レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
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1位
1回
2016/05訪問 2016/05/27
地下鉄「赤坂見附」徒歩5分のビル地下1階にある老舗懐石料理店
2016年5月下旬。再訪。
昨日はクラブツーリズム主催のランチ会に参加。2月の四ツ谷「北島亭」以来4か月ぶり。今回はミシュラン2つ星の赤坂にある「懐石辻留」。昨年9月以来2回目の訪問。
こちらは私がこれまでいただいた外食で最も美味しいと感じたお店。夜のコースを特別に、お出していただいている。32000円。今回は7名の参加。珍しく男性4名女性3名と男性の方が多い。いろいろと食べ歩いているような方が多かった。前回と同じ入って左手の畳敷き和室椅子席。
3代目ご主人の辻義一氏の次女の方のご挨拶で開始。先付は「塩雲丹」、向付は「鰈、胡瓜、青とさががり、莫大、山葵」。「塩雲丹」は、本当に程よい塩加減。「ロ」の印入りの北大路魯山人のお皿で出された向付も美味しかった。正直言ってお刺身の美味しいお店は高級日本料理店でも、あまりない。
メニューを見て「莫大」って何とお尋ねになった方がいらした。お刺身に付け合わせの海藻のような物だが実は木の実だそうだ。指先のような大きさの物を水に浸すと大きくなるので莫大という。水に浸した瓶入実物を持ってきて見せていただいた。勉強になる。
椀盛は「鱧葛叩き、つる葉、長ひじき、柚子」。関東でも最近は食するようになった鱧。昔、作家の谷崎潤一郎氏が夏になると鱧を食しに京都まで、わざわざ通われていたそうだが辻留が銀座に出店してからは「これで京都まで行く必要が無くなった」と仰られたとか。日本料理は椀刺しで腕が分かると人形町「濱田屋」の社長さんが仰られていたのが印象に残っている。
口取は「小鯛寿司、はじかみ、車海老旨煮、ほたて貝味噌煮、合鴨ロース塩焼、一寸豆甘煮」。一寸豆とはの質問に「空豆のことを言います」と配膳をしてくださっている辻氏の御長女の方が教えてくださった。焚合は「小茄子、きざみ柚子、あわび、絹さや」。今の私の食生活では茄子をいただく機会はない。嬉しい。
長女の方にお聞きしたら、こちらは一人でも大丈夫だとのこと。嬉しい。最近は料亭や高級日本料理店でも一人でも大丈夫というお店が増えた。理由はともあれ私のような孤食老人には、ありがたい。
それはともかく焼物は「福子塩焼き、木の芽酢」。ご存知のように福子は鱸の2、3年魚のこと。酢物は「芽芋、うずら、三つ葉、黒ごま」。私は食べ物に好き嫌いは無いが、酢のものは若干、苦手。それでもこちらの酢物は品の良い酸味なので美味しくいただける。
留椀は「赤だし、ちぎり麩、茗荷」、御飯が「しそ御飯」、香物は「朝瓜、沢庵、牛蒡醤油漬」。美味しい。これだけで何膳でもご飯がいただける。普段は、こんな食事、ずっとしていない。御飯など電子レンジでチンだもんなと感慨深い。
果物は「メロン、さくらんぼ」。このメロンがまた、何とも言えない甘みがある。菓子は「よひら」、薄茶は「千代昔」。昔は洋菓子一辺倒だったが近年、和菓子が好きになった。それでもこちらの和菓子は一段と和菓子を好きにさせる。
最後にこちらに30年ほど勤められるという料理長さんのご挨拶と今日の料理の説明で終了。量といい上品なお味といい満足なお食事会だった。
2015年9月下旬。
昨日は、クラブツーリズムのランチ会に参加。今回は赤坂にある老舗懐石料理店「懐石辻留」。地下鉄「赤坂見附駅」徒歩5分のビル地下1階にある。今回の参加費は32000円。22名参加。
夜の懐石献立メニューとあるので旅行社の手数料を考えると夜の25000円のコースのようだ。3カ所の個室に別れて行われた。私の会場は12名参加の畳敷き和室での椅子席。床の間の掛軸は能役者の観世栄夫氏の書。花活けの器は北大路魯山人の作だそうだ。お値段もそれなりの額だがこれまで行った日本料理店で一番美味しかった。
