22回
2019/04 訪問
この地、この人だからこそ、ますます期待のお店。
1月の訪問から少し時間が経ちましたが、待ちわびた『片折』さんへの再訪の日がやってきました。
待合室に案内され、熱いおしぼりと玄米を煮出したもので気持ちを整えさせていただいてからカウンターに向かいます。
第一献は加賀の地酒、獅子の里でした。
最初のお料理は新玉ねぎを魚のアラの出汁で炊いたもの。シンプルこの上ないお料理ですが、片折さんの気持ちがよく表現されたお料理です。本質は変えずに、でも前回のお料理からは大きな進化を感じます。
わざわざ汲んでくる能登中島の名水を60度で4時間かけてとった昆布出汁に、枕崎で1本釣りされた鰹で作った鰹節を削ったものと合わせて目の前でお出汁を仕上げます。
そのお出汁をつかったコブダイとアワビのお椀。素晴らしく美味しいけど主張しすぎない、絶妙な塩梅です。
続いて3日寝かせたトラフグのメスの身と皮に白子を裏ごししたものをかけ、芽ネギとポン酢で仕上げたもの。
見事な能登石崎産赤貝は、クズでトロミをつけた煮切りで味を調えています。
刺し網漁で獲れた抜群に美味しい氷見産ノドグロを焼いたものの下には能登の春キャベツ。これは驚きの組み合わせでした。
セリにかかる直前、一瞬の間に選りすぐって仕入れてきたトリ貝は、サイズはもちろん目の前に盛られたお盆から逃げ出す程元気いっぱい。これを高温の備長炭を使って目の前で焼きあげてくださいます。不漁だなんて信じられない、物凄くレベルの高い美味しさです。安原産の立派なアスパラガスの胡麻和えがまた良いアクセントになっていました。
この日の朝4時半から富山新湊に出かけて仕入れて下さった、生きホタルイカ。
これをお出汁でぷっくりとするまでしっかり炊いて氷見の菜の花と一緒にいただいたのですが、今まで食べていたホタルイカとは全く別次元の素晴らしさでした。
続いて出されたのがフグのから揚げ。フグのから揚げ史上ダントツに旨かった!。
旨味抜群のヒレ酒との相性の良さは、言うまでもありません。
七尾産イワシのつみれに能登島の天然アサツキ。これがまたイワシとは信じられない透明感の高いお料理。天然アサツキの香りが後をひきます。
最後は、能登島七尾のマスに、能登島産セリの餡かけ。
〆は白いご飯にナメコの味噌汁、おかわりが卵カツオご飯、フライパンで焼いたクチコご飯、そして梅干し茶漬けと続き、すっかり満腹。
デザートに、できれば10個ほど食べたかった!七尾崎浦のイチゴと大納言を使った苺大福。
見事なお点前のお抹茶で終了。
たった3人で営業されているのですから、苦労も多いことでしょうし、安定したサービスを提供するのはさぞかし大変なことと思います。
今回は随分無理を言ってしまったのですが、それにきっちり答えてくださり、感動の食事となりました。
次回の訪問がさらに楽しみです。
2019/04/24 更新
投稿が遅れて申し訳ないのですが、週末日帰りで出かけた金沢。
春に続いて楽しみにしていた『片折』さんへの訪問です。
寒々しい梅雨空に固まった身体と気持ちを解きほぐすように、先付けは枝豆のお粥から。
名水百選に選ばれる能登中島「藤瀬の水」の力もあってか、さぁ食べるぞ!っと気持ちが切り替わったところに出されたのが、螺鈿の細工も美しいお椀でした。
蓋を開けるとそこには七尾産カマスの一夜干し。モノトーンで力強い見た目のインパクトと味に、思わず「凄い!」と叫んでしまう素晴らしいお椀です。
続いて氷見産天然車海老のお造り。普段海老のお造りに心惹かれる事は無いのですが、こちらは別物でした。
氷見の定置80キロのマグリブは、まず山芋と海苔を合わせて。
次の氷見産岩牡蠣にも驚かされました。牡蠣の嫌なところが一切感じられない、良いところだけが組み合わされた見事なお料理になっています。
加賀野菜のヘタムラサキナスはシンプルですが滋味深く、続く氷見産ノドグロにキャベツを合わせた物とともい、素材の良さを楽しみます。
何とも言えない官能的な食感と味わいが素晴らしい宇出津のアワビに悩殺され、
氷見産のハモを骨で取った出汁でシンプルにいただいたのですが、これがまた美味しい。
珠洲産のジュンサイにシバタケ。
炊き立ての白いご飯にオカズはアラ。
続いて先程のマグロの漬け丼。
おこげを梅茶漬けで。
最後にいただいた胡麻豆腐のお菓子がまた素晴らしかった(^^)
感動の連続。どんどん凄みが増しています!