23回
2018/06 訪問
勝負の2回目を難無くクリア 変わらぬ感動を与えてくれるお店
この日は会社をお休みして、妻とお昼を食べて来ました。
今年の2月にもお邪魔した「レストラン ラ・フロレゾン・ドゥ・タケウチ」。
今回が2度目になります。
何度も書きますが、一度食べて美味しいお店はそこそこ存在します。
しかし、二度三度と訪れて、変わらぬ感動を与えてくれるお店は決して多く有りません。
そう言う意味では、今回がお店の真価が問われる勝負の日でした。
今回は一週間前の予約。
カウンター席もテーブル席にも空きが有りました。
迷わずカウンター席でお願いしました。
このお店のカウンター席は、厨房の中が観られるんです。
お料理を楽しむだけでは無く、それが仕上がって行くのを観られるなんて、
ちょっと贅沢だと思いませんか?
それでは食べて来たお料理を紹介して行きましょう。
~L'AMUSE・BOUCHE~
旬の桜海老を2種のヴァリエーションで【2番の画像】
「AMUSE・BOUCHE」とは、単体で供されるオードブルの一種。
2種のヴァリエーションはフィナンシェとポタージュスープ仕立て。
「先ずは、フィナンシェから」と言われるままにフィナンシェを試します。
確かに桜海老の香るフィナンシェ。
桜海老の香り以外は特筆すべき点は有りません。
「なる程、そう来たか」と軽く流した先にポタージュスープ仕立てが待ち構えていました。
不意に強烈なストレートを喰らったボクサーとでも例えましょうか。
ポタージュスープ仕立てが凄く美味しいんです。
濃厚でありながら、しつこさの無い桜海老の旨味。
器の底に潜ませたフラン(洋風茶碗蒸し)も良い仕事をしています。
「先ずは、フィナンシェから」は、この効果を狙った作戦だったのでしょうか。
最初の一皿で、いきなり心を鷲掴みにされちゃいました。
~L'ASPERGE VERTES~
長野県産グリーンアスパラガスとバイヨンヌ産生ハムのジャルダニエール
パルメザンのコポーとクロカン うずら卵と共に【4番目の画像】
「ジャルダニエール」とはフランス語で庭園風と言う意味。
正に庭園を思わせるような美しい盛り付けに目を奪われます。
「コポー」は薄いそぎ切り、「クロカン」は焼いてカリカリにしたと言う意味のようです。
この一皿は驚くなかれ、グリーンアスパラガスが主役。
生ハムやパルメザンチーズ、うずら卵、皿に散らされたソースが脇役です。
これを料理として成立させてしまうところに、この店の凄味を感じます。
勿論、味も極上でした。
~LA SAUMON~
やさしく火入れしたスコットランド産アトランティックサーモン
インカの目覚めのエクラゼと春豆のを添えて
ブールブラン・ヴェルヴェーヌとオゼイユオイルのアクセント【5番目の画像】
「インカの目覚め」とはジャガイモの一種。
アンデス産の高級ジャガイモ「ソラナムフレファ」種を日本向けに改良したものです。
起源地と新しさを例えて命名されました。
産地の北海道でも、一部しかに流通せず、知らない方もいらっしゃる程。
入手困難な貴重品種である為、「幻のジャガイモ」とも言われているんです。
「エクラゼ」とはフランス語で押し潰したと言う意味。
粗目に潰して、インカの目覚めの味を活かしています。
「ブールブラン」とはフランス料理の魚料理に使うソースの定番。
エシャロット、白ワイン、バターをベースに作ります。
「ヴェルヴェーヌ」はフランス語でレモンバーベナのこと。
心地良いレモンの香りのするハーブです。
そして、オゼイユとは、酸味の有るハーブの一種。
トロリとしたサーモンとの相性は抜群です。
漸くお料理の感想ですが、低温調理したと言うサーモンが本当に柔らかなんです。
テリーヌかと思われる程にホロホロと口に中で溶けて行きます。
酸味の有るソースもインカの目覚めもサーモンを引き立てています。
~LE FILET DE PORC~
鹿児島県産天恵美豚フィレ肉のロースト
ふきのとうのヴェノイワーズとタプナードの香り
新玉葱と山菜 ソース・ジュ・トランシュ柑橘系フルーツを使用したもの【6番目の画像】。
「ヴィエノワーズ」とは、ウィーン風という意味。
豚肉にソースを塗って焼き上げた姿をウィーン風と言っているんだと思います。
「タプナード」は、フランス南東部のプロヴァンス地方を発祥とするペースト。
黒オリーブ、アンチョビ、オリーブオイル]、にんにく、ケッパー等で作られているようです。
「ジュ・トランシュ」とは、主に肉料理に添えられる肉汁等で作られたソースの一種。
この一皿も素晴らしかったですね。
何と言っても、豚肉が美味しいんです。
柔らかくてジューシー、噛みしめる毎に肉の旨味が口一杯に広がります。