先付は「いか、いくらあえ三つ葉」向付「しまあじ錦糸瓜、穂しそ、岩のり、山葵」が一緒に出される。最初から美味しい。いかも美味しかったが、しまあじが脂が乗って美味しい。有名店でも正直言って刺身が美味しいと思う事はあまり無いのだが、こちらは美味しかった。以前、濱田屋のご主人が和食店は椀差しの美味しさで評価が決まると言って居られたが、次の椀物共々その条件に当てはまった。
椀盛は「鱧、松茸、茅宝連草、柚子」。料理長さんのお話では時期的に、この椀の主役は松茸だそうで確かに松茸も美味しいが鱧も美味しかった。鱧は、いったん旬を過ぎた後に、もう一度美味しくなる時期とのことだが上品な美味しさ。
田楽は「いちじく、ごまみそ」。いちじくが柔らかくそれでいて、ごまみそを添えることで甘くなりすぎずに素敵だ。口取は「鯖寿司はじかみ、車海老旨煮、子持鮎、子芋衣かつぎ、枝豆」。全て美味しいが鯖寿司と子持鮎が好きだ。
焚合は「焼茄子、にしん、生姜」。秋茄子は嫁に食わすなというが茄子が柔らかく美味しい。焼物は「甘鯛幽庵焼」。高級料理店でのコース料理でも全品が美味しく感じるという事はないが、こちらの料理は、どれも美味しい。初めてだ。
酢物は「宝連草北寄貝菊花ごま酢あえ」。私はどちらかというと酸っぱいものはあまり好きではないが、こちらの酢物はさほど酸っぱくなく上品な味。留椀「赤出し、湯葉、なめこ」、御飯「つまみ御料干かます、板わかめ」、漬物「柴漬、沢庵、なら漬」。一品出しの場合、洋食でも和食でも半分ほどでお腹がいっぱいになるのだが、こちらは量も十分なのに、いくらでもいただけるほど美味しい。
ここで料理長さんが登場。本日のメニューの解説。分かりやすい。果物は銀座千疋屋の「グレープフルーツゼリー、ぶどう」。さすが千疋屋。菓子が「花野」。そして薄茶が「千代昔」。
いやーっ、美味しかった。私は自分の味覚に自信があるわけではないので、こちらの料理が日本一かどうかは分からないが、私がこれまでいただいた、お店の料理の中で間違いなく、こちらが一番好きだ。良い冥途の土産ができた。感謝の一言。
2位
1回
2016/06訪問 2016/06/24
2016年6月下旬。
昨日、曇天小雨の中をクラブツーリズムのランチ会に出席。今回はこちら「シェ・イノ」。以前から一度お伺いしたかった老舗フレンチ。今回は22名参加。男性は私1人。メインダイニングで一般のお客様と一緒。店内は、満席。外装といい内装といい、どっしりとした重厚な豪華感がある。今回の参加費は15000円。前菜、スープ、メイン、デザート、飲み物のコース。前菜は「白アスパラガスと手長海老の取り合わせラヴィゴットソース」。ソースが美味しい。手長海老とアスパラガスにマッチして素敵だ。スープは「コンソメスープ」。パンは焼き立てのパンを次々と皿が空になると置いてくれる。メインが名物の「子羊のパイ包み焼きマリアカラス」。こちらの名物だが初めていただいた。これはとても美味しかった。メニューは当日になるまで分からない。おそらく、このメニューは入っていないのかなと思っていただけにメニューを見て入っていたのを知り嬉しかった。それにも増して味が絶品。ソースとの相性も絶品。非常に印象に残る一品。これをいただいてだけで今回のランチ会に参加したかいがあった。デザートは「タルトシトロン」。レモンを生かし、甘ったるくなりそうな一歩手前で抑えた味のデザート。最後にコーヒーをいただいて終了。古賀純二シェフのお見送りで会場を後にした。満足。「マリアカラス」に尽きるランチ会だった。
3位
1回
2016/01訪問 2016/02/02
地下鉄三田線「芝公園駅」A2出口徒歩3分ミシュラン2つ星の老舗クレッセント
2016年1月中旬。
