1回
2013/12 訪問
土地も 人も そして料理も その参 ・・・ 【天や】
【2014年11月】河豚刺しでスタート ♪
【2014年11月】橙(ダイダイ)が美味い!
【2014年11月】大分県の赤足海老
【2014年11月】
【2014年11月】
【2014年11月】橙と塩でネ♪
【2014年11月】銀杏とムカゴ
【2014年11月】薩摩芋と何やったかな?
【2014年11月】お酒はこれで ♪
【2014年11月】奈良県・春鹿 超辛口
【2014年11月】長野県諏訪市・真澄 純米
【2014年11月】天茶で〆
平目の伊達巻
造り盛合せ
北九州の刺身はとにかく優秀ですねん♪
銀杏
キス
蓮根
豊前の鱧
茗荷
今回も八海山¥900
山口県彦島のもずく
天狗舞¥700
八海山と天狗舞の吞み比べ
北九州市門司区恒見の牡蠣
カウンター
野菜を陳列
小上がりも
入口
いい雰囲気です
こんなビルの一階
飲食ビルの1階
大将と女将さん
並んだお酒からオーダー出来ます
先ずは。。。
ナマコ酢
フグ刺し
車海老
しし唐
八海山
まつかわ海老と上が茗荷
ささいかと上がサロマ湖のわかさぎ
舞茸
種子島のあんのん芋(安納芋)
箸休めのクラゲ
門司の牡蠣
海老のかき揚の天丼
味噌汁と漬物も
こんな感じの街
2014/12/03 更新
【2014年11月】
この店は本当にイイ店だ。て言うのか本当に好きな店だ。
一人で行ってこんなに寛げて居心地のいい店も珍しい。もちろん料理も美味い。
阿呆な私はこの店にも邪まな下心満々で婦女子を伴ったこともあったれど、あかん!あかん!
この店にはそんなのは似合わない。誠実な大将と女将さんにそれでは面目次第もないことだ。
単独の出張で本当に有り難い店。少し久しぶりに伺ってみた。8席のカウンターの先客が5人。
ビールは呑まないでイキナリ春鹿の超辛口を頂く。
氷を敷き詰めた升の中に粋な徳利。切子のぐい飲み。「俺も大人になったなぁ~」
河豚刺しに柚子やかぼすじゃなくて橙(ダイダイ)が付いて来た。新鮮な河豚と上品ポン酢と橙である。
天ぷらは大分県の赤足海老からスタートする。頭も尻尾も足も皆食える。橙の汁と塩で喰う。美味い!!
季節のものが色々と出て来て嬉しい。銀杏も出て来た。ムカゴも出て来たなぁ~。
お酒を長野県諏訪市の真澄 純米にチェンジ。
喰った天ぷらの総ての写真は撮らなかった。レビューUPするつもりはなかったから。
ほんわか酔っ払って最高に気持ち良かった。
最後は天茶。湯の変わりに出汁でほうじ茶を出している。これメチャクチャ美味かった!!
「イヤァ~!!これは最高ですがな!!」 やっぱりレビューしよっと思ったことだった。
魚虎で名物のチューハイを一杯飲んで帰ろうと思ったら午後10前でも満席!!
しやあないから今夜はこれでホテルに帰ろう。
明日は紹介を頂いて「戸畑」という街に新規開拓だ。宿酔いしてる場合じゃないしね。
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
【2013年12月】
せっかく対手が「連絡を待ってる」と言うのだから遠慮することはないと思うことにした。
先週の「得意先忘年パーティ」ではまんまと術中に嵌ったのだが、今週は絶対に「倍返し」にせねばならん。
御指定の通りにメールにてお誘い申し上げた。「今週の水曜日、黒崎で天麩羅喰いませんか?何時からでもOKです」
出来る女は約束はちゃんと守る。その水曜日の午後7時前、黒崎駅前の大歩道橋上で再会した。
忘年パーティの時の地味さとは打って変わって颯爽とお洒落に決めての登場だ。
しかもパンツスーツではないか。。。さすがに心得ておられるわい。。。山田奈緒子女史(仮名)
(うん?なんで山田奈緒子か?ドラマ・トリックの主人公、地味で貧乳の山田奈緒子のイメージだからだ)
この店には約10か月振りに伺う事が出来た。2014年で創業15年を迎える【天や】。
大将御夫婦の優しい人柄そのままの優しい、そして繊細・丁寧な天麩羅はその新鮮な素材を活かし切る。
2月に親友・喪黒服造氏と訪れた時の感動は月日が経っても些かも色褪せていない。
強敵・奈緒子女史を案内するに、正に自信満々で紹介できる佳店なのである。
そして「狙う婦女子との初めての食事は絶対カウンター」というウキワ星の鉄則にも合致する有り難い店なのだ。
最初っから個室やテーブル席にしけ込んでグジグジ口説くなんぞ、天資魯鈍きわまる「ひょうろく玉」のやる事だ。
カウンターに止まって、敵娼(アイカタ)はもちろん大将や店の人も共に喋り、楽しむことが肝要なのである。
※平目の伊達巻
これがお通し。ビールと共に五臓六腑に染み渡らせる。
「うわぁ~!美味しいですねぇ~!」と奈緒子女史。呑みっぷりもヨロシイ!
