1回
2018/12 訪問
栗一筋,和栗モダンアレンジのひとつの極致
中津川を通った折に,国道19号線沿いにあるすやで蕎麦がきを食べたり栗きんとんのおみやげをついでに買うという程度で,栗が名産なんだーというくらいの認識でした.
数年前にすごい行列に並んで食べた小布施堂の朱雀という巨大栗菓子.これに似た洋風栗菓子が恵那にあるというのをTVか何かで見かけ,いずれ栗の時期に行く機会があればと思っていました.
栗の収穫時期はなかなか時間が取れず,暖冬の初冬にようやく訪れることができました.栗は低温貯蔵で収穫後20日くらいで糖度が最高潮に達すると何かに書いてありましたので,多分ちょうどいいんじゃない?という目論見です.
中津川方面からは,カーナビに道びかれ冬枯れた恵那山のすそ野の起伏にとんだ田園地帯を抜けて行きます.中山道の古街道沿いの本店も風情がありますが,この風景も旅愁を掻き立てます.
やがて,中津川の本家とはずいぶん趣の違う,モダンで瀟洒,そして規模の大きな店舗が現れます.昼過ぎの到着で,店舗前の駐車場は7割くらいの埋まり具合です.
店内を一回りして気になる商品を少し買ってから喫茶コーナーへ移動しました.数人の待ちがありますが,すぐに順番になりました.
栗一筋ソフトセットと栗三昧味くらべを注文.無線呼び出し装置を渡されます.お茶は給湯器からセルフで汲むスタイル.濃いめを押して外のテラス席へと移動しました.12月に入ったというのに外でもまったく寒くない日でした.
ほどなく手元の無線呼び出し装置が鳴ります.栗三昧は栗蒸し羊羹2種に栗甘納豆,栗きんとんと豆大福です.豆大福は蜜を含めた白大豆の素朴な味で,恵那の和菓子店から引き継いだものだそうです.栗甘納豆も大変手が込んだものだそうで,こちらも一度試したかったものです.
栗ソフトは期待ほど栗ではなかった.
栗一筋はやはり上の栗ペーストが朱雀同様そのまんま栗というものです.そして下の焼きメレンゲも芳醇な栗風味です.栗まみれ感は朱雀が上かと思いますが,味の重層・バリエーションという意味では,朱雀よりも複雑で楽しめるものだと思います.
しかしちょっとメレンゲが厚みがあり,スプーンで割ろうとすると勢い余って下の皿をぶち割ってしまいそうでした.
レモンケーキも買いました.レモンケーキはレモン果皮も使ってあり,風味が高くうまかったです.このレモンケーキはなかなかハイレベルです.
バターサンドは恵那のブドウが使用されているとのこと.これも甘すぎずよくできていました.
栗収穫時期はかなり混みあうようなので,結果的にちょっと遅くなった訪問は良かったよなー,と思いました.
2018/12/07 更新
遅い時期はそれほど混まない
2018/12/07 更新