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ニッカ「余市」ヘビリーピーテッド。創立時からピート香を大事にするニッカらしい一品だ
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余市12yをストレートで。この蒸留所も、ぜひ訪れたい場所だ
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ミックスナッツにドライフルーツ、ひとかけらのチーズ。ドライパインとウイスキーの相性が絶妙
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サントリー「響」ディープハーモニー。赤ワイン樽熟成の白州と、シェリー樽熟成の知多を使用
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フルーツを出していただいて。長時間飲ませて頂いたので、二度目のお通し?
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1杯目は、BLACKADDERのラム版をお願いした。お通しはナッツ&クラッカー
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ミントジュレップ。会話の中で、ハッカで有名な北見の話が出てきたので…
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フルートグラスの底にミントチェリーを沈めた、オリジナルカクテル
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フレッシュバナナのカクテル。チョコレート&クリームでミルキーに、かつ甘すぎず調製
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Alcohol may be man's worst enemy, but the Bible say love your enemy
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これ以上混んだら困るから、あまり教えたくない店ではあるが…
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座った背中側にもカウンターがある(二列)構造
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中がまるで分からない、素朴な入口。会員制とでも書かれていそうな…勇気を出して、前へ
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地下へと続く階段。隣はおでん屋さんのようだ
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南4西5、市電の通る月寒通沿い・つむぎビルの地下1階にある
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賑わうすすきの。行き交う人はみな笑顔である
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[北海道札幌市][来訪回数:2回]
2014/7/5(土)初訪、2016/1/22(金)微修正
すすきの/南4西5にある、オーセンティックバー。
誰もが認める実力派、女性マスターの店である。
190万の人口を擁する、北の大都会・札幌。
ニッカおじさんが見守る「すすきの交差点」には、大勢の人々がひっきりなしに行き交う。
あとで写真を見てみたら、道行く人が、みな笑顔だったので驚いた。
短い夏の到来。人々は思い思いのスタイルで楽しんでいるようだ。
レンガ色の札幌東急REIホテルから見て、市電の走る大通りの向かい側。
アコムの赤い看板のある、つむぎビル。
バーに興味のある人でなければ、ほぼ見つけ出すことは困難なほど、
控えめに「Bar ねもと」の看板が出ている。
地下1階への階段を下りる。
想像される硬めの雰囲気と相反する、ゆるい丸ゴシック体で記された看板。
中が全く想像できない、何の情報も得られない木の扉。
まるで「会員制」とでも書かれていそうな…。
どんな店だか分からないが、寸刻前に飲んだサッポロビールに勢いをもらって
ぐっと扉を前に押す。
両側の壁に沿うように、カウンターが二列並ぶ。14席程度であろうか。
その中 1席だけが、辛うじて空いていた。
まだ片付けも済んでおらず、先客が去ったばかりのようだ。
照明は暗めで、その中に紳士・淑女の会話が交錯する。
カウンターに立つのは、柔らかい笑顔の女性マスター。
アシスタントは置かず、すべての注文に一人で対応されている。
