リチャード1958さんが投稿したクイントカント(大阪/福島)の口コミ詳細

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クイントカント渡辺橋、肥後橋、福島(阪神)/イタリアン

1

  • 夜の点数:4.8

    • ¥20,000~¥29,999 / 1人
      • 料理・味 4.5
      • |サービス 5.0
      • |雰囲気 4.5
      • |CP 5.0
      • |酒・ドリンク 5.0
  • 昼の点数:4.8

    • ¥10,000~¥14,999 / 1人
      • 料理・味 4.5
      • |サービス 5.0
      • |雰囲気 4.5
      • |CP 5.0
      • |酒・ドリンク 5.0
1回目

2014/04 訪問

  • 夜の点数:4.8

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気4.5
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人
  • 昼の点数:4.8

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気4.5
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥10,000~¥14,999
    / 1人

「サローネ艦隊見ゆ」との警報に接し、大阪代表ウキワ星人は直ちに出動、これを撃滅せんとす・・・【クイントカント】


大阪市の中心部にある「中之島」。

土佐堀川と堂島川に挟まれた東西約3㎞にわたる中州であり、大阪の政治・文化・経済の中心地である。

その東にはバラ園、東洋陶磁美術館、中央公会堂、大阪府立中之島図書館、大阪市役所が立ち並び、

そこから御堂筋を西へ渡れば日本銀行大阪支店、三井物産、朝日新聞大阪本社、フェスティバルホール。

西へ行けば国立国際美術館、大阪市立科学館、大阪国際会議場、リーガロイヤルホテルが厳然と建つ。

江戸時代までは蔵屋敷が立ち並んでいたという中之島。よくもまぁこれだけ色んな施設を集めたものである。

そして四ツ橋筋を更に西へ渡り、なにわ筋の手前ダイビル本館の低層棟1階にこの店クイントカントがある。

大正14年に建設された「ダイビル」が「中之島3丁目再開発」に伴い超高層ビルに建て替えられたのだけど、

その「旧ダイビル」が低層棟として生まれ変わり、その1階にこのお店が登場したのである。

大阪のオッサンなら知らぬ者はないであろうダイビル。あの麗しき中之島にあった風情溢れるダイビル。

なんでもかんでも「開発」という美名の許、収益第一で高層ビルにしやがって怪しからんやないか!って

憤っていたらチャンと昔のダイビルも復元されると聞いて「なかなかヤルやないか」と喜んでいたのだ。

ところがである、あろうことかその1階に東京の店を誘致すると言うではないか!

なんで大阪の店ちゃうねん!!しかもこっちから頼んだという噂まで飛んでいた。怪しからん!


そんな店がいよいよ去年の夏にOPENするや何ということであろうか、大評判の大繁盛なのである。

食べログの中でも全国の有名なレビュアー諸氏が続々と訪れては正に絶賛の嵐ではないか。

尊敬し信頼するマイレビュアーの方々も文句なしの高評価である。

そしてその大きな要因はどうも「藤巻」とかいうマネージャーの存在に依るところが大きいようだ。

その接客は正に「藤巻劇場」とか「藤巻マジック」とか称され、その存在に酔い、そして痴れている人も多い。

妬み・嫉み、そして瞋恚の心が人一倍強い私はこういう噂を聞くやもう、絶対に虫酸を走らせてしまう。

洗練され、背筋が不自然なまでに伸び、標準語を操りながら客を睥睨するタキシード姿が目に浮かぶ。

「阿呆かい!ここは大阪やど!虚仮威し(コケオドシ)は絶対に通用せえへんねん!よし!見ておれ!」

このわしが行って化けの皮を引っぺがしてくれようかい!食べログでコキ下ろしたる!待っとけよ!