先日、クラブツーリズム主催のランチ会に出席。今回は芝公園にあるレトロな洋館一軒屋グランメゾン「クレッセント」。現在ミシュラン2つ星。昭和22年古美術商「三日月」の店舗クレッセントハウスとしてオープン。昭和32年レストラン開店。昭和43年今の地上5階地下2階の建物が完成。地下鉄三田線「御成門駅」A2出口徒歩3分、目の前に芝公園、増上寺、東京タワーという最高のロケーションだ。今回は14名参加。3階の「ホワイトバンケットルーム」を使用した。参加費25000円。通常ランチは土曜日のみの営業。予約で昼夜共に1名から利用可。気が付けば昨年はミシュラン星付きレストランに9カ所訪問していた。大半がクラブツーリズムのランチ会。1名でも普段は利用できない料亭などにも行けるのでありがたい。逆に言えばこういったランチ会に提供しなければ高級店もやっていけない時代になったということか。それはともかく、こちらに到着して1階左手のウェイティングルームで暖かいハーブティーのウェルカムドリンク。こちらのお部屋も英国調で素敵だ。その後3階の会場へ移動。畑山正治支配人のご挨拶からスタート。ランチ会が終わった後に屋敷内もご案内いただける。感謝。テーブル上には三菱岩崎4代目岩崎小彌太氏から譲渡されたという花卉が置かれている。アミューズ用の小さなフォークとスプーンは箱根の閑院宮家から譲渡されたものだそうだ。裏に菊の御紋章が入っている。店内には立派な銀製の洋食器が展示され実際に使われることもあるようだ。料理はこちらの名物料理「トマトのコンプレッション、プライムオイル風味」からスタート。見た目も素敵、味も素敵なファンタジー感満載の一皿だ。
前菜は「冷製フォアグラのフラン、ジャルダニエール風」。これは美味しかった。この日のメニューで個人的には一番好きだ。フォアグラというと重いというイメージがあるが、お皿の半分を占めるこちらのフォアグラ料理は、しつこくなくフォアグラの良さも残している。パンに乗せても美味しいですよという支配人の方のお話で、そうすると、これも美味しい。量的にも十分にフォアグラの美味しさを満喫できた。魚料理は「舌平目と雲丹のボンヌ・ファム」。雲丹の味が上手く引き立てられていて美味しい。肉料理は「フランス産仔牛のミジョテ」。フレンチの肉料理は、これまであまり美味しいと思ったことは無いが、こちらの肉料理は野菜との相性も良かったし盛り付けも素敵だ。
デザートは「苺のプロフィトロールにレユニオン島の黒糖を散りばめて」。まるでお菓子のお城のような盛り付けで美味しい。そしてプティフールとコーヒー。満足のいくランチだった。小菓子を詰めた、お土産までいただいた。
お食事後は、3つの班に分かれて館内のご案内をしてくださった。素敵な個室や普段は撮影禁止のメインダイニングなどを隈なく拝見できた。お部屋によっては目の前に東京タワーが窓から大きく見えるお部屋もある。階段の壁面には昔から現在までのクリスマスディナーメニューの表紙だったかが飾られ歴史を感じさせる。一昨年、通信制大学の「ガストロノミ」というスクーリングで名古屋外語大で教えていらっしゃる料理評論家の草分けでもある佐原秋生先生の講義を受けた。この時の質問でお薦めのフレンチの名店を「ジョエル・ロブション」「ロオジエ」と共にこちら「クレッセント」の3つを上げていらした。確かにお薦めの1軒に相応しいグランメゾンであった。機会があれば又、お伺いしたい老舗だ。
4位
1回
2016/12訪問 2016/12/11
2016年12月上旬。
一昨日は、大学1年の姪と銀座の「ロオジエ」でランチ会。「ロオジエ」は前から一度来たかったが、やっと実現。かつてはミシュラン3つ星の常連。現在は、2つ星だが別にそんなことに拘ることは無い。豪華感のあるお店へ行きたいと言う姪とは7月の「シェ松尾青山パレス」以来2回目のランチ会。姪が「これじゃ、どう見ても愛人だな」と言うので「外で伯父ちゃんのことを呼ぶときは、パパとかMさん(本名)とかMちゃんと呼ぶのだぞ」と駄目押し。タクシーで自宅からお店まで行ったがカーナビがあっても今の運転手さんは、なかなか目的地まで正確には着けない。ともあれ到着。1階で少し待って階下のダイニングルームへ。店内は、ほぼ満席。1万円と1万4千円の2種類のコース料理の内、当然、安い方の1万円のコースを選択。税・サービス料込で11200円。前に料理評論家の佐原秋生先生からアルコールを飲まない時には普通のお水で別に恥ずかしがることなどないとの教え通り、タダの普通のお水でいただいた。こちらのメインダイニングは以前は写真撮影禁止だったが今年の8月1日から原則解禁になった。