6回
2019/06 訪問
海の事は全てご存じです
コバンソウやトラノオの花、ハッカ等、清々しい草木に飾られた『すし処めくみ』さん。
スタートは15分蒸しただけの岩牡蠣から。
続いてこのお店ならでは、目利きの選ぶアワビ。今回は15-6年物だそうです。
最初はそのまま、続いて肝を合わせていただきます。
お造りはヒラメ、アオリイカ、アカニシガイ、ボタンエビ。
海苔を巻いた赤イカのルイベは昔の仕事との事。
能登島のゴマフグの白子。
焼いたノドグロ。
バイ貝。
子持ちシャコは半ナマで能登の漁師食べ方。
お愉しみはエビモチで。
握りは、
アカイカから。
新湊産白エビ
むきたてのアカウニ。
北海道産バフンを使った「UKG」。海苔、醤油そして混ぜ方が絶妙な美味しさを生みます。
夏のマグロは舞鶴産160キロ。鉄火巻きでいただきます。
温度に拘ったボタンエビ。
45度位の熱々の酢飯で握るノドグロ。 マグロはさらに高い温度で握るそうです。
シャコ。
3日煮込んだアワビ。
穴子。
あご出汁と蜂蜜で作る卵焼きとカンピョウの巻き物。
能登産岩海苔とあご出汁の吸い物で一通り。
とっても幸せな気持ちで東京行の終電に乗れました。
2019/07/15 更新
2019/04 訪問
1回1回の訪問がとても貴重な経験になります
カウンターの席につこうと扉を開けた瞬間に目に飛び込んできたのは鮮やかなピンクの桜。
石川県の森本から取り寄せた深山八重桜で迎えてくださったのは、石川県野々市市にある『すし処 めくみ』さん。
空港からタクシーで”絶賛”駆け付けた友人、列車の遅れで金沢駅からタクシーを飛ばしてやってきた友人それぞれ少々ドタバタしましたが、能登島岩牡蠣の滋味深い味にほっこりとさせられ、無事にスタートすることができました。
ここでしか味わえない柔らかく香り高い蒸し鮑。最初そのままで頂いた美味しさはもちろんの事、キモを合わせて旨味たっぷりにしていただくと、あっというまに恍惚の世界に引きずり込まれてしまいます。
お造りは能登島のヒラメ、鳥取の赤イカ、そして今回お目当てのトリ貝。
今年は雪が降らなかった影響で数も少なくサイズも小さいそうですが、やはりこちらでいただくトリ貝の香りと味は別格です。
続いてマフグの白子。
色、香り、味、柔らかい口どけ、全てが素晴らしい海苔を味わった後は、これから美味しくなるノドグロを焼いたもの。
そして嫌な味や香りが一切しない、きれいに旨さだけが爆発する炙ったクチコ。
最後にタコ焼きでつまみは終了。
握りは細かく包丁を入れ甘味たっぷりでいただく赤イカから。
解禁されたばかりでまだ寝かせが足りないとはいうものの、他では味わえない美味しさの白エビ。
はだてのウニをこれでもかというくらいたっぷりつかったウニの握り。
シーズン最後、そして相変わらず別格に旨いタラの白子の軍艦。徹底した温度と水の管理があればこそ実現できる美味しさだそうです。
七尾湾の入り口付近で獲れたサクラマスの醤油漬けの握りにもうっとりさせられます。
そしてトリ貝。
軽く火をいれたボタンエビ。
そして今回初、香ばしく焼かれたホタルイカと酢飯の相性が素晴らしいホタルイカの握り。
焼いたノドグロの握り。
煮アワビ。
玉子焼き巻き。
岩のりのお吸い物で一通り。
この日は普段よりは少なく250キロくらいしか走ってないそうですが、良い素材を入手するための努力と手間には頭が下がります。
通えば通うほど大将の凄さがわかる一方、通えば通うほど、日本の漁業の衰退、水産資源の枯渇問題、温暖化を含めた環境の悪化をひしひしと感じます。
2019/04/22 更新
2018/12 訪問
わざわざ野々市へ。吸引力がどんどん高まっています
寿司週間⁉️、3軒目は金沢の『めくみ』さん。
本来だったら冬の味覚満載なはずの金沢ですが、気候の影響でまだまだ冬の4番バッターは不在。海が荒れていることもあって、この日も山口さんは400キロも 運転して良い素材をかき集めてくださったそうです。
スタートは能登島の毛蟹を蒸したもの。蟹の身もミソも、香りといい味といいここでしか体験できないインパクトのあるスタートです。
続いては輪島のモクズカニ。
アオリイカとヒラメ、立派なボタン海老のお刺身
白子
戻りカツオのたたきは、背と腹をネギ生姜を薬味に食べ比べ。
小さい小さいとはおっしゃいますが、とても立派な香箱蟹
甘エビを昆布の上で叩いたものからお寿司がスタート
北海道浜中産ウニの軍艦
白子の軍艦
メスの毛ガニのチラシ寿司
火を入れた甘エビ
ノドグロ炙り
穴子
アゴ出汁と能登のアカシヤ蜂蜜の出汁巻きを使った太巻きで一通り。
