昨日は神宮球場で明治神宮外苑創建90年記念奉納試合「ヤクルト対東京6大学選抜戦」を観戦。午後1時からの試合前にも午前10時20分頃から場外特設ステージで様々なイベントが行われた。
特に法政OBで元プロ野球選手の江本孟紀氏のトークショーが面白かった。彼の法政時代は田淵、山本浩二、富田、山中などがいた黄金時代。明治に高田繁、星野仙一、早稲田に谷沢健一、荒川などがいた、まさに6大学黄金時代。
江本氏は下級生時代活躍したが、当時のアマ野球の大監督、松永怜一氏とそりが合わずに上級生になると干されてスタンドから試合を見ることが多かった。それでも、後に松永氏と和解し法政時代は懐かしいと言われていた。
試合開始に先立ち、「さだまさし氏」の国歌吹奏。大リーガーで早稲田OBの青木氏の始球式で試合開始。観客は24090人で満員。神宮球場の定員は31941人とあるが、8000人分の空席があるのかなと感じる大入りだ。天気も良く野球日和。
10年前の前回は3対2でヤクルトの辛勝。今回は、12対1でヤクルトの圧勝だった。ヤクルトは前回、法政の選手として先頭打者ホームランを放った大引選手の3ランホームランなど15安打で12点。東京6大学選抜は9安打放ったが1点に終わった。
確かにスポーツ新聞の見出し的には「プロが貫録の大勝」となるのだろう。しかし、6大学選抜監督の明治大学の善波監督が事前に「この試合は勝ちに行きます」とか言っていたような気がするが言葉とは裏腹に親善試合的な采配に終始したのが大敗の原因だと思う。
0対0の4回表ヤクルトの攻撃で立教の澤田が不調。一死しか取れず連打を浴びて3点を取られた。遅くてもここで交代。しかし、他大学の選手ということで遠慮したのか続投。で大引の3ランホームランで6点取られて、やっと交代。ここで試合は、ほぼ決まり。
この後、明治の柳がノーヒットで1点取られ、立教の田村が8回表に4安打1四球で4点取られた。さらに最後の慶応の加藤も2安打で1点取られている。
立教勢が2投手で12点中10点取られた。特に澤田が撃ち込まれた時は他に幾らでも好投手が居るのだから当然、勝つ気があるのならば交代だろう。なかなか交代させなったということは、この試合は親善試合という意味合いの采配と取られても仕方がない。
これらの点を取られた4投手は、いずれもプロのドラフトで指名された投手。特に立教の2投手は先行きが極めて厳しく感じられた。
東大勢は6番手で投げた三木が6大学選抜唯一の3者凡退無失点で切り抜け、スタメン2番センターで起用された下雅意も2打席目でライト前のクリーンヒットを放ち2打数1安打、センターの守備も無難にこなした。9回代打で出てきた田口は3塁ゴロに倒れたが、上々の内容だった。
双方の応援団も特色あふれる応援で場内は和気あいあいムードで進んだ。点差は離れたが楽しい試合だった。江本氏が10年に1度では無く4年に1度位の頻度でやってくれれば学生も卒業までに1回は経験できるチャンスがある言っていたが、確かに4年に1度位やってほしい試合だった。