1回
2013/04 訪問
少しだけ 復興サポート ・・・ 【福島県八重洲観光交流館】
赤べこ
パンフの写真から
トマトジャム￥５２５
奥の松純米大吟醸スパークリング￥５８８
濱田氏とウキワ星人
2013/05/03 更新
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いくら私が「奇跡的方向音痴」だと言ってもシェ・イノから東京駅まで迷う程ではない。
見送ってくれたスタッフに駅の方向を聞いたので、もうダイジョウブ！！
平日の午後４時過ぎ、忙しげに擦れ違うリーマン諸氏には甚だ申し訳なかったが、
ワインを呑み過ぎてフラフラ歩いていた。綺麗になった東京駅八重洲口が見えてきたなぁ～。
その時だ、朦朧となっていた酔眼に「福島県」という看板の文字が飛び込んで来たではないか。
ウインドウの中には「綾瀬はるか」が居るし、その前にはデカイ「赤べこ」が置いてある。
「おおぉーーっ！ここは福島県のアンテナ・ショップであるな！素通りをしては相すまんではないか！」
明らかに酔っ払っている六尺を超える大男がヌーッと入って来たので２～３人の婦女子が出て行った。
【福島県八重洲観光交流館】
福島県の美味い酒や物産が購入出来る。「こんな店大阪にはありまへんなぁ～」
NHK大河ドラマ「八重の桜」を前面に押し出しての販売。出演の役者のサインなども展示してある。
フ～ラフ～ラ店内を歩いていると、なんと！ここにもソックリさんが居たのである！
さっきの平山氏よりも更に私と年齢が近い。それに禿でメガネである。「こんにちわ！」
「いらっしゃいませ」若干おっかなびくっりかな？職員の濱田さん。色々な話を聞かせて頂いた。
「八重の桜のお蔭で会津は盛り上がってるんですが・・・。」
まだまだ進まない復興。原子力発電所事故から未だに続く避難生活。風評被害。。。
余りにも厳粛な話。。。酒臭い息が店の中に充満しないように、なるべく息をしないようにしていた。
店内を見させていただく。大阪人の私には珍しい物ばかりの福島県の物産の数々。
その中で先ず目を惹いたのが「南相馬市産のトマトジャム」だった。
福島県南相馬市。あの福島第一原子力発電所の北に位置する。
街は海岸から２㎞までが津波で壊滅し、しかも原発からの放射能汚染のための避難を余儀なくされた。
ＹｏｕＴｕｂｅを使って全世界に街の窮状を訴えたhttp://www.youtube.com/watch?v=70ZHQ--cK40
桜井勝延市長がアメリカのタイム誌によって「世界で最も影響力のある１００人」に挙げられた。
あの街である。覚えておられる方も多いと思う。今でも避難生活は続いている。
東日本大震災から２年、南相馬市の調査でその避難生活中の１歳半の子供７２人中、
４７人の子供たちに「発達障害」の疑いがあることが判明した。長引く避難生活のストレスにより、
「鬱」を発症した親の影響によるものである可能性がひじょうに高い。。。そんな報道を思い出す。
酒のコーナーに行ってみると「奥の松」があった。この酒は美味い！
福島県二本松市長命というメチャクチャ縁起のイイ土地にある奥の松酒造。
震災では震度６弱の揺れに見舞われ、暫く操業停止を余儀なくされていた。
この酒は盟友・糖尿星人と御陵院 香雅さんで無茶呑みした思い出の酒だ。
その他にも盛り沢山な物産品に溢れる。
有名な「喜多方ラーメン」もあったし、「ゆべし」だの「薄皮まんじゅう」だのお菓子類もイッパイあった。
ソフトクリームも売っていて、結構良く売れていた。立地もイイからであろう、繁盛していた。
東日本大震災から２年が過ぎ、被災地の物産品の売れ行きは激減していると聞く。
全国の色んなイベントでの売上がガクンと落ちたと言われているのだが、
その中でも、元々、大阪での売上は全国断トツで最低らしい。汗顔の至りである。
やはり年月を重ねるとどうしても風化してしまうのだろうか。。。
斯く言う私自身も喰う事に追われて、ついつい忘れがちになっていたのかも知れん。
大切な家族を一瞬で失ってしまった事があるわけではない。
住んでいた家を津波で流されてしまったわけでもない。帰る家はチャンと有る。
放射能とかいう得体の知れないものが流出して、住み慣れた故郷を追い出された事もない。
せいぜい商売が上手く行かずに苦しんでるとか、婦女子を口説いても気持ち悪がられるとか、
その程度の悩みしかないではないか。こうして気楽に食べログ出来たりしてるではないか。
忘れかけていたんだ。。。自分の中で風化して来ていたんだ。
去年、糖尿星人と伺った宮城県石巻市で出会った人達の顔が思い出された。
そのとき出会う事が出来たお一人お一人が作って下さった「絆」を忘れるところだった。
東京の街中に福島県があった。そこには被災地の復興への息吹が溢れていた。
日本人としての「絆」がちゃんと残っていた。「忘れない」。。。そのことが「絆」なのだ。
病気が進行して元気のない母親に「トマトジャム」を買って帰ろう。
「奥の松スパークリング」を買って帰って、共に被災地へ行った糖尿星人と呑もう。
そして大阪に帰ったらまた元気で頑張ろう！そうや！元気を出そう！
東京へ来て、被災地に元気と勇気をもらってしまった。
ＰＳ：東京にはもう一つ下記の施設があるそうだ。さすが東京である。
【ふくしま市場】
〒134-0084
東京都江戸川区東葛西9-3-3 イトーヨーカドー葛西店内1F
TEL：03-5659-2762 FAX：03-5659-0881
営業時間 10：00～21：00