ここまで美味しい豚肉料理は、初めてかも知れません。
~LA DESSERT~
特性デザート
特性デザートは2種類。
柑橘系フルーツを使用したもの【7番目の画像】と、
ベリー系フルーツを使用したもの【8番目の画像】。
もっと詳しい説明が有ったのですが、忘れてしまいました(笑)。
妻は柑橘系、私がベリー系にしました。
柑橘系は酸味が強くて私好みでは有りませんが、妻は気に入ったようです。
ベリー系は見た目が可愛いですね。
まるで宝石箱のような出で立ちです。
味も素晴らしいのですが、残念な点が一つ。
それは飴細工で作られたドーナツ盤の蓋です。
滑らかならクリームやサクサクとしたフルーツ。
そこにパリパリ食感は如何にも邪魔なんです。
蓋を割らずに取り除けば良かったですね。
~LE CAFÉ ET SES PRTITS FOURS~
珈琲、小菓子と共に【9番目の画像】。
小菓子は前回同様生チョコとマドレーヌ。
生チョコはとろけそうで滑らか。
マドレーヌは至って普通でしょうか。
今回のお料理も完成度が高く美味しいお料理でした。
「レストラン ラ・フロレゾン・ドゥ・タケウチ」、我が家のお気に入りになりそうです。
本日のお品書き
~L'AMUSE・BOUCHE~旬の桜海老を2種のヴァリエーションで
パン
~L'ASPERGE VERTES~長野県産グリーンアスパラガスとバイヨンヌ産生ハムのジャルダニエール パルメザンのコポーとクロカン うずら卵と共に
~LA SAUMON~やさしく火入れしたスコットランド産アトランティックサーモン インカの目覚めのエクラゼと春豆のを添えて ブールブラン・ヴェルヴェーヌとオゼイユオイルのアクセント
~LE FILET DE PORC~鹿児島県産天恵美豚フィレ肉のロースト ふきのとうのヴェノイワーズとタプナードの香り 新玉葱と山菜 ソース・ジュ・トランシュ柑橘系フルーツを使用したもの
~LA DESSERT~特性デザート 柑橘系フルーツを使用したもの
~LA DESSERT~特性デザート ベリー系フルーツを使用したもの
~LE CAFÉ ET SES PRTITS FOURS~珈琲、小菓子と共に
2020/09/04 更新
2018/02 訪問
全体的には非常に完成度が高く美味しいお料理
昨日は会社をお休みして、妻とお昼を食べて来ました。
予告通り「レストラン ラ・フロレゾン・ドゥ・タケウチ」です。
「食べログ」の愛知県ランキングで上位の人気のお店です。
「The Tabelog Award 2017」、翌「2018」で「Bronze」を獲得しました。
ビストロほど砕け過ぎず、グランメゾンほど敷居が高く非日常的ではない。
ビストロとグランメゾンの間を位置づけとし、
グルメなお客様が普段使いできる様なレストラン。
一言で表現するなら「高品質でお手頃価格のプチ・レストラン」を私達は目指しております。
…だそうです(「食べログ」掲載文より)。
予約を入れた時、「カウンター席でしたら…」と言う事でした。
でも、このお店のカウンター席は厨房の中が観られるんです。
真にお料理の仕上がって行くのを観覧出来る特等席でした。
それでは食べて来たお料理を紹介して行きましょう。
~L'AMUSE・BOUCHE~
カリフラワーの2種のヴァリエーション【2番目の画像】
「AMUSE・BOUCHE」とは、単体で供されるオードブルの一種だそうです。
2種のヴァリエーションはポタージュスープとギリシャ風ピクルス。
ポタージュスープは素晴らしかったですね。
表面に散らされたカレー風味のオイルが良いアクセントになって、
スープの中に潜ませた貝柱も良い味を出していました。
ギリシャ風ピクルスは酸味が苦手な私にはイマイチ。
でも、上に載せられた海老は美味しかったです。
~LA SERIOLE~
柚子の香る愛媛県産鰤のカルパッチョ仕立て
カラフルな5色の大根のラメルとオリーブキャビアを添えて【4番目の画像】
「ラメル」とはフランス語で「薄片」を 意味する名詞。
「オリーブキャビア」は球状のエクストラバージンオリーブオイル。
人工イクラの製造技術を応用して作られたと言われています。
口の中で弾けるプチプチ食感を楽しめます。
このお料理で特筆すべきは素材の良さでしょうか。
臭みが無く、脂ののった鰤の美味しさ。
総てはそれに尽きると言っても過言ではないでしょう。
柚子の風味もオリーブキャビアもその引き立て役に過ぎません。
~LA SAWARA~
三重県産一本釣りの寒鰆のア・ラ・プランチャ
季節野菜と共に 春菊のソースと酸味のきいたコンディメントで【5番目の画像】
「ア・ラ・プランチャ」とは鉄板焼きの意味。
「コンディメント」とは「調味料」、「薬味」を指します。