ありがたい。最初に一口サイズの3週類のアミューズが登場。見た目も可愛い。続いて淡雪が乗ったようなスープ状のアミューズ。前菜は「金目鯛のマリネ、 ターメリック風味 、 デュラム小麦のクレムー、ドライ シトロンの香り 、 アサリのジュのエミルション 」。メニューを見なければ何のことだが皆目分からないが、この料理も前菜と同じで淡雪の中に金目鯛のお料理が品よく盛り付けられていて美味しい。メインの肉料理は「鴨胸肉のロティ、ビガラードをロケしたモモ肉のコンフィ、花凛のヴィネガーとカルダモンでグラッセしたりんご、柿のパスティーユ、トリュフ添え、セロリラブのカリソン仕立て、ソースサルミ、エピスの香り」。姪は、昔は偏食小食だったが、最近は、さほどではないのか「トリフだ、トリフだ、コンフィが美味しい」と言う。確かに美味しい。サービス係の方が、「この後、デザートがたくさん出てきますよ」とおっしゃる。そして、お話通り、デザートが次々と出てきた。プレデセールでは、一口サイズのマカロンが美味しかった。次いで「ベネズエラ産のショコラのパルフェグラッセ、オレンジ風味のムースとグランマニエのアイスクリーム」。もともとスイーツ好きでチョコレート好きの私だがビジュアル的に素敵だと一層、美味しく感じる。飲み物は、コーヒー、紅茶、ハーブティーなどから選べる。最近は、もっぱらハーブティーをいただく。今回は「レモングラス」。独特の香りが広がる。そして「フリヤンディーズのワゴン」。ワゴンの上には目移りするぐらい、たくさんのスイーツ。本当は、全部いただきたいところだが、さすがに、お腹いっぱいなので4種類に留めた。もちろん、どのお料理も美味しかったし、接遇、内装や雰囲気もさすがだったが、デザートの豊富さ、美味しさが印象に残った。エレベーターで1階に上り、シェフに見送られてお店を後にした。満足な姪とのランチ会になった。
5位
1回
2016/06訪問 2016/06/16
地下鉄「日比谷駅」B1出口そば「蚕糸会館」地下1階にある1983年創業の老舗グランメゾン
2016年6月上旬。再訪。
昨日は、クラブツーリズム主催のランチ会に参加。今回は日比谷にある老舗グランメゾン「アピシウス」。地下鉄「日比谷駅」B1出口そばの「蚕糸会館」地下1階にある。こちらをお伺いするのは6年半ぶり。好きなお店の1軒だ。
今回は参加者22、3名で参加費14000円。メインダイニングを貸し切りで使用。前回は13名参加でサロンパールという個室を使った。少し早めに着いたのでウェイティングバーで待った後、会場へ。
店内はアールヌーボー調の素敵な雰囲気いっぱい。支配人のご挨拶、お料理紹介。こちらはもともとアペックスという自動販売機会社の経営。今は違うが、昔、福臨門を香港から持ってきたのもこちらの会社だとか。アピシウスは1983年創業で今年で開店33年。
アミューズブーシェは「ホワイトアスパラガスの冷たいスープ」。時期的に冷たいスープが美味しい。パンは、お馴染みの蓋の付いた物など3種類。近年、歯が悪くなったので堅いフランスパンは、あまり食べないのだが、こちらに来たら、やはりこれはいただきたい。
前菜は「グリーンアスパラガスとクラテッロ、オレンジソース、胡椒オイル風味」。生ハム、アスパラガスとオレンジソースの相性が素敵だ。
魚料理は「イサキのグジョネットと白海老のフリット、ショロンソース」。魚料理もアピシウスだと見た目も素敵。大倉陶園のお皿と素敵にマッチする。肉料理は「国産和牛心臓肉のポワレと和牛頬肉のプレゼの盛り合わせ」。肉が蕩けるように柔らか。
デザートは「抹茶のデクリネゾン」。バラの絵皿との盛り付けの妙が抜群。濃厚な抹茶味がとても美味しい。正直言って本日一番印象に残ったのは、このデザート。
そしてコーヒー、紅茶、アンフェジョンからの選択でコーヒーをいただき終了。アンフェジョンとはハーブティーのことだそうだ。勉強不足で知らなかった。最近は、ハーブティーを出すところも増えた。
以前、こちらにお伺いした時、素敵なお食事とは料理だけではなく、内装やサービス、同席した方との楽しい会話なども含めての事とメートル・ド・テルの方にお話いただいた。そういう点からも、今回のランチ会は素敵なランチ会だった。
