2回
2019/05 訪問
カジュアルで気楽でいて料理は本物。期待を裏切らない圧倒的な美味しさ。
ビオディナミコが近距離移転オープンをしたのは、去年(2018年)の2月のことでした。
サローネグループのお店の中で、一番行きやすい渋谷という場所にあるにもかかわらず、なんとなく行きそびれていたわたし。
満を持して、ベストオブ肉仲間3人組で参上。質、量、食べるスピード、コスト感、会話など、全ての面で価値観の合う肉アスリートの美女の皆さんです。
「なんとなくこの辺にあるのかな」と思っていた辺りを探したら、すぐ見つかりました。アップルストアの坂の上のデニーズの角を右折して次の四つ角です。
右横にある階段で3階まで上がるも良し、左奥に回ってエレベーターで上がるも良し。もちろんわたしはエレベーター派。
3階はすべてビオディナミコ。思ったより広い。50席もある。しかも通路の広いことといったら。渋谷のこんな賑やかな場所で、こんな空間使いは贅沢感がありますね!
系列店の茅場町ロットチェントと共通の、デニム生地を組み合わせたファブリックとコスチューム。木目を基調とする、カジュアルさときちんとしてる感がちょうどいいバランスのインテリア。
相変わらずサローネグループのお店は、どこへ行ってもセンス抜群です。
ビオディナミコは価格帯に合わせて、多少カジュアルダウンしているようではあるものの、全くぬかりなくオシャレ。
さて、席で友人たちを待ちながらメニューを見る。
品数が多いほうではないのに、どれもが決して見逃してはならないレベルの料理に思える。ロットチェントと一部かぶっていつつ、ナミコにはナミコの強い主張があることがメニューを見ただけで感じ取れる。
そして値段が手頃なことに驚く。冷前菜が、500〜800円。温前菜が1800円。メインの肉が2500〜3500円で2〜3人分。パスタが1500〜1800円。
それより何より料理が全部大当たりの美味しさなんです。何時間もの手間暇をかけた料理が、サラッと出てくるのが本当にかっこいい。それでいてこの値段。惚れますね。
渋谷でこういうお店を知ってるということは、相当センスのいい食べ道楽な人だと思ってもらう作戦に有効ですよ。使ってくださ〜い。
さて本日のオーダーは、
シェフ湯浅のポテサラ
ゴルゴンゾーラのやみつきムース
カツオ始めました
臓物職人の十八番!!
若姫牛の塩包み焼き
丸鶏焼いちゃいましたピタサンドつき
白ツブ貝の青いペペロンチーノ中太麺
キノコとレバーのたっぷりミートソース極太麺
ピスタチオアイス
パンナコッタ
カフェオレ
飲み物いろいろ
でした。
好きなもの全部頼んだら、すごい量に。でも最初から最後までとても楽しくて、美味しくて、おなかがいっぱいでも無限に食べられるんじゃないかと思うほど純粋な味だった。
そう、すべてが純粋なんです。
店名のビオディナミって言葉は、シュタイナーが提唱した自然派農法に基づくワインの製法のことらしい。
なんてったって、サローネグループのゼネラルマネジャー藤巻一臣さんは、サービスマンをやめて山形でワイナリーを始めたスンゴイ人。彼の作ったワインがセラーに並んでいる。藤巻さんの実行力と実現力には驚嘆するばかり。
わたしは下戸だから飲めないけど、ここのワインにしろ料理にしろ、テーブルの上に乗るまでのストーリーの厚みが圧倒的なんですよね。
サローネグループのほとんどのシェフが、イタリアのレストランで実際に働いた経験があり、その経験を基として、更なる進化を年々遂げている。
わたしがサローネグループの店舗を訪ねるようになってから、8年ほど経ちました。その間に店舗も増えましたし、もちろんスタッフの皆様も増えました。
そんなに頻繁に行っているわけでもないのですが、各店舗ごとに確固たるコンセプトがあり、それぞれに真剣勝負で進化なさっている様は、息を呑むほどの迫力です。それでいて皆さんとても優しくて面白い。だからいつでも安心して行けます。
やっと料理の話にたどり着きました(笑)
「シェフ湯浅のポテサラ」は、湯浅シェフの個性が強く出る一品。じゃがいもを彩るのは、生ハムと玉ねぎフリット。甘くローストしたパプリカはアンチョビとニンニクの風味。マヨネーズさえ手作りで、燻製をかけた卵黄に白トリュフの香り。完成度の高さに驚嘆。
