2回
2024/01 訪問
やめないでピュア
知人数名から良い評判を聞いて訪問。日帰りでしたが、2016伊勢市駅発が東京への終電でした。
6席でディナー1回転のみ。結論、少なくとも食べログシルバークラスのクオリティはあり、訪問人数が少ないからブロンズのままなだけだと思います。
伊勢という土地柄なのか、大将のお人柄なのか、とにかく澄んだ鮨です。極上の中庸さを感じます。キャビア乗せるとか、そういう余計なことはせず、全く気を衒わないスタンダードな構成であり、小手先のテクで勝負しなそうなあたり、スピッツのような実直さがあります。
かつ、20歳前後の新垣結衣さん感がある、ピュアさ。残念ながら、ここまでの透明感のある鮨屋は、私が知る限り都内にはありません。
つまみ4品程度に握り14貫程度。特に伊勢市周辺のものにこだわるわけではなく、全国各地からネタを揃える。地方鮨といえば、地物を楽しみ行くことが多いですが、こま田さんは伊勢ならでは感は良い意味でなく、ネタもスタンダードです。
強いていうならば、鱚の握りがあるのが珍しく、美味でした。車海老がないのは、江戸前鮨で考えるとイレギュラーですが、私は車海老はさほど好きではないので、「ないネタ」が好印象でしたw
握りは一貫目から青森の鮪ですが、非常に綺麗で美しい味でした。鮪、鱚、これもまた上品な山手のお嬢様感ある穴子あたりが印象的でした。穴子もお店によってかなり個性が出るネタで、ツメを微かにしか塗らない感じが、上品です。がっつり塗る店が多いので。
立地的な訪問難易度が非常に高いですが、日帰りかアマネムとくっつけての再訪を狙いたいです。ピュアで、心が洗われるお鮨でした。大将と女将さんのホスピタリティの高さも素晴らしいです。
お代はお酒飲まず3.4万現金のみ。
2024/01/29 更新
前回とても好きな感じだったので、1年半ぶりのリピートのこま田さん。
前回は鱚の握りが個人的には珍しくて印象的でしたが、その後どこかの鮨屋でも見かけました。しかし、未だに鱚の握り自体は希少な気がします。
時期的にも、この日印象的だったのは鯵。つまみの鳥貝や鮑も好きでした。
鮨ネタの中では個人的には穴子は中の上くらいの好みで、大抵締めに出てきてお腹いっぱいなのと、お店によって結構違うと感じますが、こま田さんの穴子は様々な鮨屋の中でもトップ3には入りそうな好みの加減です。
全体的に凛とした印象で、奇をてらうこともなく、上質なプレーンさを感じられます。
初回訪問時より同席の話を楽しんでしまったため、ひとり訪問でじっくりと向き合って噛み締めて食べるのも良いなと思いました。
名古屋から近鉄線で1時間20分で都内に日帰りというプレイも少し慣れました。また再訪したい。
今回は日本酒お猪口一杯で前回同様3.4万円でした。価格帯も有り難い。