よい子さんが投稿した千代田鮨(神奈川/武蔵中原)の口コミ詳細

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千代田鮨武蔵中原/寿司

1

  • 夜の点数:4.0

    • ¥10,000~¥14,999 / 1人
      • 料理・味 4.0
      • |サービス 3.5
      • |雰囲気 3.0
      • |CP 3.0
      • |酒・ドリンク 3.5
1回目

2011/10 訪問

  • 夜の点数:4.0

    • [ 料理・味4.0
    • | サービス3.5
    • | 雰囲気3.0
    • | CP3.0
    • | 酒・ドリンク3.5
    ¥10,000~¥14,999
    / 1人

天然物へのこだわりと、3代続く自慢のシャリ。そして車海老の存在感!

2011/10/11(火)
近所の千代田鮨さんを初訪問。
基本、予約が必要な店だと考えた方がいい。

★お願い ------------------------------------------------------------------------------
「最近インターネットで紹介されたせいか、予約が増えたのはいいけど、30分前にキャンセルしてくるような人もいる。
 その予約のために、せっかく来てくれたお客さんをお断りすることもある。残念なことですね…」と大将。
食べログは、地元の美食情報を知る上で、またとない有力な手段。
インターネットユーザの評判を悪くしないためにも、皆さん、軽い気持ちで空予約はしないようにしましょうね。
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19時過ぎに訪れたところ、まだ店内にはお客さんの姿なし。
席をカウンターに定め、日本酒を見繕う。

頂いたお酒は、佐賀「鍋島」 秋限定のハーベストムーン。
つまみには、厚岸の牡蠣を、ポン酢と紅葉おろしで。
特上のミルキー感!

今年は震災の影響で、北海道の牡蠣(厚岸・サロマ湖)も不漁。
例年比2~3倍の高値が付いているそうです。
(サロマ湖は北海道の北東部・オホーツク海に面しており、津波の影響ではないと思うのですが)

さらにシメサバを頂く。綺麗な断面。
わさびがツンと来ないのは、たぶん、その場ですり下ろしているからだと思う。

箸休めには、茄子漬。
酸味ほど良く、口の中がさっぱり締まる。

ガリは急に足りなくなって、今日甘酢に漬けたばかりという話だったが、
それほど きつい感じはせず、美味しく頂けた。
「何日漬けたものがベストですか?」と聞いたら、3日だという。なるほど。

ここから握りに入る。
アオリイカに、粗塩とすだちを一振り。こういうシンプルな味付けは好き。
しっかり硬く締まった身を、ぎゅっと噛み締める。

イカといえば、寿司屋では代表的なネタであるが、
「うちは天然物しか入れないし、満足の行くレベルじゃないと嫌だから、
 なかなか並べられない。3ヶ月ぶりに仕入れたイカだよ」とのこと。

従って、今日いただいたネタも、明日あるかどうかは分からないとのこと。
それもまた巡り合わせというか、出会いの妙と考えれば、乙なものではないか。

松輪アジ。神奈川・三浦半島で獲れる近海もの。
青魚にして、この鮮やかな赤身に目が行く。しっかり肉厚で、食べ応えがある。

大分で獲れたカワハギを、肝とともに。
カワハギの(肝の)旬は、まさにこの季節。
肝のクリーミーさと、白身のさっくり・もちもちした食感がマッチして美味。

ここからお任せで 5貫お願いする。

最初に出して頂いたのは車海老。
今回食べた中で、一番印象に残ったのはこの一貫。
お任せ・トップバッターというのも頷ける。

江戸前(東京湾)の品で、銀座でもこのレベルは珍しいよ、と大将自信の一品。
尾びれの黄色、青の鮮やかなこと。直前まで活きていた、抜群の鮮度だ。

好景気の時代、一級品の車海老は、銀座価格で2貫 6,000~7,000円はしていたらしい。
それが、バブルの崩壊で価格が急降下。
ぎりぎりの価格で、取引されるようになった。

そうなると、業者としては、数を売らなければ商売にならない。
昔は鮮度を保つため、宝石のように大切に扱われた車海老だったが、
「質より量」と、少々乱雑な扱いを受けるようになったという。

結果、築地の魚の質が下がったのは寂しいね、と大将は言う。
何事にも、適正価格があるんだよなぁ、としみじみ。

2杯目の酒として、岐阜・多治見の「三千盛」を注文。

赤身ヅケと中トロ。写真がブレてしまいました…
もちろんトロの芳醇さは、言うに及ばず。

お任せ 4貫目は、プチプチしたいくら。
落とさないよう、すっと口に運びます。久しぶりに食べる味。
ちなみに「いくら」って、ロシア語らしいですよ?

ふんわり柔らかな玉子焼。
寿司屋には欠かせない、一種のデザート的存在ですね。

本来はここで終わりなのですが、
ケースに並んでいた穴子が気になったので、追加注文。

左は塩すだち、右は煮切りと味わいを変えて。
穴子はさっと炙ってある。ふっくらほっこり柔らかな食感、これが穴子の醍醐味。
店内でも人気の一品。

最後は何か汁物を、とお願いしたら
「これで造りましょうか?」と、ケースのマグロを取り出してくれた。

私のために作ってくれた、出来立ての一杯。
マグロの脂がしっかり乗っているので、吸い物にしても旨み十分。

しめて \10,000 丁度。

カウンターに座れたので、大将といろんな話が出来て、楽しめた。
このお店、昭和20年代からあるそうだ。
大将は、銀座・赤坂で10数年修行し、
3代目として、実家を継ぐことにしたらしい。

「このシャリだけはね、銀座や赤坂のお店より、
 ウチのが一番だって思うんですよね。
 江戸前としては、こう甘いのは邪道かもしれないんだけど、
 やっぱりこれが一番だと思ってね。だから 3代ずっと変えてない」

一流のものに触れながらも、最後は自分の感覚を信じ、
これだと思ったものを貫き通す、そこに職人の誇りを見た。

ごちそうさまでした!

  • カウンターは満席必至の「千代田鮨」さん

  • つまみには、厚岸の牡蠣を、ポン酢と紅葉おろしで。

  • 綺麗な断面のシメサバ。

  • 箸休めの茄子漬。酸味ほど良く、口の中がさっぱり締まる。

  • ガリは今日甘酢に漬けたばかりという話だったが、 美味しく頂けた

  • アオリイカに、粗塩とすだちを一振り。

  • 松輪アジ。神奈川・三浦半島で獲れる近海もの。

  • 大分で獲れたカワハギを、肝とともに。

  • 車海老、尾びれの黄色、青の鮮やかなこと。江戸前、大将自信の一品。

  • 赤身ヅケと中トロ。ブレてしまいました…

  • プチプチしたいくら。落とさないよう、すっと口に運びます。

  • ふんわり柔らかな玉子焼。

  • ふっくらとした穴子。左は塩すだち、右は煮切りと味わいを変えて。

  • その場で造ってくれる汁物。寿司ネタのマグロを、贅沢に。

2011/10/13 更新

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