味わいのある、どこか可愛らしい手書きのメニュー。
ウイスキーベースだけでも、6~7種はあったように思う。
毎週バーに通うような私にとっても、初めて聞く名のカクテルが多数ある。
これだから、バーというのは面白い。
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■カリラ 5y
バックバーに置かれた小さな木樽が、とても気になったので注文。
木樽からテイスティンググラスへ、直接注がれる。度数高め。
この銘柄は、アイラの中ではピート(泥炭香)控えめだと認識していたが、
こちらは、しっかりピーティーな香りが楽しめる。
5年ものということだが、そうは思わせない豊かな香りがある。
木樽の中で熟成するんですかね、と尋ねたら
「んー、結構新しいお酒を補充しますからね~」と明朗なご回答。
ふむふむ、では新酒の時点で結構美味しいのか…
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店内はますます賑わいを増し、一組がチェックしたかと思えば、
入れ替わるように別のお客さんが現れる。
それでも、うるさくなりすぎないところは、それなりに歴史を重ねたバー、
良い意味で「客を選んできた」ことが見て取れる。
琥珀色にきらめくウイスキーを、じっくりとストレートで味わっていると
左隣の席が空き、代わりに初老の紳士が止まり木についた。
大通公園でシティジャズフェスティバルが始まったようだ、とマスターに報告なさっている。
「シティジャズ、行ったことありますか?」と、マスターが軽く、私に話題を振ってくる。
「いや、札幌は 2回目で」
「どちらから、いらっしゃったんですか?」
初老の紳士との会話は、そこから弾んでゆく。
そのうち北見市の話題になり、ハッカで有名な町ですよね、とお話したら
今は国産ハッカはほとんどなく、輸入品を使った加工業に切り替わっているのだとか。
代わりに回転寿司や、厳寒の焼肉まつりが人気を博しているらしい。
そんなつながりで、ハッカ入りの… ミントジュレップをオーダー。
爽やかな夏の味に、北海道にわたる風をイメージしながら。
紺のベストをまとったマスターは、凛とした基本線を保ちつつも、笑顔を絶やさず柔らかな接客だ。
戦場のような土曜の夜、これも彼女にとっては、ありふれた日常の一コマなのだろう。
なにしろ、この地下に店を構えること 13年。
酒好きなら誰もがその名を知る、札幌の超有名店で修行され、
マスターに認められた上で、20代にして自分の店を持ったというのだから、驚きだ。
ついつい話も弾んで、3杯目へと進んでしまう。
バックバーに目を移すと、普段は見掛けない紺色ラベルの「余市」が見つかる。迷わずそちらで。
グラスが手もとに運ばれる、
ドライフルーツの盛合せが、卓上にさりげなく供される。
マスター・根本さんの、屈託のない笑顔とともに。
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■ニッカ「余市」へビリーピーテッド
北海道を訪れたら、やはり余市を飲みたくなる。
通常の余市より、ピートを効かせたヴァッテッド(泥炭香に重きを置いたブレンド)。
スコットランドにも通じる冷涼な自然の中で、幾重にも香りをまとう酒。
その芳香は流石の貫録、造り手のプライドが伝わってくるような味。
ピートが強めとはいえ、ラフロイグやアードベッグのようにガツンと効かせるのではなく、
後味にふわりと香るところが、メイドインジャパンの奥ゆかしさか。
サントリーとは対照的に、ウイスキーが持つピート香を大事にしてきたニッカらしさを感じる一杯だ。
出して頂いたドライフルーツの中で、特に気に入ったのは、パイナップルの芯を砂糖漬けにしたものだ。
その抑制されたフルーティーさが、ウイスキーが持つほのかなフルーツのニュアンスと共鳴し、
ウイスキーを一層味わい深く味わえるのである。
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初老の紳士は、超有名店のオリジナル「ゴールデンフレンド」をオーダー。
少しだけ味見させていただく。
アマレット・ダークラム・レモンにコーラ。
甘口な中にもさっぱりとキレのある… 女性ならではの柔らかな所作を映し出すような一杯。
4杯目、多くのお客さんは帰途につき、いつしか店内はのんびり、アットホームな雰囲気に。
奥の方から、秘蔵のお酒を出してきて下さった。
いいんですか?
写真は載せないが、これがまた絶品。うっとりするほど、香り高い…
閉店間際、私もさすがに酔いが回って、どれだけのことをお喋りしたか?
グラスを傾けながら、とりとめもなく…
初老の紳士も、可愛らしいマスターを前に絶好調である。
気付けば、店内には私たち 3人だけが残っていた。
チェック、¥5620。
一期一会。
24時過ぎ、これからがススキノの夜。
忘れられない一夜への道案内、
これからも札幌を訪れるたび、私がこの店を外すことは、もはや絶対に無いだろう。