2009年11月訪問。
今回はランチで「サロンパール」を使わせていただいた。
マネージャー、シェフ、シェフソムリエの方のご挨拶の後、早速、いただいた。
「アミューズ・ブーシェ」から始まって、前菜、魚、肉、デザート、コーヒーのコース。
前菜は「鮪のカルパッチョ 野菜のグレック添え」、魚は「手長海老のフイユテ 百合根のピューレと共に」、肉は「和牛舌のポワレ トルコ風」。
お料理の美味しさは、勿論だが、メートル・ド・テルというのか、担当スタッフの方のユーモア溢れる説明などホスピタリティー溢れる接遇に感心させられた。
いわゆる、グランメゾンでの、お食事は、いつ以来だろう。当然、あまり食べる機会自体無い。
今回は、13名のランチ。出席者の質問にお店の方が答えていたが、以前は、お一人様は、入れなかったが、今は、一日、2名限定で、予約があれば、入れるようだ。
ビジネス街でもあり、管理職の女性が、一人で楽しみたいという希望も有るらしい。
当日もお食事の後にメインダイニングを、見学させていただいたが、女性が、一人でランチを楽しんでおられた。常連さんのようで、羨ましい限り。
パンは、自家製ではなく、種類別に、幾つかの業者から仕入れているそうだが、昔からお馴染みの、蓋の付いたスタイルのパンは、美味しかった。一時期、止めていたそうだが、お馴染みのお客さんからの要望で、復活したとの事。
こちらは、館内に数々の名画が、飾られているのも、見もの。今回は、それらも、丁寧に、ご紹介いただけた。
今回、お食事をさせていただいたのは、「サロンパール」という個室。こちらは、お部屋を3つに区切る事が出来、2名から20名まで利用できるとの事。白を貴重にした上品なお部屋だ。
その奥に有るのが、「サロンガーネット」こちらは、4名から8名利用可能な通称「赤の部屋」。麻生前総理が、こちらをよく利用されたとか。
その後、メインダイニングとバールームも見せていただいた。いずれも、重厚な感じで好きだ。今回は、お食事を初め、十分楽しめた。
本当に、又、来たい名店。
6位
1回
2016/07訪問 2016/07/22
2016年7月中旬。
一昨日、友人と2人でランチ会。友人が、こちらに行きたいというので事前に予約して訪問した。こちらは開店して5年。翌年からミシュランの星付きレストラン。2013年から2016年までは2つ星。水曜日の午後0時半頃だったが、店内は、ほぼ満席。事前に予約した個室を利用。個室と言ってもメインダイニングの一隅を仕切ったもの。利用料は無料なのが嬉しい。友人の希望で5800円のコースにした。これに10%のサービス料が加算され1人6380円。前菜2皿、魚料理、肉料理、デザートのコース。お洒落なグラスの食前酒からスタート。アミューズの後、一皿目の前菜は「島根産バイ貝のコンフィとフヌイユのサラダ 胡瓜のクーリをあしらいに」。美味しい。濃厚な中にも潮の香りを感じさせる。二皿目の前菜は「新潟魚沼産 八色椎茸をタルト仕立てに ラルドの薄いベールで覆って」。新潟県十日町市出身のシェフの故郷の椎茸が肉厚で食べごたえがある。薄いベール状で覆われているのが楽しい。メインは魚料理が「八丈島産 金目鯛ポワレ オリーブとパプリカと共に アンチョビのアクセントで」、肉料理が「仔羊背肉のローストをエスペレットの風味で 野菜のソテーと共に」。魚料理も美味しかったが私は肉料理の方が好きだ。正直言って、どのお料理も予想以上に美味しい。ミシュランの星付きレストランといっても、必ずしも抜群に美味しいとは感じないお店も有るが、こちらは確かに2つ星に相応しい味だ。パンも堅過ぎず私の好み。パンもバターも、無くなると、さっと代わりを出していただける。デザートは「軽やかなヌガーグラッセにフランボワーズのエスプーマソース」。デザートにシャーベットが出ることが多いが、私は近年、歯の神経が過敏で冷たすぎると堪える。こちらのデザートは、適度の冷たさ堅さで、味も勿論だが非常に満足。飲み物はハーブティーを選択。小菓子と共にいただいた。こちらのお店を私は知らなかったが、友人の話やネットを見ると評判も良い。確かに、どのお料理も美味しかった。帰りに飯塚シェフにお見送りいただいた。ミシュラン2つ星が間違いではない、お店だ。