「酸味のきいたコンディメント」とは寒鰆の上に載ったケッパーの事でしょう。
酸味が苦手な私ですが、ケッパーはそんなに嫌ではありません。
それに寒鰆と良く合っていました。
春菊のソースも秀逸で、残ったソースはしっかりパンで拭き取りました。
~LA PINTADE~
ハーブの香るファルスを纏ったフランス産パンタードのロースト
旬の茸のフリカッセとシェリービネガーのソース 【6番目の画像】
「ファルス」とは、肉、魚、菜などに別の食材を 詰める調理法です。
「パンタード」とは、ホロホロ鳥の事。
ホロホロ鳥の身にハーブを効かせたホロホロ鳥のつみれを合わせたお料理です。
「フリカッセ」とは白い煮込みの事です。
この料理は余り感動しませんでした。
ホロホロ鳥のつみれがちょっとパサ付いてましたね。
フリカッセのソースは美味しかったので、こちらもパンでしっかり拭き取りました。
~LA DESSERT~
特性デザート
林檎のミルフィーユ シナモンアイスクリーム 【7番目の画像】
2種のチョコレート 金柑のコンポート 【8番目の画像】
デザートは二つから選ぶことが出来ました。
妻は林檎のミルフィーユ、私はチョコレートを選択しました。
林檎のミルフィーユは酸味が効いていて妻好み。
2種のチョコレートは生チョコとチョコレートムース。
酸味の効いた金柑のコンポートは箸休めでしょうか。
~LE CAFÉ ET SES PRTITS FOURS~
珈琲、小菓子と共に 【9番目の画像】
小菓子は生チョコとマドレーヌ。
マドレーヌは柑橘系の酸味が効いていました。
お肉料理は今一つでした。
しかし、全体的には非常に完成度が高く美味しいお料理でした。
「レストラン ラ・フロレゾン・ドゥ・タケウチ」、
また試してみても良いお店だと思います。
お品書き
~L'AMUSE・BOUCHE~カリフラワーの2種のヴァリエーション
パン
~LA SERIOLE~柚子の香る愛媛県産鰤のカルパッチョ仕立て カラフルな5色の大根のラメルとオリーブキャビアを添えて
~LA SAWARA~三重県産一本釣りの寒鰆のア・ラ・プランチャ 季節野菜と共に 春菊のソースと酸味のきいたコンディメントで
~LA PINTADE~ハーブの香るファルスを纏ったフランス産パンタードのロースト 旬の茸のフリカッセとシェリービネガーのソース
~LA DESSERT~特性デザート 林檎のミルフィーユ シナモンアイスクリーム
~LA DESSERT~特性デザート 2種のチョコレート 金柑のコンポート
2020/10/31 更新
8月10日は会社をお休みして、お昼を食べて来ました。
最近の私のお気に入り「レストラン ラ・フロレゾン・ドゥ・タケウチ」です。
今回は三週間程前の予約。
カウンター席もテーブル席にも空きが有りましたが、いつものようにカウンター席。
厨房の中が観られるこのお店のカウンター席は特等席ですね。
お料理が仕上がって行くのが観られんですから。
今回は食べて来たお料理は余り詳しくご紹介出来ません。
その日のメニューは、各ゲストの卓上にお品書きに記されています。
それを見事に置き忘れて来ちゃいました。
痛恨の極みです。
内容はアミューズ・前菜二皿・魚料理・肉料理・デザート。
アミューズはトマトのコンビネーション【1番目の画像】でした。
前菜は二つ有りました。
一つはスープ【2番目の画像】。
何のスープだったのかも忘却の彼方ですが、
スッキリと上品な味わいだった事は間違い有りません。
もう一つの前菜は軽く炙った帆立に夏野菜が盛り付けられた一品【3番目の画像】。
オーナーシェフ自らが丁寧に盛り付けて行く様子は鬼気迫るものが有りました。
何だか崩して食べるのが申し訳なる程の仕上がりです。
そして、味も極上でした。
魚料理【4番目の画像】は白身のお魚だったのですが、名前は忘れちゃいました。
とにかく皮がパリパリに香ばしく焼かれていて、身はとてもジューシー。
下に敷かれたトマトベースのソースとの相性も抜群でした。
肉料理【5番目の画像】は豚肉。
前回の豚肉も美味しかったのですが、今回も素晴らしかったです。
豚肉でここまで感動するお店ってなかなか無いですね。
噛む程に肉の旨味が染み出て来ます。
マスタードとニンニクのピューレが添えられていて、それぞれが良いアクセント。
ソースも舐めたくなるような美味しさでした。
デザートはサクランボとチョコレート【6番目の画像】、桃のコンポートの二択。
最後はコーヒーまたは紅茶に小菓子【7番目の画像】が付いて締めです。
最後に総評です。
今回のお料理も全体的に完成度が高く美味しいお料理でした。
「レストラン ラ・フロレゾン・ドゥ・タケウチ」、また行きたいと思います。