「ゴルゴンゾーラのやみつきムース」は、まさにやみつきになる味。ゴルゴンゾーラがフワッフワに柔らかいムースになっています。クルミと、栗の花のハチミツが不可欠なほど好相性。カリカリのバゲットにつけていただきます。無限ゴルゴンゾーラの世界から帰ってこれなくなります。
「カツオ始めました」は、世にも麗しいカツオタタキ。下に敷かれたガスパチョソースが絶品。1ミリも臭みのないカツオに、華やかなソースと草花のトッピング。この飾りのような草花が、意表をつくアクセント。実際とても料理としてうまく助け合っているのです。
「臓物職人の十八番!!」は、強烈な美味しさ。まさにわたしの、どストライク。ああああああ、うおおおおおお! と叫びながら食べました。4回も下茹でをして茹でこぼしたギアラを、じっくり弱火で炒めた香味野菜のペーストの中でグツグツ煮ているのだそうです。あまりにも美味しく、あまりにも尊い。洗面器いっぱい食べたい。
「若姫牛の塩包み焼き」は、これまたとんでもない手間暇をかけて焼き上げているお肉です。仕込みに6時間以上だとか。絶対に家ではできません。外食ならではの肉の味、恍惚あるのみ。サシが入っている系のお肉かと思いますが脂っこくなく、柔らかい中にしっかりとした食べ応えがあり、肉の奥の奥まで美味しさが響いています。
「丸鶏焼いちゃいましたピタサンドつき」。これが今夜のわたしのナンバーワン。まんまるいふくよかな丸鶏。外はパリッと、中は柔らかく一切のパサつきなし。理想のローストチキンです。
しかも味付けが最高。意外にスパイスが効いていて、趣向を変えたタンドリーチキンのような雰囲気あり。ハリッサを塗って焼いているそうです。
イタリアンパセリのペーストと、ハリッサと、クリームチーズを好きなだけトッピングして、紫キャベツのサラダとともに、ピタパンにはさんで食べます。
もう美味しすぎて目眩がする。行列のできるパン屋とか行ってる場合じゃないですね。究極的に美味しいサンドイッチですよ。このパンも自家製で、本当に趣味がいい。
「白ツブ貝の青いペペロンチーノ中太麺」は、ツブ貝の出汁が中太麺に染みて激うまになっちゃってるパスタです。この麺は浅草開化楼のもので、サローネとの共同開発で作ったオリジナルの麺。なぜこの太さなのか、食べればわかります! 小麦の味! 最高!
「キノコとレバーのたっぷりミートソース極太麺」は、更に太い極太麺に、異次元の美味しさのミートソースが絡んだワイルドな料理。ミートソースと言えばミートソースなんだけど、美味し過ぎてもう別のもののようにも思える。
デザートは、「ピスタチオアイス」と「パンナコッタ」を。最後まで驚かせてくれます。このピスタチオアイス、ものすごい濃度のピスタチオの塊です。ピスタチオ好きにはたまらないですね。
パンナコッタは、柑橘系の香りと、気前よくバンバン入ったバニラの香りが高級な雰囲気。これも普通のパンナコッタとは一線を画した味。
最後のカフェを飲みながら、幸せ幸せと語り合った。こんなに美味しいものを、大好きな友だちと楽しく食べられる人生になって良かったなと、しみじみ思ってしまうほどの感動でした。
なんだかんだ3時間も食べ続けた。やはり肉アスリートは頼もしい。
ランチはパスタ3種のみで、サラダとパンがついて1200円だそうです。この味でこの場所で安過ぎない? 今度はそちらも行ってみたいです。もちろんディナーもまた行きます。
皆さんも幸せになりに行ってくださいね。
#イタリアン
2019/05/16 更新
年の瀬も迫りまくる12月30日。ビオディナミコも本年最後の営業日です。フロアでは、お正月休みを迎えたお客さんたちが大好物をつつきながらワインを飲んでいる。みんな幸せそう。
わたしも大好きな友人と3人で今日ここに来られて良かった。ちなみに3人とも下戸です。ワインが飲めなくてもビオディナミコは楽しくて美味しいお店。
そのぶん、たくさん食べます! 本日のオーダーはこちら。
じゃがいもローストと旨味ボール(ラードで焼き上げたじゃがいもとラルドローズマリーのペースト)
クルクル人参サラダ(にんじん・セロリの葉・フェンネルドレッシング)
クセになるモツ煮込み(トスカーナ風)
