りである。「ズッと東京にいるんだけどな、ちょっと用があって大阪に行くん
だよ。久々に会えねぇかなぁ。飯でも喰えねぇか?」
江戸っ子弁は相変わらずだ。高校時代も絶対に大阪弁に媚びなかった。ガンとして江戸っ子弁を
貫いていたものだ。
「おお!エエで!僕が店押さえとくわ!」・・・こうして予約したのが島之内 一陽さんである。
「大阪は久し振りだよ。ブッチおめぇも禿げたなぁ~(笑)」33年振りに会っても、こいつの口の悪さ
は変わっていない。「お前は相変わらずガリガリやなぁ~。まだシンナーやってんのか?(笑)」
待ち合わせ場所から、一陽さんへ向かうたった5分で、33年の時が埋まった。
めちゃくちゃ美味いぞ!一陽さん。料理だけじゃない。大将の小河原さん以下、全員がイケメン。
※付き出し・・・旬野菜を使った胡麻和え。最初っからカウンター・パンチを喰らったみたいに美味い。
※お造り・・・寒ブリ・水たこ・中トロ・カワハギの肝・焼穴子。どれもこれも驚くべき新鮮さ。
※鰻焼き・・・琵琶湖の天然鰻をぶつ切りにして焼いてる。山葵と一緒に海苔に巻いて醤油つけて喰う。
※河豚の白子・・・醤油焼にしてます。プリプリあっさり。
※牛ステーキ・・・柔らかいだけではない。シッカリした味のある近江牛。
※雲丹と帆立のグラタン・・・雲丹の味も、帆立の味も殺していない。こんなグラタン喰ったことない!
どれもこれもメチャクチャ美味い!予約がなかなか取れないのがわかる。
しかし、どうでもイイけどこの狂犬野郎、あんまり喰わない。「おい、ブッチ!お前ぇ、いつもこんなイイもん、
喰ってんのか?ふざけろよ、バカヤロー!」とか言いながら、一品に一箸つければイイほうである。
しかし、話はイヤでも弾んだ。塀の向こうから帰って来た時は、もう嫁さんは他の男と一緒になっていた。
その男は偶然にも、私の知ってる男だったのだが・・・。
それから、相当苦労したと思う。「なんたって前科者だからな・・・。でも悪いことはしてねぇよ(笑)」
再婚もしたらしい。イイ嫁さんだそうでよかった。
「おまえ、パクられた時、前の嫁さんの腹ん中に子供おったやろ?会ったことあるんか?」
「うん・・・実はそのことでお前に会いたかったんだよ。男の子が生まれたってゆうのは風の噂で聞いたん
だけどな・・・。なぁブッチ、その子も、二十歳過ぎてる。どんな名前か、今、どうしてるか、それとなく聞いて
来てくれねぇか。今の旦那も、元嫁も両方知ってるのはお前ぇだけなんだよな・・・。」
「さすがの狂犬も照れ臭いんか!?よっしゃ!任しとけ!その子の写メくらい撮って来たるわい!」
悪いクセがまた出てしまった・・・。呑んだらスグに大風呂敷を広げてしまう悪いクセ。
口から出た声と、ケツから出た屁とは取り返しようがない。「明日にでも連絡してみるわ。携帯教えろや!」
「どうでもエエけど、お前、狂犬のくせに少食過ぎるぞ。めちゃくちゃ腹イッパイなってもうたわ!」
御勘定は¥19000弱。「大阪はやっぱ安いよなぁ!」狂犬ビックリしていた。私の完璧な割カン勝ちだ。
明くる日、少々の苦労はしたが、その元嫁と連絡がとれた。現在の主人・息子共々3人で気にしていたらし
い。「嫁さんと子供、スグに逢いに行かせるよ!ありがとう!」なんと素晴しい男であろうか。感動した。
私と狂犬が会った翌々日。私がこの家族と連絡が取れた翌日の夕刻。3人の対面が実現したそうだ。
息子の名前は「喬一郎」。かわいそうに、顔が狂犬にソックリだそうだ。
きっとあの馬鹿、体がばらばらに壊れるほどの勇気をふり絞って、息子の名を呼んだに違いない。
「ブッチ、恩に着るぜ。約束どおり、これからは、そのナントカって呼んでやるよ」・・・狂犬が泣いていた。
私も・・・溢れる言葉が喉にからみついた。「よかったな・・・マッド・ドッグ。また年が明けたら会おうな」
「主人がホスピスに入院しました。膵臓なんです。もう・・・」。狂犬の嫁さんから電話があったのはそれから
10日も経っていただろうか・・・。
あの狂犬野郎が「リチャード!」と呼んでくれることは、もうない。