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移転小料理 石蕗天文館通、いづろ通、朝日通/居酒屋、郷土料理、しゃぶしゃぶ
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夜の点数:4.0
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¥2,000~¥2,999 / 1人
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料理・味 3.5
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|サービス 4.0
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|雰囲気 5.0
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|CP 3.0
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|酒・ドリンク 3.5
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[ 料理・味3.5
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| サービス4.0
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| 雰囲気5.0
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| CP3.0
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| 酒・ドリンク3.5 ]
〔薩摩〕地元の人に、心から愛される居酒屋さん。雰囲気は満点以外、付けようがない!
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やっぱり食べたいのは、郷土料理のとんこつでしょう! なんと、八丁味噌を使用、こんなところで故郷の味と出会うとは(感涙)
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カツオの腹皮焼き。カツオのトロ身ならではの旨味、これで芋焼酎をいただく格別の一時
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お通しはさつまあげ、帆立バター焼、ウインナー、ツブ貝とバラエティに富む
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鹿児島の人が普段飲む焼酎は何ですかと尋ねたら、白金の露だという。こういう生の情報は嬉しい
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軽く酔っ払った勢いで、地下の石蕗に単身突入。この選択は正しかった!
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石蕗の隣にある、スナックdunhill(姉妹店)。忘れられない、鹿児島の思い出になりました
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お客さんに教えてもらった、オススメの芋焼酎。大事にします!
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2020/08/22 更新
[鹿児島市]
2012/2/25(土)
鹿児島の繁華街、天文館にある居酒屋さん。
一般的な居酒屋料理に加え、郷土料理を提供しており、
地元のお客さんと観光客とが混在する、あたたかい空間だ。
食べログでのレビューを見て、これは私の求めるお店では…と期待して訪問。
アーケードのある天文館通りから脇道に入り、雑居ビルの地下1階。
中の様子が分からないので、入るのに多少勇気を要するが…
結果、思い切って入った価値は、十分すぎるほどあった。
扉を開けて店内に入ると、調理中なのか? お店の人が見当たらない。
事前にバーでお酒を入れてきたのも幸いしたか、
勢いに任せ、そのままカウンターの真ん中に陣取る。
奥から現れた女性店員さんに、
「鹿児島の方が、普段飲む芋焼酎は何ですか?」と質問してみる。
答えは、白金の露。
ああ、関東や中部のスーパーでもお馴染みのアレ、地元で愛されているんだなあ。
お湯割りで、お願いする。
お通しは、枝豆のような器で出てきた。
さつまあげ、帆立バター焼、ウインナー、ツブ貝。
いろいろな味、そのどれもが、芋焼酎のお湯割りに合うんだよなぁ。
それと… 郷土料理好きな私にとって、外せないのが「とんこつ」。
豚のあばら肉、洋風に言えばスペアリブ、中華風に言えば排骨、琉球風に言えばソーキ…を
味噌でじっくり煮込んだ、薩摩の味。
腰の据わった、どっしりとした味わいは、なるほど薩摩らしいと感じる一方で、
これはまさか、もしかして…
「八丁味噌を使ってます」と、先ほどの女性店員さん。実はこのお店のママだった。
八丁味噌!!
鹿児島まで来て、私の故郷(愛知)の味に出会うとは、思ってもみなかった。
感涙にむせびながら(笑) 八丁味噌のとんこつと、白金の露のマリアージュを楽しむ。
「ところで、鹿児島の醤油は甘いと聞いたんですけど…」と話しかける私に、
「そうですね、あんまり好きじゃないんで、うちは普通の醤油を使ってるんです」と、ママさん。
「私は八丁味噌好きなので、とんこつにも使ってるんですよ。」
聞くとはなしに、2つ隣の席の話し声が聞こえてくる。
どうやら、このお店の常連さんらしい。
昔は予約なんかしなくても入れたのに、いまやこんな人気店になって…と
嬉しいんだか、悔しいんだか分からないようなお話をなさっている。
ふと、隣の席にその方が移っていらっしゃった。
「どちらからいらっしゃったんですか?」
「ええ、神奈川から…」
あとは 3席隣の方から お通しの一部をご馳走していただき、
あれよあれよと、楽しい酒盛のはじまりである。
焼酎が空になり、次のを注ぎ、
酔った頭で、つまみには「カツオの腹皮焼き」を注文。
鹿児島の南西・枕崎はカツオの水揚げで名を馳せる港、
そちらで水揚げされたカツオの、トロといわれる…脂が乗った腹の部分を、塩焼きにしたもの。
旨くないわけがない。
「今は福岡に住んでるんですけどね、昔なら天文館のこの店には通ってました。
もう、何十年も前から」
その方が話すと、カウンターの向こうでママさんが微笑みを返す。
「好きなんですよねぇ、この店が。」
「いい店ですよね。 …初めて来たんですけど、分かる気がします」
「どうです? まだ一杯やっていきませんか?」
気付けば、店の閉店時間はすっかり過ぎてしまっていた。
本来なら、ここでレビューは終わるはずなのだが、
鹿児島の夜はまだまだ終わらない。
隣にある系列店、スナック「Dunhill」に舞台を移して…
店員さんやお客さんたち、店の人にしか見えないお客さん(笑)を交えて、
時間を忘れるような、賑やかな夜が始まった。
いまとなっては、幻の一夜であったかのような…
それでも、"店の人にしか見えないお客さん"が書いてくれた、
おすすめの芋焼酎リストは、今も私の手元にしっかりと残っている。
私の部屋から、はるか 950km離れた鹿児島の地。
なぜだか身近に感じられるのは、あの日のお客さんたちがいたから。
もう一度、白金の露を飲み交わしたい、
忘れられない鹿児島の夜が、ここには確かにあった。