「天下の台所・大阪で東京とか横浜のやり方が通用すると思うなよ!エエかっこしぃはアカンのじゃ!」


そして2月某日「打倒藤巻」の思いを胸にリチャード1958、遂にクイントカントに乗り込んだ。

自由闊達・胸襟秀麗・繊細豪胆。藤巻一臣マネージャー48歳。。。。意気投合してしまった。

「カッコ付け」のオッサンではなかった。「カッコええ」オッサンだった。

飽くまでも徹底的に基本に忠実に、そして時に豪快に、まるで自信満々に客とダンスを踊るかのようだ。

更にこの藤巻のオッサンに参ってしまったのはその研究心と謙虚さである。

「新地に徹底的に自然派ワインに拘ってるアホが居るんですよ」と本当のことを言って、

キュニエットグロリエットの今城オーナーを紹介したのだけれど、

なんと翌日、早速自分よりも遥かに若僧が営むこの無名の小さなビストロに駆け付けられたのである。

「いやぁ、今城さんはスゴイ!生産地まで行って徹底してる。完全無添加ワインの揃えは大阪イチでしょ!」

感嘆の声を上げる藤巻氏。余ったワインを最低一カ月以上放置しビネガーを作って料理に使うという方法を、

今城氏の店がやっているのを学び取り、早速クイントカントでも始められた。恐れ入った。

客席中央壁面のテーブル上に並んでいるワインがそれである。写真も貼付しておいたので・・・。


そんな経緯もあって4月の末日、今城氏を誘って私の友人と3人で晩飯を喰いに行った。

先ず最初にシャンパンが供される。しかし今日は今城氏が一緒なのだから。。。

「完全無添加のシャンパンが一種類だけあるんです。お出ししましょう」と藤巻氏。

「シャンパンの完全無添加は珍しいんですよ」と今城氏が私に説明してくれる。

完全無添加シャンパンの名前とか忘れた。。。写真もピンボケ。。。スビバセン。。。

この日は4月のメニューの最終日。ワインと料理の組み合せは以下の通り。

第一章:シャンパーニュ・ブリュット・レゼルヴ・グラン・クリュ、これはいつも飲む分。
  フォアグラのウェハース ビーツのカルド(雉)を合わせる。

第二章:ラ・クロヅリー・レ・ベギーヌ・エキストラ・ブリュット
  赤エビ ホワイトアスパラガスを合わせる。

第三章:ノジオラ ヴィニェーティ デッレ ドロミティ フォンタナサンタ 2010 フォラドリ
  蛸 トビナンブール クレソンを合わせる。

第四章:プルルケ[2011 ヅィダリッヒ]
  鰹 オレンジ オカヒジキを合わせる。

第五章:ペルポーリオ 2011 ファットリア モンド アンティコ
  蛙 ソラ豆 ペコリーノを合わせる。

第六章:ラモレスカ ロッソ 2010
   鹿 トレビス カシス 赤キャベツ アマランサスを合わせる。

第七章:ぺぺローネ グラニテ フリッザンテ、レモンのグラニテと炭酸水の「お口直し」。
      自分でグラスに炭酸水を注ぐ。婦女子が喜ぶであろうサプライズがある。