ここでしか体験できない世界をしっかり持っているこちらのお店。
次回の訪問がまた楽しみです。
2019/01/24 更新
2017/06 訪問
地元良さを徹底追求
さて、また今週も新幹線に乗ってやってきたのは、金沢。
最初に訪れたのは『すし処 めくみ』さん。
まずは能登島の石蟹を焼いたものからスタート。
赤イカ、真子カレイ、トリ貝をつまんでからは、
蒸しただけなのに立派なお椀になっている能登島の岩ガキ。
平成25年に醸造された満寿泉の純米大吟醸との相性がぴったりです。
ゴマフグの白子。焼きトリ貝。ノドグロ焼き。半ナマクチコと、お酒との相性ばっちりなつまみが並びました。
握りはつまみにも出た赤イカからのスタートですが、酢飯に合わせて2度包丁が入っています。
天候が回復したおかげで口にすることができた白エビは、新しいだけにいつもとはまた違うきれいな甘みと旨みが感じられました。
驚いたのが、福井産の赤ウニ。経験したことのない美味しさでした。
はだてのスペシャルもあったので食べ比べをさせていただいたのですが、世界の違いを実感しました。
能登島の天然車海老は立派なサイズ。
ノドグロ炙り。
佐渡のマグロは握りと巻物で。
いつもながらの個性的なこだわりがおいしいかんぴょう巻きで〆ました。
2019/01/25 更新
2016/09 訪問
地元への拘りが繊細に表現されています
二日酔いになろうであることは、実は想定内。移動が早かったのが想定外でしたが、ランチの後は温泉・サウナ・岩盤浴・マッサージと毒抜きに全力を尽くし、夜には万全の体調⁉で目的の場所に着く事が出来ました。
めくみさん。金沢市内の隣、野々市市にあります。
かねがね評判は聞いていましたが、ようやく訪れる事が出来ました。
店内の造作に使われている見事な杉と檜が、お店の格を感じさせます。
そろそろ上海蟹の季節ですが、それとは違う嫌味の無いミソの味わいに香ばしさが加わった、輪島産のモクズガニを焼いたものからスタート。
続いてのお造りは、真子鰈、アオリイカ、アカニシガイ
能登、舳倉島の塩とよくあいます
能登 産の水蛸
白海老のすり身団子を焼いたもの
ノドグロまでがおつまみ
握りはヒラメ
九州産のくえ
赤イカ
馬糞ウニ
カジキマグロ
本鮪大トロ
しめ鯖
藁で炙ったノドグロ
煮穴子
海老の旨味を詰め込んだタマゴで一通り。
かんぴょう巻きを追加でいただきました。
冬でこそ真価を発揮する北陸の魚にこだわるお店にとって今は一番辛い時期でしたが、手間暇かけてしっかり世界観が表現されたお寿司は、とっても心地よいものでした。
2016/10/13 更新
最後の蟹を楽しみにして出掛けたのは、『すし処めくみ』さん。蟹はもちろん素晴らしかったのですが、驚きの出会いが待っていました。
先ずは茹でたて宇出津産の毛蟹から。
続いてのお刺身が、ヒラメ、アオリイカ、そして日の出大敷のメジマグロ。ほんの10キロ、定置網で取れたこのメジマグロの美味しさに衝撃を受けました。
マグロに関する今までに知識と常識が吹っ飛ぶ驚愕の旨さ。この2週間で2本しかあがっていないそうですが、この日の朝3:50に電話を受け、片折さんに持っていかれる前に仕入れてきてくれたそうです(笑)
続くバイ貝はゆっくり5時間かけて火を入れ、最後にほんの一滴だけ醤油を垂らして仕上げた物。
マフグの白子をポン酢で
そのままスープのようなノドグロ
だんだん食べられなくなってしまう貴重なメスの毛蟹
丸めて焼いたクチコ
地元のお酒とも相性抜群なつまみが続きます。
握りは細かく包丁を入れたアオリイカから
昆布の上で叩く事で旨味を移した新湊のボタンエビ
ガサッと大胆に盛るバフンウニ
温度間がパーフェクトなタラの白子
そしてまたあのメジマグロ。普段から酢飯の温度は高いめくみさんですが、過去最高?熱々の酢飯で握られたメジマグロは、新しい世界を教えてくれた感動の美味しさでした。
そしてそのメジマグロのカマの叩きの手巻き。まさに旨さに悶絶です。
続いて前回と同じく蟹の漁師飯。天日干しのコシヒカリを酢飯にせずにそのまま使います。
炙ったボタンエビ 、そして焼いたノドグロの握り
長崎産、あえて小さなサイズを選ぶアナゴ
卵焼きタップリで海苔の美味しさとカンピョウの旨さが絶妙なバランスの太巻き、お吸い物で終了かと思ったら、もう一品
まるでスフレのような甘海老の卵焼きが出てきました。
車海老が獲れなくなったので、甘海老を使った卵焼きの研究をされているそうですが、これまた新たな世界。とっても美味しかったです。
こんなに大きな感動を一度に頂いたのは久しぶり。記念すべき夜となりました。食の神様に感謝!