※造里盛合わせ
鯛、貝柱、赤貝などが入る。
北九州で喰う刺身はとにかく美味い!さすが玄界灘である。
それと忘れてはならないのが「醤油」だ。銘柄なんぞイチイチ聞かないが、イイ店は造里醤油にもこだわる。
※そして天麩羅へと移行する
車海老
銀杏
キス
モロッコ豆
やり烏賊
蓮根
豊前の鱧
南瓜
茗荷
純製白ゴマ油100%使用の天麩羅たちは正に秀逸。
※八海山¥900
奈緒子女史と共に何時の間にかビールから日本酒に切り替わっておる。
美味い天麩羅にはやはり日本酒が合うなぁ~。
それに賛同して来る奈緒子女史もなかなかのツワモノだ。
口説き甲斐があると言うものだ。
※お口直し
山口県彦島のもずく
この酢の物が更に食欲を増進させるような気がする。
食欲だけでなく、他の欲まで増進してきたわい。。。
※天狗舞純米¥700
慣れ親しんだ石川県の銘酒である。中でもこの純米が一番好きだ。
八海山との吞み比べもやってみた。
見た目の色合いからゼンゼン違う。
「わぁ~スゴイですねぇ~!」奈緒子女史盛り上がる。
※北九州市門司区恒見の牡蠣
コースは終わっていたのだけれど、まだ酒が残っていたので注文させていただいた。
この生牡蠣がまた美味いんだわ!
磯の香りもタップリで新鮮!臭味もエグ味も一切なし。
酒が残っていたどころではない。もう一本追加してしもうたわい。
※天茶
〆の茶漬けである。前回は「掻き揚げ丼」を喰ったので、今回は茶漬けにした。
写真を撮り忘れている。申し訳ありません。。。
美味い料理に美味い酒。弥が上にも話は盛り上がる。目茶苦茶エエ感じになって来た。
「あぁ~楽しい!でも○○さん、なんでHNがリチャードなんですか??」
奈緒子女史の唐突な質問に凍り付いてっしまった。
「あっ、ごめんなさい!喪黒さんにお聞きしてたんですよ、食べログやってるって。拝見しましたよ!」
「マジですか?喪黒のやつ要らんことを・・・。手の内が全部バレてるがな・・・」
「ハイッ!手の内はせんぶ分かってますわよ♪このお店も喪黒さんと来られてましたよね♪」
「この前のお返し」ということでこの店の勘定はどうしても自分が払うと言って引き下がらない奈緒子女史。
こういう場合は素直に御馳走になっておく事にしておこう。前回よりも呑んだから。。。一人¥8000台やな~。
「奈緒子さん、BARへ行きましょう!僕も行ったことないBARなんですがね、そこは僕に奢らせて下さいよ!」
「了解しました!さぁてウキワ星人はどんな風に私を口説くのかなぁ~?楽しみ~♪♪」
食べログと喪黒氏のおかげで手の内も下心も丸出しになってしまってはいるのだけれど、
ここは引き下がるわけには行かぬ。こうなったら自棄クソだ。
2013年最後の地球人攻略、玉砕覚悟の夜は続く。
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
【2013年2月】
JR九州、鹿児島本線の折尾駅から黒崎駅までは快速列車だと一駅である。
高橋酒店で酔っ払ってしまったウキワ星人。酔眼朦朧で黒崎駅で降りる。
喪黒服造氏との待ち合わせ時間まで、まだ少し時間がある。
酔い覚ましに街を散策してみよう。少しでも酔いが覚めるように自販機で水を買う。
日曜日の夜7時少し前。雨模様の街は静かである。
工業地帯・北九州の副都心。その昔は黒田長政が築いた「黒崎城」もそびえ建っていたという。
商店街に入って少し歩くと「角打ち」があった。角打ちのハシゴもええなぁと思ったが、
店内で客同士が言い争いをしていたのでやめた。小便がしたかった。凄くしたかった。
しょうがないので、その隣にあったパチンコ屋に入る。何年振りだろう「パチンコ屋」。
本当は便所を借りたお礼に、たとえ100円でも打たねばならんとは思ったが、
あの店内の複雑極まる電子音がない交ぜになった轟音はいったい何なのだ!!
あんな中に何時間も座っていて三半規管とかが故障しないのであろうか??
