よい子さんが投稿した常盤館(群馬/下仁田)の口コミ詳細

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常盤館下仁田/郷土料理、かつ丼、すき焼き

1

  • 昼の点数:3.7

    • ¥2,000~¥2,999 / 1人
      • 料理・味 3.7
      • |サービス 3.0
      • |雰囲気 3.7
      • |CP 3.5
      • |酒・ドリンク -
1回目

2016/06 訪問

  • 昼の点数:3.7

    • [ 料理・味3.7
    • | サービス3.0
    • | 雰囲気3.7
    • | CP3.5
    • | 酒・ドリンク-
    ¥2,000~¥2,999
    / 1人

本場のこんにゃくフルコース、味は期待以上! 老舗旅館らしい枯れた設えも、実に味わい深い。

[群馬県下仁田町]
2016/6/12(日)
下仁田の料理旅館。
1913(大正2)年創業、103年の歴史を誇る。

群馬旅行の途中、ねぎとこんにゃくで有名な下仁田を訪れた。
町を歩くと、やさしく小さく、オルゴールの調べが聞こえてくる。

こちらの宿は、町の中心部に位置する。
上信電鉄の終着駅・下仁田駅から徒歩1分。
10台程度の専用駐車場あり。

お昼の営業があるかどうかも分からない、商売っ気のない店頭。
ガラガラと扉を開けるが、帳場には誰もいない。
奥へとお邪魔し、動き回っている仲居さんを呼び止める。

館内は、大変に年季を経た古旅館の風情。
その枯れ具合は、普段あまりお目に掛からないもので、この雰囲気も一つの見所といえる。

私のような一人客でも、中庭が見える個室へと案内してくれる。
照明は赤めいてレトロ。どこか、遊郭のような幻想さえ抱かせる。

エアコンは設置されておらず、自然の空気が行き来する。
個室での喫煙可、BGM無し。
(ちなみにお手洗いは現代化されており、極めて清潔である)

遠くから聞こえる宴会の気配。
それが止むと、しんと鎮まった静寂だけが、古旅館を包み込む。
一人で個室に佇み、料理を待つ間… たまらなく詫び寂びが感じられる。

昼食メニューは以下の通り。
 こんにゃく尽くし …¥2160、¥3240の二種
 かつ丼(玉子でとじないタレかつ丼)、鳥重(鳥の照り焼き丼)
 下仁田ねぎすき焼き:冬季のみ

かつ丼または鳥丼に、こんにゃくの刺身とこんにゃくサラダが付くセットも魅力的だ。
なお、こんにゃく尽くしに関しても、特に予約は必要としない。

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■青岩コース(¥2160)
こんにゃく料理 6品に、ごはん・味噌汁・お新香が付くコース。
まさに、こんにゃくマニア垂涎の内容といえる。
ほぼ同時に出てくるが、ぜひ温かいものから先に頂きたい。

◎刺身
 下仁田こんにゃくの実力が、遺憾なく発揮される一品。
 白と青海苔入りの二色を、酢味噌でいただく。
 いずれも透明感があり、見た目にも涼やかである。

 もちっもちっ、ザクザク。期待の上をいく食感、これは素晴らしい!
 辛子酢味噌もツンと効いて、実によい具合である(こんにゃく自体には味がないだけに、この点は重要)
 これは美味しい。本場を訪れた甲斐があった!