7位
1回
2016/12訪問 2016/12/14
地下鉄「乃木坂駅」3番出口前にある6年連続ミシュラン1つ星フレンチレストラン
2016年12月上旬。
友人で書道家の嵯峨帯琳氏は、6年ほど前に活動再開してから毎年、出展した書道展では必ず入選している。現在、国立新美術館2階で開催中の「第45回全書芸展」では文化院準大賞を受賞。活動再開後、最も大きな受賞となった。彼の作品を鑑賞に乃木坂の国立新美術館へ行くのだから、近くのレストランでランチを摂ろうと検索したところ、こちらに遭遇。予約を入れて初訪問。地下鉄「乃木坂駅」3番出口前の通りに面したマンション1階にあった。今年で6年連続ミシュラン1つ星を獲得だとか。オープンして40年近い歴史がある名店のようだ。当日、口開けの客となった。しばらくして、どんどんお客様が来店。店内は、モダンで感じが良い内装。予約していった平日限定3000円のBランチをいただいた。税・サービス料込で3560円。アミューズブーシェ、本日のオードブル、魚か肉のメイン、デザート、飲み物のコース。メインは、肉を、飲み物はハーブティーをいただいた。いずれも美味しかった。このお値段で、このお味なら文句なし。ただでさえ、メニューは覚えられないうえに、ここ数日、少し体調が悪いので、料理のメニューは忘れた。とはいえ、本当にお薦めの1軒だと思う。
8位
1回
2016/02訪問 2016/02/13
2016年2月上旬。
昨日は、四ツ谷にある老舗フレンチ「北島亭」でクラブツーリズム主催のランチ会。今回は20名の参加で男性は私を含めて3名。中高年の女性が多いのはいつも通り。外観も店内もこじんまりとしたアットホームな雰囲気。参加費は12000円。北島料理長、大石副料理長のご挨拶。お二人とも感じが良い。大石氏は先週、テレビ出演をしたとかで明るい気さくな方。今日使う食材をお披露目。大石氏はさかんに北島亭は食材の良さが自慢と強調。その反面、宣伝や食器などにはお金をかけないのでその点はご容赦下さいとのこと。最近はコース料理のみのレストランが多いが北島亭は基本的にランチもディナーもアラカルトが中心。お客さんが来店してご相談してから調理を始めるのでディナーも1回転でへとへとになるのでラストオーダーの時間も、どこよりも早いかもしれないそうだ。調理もお二人、配膳も二人の男性が忙しく立ち働く。今回はお任せのコース料理。アミューズ2品、前菜2品、魚、肉料理にデザート2品、飲み物、デザートのお土産付き。大石氏のお話では北島亭はお任せコースは量も品数も多く、今回は高齢の方も多いのでクラブツーリズム側と話し合ってアミューズと前菜名物1品は普通のポーションだがそれ以降のお料理はハーフポーションだとか。それでも私的には十分な量で満足。アミューズは、まず「千葉県産ナガラミのマリネ、ヴィネグレットソース」、続いて「カナダ産ムール貝のスープ、サフラン風味」。基本的に食材の良さ生かすために過度の味付けはしないとのこと。前菜1皿目は北島亭名物の「北海道産生ウニのコンソメゼリー寄せカリフラワーのクリーム添え」。さすが自慢の1品。雲丹の量も多くコンソメゼリー、カリフラワークリームとの相性も抜群。美味しかった。
四ツ谷で開店して26年の老舗フレンチ「北島亭」。現在は北島料理長と30歳若い大石副料理長の2人で厨房を切り盛りしている。今回はコース料理なのである程度時間が取れるとのことで大石氏が積極的にいろいろな説明をして下さった。通常のアラカルト料理の場合は、かなり忙しいのでお客様の相手もなかなか出来ないそうだ。経費節減のためお店のパンフレットも無しと大石氏の名刺を皆いただいた。本日のメニュー表も手作り感たっぷりで北島氏のサイン入り。パンも自家製で外側はこんがり中は柔らかいとのお話通りで、なかなか美味しい。2皿目の前菜は「北海道産真鱈の白子のムニエル、トマトソース添え」。これも美味しかった。白子が量的にもたっぷり。