少年ジャックさんが投稿した新三浦 博多本店(福岡/千代県庁口)の口コミ詳細

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週刊少年ジャック

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新三浦 博多本店千代県庁口、呉服町/水炊き、郷土料理、鳥料理

1

  • 夜の点数:3.9

    • ¥10,000~¥14,999 / 1人
      • 料理・味 4.0
      • |サービス 4.2
      • |雰囲気 4.0
      • |CP 3.6
      • |酒・ドリンク 3.8
1回目

2013/04 訪問

  • 夜の点数:3.9

    • [ 料理・味4.0
    • | サービス4.2
    • | 雰囲気4.0
    • | CP3.6
    • | 酒・ドリンク3.8
    ¥10,000~¥14,999
    / 1人

博多にて 始めて 鳥の味を知る♪

前回、華美鶏で博多の水たきデビューを果たしたばかりですが、今回は老舗の新三浦さんに、伺ってきました。

ちなみに新三浦さんのHPによると、1910年に博多で創業。白濁した汁の鶏の水炊きで人気を得、後に東京、大阪、京都などにも店を出し、「博多水だき」の名を各地に広めた…とあり、老舗中の老舗という感じでしょうかね。

さて、タクシーに乗って川沿いの店舗に到着…。あらかじめ予約していたため、女将が店先まで出てきてお出迎えです(^_^)
広々とした建屋の外観は、まさしく料亭…という趣。(写真なしですみません。)

店内に入ると、広々とした玄関に驚きつつ、こちらも広々とした個室へと案内されます。個室は川に面していて、窓からは、川と対岸の灯りが見え、風情は満点♪

ワクワク、ドキドキな気持ちを抑えつつ、掘りごたつの席に座り、ビールで乾杯♪
あらかじめ本日は「桜コース:6300円」をお願いしていましたので、最初に持ってきて頂いた八寸から頂きます。

八寸の料理は、どれも上品な味わいでしたが、焼物の鯛にはほんのり桜の香りがして美味しかったのと、そら豆の食感がホロホロとして最高だったのが印象的でした♪

鍋のスープが運ばれてきて、火が入ったのを横目で見ながら…
続いて出てきたのは「鶏湯引き」。歯ごたえ良く、甘味を感じる鶏肉です。何でもこちらのお店では、産まれて3ヶ月以内のものだけを利用されているそうです。

さて、スープがグツグツと沸き立ってきました!仲居さん(おばあちゃん)がやってきて、水たきスタートです♪
お鍋のお世話はお任せ…たいへん楽チンです(^_^)
最初にスープと、ぶつ切りのお肉を取り分けてくださいました。

スープはネギと細かくすり潰したブレンド塩を少量だけ加えて頂きます。
長時間掛け鶏を煮込んだスープは乳白色です。長年、注ぎ足し注ぎ足し作られたそうですが、嫌な臭いはなく、丁寧な仕事が伺えます。

飲んでみると思いのほか、かなりアッサリ、しかし飲むほどに鶏の旨味が溢れてきます。鼻から抜ける薬膳的な香りもまた溜まりません…旨い!

続いて頂いたぶつ切りは、この上なく柔らかく、噛むほどに吸収していたスープと合わさり、とっても良い塩梅です。

お肉がなくなると、仲居さんが最高のタイミングで、追加してくださるので、あっという間に具材は空に…(^_^;)
野菜に行く前に、追加のお肉と、今回のコースにはなかった「つくね」をお願いしました。

出来上がった「つくね」は、先のぶつ切りと比べると、感動は薄かったのですが、柔らかくてこちらも中々でした。

お肉がひと段落したところで、野菜を鍋へ…仲居さんがそれぞれに盛り付けるタイミングに合わせて少量ずつ火を通して、全員にベストタイミングで提供してくれます。
そのため、火が通り過ぎのものは全くありませんでした。これは素晴らしい!

話が脱線しますが、仲居さんの所作が美しく、今の日本人が忘れかけている礼儀作法の素晴らしさを思い出させてくれます。

この方は元芸妓さんらしく、昔は博多にたくさんいた芸妓さんもみんな亡くなってしまい、「今は若い人だけ…」と寂しそうでした。

しかし若い芸妓さんに対しては、「みんな芸が駄目ね…」とプライドをを覗かせる言葉も…。こんな方がご健在なだけでも、何だか嬉しく感じられます(^_^)

さて、野菜も美味しく頂いて、〆に突入です。こちらの〆の麺はうどん、佐賀の神崎製麺の乾麺を利用されているそうです。
しっかりスープを吸って柔らかくなった細いうどんは、あっという間に胃袋に吸い込まれました(^_^;)

みんなの食べっぷりを見て、仲居さんが、「ご飯も食べられますか?」と…一同もちろん賛成です♪

新三浦さんでは、おじやだと重たくなるから…という理由で、ご飯にスープを掛けるだけで頂きます。これまた絶品♪

すっかりと、胃袋も満たされ最後のデザートはプリン。コーヒー、抹茶、ほうじ茶から好きな味を選べます。私はほうじ茶にしました。非常に滑らかで甘さ控えめの上品な味でした。

仲居さんに「立派な建物ですね。」とお話すると、西部沖地震で昭和20年代の建屋が100部屋駄目になってしまったそうです。今残ってあるのは、昭和40年代の20数部屋のみになってしまった…と、非常に残念な限りです。

玄関の横の待合スペースでタバコを吸っているときに、ふと横を見ると、ドラマ「あかんたれ」の脚本家としても有名な小説家「花登筐(はなとこばこ)」さんの書が飾られていました。

「博多にて 始めて 鳥の味を知る 嬉きかな 恥きかな」

と、私も同感…ご馳走さまでした!

  • 水だき

  • ぶつ切り

  • つくね

  • スープ

  • 野菜

  • うどん

  • スープ掛けご飯

  • 八寸

  • 湯引き

2013/07/08 更新

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