◎みそ田楽
 こんにゃく料理の王道。酢味噌と、山椒味噌の二色で。
 瑞々しくて、ぷりっぷり♪
 山椒味噌の方は、木の芽の香りが鮮やか。
 ほのかに感じられる、こんにゃく本来の香りが奥ゆかしい。

◎酒盗和え
 この店のオリジナル。細切りのこんにゃくに、かつお内臓の塩辛を絡めたもの。
 見た目的にも、イカ刺の代役をこんにゃくが担っているように見える。
 口に入れると、肝のほろ苦さとともに旨味が広がる。

 大人風味ではあるが、濃厚すぎないので比較的食べやすい珍味といえる。
 車でなければ、日本酒が欲しくなるところだ(´▽`)

◎白和え
 ポピュラーなこんにゃくの楽しみ方。すり胡麻の風味が濃厚。
 細長く切られたこんにゃくの一本一本が、その歯応えを主張する。

◎そうめん
 平たいので、そうめんというより「きしめん」のよう。
 青海苔が練り込まれ、山里の緑を映したような色あいである。

 私が感心したのは、つゆに山芋とろろが入っていた点。
 この一手間を掛けることで、こんにゃく麺の口あたり・味わいとも倍増している。
 つゆも辛すぎず、文字通り「つるっと入る」涼味。

◎いりとり
 鶏もも肉とともに、照り焼きにしたこんにゃく。
 まず、鶏肉はぷりっぷりの弾力で、これ単体でも最高の味。
(別メニューの鳥重・鳥丼も間違いなく美味しいだろう)

 こんにゃくの方は、鶏脂の旨味を吸い込んで、とても贅沢な味に仕上がっている。
 甘辛く、ごはんのおかずとして最高である(^-^)

◎食事
 ごはんには、ゆかり(紫蘇)が振りかけられており、きちんと美味しい。
 味噌汁は麩入り。アツアツで、身体に染みる美味しさ。
 お新香の白菜は、ちょっと塩が強いけれど、コース全体のバランスを考えたものかも。
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生で良し、煮て良し、茹でて良し。冷やしても温めても、さまざまな味付けで楽しめる万能選手・こんにゃく。
その上、カロリーゼロ!

決して豊かとはいえない山間の土地を耕し、生芋から時間を掛けて生み出される加工食品。
山里の宝石・こんにゃくの魅力を、本場・下仁田で改めて認識することが出来た。

  • 青岩コース(¥2160)。これに「いりとり」、ごはん・味噌汁・お新香が付きます

  • 刺身。ぷるんぷるんの食感は期待以上! 辛子酢味噌の味も完璧です

  • 向こうが透けて見える透明感。確かな歯応え、本場の味は伊達じゃありません

  • 田楽は、酢味噌と山椒味噌で。茹でたこんにゃくの素朴な風味、アツアツを頂こう

  • 酒盗和え。日本酒を誘う一品、こんにゃくがイカの代わりを務めます

  • 白和え。すり胡麻の風味豊か、こんにゃくの一本一本が食感を主張します

  • そうめん。つゆに「とろろ」が入っているのに感心した。とろろのおかげでつるつる感UP

  • いりとり。鳥もも肉とこんにゃくの照り煮。旨味抜群の一品、これはご飯が進む

  • ゆかりを乗せたごはん、三ツ葉・麩入りの味噌汁、お新香。脇役もきちんと美味である

  • こじんまりとした中庭には、青々と笹が茂る

  • 窓ガラスには瓢箪。お茶を頂きながら、山里の時間はゆったり過ぎる

  • 中庭に面した廊下。この左手の客室に案内いただいた

  • 複雑に増設された木造旅館。念のため、非常口を確認しておけば安心だ

  • こんにゃく料理の「常盤館」。100年続く料理旅館です

  • 下仁田駅から徒歩1分。右手にあるベージュ色の建物が、常盤館さんの別館です

  • 斜め向かいに、8台くらい停められる駐車場もある

  • 豪華・こんにゃくフルコースはこちら。今回は右側の「青岩コース」全6品をいただいた

  • 下仁田名物の「タレかつ丼」あるいは「鳥丼」と、こんにゃくを組み合わせた定食もある

  • 秘伝たれの鳥重、これは絶対美味しいと思う! 焼き色も最高です

  • (おまけ)上信電鉄の終点・下仁田駅。木造駅舎のひなびた感じ、旅愁を誘います

  • (おまけ)下仁田ミク。ねぎが特産です

2016/06/22 更新

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