大石氏曰くお寿司屋さんだったら軍艦巻きで何貫か作れる量の新鮮な白子に満足。魚料理は「山口萩産甘ダイのクミン付き焼き軽いブールブランソース」。大きめの甘ダイは萩産が一番だとか。肉料理は「三重産A-5伊賀牛のイチボ肉のローストビーフ」。お肉が柔らかく付け合わせとの相性も良い。フレンチの肉料理は美味しいと思ったことはあまりないが、こちらの肉料理は美味しかった。こちらのお料理は、あくまでも素材の良さを生かすようにシンプルに造りお皿の上に食べられない飾りのような物は載せない。あまりシンプルすぎるとフレンチでは無くなってしまうがソースなども最低限の物に抑えているとのお話。デザート1品目は「島根産西瓜」。北島亭の料理はボリュームたっぷりなので、ここで胃をリフレッシュする為に、時期外れだけれども甘さたっぷりなので、あえて出しているとのお話通り非常に甘い。デザート2品目は4種類のデザートから1品選択。私は「苺のタルト」。見た目も可愛らしく味も素敵だ。他に、クリームブリュレ、ブランマンジェ、モンブランの3品がありアトランダムに出された。飲み物は、紅茶、コーヒー、カプチーノ、ハーブティーから選択。私はハーブティーをいただいた。
最後はお茶菓子。素敵に盛り付けられたお茶菓子を大石副料理長が披露。ここまでで皆さん、お腹いっぱいでしょうからと各人にお土産にしていただけた。鞄の中に入れて帰宅したので少し壊れたりしたがお味は良かった。苺や金柑が見た目も見事。そういえば他の参加者からお聞きしたが、同じ四ツ谷にある昨年、お伺いした料亭「福田屋」が3月末で今のところでの営業を終えるらしい。今後は今は閉鎖している本館から少し離れた別館で営業していくようだ。昔と違い本館もビル内の営業とはいえ素敵な料亭だった。料亭というスタイルが、今の時代に合わなくなってしまったのだろう。残念。それはともかく、こちら北島亭はお料理も良かったがアットホームなホスピタリティーが最高のお店だった。いうなれば老舗の家庭的な高級ビストロというのだろうか。ミシュランの星が付いたの落としたのなどは関係なく心身ともに暖かいフレンチを味あうには最高のお店だと思った。
9位
1回
2016/06訪問 2016/06/12
2016年6月上旬。
昨日は、午後から現在勉強している通信制大学「産業能率大学」学生会主催の勉強会に参加。中国人の欧陽教授による国内外経済事情を2時間半講義していただいた。特に現在の中国ビジネス事情は面白かった。
その前に一人ランチをこちらでいただいた。最寄り駅は東急東横線「学芸大学駅」。こちらの駅は20年ほど前に1回だけ来たことが有る。普段は、まず来ることは無い場所。
駅から10分程の「ボンシュマン」は、昨年だったか「産能大」での講義で名古屋外語大教授をされている佐原秋生先生のスクーリングで「ガストロノミ」なる講義を受けた時に教えていただいた。
佐原先生は、料理評論家でもあり、かつて日本航空勤務時代、日航系のホテルやレストランの経営経験もあり、パリやニューヨーク滞在も長い。ガストロノミ批評家としてフランス政府から農事功労賞も受賞している。
その際、色々な質疑応答があり、お手頃で美味しいフレンチレストランとして、こちらと「ル・マンジュ・トゥ」、「キノシタ」を挙げられた。一度行きたかったが、いずれも私があまり行かないエリア。今回やっと実現した。
ちなみにその時、グランメゾンでは「クレッセント」「ロブション」「ロオジエ」を挙げられていた。今回、こちらは予約を開店時の11時半に入れていたが少し道が分かりにくく、お店の方に電話で道をお伺いしながら11時45分ごろ到着。こじんまりとした感じの良いお店だ。
サービス係の男性とシェフの奥様だろうかお綺麗で感じの良い女性の方の2人で店内を担当。メニューは予約時に6、7月の月替わりのコースメニュー2300円にした。これに消費税が付き2732円。
前菜、肉か魚料理にパン、デザート、飲み物のコース。前菜は「小さな前菜のヴァラエティー」か「季節野菜のバター煮」。私は「小さな野菜のヴァラエティー」を選択。