シェフ湯浅のポテサラ
エビリゾ500%(濃厚すぎる海老出汁で煮込んだリゾット)
名物!タコじゃが(タコ・じゃがいも・トマト煮込み)
白子のカリカリフリット
辛っとチキンロースト
真冬のカルボナーラ(中太麺・パンチェッタ・ポルチーニ・チュクセル)
パンナコッタ
カフェラテ
改めて見るとずいぶん食べたなー。あまりにも美味しいものを食べると、胃がどんどん開いてもっともっと食べたくなる現象が起きますよね。そういうことです。
こちらはメニュー数が多くはないのですが、どれを頼んでも確実にとびきり美味しいのです。信頼できる。
よくあるような定番料理も、これは何だ?と思うような不思議料理も、すべてナミコ流のアレンジがバシッと効いてる。「どれだって極限まで美味しくしてやろうじゃないか」という気合がすごい。「こんなに美味しくしなくても大丈夫なんじゃないの??」と思うほど。
それでいて値段はカジュアルですから、人気があるのも当然ですね。ほぼ満席に近い。大通りからちょっと裏手に一本進んだ場所にあるせいか、わたしが知る範囲では行列するほど混んではいないです。狙い目。
最初に食べた「じゃがいもローストと旨味ボール」で既にビックリ。なんでこんなに美味しいんだ? 見てもわからないけどマジマジと見てしまった。
多分このじゃがいものまわりにもラードが染み込んでいて、あとのせのラードとローズマリーのペーストがいい仕事してる。旨味ボールの中に生ハムらしきものも入っていた。肉の旨味! 最強!
野菜をひとつも食べないのも罪悪感感じるという理由でなんとなく頼んだ「クルクル人参サラダ」が、アリャ!?と思うぐらい美味しくてモリモリ食べてしまった。この魔法のスパイス、なんだろう? フェンネルだけではない感じ。にんじんがこんなに美味しくなるなんてミラクル。
「クセになるモツ煮込み」は、まさにクセになったので前回に引き続き頼んだ。とろける〜〜。深い深い旨味とコク。そこへ加えて爽やかなブロッコリーペーストとチーズの合うことこの上なし。
「シェフ湯浅のポテサラ」は、普通に考えたらポテサラじゃなくて、ポテトを起点として集まった美味しい味と食感の仲間たちをグルグルまぜて味の変化を楽しむエンターテインメント。ぶっ飛んでる。
「エビリゾ500%」は、見たこともないような濃厚な海老出汁で煮たお米。潔く具材なし! 濃厚でありながら、苦味はなく、濃すぎてあまり食べられないようなものでもなく、ひたすら海老らしさを追求したリゾット。海老好きなら一度は必ず!
「名物!タコじゃが」は、まさに名物。真空調理で柔らか〜く煮ています。煮てあるのに生のようなプリプリ感のタコ。タコの出汁を吸ってポテンシャルを引きずり出されたじゃがいもがむしろ主役。
「白子のカリカリフリット」は、大きめの白子フリット2個と、舞茸のフリット2個でした。すごく上手に揚がった天ぷらみたいだった。「揚げ物はどうすればカラッと揚るのか」という論議に発展した。
「辛っとチキンロースト」は、今日どうしても食べたかった一品。前回すんごく美味しかったのでアンコールです。そのときは丸鶏だったんですが、より食べやすさを求めてもも肉にしたそうです。
やっぱり美味しい! ハリッサソースとクリームチーズを両方塗りたくって、お肉に赤キャベツをちょっと乗せて食べれば完全なる世界。鶏肉ってどうしてこんなに美味しいんだろう。
「真冬のカルボナーラ」は、美味しすぎて意味不明。かなりわたしの好きなものがドカドカ入っていてカオス。パンチェッタ・ポルチーニ・チュクセルが入っているとメニューに書いてありましたが、チュクセルがなんなのかはわかりません。これもカルボナーラという既存の概念からはかけ離れている。すんんんごく美味しい。今日のホームランはこれ。
デザートは「パンナコッタ」。美しい四角いガラス器にピシッと入っていて、お洒落な小皿の上に乗っている。パンナコッタって普通はデレーンとしてるものだから意外。見た目だけでも100点。食べると200点。食べると思った以上に濃厚で、あと味はスッキリ。確かにパンナコッタの味なんだけど、パンナコッタを超えている。
さすがに大食いの我々もおなかパンパン。心も幸せでパンパン。良い年納めになりました。ごちそうさまでーす!
#イタリアン