『日本ASEANセンター主催~ベトナム料理セミナーに行ってきました♪』よい子さんの日記

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日記詳細

2013/8/31(土)
日本アセアン(ASEAN)センター主催の、ベトナム料理セミナーに行ってきました。

日本・ベトナム国交樹立40周年ということで、開かれたようです。
フードアナリスト協会が共催。

司会の女性は、透明感のあるミントグリーンのアオザイで登場。
涼しげな素材感は夏にぴったり、すらりとした美しさを引き立てます。

2時間の講演会に、ベトナム料理風のお弁当が付くお手軽セミナーでした(^-^)

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■ベトナム料理の概要
・主食は米。生野菜や香菜(ハーブ)が多用され、油をほとんど使わない。
 肉類は豚、次いで鶏が中心。

・料理ごとに用意される「つけだれ」が味わいのポイント。
 魚醤やココナッツミルクの風味も特徴的。

・隣接する中国や、宗主国であるフランスの文化的影響を受けている。

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■地域の食文化
・大きく分けて3つの地方があり、それぞれに料理の特徴がある。

・北部 中心都市ハノイ
 他地域に比較すると香草の量は控えめ、塩味がやや強い。
 緯度が比較的高く四季があるため、旬の食材がある。
 海が遠い地方では淡水エビが良く食べられる。生野菜と合わせ、茹で野菜も食べる。

・中部 中心都市フエ
 王朝時代の古都であり、日本でいえば京料理のように、盛り付けや演出に凝ったものが見られる。
 乾燥地帯が多く、芋やジビエを食材とする。

・南部 中心都市ホーチミン。
 経済成長が進む。食材が豊富で料理のバリエーションが豊か。
 ココナッツミルクを頻繁に使用(魚の煮込みも)。
 タピオカ、ピーナッツや香草を多用。暑い地域には珍しく、濃厚でやや甘口。
 ベトナム料理らしいパンチの効いた味。
 生野菜は食べるが茹で野菜はあまり一般的でない。フルーツも豊富。

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■その他トピック
・同じ料理でも、つけだれを変えると別の味わいが楽しめる。
 例えば生春巻、一般的にはニョクマム(唐辛子・ライム・砂糖・魚醤で作るスイートチリソース)で
 さっぱりと食べるが、
 現地では発酵大豆とピーナッツのたれがあり、濃厚な旨さがある。

・香草というとパクチーが知られているが、ベトナムの人はそれぞれに好みの香草があり、
 フォー(米麺)には自分の好きな香草をどっさり入れて楽しむ。
 なおパクチーには、消化を助ける効果もあるそうだ。

・陰陽、寒熱の概念がある(このあたりに中国の影響が感じられる)。
 例えば海産物は陰、陸上の食材は陽。
 陰陽を合わせて調理することでバランスが取れ、美味しく仕上がる。
 暑い季節には、身体を冷やす効果のある食材を多く摂る。

・農業国であり、米の輸出量は世界一。日本と、同じく箸を使う。
 炊いた米だけでなく、麺・生春巻の皮・お好み焼き風の皮にして食べる。
 あるテレビ番組の街頭アンケートでは、1日に食べる米の量も世界一多いらしい。
 (3.6杯/日、日本の2倍弱)。

・食後には、食卓から別のテーブルに移ってフルーツを食べながら
 家族団らんを楽しむ。

・茄子の炒め物には、必ずと言っていいほど赤紫蘇を加える。
・貝類のスープや、サワースープがよく食べられる。

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■京都で雑貨店を営む方が、ベトナム雑貨の魅力を講演
・黒檀やローズウッドの箸に、白蝶貝や水牛で飾り付けが施される。
 実用性も高く、ギザギザが付いていないのに麺が滑らない。

・陶器の町バッチャンで造られる「バッチャン焼」。
 幸せを呼ぶとされているトンボや、菊の柄が定番。
 菊の意匠は、京友禅の伝統的な柄ともなっており、古くから日本とベトナムの交流があったことを示す。

・一般家庭では、メラミン樹脂の割れない食器が多用される。
 絵柄やカラーリングがひとつひとつ個性的。

・蓮のモティーフが多用される。
 食材としても蓮(レンコン)を使うほか、蓮茶としても用いる。

・中間色の使い方が魅力的。
 町のペンキ屋さんも、既成色だけでなくペンキを混ぜ合わせて渋い色を作る。
 南国らしい極彩色と、中間色の組み合わせがベトナム流。

・外国人旅行客にも、値段を振っかけてくることが少ない。
 親日家も多い。良心的な人が多く、日本人と相性が良いのではないか。

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■ベトナムの米料理に関する講演
・インディカ米はさらさらで、たくさん食べられる。
・炒飯、肉巻ごはん、ちまき、だし茶漬け、おこわ、おかゆなど、日本にも似て食べ方は豊富。

・コンビンザン
 白米とおかずを食べるスタイル(日本と同様)。

・コムタム
 割れ米を炊いて、クスクスのように食べる。

・フォー
 ボーは牛、ガーは鶏、カーは魚を示す(言いやすくて面白い!)

・バインカン
 タピオカ入り麺。ぷるぷる。

・ブン
 断面が円い、うどんのような米麺。
 中でも「ブンボーフエ」は、レモングラスと唐辛子が入ってピリ辛に。油はほとんど使わない。

・バインセオ
 たっぷりの野菜を包んで食べる、ベトナム風お好み焼き(もしくはクレープ)。
 ます、炊いた米をミキサーにかけ、ココナッツミルクで味を調え、ターメリックで色付けをし、
 ライムと唐辛子のつけたれでいただく。

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■東京で食べるベトナム料理
・全国にはおよそ41万軒の飲食店があり、東京にはそのうち19万軒が集まる。
 2位以下は、大阪・愛知・神奈川・北海道。
・東京のベトナム料理店は、およそ200軒ある。以下はそのうちオススメ店の紹介。

・ベトナムちゃん(新大久保)
 発酵大豆とピーナッツのたれで、生春巻を食べられる。
 挽き肉と野菜が入った、ベトナム風たこ焼き。
 タピオカ粉の入ったうどん「バンカン」も置いている。

・ミレイ(蒲田)
 つけだれにこだわり。発酵大豆とピーナッツのたれもある。
 5種類の生春巻が魅力的。

・オーセンティック(浅草)
 エアコンもない、アジア感満載の小さい店舗。
 レモングラスごはん、コムヘン(あさり&しじみぶっかけ汁の辛いごはん)が美味しい。
 食後は、濃厚なプリンに氷をかけて。

・チョップスティック(下高井戸)
 屋台風の店舗。日本では非常に珍しい、生ブン(うどん風の米麺)が食べられる。

・ベトナムガーデン(新大久保)
・アジアン麺(西新宿)
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講演後のお弁当は、銀座のベトナム居酒屋「ランヌンビンザン」から提供。
米粉の唐揚げ、意外と肉食系の弁当でした。

帰りには、黒ビール「ダイヴィエット」を購入。

思えば、ベトナムは共産党オンリーの社会主義国家でありますが、
カンボジア戦争集結後は、なんとなく民主的に機能しているように思われ、日本との関係も良好。
(モンゴルとかもそうですが)
いまだに徴兵制が残っているようで、柔らかい雰囲気の国民性とギャップを感じたりもします。
いずれにせよ、いろんな考え方を容認しあえる世界だと良いと思います。

土曜日には珍しく早起きも出来て、有意義な一日になりました♪
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