よい子さんが投稿したふた夜の月(福島/福島)の口コミ詳細

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ふた夜の月福島、曽根田/おでん、居酒屋、ダイニングバー

1

  • 夜の点数:3.5

    • ¥5,000~¥5,999 / 1人
      • 料理・味 3.5
      • |サービス 3.2
      • |雰囲気 3.5
      • |CP 3.5
      • |酒・ドリンク 4.0
1回目

2014/11 訪問

  • 夜の点数:3.5

    • [ 料理・味3.5
    • | サービス3.2
    • | 雰囲気3.5
    • | CP3.5
    • | 酒・ドリンク4.0
    ¥5,000~¥5,999
    / 1人

濃い出汁の定番おでん vs 澄み出汁の創作おでん。日本酒の品揃えも見事な、女性店主のカウンターおでん。

[福島市] [来訪回数:2回]
2014/11/13(木)
JR福島駅の近く、置賜町にあるカウンターおでんの店。
3年ぶりの訪問。

場所は、福島駅から北東方面へ徒歩7分。
国道13号から、飲食店・夜の店がひしめく中央通りに少しだけ入ったところにある。

「ふた夜の月」とは、十五夜と、その翌月の十三夜のことを指すという。
いかにも女性店主らしい、たおやかな命名だ。

目立たない階段を上り、建物の2階へ。
店内はカウンターのみ10席程度、喫煙アリ。
ほぼ全席が埋まり、平日でも予約必須の超人気店だ。

カウンターの内側には、女性スタッフが3名。
接客はかなりフランクで、お客さんとのお喋りが盛り上がる。

カウンターには出張者のほか、常連さんが多いようだ。
ほとんど何も食べず、ちびちび飲むだけで、話し込んでいるお客さんも見られる。
盛り上がっているところに一人でお邪魔するのは、少々申し訳ないが(^-^;)

おでんは「濃い出汁」と「澄み出汁」に分かれている。
前者は定番の具が多く、カウンター奥の鍋からすぐに出てくる。
後者は創作系の具が多く、奥の厨房で仕上げるためやや時間が掛かる。

日本酒(特に純米酒)、焼酎の品揃えはかなりのもの。
地酒だけにこだわらず、全国各地から美味しい酒を集めた印象。
フルーツを漬けた和酒も、多く取り揃える。

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■福井・黒龍酒造「九頭竜」お燗(¥740)
小さなおちょこに、女性スタッフが一杯だけお酌してくださる。
酸味が強く、芳醇で、味わいの濃さを感じるお燗。

お通しは、鶏出汁を効かせた菜の花のおでん。

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■〔期間限定〕きのことにがり豆腐(¥360)
あっさり澄み出汁。おでんというより、上品な煮物の感覚。
大きなしめじ、えのき、大振りの木綿豆腐が入る。
ゆず風味のポン酢で、さっぱりと。

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■地鶏の月見たまご(¥210)
会津地鶏の卵を、出汁と大根おろしでさっと煮、半熟に仕上げたもの。
半熟玉子のおでんというのは、なかなかに斬新。
お出汁は飲み干してしまいたくなるほど、上品かつ旨味溢れる。

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■鹿児島・塩田酒造「六代目百合」
こちらの店、焼酎の品揃えもなかなかのもの。
見たことのない芋焼酎を、ロックで。

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■里芋(¥190)
濃い出汁のおでん。目の前の鍋からすぐに出てくる。
じゃがいものように見える、立派な里芋。
あったかくて、とろとろ(^-^)

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■手揚げがんも(¥230)
こちらも濃いだしのおでん。
扇田豆腐店による特製。ごま、人参、椎茸が入っている。
たっぷり出汁を染み込ませて食べると、これが美味しい。

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■スパイシー鶏だんご(¥310)☆4.0
澄み出汁、鶏スープおでん。
玉ねぎのみじん切りが効く、黒胡椒。
ラーメンスープのような旨味!

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■福島「奈良萬」ひやおろし(¥620)
格好いい冷酒グラス。
純米らしく口当たりまろやか、香りもまろやか。
これは美味しい酒!

日本酒を呑む際に、何も言わなくてもお冷やを出してくれる心遣いがあれば、
なお良くなると思った。

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■フルーツとまとの冷製おでん(¥360)
オランダ品種「カンパリ」トマト。
プチトマトではなく、中玉トマト。
冷たい出汁は昆布の風味が卓越。
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焼きつぶ貝・焼きはんぺんのおでん、
真鯛の漬け丼も食べてみたかったが、そろそろ満腹タイムのようだ。
お会計 ¥4000。

3年前より店内の雰囲気が「賑やか」になり、
お店の方と適度に会話しながら一人で呑みたい派としては、やや違う方向性になってきた気がする。

しかし…これはこれで、多くのお客さんに愛されている証拠である。
福島駅周辺で、お勧めできる店であることに変わりはないだろう。


++++++++++++++++++++++++++++
2011/9/7(水)
福島出張の個人的目玉。
コラッセ福島にて、地酒の豊富な品揃えに目を奪われたあと、18時すぎに訪問。

目立たない入口から、まっすぐに伸びた階段をのぼり、入店。
時間がよかったのか、この日最初の客となることができた。

聞けば、2席を除いてすべて予約で埋まっているらしかった。
実際、19時を過ぎる頃には店内は満員に近い状態となり、入店できない3人組のお客さんもいた。
事前に予約を入れてから訪れることを勧めたい。