たいへん申し訳ないとは思ったのであるが、早々に退散させていただく事にした。
逃げる背に惣流アスカ・ラングレーの「あんた、ばかぁ!?」という声が突き刺さった。
商店街に立っていた2~3人の呼び込みに目的の店【天や】さんの場所を尋ねる。
やはり北九州の人は若い人も優しい。二人掛かりで案内してくれるではないか。
まぁ、50メートルも歩いてないけど・・・。そこのビルの一階に【天や】さんはあった。
平日はさぞや賑やかであろう、スナックやラウンジが集まっているようなビル。
その一階正面、道路に面した処に静かで上品な感じのお店である。
黒崎で泊まると決め、黒崎に住む喪黒服造氏を晩飯に誘っておいてから店を探した。
そんな時はやっぱり食べログだ。誠に有り難きは食べログとマイ・レビュァーさんである。
「a」女史がただお一人だけレビューUPされている店を見つけた。それがこの店。
時を移さず喪黒服造氏が息せき切って走って来た。クソ寒い冬の夜、汗をかいている。
静かで上品な店内へ入る。カウンターと二組が坐れる小上がり。この日の客は我々だけ。
カウンターの真ん中へ陣取り、先ずは取り敢えずは生ビールで乾杯だ。
喪黒氏はまだハァハア言っておる。まるで大関に勝った直後のインタビューを受ける高見盛である。
「花鳥風月コース」をお願いして、改めて御挨拶。「いつもお世話になります!」
「しかしインターネットって凄いねぇ。こんな感じのイイ店がこんな処にあるて知らんかったよ」と喪黒氏。
※付出し ナマコ酢・・・この時点で少し驚いた。ナマコは新鮮。酢加減も上品。
※フグ刺し・・・てっさのような極薄の切り方ではない。自信満々に肉厚に切ってある。イイねぇ~(笑)
※ここから天ぷら・・・車海老、タラの芽、まつかわ海老、茗荷、ささ烏賊、サロマ湖のわかさぎ
しし唐舞茸、種子島のあんのん芋。。。アレッ?あと1種類何かあったはずやねんけど(滝汗)
純製白ゴマ油100%使用の天ぷらは凭れず、臭わず、ひじょうに繊細な揚がり方を味わう事が出来た。
天つゆ、藻塩、レモンが用意されるが、私はほとんどを藻塩で喰っていた。
新鮮な素材の味わいを壊さず、十分に活かしての丁寧で上品な仕事に感激であった。
※箸休めのクラゲにして得も言われぬ食感を味わい。そして知らぬ間に八海山をグビグビ飲っていた。
「斗酒なお辞せず」。。。酔っ払うと調子に乗る悪い癖はきっと死んでも治らない。オプションでこれを!
※門司の牡蠣・・・味だけではない。その姿から美しい生牡蠣。箸を持ったままモジモジしてしまった(苦笑)
〆には天茶かかき揚丼のどちらかを選ぶことが出来る。私はかき揚丼。喪黒氏は天茶。
またこのかき揚丼の美味かったこと!少な目の御飯にかかる天つゆも、鎮座ましますかき揚も上品な薄味がいい!
喪黒氏の天茶はと見ると、ほうじ茶をかけて「ジュ~ジュ~」という、あの音を楽しむ暇もあらばこそであった。
何年か前に大病をされたという大将であるが、日曜日も営業なんだから大したもんだ。
正に御夫婦で絶妙の夫唱婦随のお姿を見せてもらえた。
食材や使用油だけではない。その接客もあくまでも繊細。あくまでも丁寧。あくまでも謙虚。
そしてお代が御一人様¥7000台だったのであるから「シェーーッ!」っと吃驚せざるを得なかった。
それにしても北九州で何軒か伺った飲食店。まったくハズレがない。驚くべき事ではないか。
食べログとマイレビュアーさんの紹介がなかりせば、この幸福は味わえなかったであろうけれど、
しかし北九州飲食業界のレベルの高さは、現実に実感した正に「驚愕の事実」なのだ。
我が大阪だって「喰いだおれ」と謳われる街である。エエ店は山盛り存在する。
しかし北九州も決して負けていないのではないか?いや、「人情」「笑顔」という点では。。。(汗)
新鮮で高級な食材、味付け、テクニック、雰囲気、CP、お店のセールスポイントはいっぱいあるだろう。
しかし、お金がかからない「人情」や「笑顔」という「味」を味わせてくれる店は少なくなってきたと思う。
私は北九州で伺ったお店の大将や女将さん、おばちゃん達の笑顔を総て思い出すことが出来る。
今回の【天や】さんの大将と女将さんの優しい、控え目な笑顔も決して忘れないだろう。
「喪黒さん!あんた家に帰っても必ずお茶漬け喰うんじゃなかった??」
「わはははっ!別腹!別腹!それより、リチャード!ラーメン行こ、ラーメン!」
「えっ・・・??ラーメン??」我が耳を疑うとはこの時の事を言うのだと思った。
そして本当に連れて行かれたのである。ここ【天や】さんの程近くにあったと思う。
私の苦手極まる、とんこつラーメンの専門店、まるららーめん 黒崎店が次のレビューになる。