2回
2019/10 訪問
100%自然薯にこだわる「とろろ屋さん」。とろろ大好きな父曰く、この店が暫定ナンバーワン!
注文後、お茶と同時に自然薯せんべいがサービスされます
ノンアルコールビール。お通しのきゃらぶき、向かいでは、父が珍しくカメラを構えてます(笑)
冷酒。今回、飲酒の権利(非ドライバー)は父に譲りました~
すっとろ(¥1080)。自然薯を「出汁で伸ばさず」そのまま海苔で巻いていただく
箸で持ち上げると、まるでガムのように驚異の粘りを示す
長焼きとろろ(¥1080)。蒲焼のタレを使い、鰻のように焼き上げた一品
底面に海苔を貼り、うなぎの皮に見立てている。甘辛いタレと淡泊な自然薯は好相性
とろろ御膳・竹(¥1980)。いろいろ乗って豪華な気分、ごはんが食べきれないので、次回はちょっと要検討
そうめん南瓜酢の物、玉子焼と金時豆、自家製トマトゼリー、高山特産・赤カブ漬など香の物
自然薯とろろの磯辺揚げ。これは日本酒に合いそうだな~
磯辺揚げは、海苔の風味も確かに感じられる一品
とろろはすり鉢で、たっぷり届けられる。芋の粒々が感じられて野趣たっぷり。出汁の効かせ具合も上手
出汁で伸ばした自然薯とろろ。引きが強く、出汁の風味も存分に感じられるご馳走です
栄養豊富な麦めしに、自然薯100%のとろろを、とろーりと♪
麦めし少なめ、とろろ多めのバランスが、お店の推奨。出汁が効いていて美味しい~
蕎麦は柔らかく、専門店のような風味はないが… とろろを掛ければ、たちまちご馳走に
蕎麦がちょっと付いてくるのが嬉しい。山菜に加え、トマトが乗るのは珍しい
飛騨地方の郷土玩具・土雛に見守られての食事
父のお気に入り、旧・丹生川村の自然薯とろろ「茶茶」で昼食を
自然薯にこだわり、普通の山芋や長芋は使わない。冷凍もしていないという
とろろ御膳は5種類。結構おなかに溜まるので、サイドメニュー少なめを注文するのも一考
自然薯とろろに加え、飛騨牛ステーキや朴葉味噌を組み合わせた豪華御膳も
飛騨牛のミンチカツやコロッケ、山菜料理や五平餅、自然薯味噌汁などメニューは幅広い
2020/06/20 更新
2015/10 訪問
出汁で伸ばさない自然薯「すっとろ」の粘りにびっくり! とろろ飯+とろろ蕎麦を楽しめるセットもGood♪
[岐阜県高山市]
2015/9/19(土)
高山市郊外・丹生川町にある、自然薯とろろ料理店。
高山から平湯温泉・上高地方面に向かう国道158号沿い。
JR高山駅から車で20分程度。
高山インターからも、同じく車で20分程度(県道89号経由)。
「じねんのむら」と名付けられた敷地内には、土産物店、五平餅などのテイクアウト店もあり、
十分な規模の駐車場が確保されている。
こちらの店舗は、世界遺産・五箇山(岐阜-富山県境)から移築された合掌造りとのこと。
200年にわたり生き続けてきた古民家だ。
豪雪地帯ゆえ、雪が積もらないよう急角度に組まれた屋根が特徴である。
店に入るとまず、自然薯そのものや、自然薯を使った和菓子などの販売コーナーがある。
普段あまり目にすることのない生の自然薯は、一度見ておく価値がある。
自然薯(じねんじょ)はヤマノイモとも言い、
とろろにして食べる点では「長芋」と似ているが、全くの別種である。
長芋が白くて太いのに対し、自然薯はゴボウのように黒くて細長い。
150名収容可という店内。テーブル席・座敷席とも多数。
全席禁煙、バリアフリー対応。
客層は老若男女さまざま。
観光バスの団体も来店していたが、広々としたスペースなので、
狭苦しさ・騒がしさは感じない。
メニューの一部を紹介すると…
〔とろろ〕単品とろろめし
雅(とろろめし、自然薯そば、サラダ、香の物)
松(雅+刺身)
竹(雅+とろろ揚げ、小鉢)
梅(雅+刺身、とろろ揚げ、小鉢×3)
山の香(梅+長焼きとろろ)
〔一品〕 むかご天ぷら、むかごチーズ揚げ、すっとろ、とろろ酢の物、とろりんプリン
〔牛肉〕 飛騨牛サイコロステーキ御膳、飛騨牛朴葉焼きステーキ御膳 etc.
