4回
2018/12 訪問
感謝の気持ちでいっぱい
この日の『京味』さんは、冬らしく海鼠腸の飯蒸しからスタート。
先付けは干し柿、アワビ、ゴボウ
これぞ冬の京味、芋茎の吉野煮
カニ
焼いたフグの白子
揚げた海老芋
お造りはタイ
蛤の肌煮は昔の仕事を再現してくださった、何とも心温まるお料理でした。
外連や派手さを求めるのではなく、旬の美味しい食材の美味しさを引き出すための細かな手間。
お父様の代から続く料理への真摯な姿勢。
毎回お姿を拝見しお話を聞かせていただけるだけで、感謝の気持ちでいっぱいになります。
特別にご用意してくださった素材で焼き物とお鍋をいただいた後は、いつものハラスご飯。
最後は葛切りとわらび餅。
一年の終わりを飾るに相応しい、感動の時間でした。
2019/01/25 更新
2017/03 訪問
文句無しに美味しさの頂点。
2017/03
少し時間がが空きましたが、京味さん。
春の食材は地味だし、他の季節に比べるとわざわざ出かけるだけの理由が少し希薄な様にも感じられますが、私はこの季節の味がとっても好きです。旨味たっぶりな冬の食材に慣れて鈍感になってしまった体を、優しく自然に目覚めさせてくれるかのような、ほろ苦さ。新しい生命の誕生を感じさせる、淡い甘さと瑞々しさ。日本人だからこそ理解できるそんな複雑な味わいを、とても愛おしく感じます。
でも、そんな淡い春の味覚でさえも、京味さんは旨さの極限と季節の力を最大限に発揮した料理へと作り変えてくれます。先付けにあった蕗味噌。私の言葉では伝えることが不可能であろうエンドウ豆。タラの芽の天ぷら。筍のはさみ揚げ。湯葉とワラビの炊き合わせ。筍豆腐。なんといってもお椀。
やっぱり頂点の味。食べる度にその凄さをとことん感じさせられてしまうことは、今回も同じでした。
あの味をすべて受け止めるには、まだまだたくさんの修行が必要みたいです⁉
感謝と幸せな気持ちでいっぱいにしていただき、自然と深く首を垂れお店を後にしました。
2015/2016
このお店の事を書けるほど、私はまだまだ食の経験が深くありません。
最初は美味しくてビックリするお店でも、何度か行くうちに誰でも感動は薄れるものですし、
料理の好みもあります。
ある時、和食の有名店を連日順番に食べてみたことがありました。
美味しさもそれぞれですし感動にも違いがありますが、
どのお店も感想を述べるのも恐れ多い有名店です。
そんな中で最後に訪れたのがこのお店。
そして、その時はじめて、このお店の凄さを実感しました。
しばらく修行を続けます。
2019/01/25 更新
とっても貴重な『京味』さんのお席。
最初はアナゴ飯蒸し。
ウズラの玉子とウニを使った柿見立てを中心に、ゆり根のごまあえ、カマス、蒸しアワビ、銀杏。
季節ですからやっぱり焼き松茸。
ハモを梅肉と醤油で。
アナゴの湯葉巻き。
タイのお造りとネギと塩がのったカツオ。
ハモ松茸鍋。
どれも京味さんらしさがピシッと出ていて素晴らしいお料理です。
松茸ごはん、そしてハラスご飯をゆっくりと噛み締めて味わいます。
最後はわらび餅。
考えれば考えるほど寂しくもなりますが、感謝の気持ちと感動、何より大切なお言葉の数々を忘れずに、これからも食を楽しみたいと思います。