7種類の盛り合わせが見た目も可愛らしく美味しかった。特にフォアグラのブリュレが美味しかった。メインは肉料理の「牛オングレのステーキ」を選択。ステーキも勿論、美味しかったが付け合わせの、じゃが芋のグラタン、それに玉葱も甘く美味しい。
デザートは見た目も涼やかなカシスのシャーベットの下に西瓜が入っている。最後にコーヒーをいただいた。以前は紅茶を頼むことが多かったが、このところはコーヒー。帰るときもサービス係のお二人がお店の外までお見送り。形だけでなく本当に気持ちの良いお店だった。満足。
10位
1回
2016/07訪問 2016/07/06
地下鉄「表参道駅」B2出口徒歩6分のビル地下1階に広がるゴージャスな世界(再訪)
2016年7月初旬。再訪。
4月に大学に入学した生まれた時から同居の姪に行ったことがないので、どこかゴージャスなレストランに行きたいと言われた。そこで思いついたのがこちら。姪は恵比寿のロブションに行きたいと言ったのだが、私はロブションには昨年後半に行っているし原則、撮影禁止なので9年振りのこちらにした。小雨の中12時過ぎに到着。ピアノラウンジに通された。先客6名。中年女性の方のグループ。その後、私達を含めて13名になった。やはり女性客が多い。レストラン入口といい内装といい、バブリーで好きだ。ランチで一番安い4320円のプリフィックスコースAを注文。税、サービス料込だと4752円。前菜、スープ、メイン、パン、デザート、コーヒーか紅茶のコース。メインは1種類の魚料理、3種類の肉料理から1つを選択。前菜は「帆立貝の蒸気蒸し、柑橘のソース」。これが、帆立貝が良い感じで、美味しかった。スープは「夏野菜のガスパチョ風、シェ松尾スタイル」。冷製スープなのだが普通の冷製スープよりも一段と冷たい。これまた美味しい。添えられたプチトマトが乗せられたラスクとの相性も良かった。メインは、姪が「白身魚のポワレ、プロヴァンス風、鮑の肝のパスタ添え」、私は「低温調理の鶉のフォアグラ詰め、季節の温野菜添え」。別にシェアは、しなかったので、姪の魚料理は分からないが、鶉のフォアグラ詰めは、柔らかく良かった。「季節のデザート」は盛り付けも綺麗で素敵だ。レモンティーで終了。正直言って予想以上に美味しかった。メインは、まずまずだが、前菜、スープ、デザートが予想以上。前回は9年も前なので、あまり記憶にないが、料理は、さほど感激するほどの印象はなかった。今回は、十分に満足のいく味で楽しいランチ会になった。
2007年10月初旬、青山の「シェ・松尾青山サロン」でランチを摂った。
その前に行った時は、あいにく、お休み。
今回も予約無しの一人だったが、大丈夫だった。
「こどもの城」そばにあるビルの地下1階。
入り口から店内に至るまで、なかなか、ゴージャスな雰囲気。
華やかさでは、松濤の本店を上回るかもしれない。
成金趣味と言われようと、こういった派手な内装は、好きだ。
お昼過ぎだったが、25名ほど、お客さんが居た。
一人で、間が持たなかったので、お客さんの数まで、数えてしまった。
4200円のコース料理を注文。
フォアグラ等の前菜、栗のスープ、真鯛のポワレ、豚のグリエ等で、美味しかった。
学生の会社訪問ランチらしき8人組やおばさん6人組などの他は、カップルや女性2人連れ。
その中で、オヤジが一人、もくもくと食いました。又、来たいと、言いながら、その後、実現せず。
一言で言えば、ゴージャスなレストラン。
女性を招待するには、最適。
今年も月に1軒の割合で行きたいお店を訪問できた。年齢のせいか日本料理が好きになってきたが、レビューを見るとフレンチが多い。一人でのランチ食べ歩きが大半だが、一人訪問不可のお店が少なくなってきた事はありがたい。多くのお店に行きたいので再訪は、少ない。「懐石辻留」は数少ない再訪店の一つだが、やはり好きだ。「シェ・イノ」の「マリアカラス」は評判通り印象に残る一品。私の場合、食べ歩きは非日常を味あわせてくれることを一番に期待している。久しぶりに再訪の「アピシウス」、初訪問の「クレッセント」「ロオジエ」などは料理のみならず、内装や接遇、雰囲気などさすがにグランメゾンとして非日常を味あわせてくれて嬉しかった。