店内はカウンター10席のみ、棚(というよりバックバー)には日本酒と焼酎の一升瓶がずらりと並ぶ。
まさに和風バーの趣である。
マスターをはじめ、店員さんはみな女性。馴染みやすい雰囲気。
実際に女性の2人組も、ほとんどノンアルコールで食事を楽しんでいた。

やはり福島の地酒をいただきたく、おすすめを伺うと、よく冷えた「天明」が出てきた。
お客さんのほとんどが地元の方なので、むしろ県外のお酒を充実させているという。
特筆すべきは山形「十四代」複数バリエーションの品揃えであろう。
愛知出身としては、「醸し人九平次」が入っていたのが嬉しいポイントだ。

この日のお通しは、玉子の冷製おでん(卵ハーフ)。
煮卵のように味が染みわたり、実に美味しいおでんだ。
お通しでここまで唸らせてくれるとは。この後に大きな期待が持てる。

刺身・おでん・ごはんものを含めたおすすめコース(2000円)や、おでんに絞ったおすすめセットもあったが、
ここは一つ一つ、気になる品を選んでいくことにする。

最初に目に留まったのは「とうもろこしと枝豆の冷製おでん」。
ともに、普通に考えればおでんにならなさそうな素材。どのように料理して、出してくれるのか?

答えは、とうもろこしと枝豆を、それぞれおでんつゆで煮込み、
ジュレでまとめるというアイディア。
これ1つ取っても、お店の方向性というかセンスが分かる気がする。とても気に入った。

2つ目は、大根の冷製おでん。
こちらもゆずのジュレをあしらい、濃すぎないだしが爽やかな一品。
柚子胡椒をつけると、メリハリのある味わいになる。
ダブルで柚子を効かせるあたり、女性マスターらしい感覚だといえる。

素晴らしいおでんに、早速お酒がなくなってしまったので、二杯目をお願いする。
「飛露喜」純米で。このお店、飛露喜の品揃えも相当ある。

創作おでんの探索を続けよう。米沢牛"千本筋"のおでんなんて、いかがだろうか。
こちらがまた、めちゃくちゃ美味なのである。
名前通り、筋がはらはら解ける柔らかな食感に、おでんつゆがしっくり合う。
そして極めつけが、洋ワサビの茎。このアクセントにはやられた!
これが入っているかいないかで、牛肉のおでんの完成度は大きく変わっていたことだろう。

「ケーゼクナッカー」は、いかにもドイツ風のお名前。
とろけるチーズが入ったウインナーをおでんにし、提供前にポテトチップスを散らすという、
実に大胆な試みだ。
これがまた、チーズの溶け具合が絶妙。コンソメめいたおでんつゆと、パリッとしたウインナー。
いけますねぇ。

三杯目のお酒「ロ万」とあわせ、真鯛のわたあえをお願いする。
塩昆布も入り、塩気たっぷりのわたに、新鮮な鯛の刺身が絡み合う濃厚な味わい。
少し塩味が強すぎるようにも思うが、日本酒党には好まれること間違いなしの一品だ。

最後、酔いもまわってきたので、正統派おでんで締めることにする。
大根、里芋、がんもどきの3品を注文。
目の前で鍋をあけ、おでんを取り出してくれる。

肉味噌の乗った大根、もっちりぬっちりの里芋、立派な大きさで張りのあるがんもどき。
創作おでんとは別のつゆ、こちらはあくまで薄味だ。
三者三様の味わいを堪能し、満足のうちに店をあとにした。

  • 福島「奈良萬」ひやおろし(¥620)、スパイシー鶏だんご(¥310)。ラーメンスープのような旨味!

  • 福井・黒龍酒造「九頭竜」お燗(¥740)。お通しは、鶏出汁を効かせた菜の花のおでん

  • 地鶏の月見たまご(¥210)。半熟に仕上げたおでん、上品で旨味たっぷりのお出汁

  • 〔期間限定〕きのことにがり豆腐(¥360)。あっさり澄み出汁、上品な煮物風です

  • 手揚げがんも(¥230)、里芋(¥190)。どちらも濃い出汁の良さが出ている

  • フルーツとまとの冷製おでん(¥360)。昆布の風味が素晴らしい!

  • (以降 2011年)お通しの玉子おでんが抜群に美味しいこと

  • 冷酒「天明」をいただく。地元客が多いため、むしろお酒は県外志向という。十四代の品揃えは圧巻

  • 夏限定・とうもろこしと枝豆のおでん。こう来ましたか。食べやすい形に工夫した、とマスター

  • 大根の冷製おでん。ゆず風味のジュレに、ゆず胡椒。女性マスターのセンスが光る一品

  • もう1杯、福島の「飛露喜」純米をいただこう

  • 郷土料理のいかにんじん。吟醸酒で漬け込んだ自家製だという

  • 桜えびたまのおでん。おでんというより茶碗蒸しのような、ほんわりふんわりな味わい

  • 米沢牛千本筋のおでん。ほろほろと崩れる肉の食感・味わいと、わさびがベストマッチ。これは旨し!

  • ケーゼクナッカー。とろけるチーズ入りのウインナーが、コンソメ仕立ての「おでん」になっている。これもいける

  • 真鯛のわたあえ。濃厚な塩味で日本酒が進む一品。福島の人は塩辛いのが好き?やはり日本酒文化なのかな

  • 最後は正統派のおでん、大根・里芋・がんもどきでシメ!いいお店でした

  • バックバーには日本各地の地酒がずらりと並ぶ。居酒屋というよりバーと言った方がしっくりくる

  • 階段を少し上がる。お客さんはまだ誰もいない様子だ

  • 福島出張のメインかもしれない、おでん居酒屋「ふた夜の月」へ

2014/11/18 更新

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