第八章:ビアンコ
   トロフィエ タラ ケッパー オレガノを合わせる。

第九章:ヴァレンティーニのチェラスオーロ・ダブルッツォ
   リゾット ウズラ サルヴァ ミント バルサミコを合わせる。

※ピノ・グリージョ ダミアン※ダリオ・プリンチッチのメルローの二種のワインを挟み。

第十章:マルヴァジア 2011
   アンコーラビアット シェーブルチーズ または パスタ アル ポモドーロ60gを合わせる。

第十一章:マリアージュ 大麦茶 イチゴ カタバミ

第十二章:ドルチェ カンノーリのプロポスタ

その間に名前を憶えてないワインが2種類。最後はジンまで出て来た。都合16杯呑んだ。

料理の詳細とかワインの味がどうのとか、面目ないが私には表現する力がない。

他のレビュアーさんの投稿を見て頂けたら詳細に書かれている方もあるだろう。そちらにお任せだ。


前回のランチの時に経験したのだけれど「さっきのワインが美味かったのでもう一度欲しい」と言って

料理がすべて終わってから印象に残っているワインを呑んだら、ゼンゼン感動がないのである。

「このタイミングではこのワイン!」という藤巻氏の言うとおりに呑んでれば良かったのだった。

なのでこの日のディナーでは一切藤巻氏の指示通りに出されたものをガンガン呑んだ。

「小説のチャプター(章)の様にワインをお出しするのが私の仕事だと思ってます」。。。至言である。

100本入るワインセラー4基から選び出し供されるワインには正に藤巻マネージャーの魂が籠もる。

佐賀県は鳥栖高校野球部出身、弓削料理長28歳の料理が藤巻氏の選ぶワインに合わせて創作されている、

そんな気がしてしまうのだ。普通はその逆だし、それではワインを飲めない人には失礼な感想だけれど・・・。

藤巻マネージャーばかりではない。スタッフの女子は笑顔がキュートで動きも文句なし。

男子スタッフもお客に対する目配り、気配りを怠らない。弓削シェフに「内緒でちょっとずづ盛りを多く!」

ふざけてそんな冗談を言うてみても「分かりました、ナイショでネ♪」なんて冗談で返してくれる。

ここまで爽やかに、気持ちよく接遇されてしまうと文句の付けようがないではないか。

藤巻氏以下スタッフ全員の結束は宛然四肢のごとく、その義気は骨肉に比すべきものになっているのだ。

確かに高級店である。セレブな人種がこぞって通っているのだろう。しかし他の高級店とはちょいと違う。

気さくなのである。庶民的なのである。例えば、一生懸命に少しずつ貯金をして記念日に親とかを招待する。

そんな庶民の「年に一度の贅沢」に滅茶苦茶相応しい店であると断言したい。金持ちの為だけの店ではない。

藤巻氏の大阪弁が上手い。ほとんどネイティブなのだ。庶民の町・大阪に溶け込もうとする努力の賜物なのだ。

大阪を愛し、客を愛し、酒を愛し、そして我が城クイントカントを愛する藤巻マネージャーなればこそ、

大阪の店以上に大阪の心と笑顔を大切にしてくれており、その事が絶大な支持となっているに違いない。


「クイントカント撃滅」「打倒!藤巻一臣」を期して出撃したリチャード1958。

藤巻司令官以下、メンバー全員の努力と笑顔の前に簡単にその軍門に降ってしまったのであった。

評価などと言うのは僭越だが、それが☆5でなくて0.2ポイントの減点になっているのは、

藤巻氏のウキワが私とエエ勝負の不細工さだったからに他ならないからである。ザマー見ろってんだ!

さて!次に「五番目の角」を曲る日はいつになるだろうか?


  • 藤巻マネージャーとグロリエット今城オーナー

  • ダイビル本館・低層棟

  • ナイフやフォークの本数が多い!

  • 藤巻マネージャーと今城オーナー。プロのワイン談義に入って行けませんねん(涙)

  • 完全無添加シャンパン。ピンボケでスビバセン

  • シャンパーニュ・ブリュット・レゼルヴ・グラン・クリュ

  • フォアグラのウェハース ビーツのカルド(雉)

  • ラ・クロヅリー・レ・ベギーヌ・エキストラ・ブリュット

  • 赤エビ ホワイトアスパラガス

  • ノジオラ ヴィニェーティ デッレ ドロミティ フォンタナサンタ 2010 フォラドリ

  • タコ トビナンブール クレソン

  • プルルケ[2011] ヅィダリッヒ

  • カツオ オレンジ オカヒジキ

  • ペルポーリオ 2011 ファットリア モンド アンティコ

  • カエル ソラ豆 ペコリーノ

  • ラモレスカ ロッソ 2010

  • 鹿 トレビス カシス 赤キャベツ アマランサス

  • ぺぺローネ グラニテ フリッザンテ

  • グラスに炭酸水を注ぎます♪

  • リゾット ウズラ サルヴァ ミント バルサミコ

  • ピノ・グリージョ ダミアン

  • ダリオ・プリンチッチの「メルロー」

  • 名前とか憶えてないワインⅠ

  • アンコーラビアット シェーブルチーズ または パスタ アル ポモドーロ60g

  • マリアージュ 大麦茶 イチゴ カタバミ

  • ドルチェ カンノーリのプロポスタ

  • 名前とか憶えてないワインⅡ

  • 名前とか憶えてないワインⅢ

  • ジンも飲んだ(笑)

  • エスプレッソ

  • 小菓子 アーリア ディ ノッチョーラ

2016/03/28 更新

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