まずはお通し代わりに、お茶菓子が供される。
自然薯を使った甘口せんべい。ポリポリと素朴な食感。
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■冷酒「やんちゃ酒」(¥648)
思いがけぬ、美しい演出に驚き!
デキャンタを氷で冷やし、秋桜を一輪挿して。
やんちゃ酒は、飛騨古川・蒲酒造場が醸す、やや辛口の酒。
特にやんちゃな父には、ぴったりの日本酒である。
私はドライバーのため、飲んでいないのだが (^-^;)
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■とろろ定食・竹(¥1944)
テーブルいっぱいに展開される、山の幸の数々。
◎ささげのおひたし
高山でよく見る豆。いんげんと同様、長細いさやごと食べられる。
あっさり、サクサクした食感が魅力。
◎むかごの白和え
自然薯の子ども(地上の茎にできる芽)。
揚げて食べることが多いので、白和えは珍しい。
ほっくりとしたむかごの食感を、あっさり味で楽しむ一品。
◎揚げ物
自然薯とろろの磯辺揚げ、野菜2種。
とろろは出汁で溶いていないもの(後述の"すっとろ")が使われているので
相当な粘りがあり、独特な食感を楽しめる。
父からは「古い油の匂いがする」と指摘あり。
◎麦とろ
すった自然薯を出汁で伸ばしたとろろが、すり鉢で供される。
出汁の比率が多いので、粘度は低く、ふわりとろーりした感覚だ。
ごはんは、飛騨コシヒカリと麦のハイブリッド(麦飯)。
人数分まとめて、大きなお櫃で供される。
「少なめのご飯」にたっぷりとろろを掛け、薬味を乗せて食べるのがオススメとのこと。
出汁多めなので、とろろの味は濃いめ。自然とごはんが進む!
芋×米なので、しっかり満腹になる。
◎そば
椀入りの小盛りそば。
自然薯とろろを掛けることにより、とろろそばとして楽しめる。
一膳で、麦とろごはん+とろろそばの両方が味わえるのは嬉しい。
◎香の物
赤かぶ漬け、沢庵、野沢菜の三種盛り。
高山名物の赤かぶは、酸味さっぱりで美味しい(^-^)
◎トマトゼリー
見た感じ、滋賀の赤こんにゃくかと思った!
甘みはほとんど無く、トマトの酸味にこだわったストイックな味で
口の中がさっぱり♪
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■すっとろ(¥1080)
出汁で伸ばす前の、すり下ろしたままの自然薯、つまり「素のとろろ」。
薬味(ねぎ・わさび)とともに海苔で巻き、醤油を少しつけていただく。
長芋とろろと異なり、濃い褐色なのがはっきりと確認できる。
これはすり下ろされた自然薯の、黒い皮に由来する。
粘り気は、驚くほど強い。
すっとろの塊を箸でつまんで持ち上げると、結構な重さにも関わらず、
そのままどこまでも持ち上がってくる。
トルコアイスよりも強力な粘性。とろろというより「つきたての餅」に近い!
この粘り気を体感するだけでも、注文する価値がある。
これほどまでに粘りが強いからこそ、通常は出汁で伸ばして食べるのだ、
ということが納得できる。とても勉強になる食べ物だ。
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■天薯・栗(¥864)
店舗入口の和菓子コーナーで、お土産として購入。
冷凍状態で売られており、自然解凍→冷蔵で5日間の日持ち。
原料に自然薯を使った、蒸しパンのような和菓子。
薯蕷饅頭のアレンジともいえる。
カステラのように棹状で、間に栗と小豆が挟んである。
栗入りは秋季限定。天然の色合いが美しい。
口にすると、ぼそぼそと崩れる食感が、なるほど「芋」を感じさせる。
鹿児島名物の「かるかん」にも似ている。
甘さはかなり控えめ。プレーンなので、生地の食感が際立つ。
現代的な味わいなので、ふだん和菓子を好まない層にも支持されそうだ。
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ちなみにこちらのお店、三重県菰野町に姉妹店がある。
自然豊かな郊外という共通点はあるが、遠く離れているのが面白い。
常日頃、あまり接する機会のない自然薯。
おなかいっぱい食すれば、きっと高山旅行の思い出になるだろう。
お通し代わりに、自然薯せんべいが供される。素朴な甘さで美味しい
冷酒「やんちゃ酒」(¥648)。飛騨古川・蒲酒造場が醸す辛口の酒。演出が美しい!
とろろ定食・竹(¥1944)。テーブル一杯に展開される山の幸!
麦飯は、全員分まとめてお櫃で供される。お腹いっぱい食べましょう!
ささげのおひたしと、花豆の白和え
自然薯の天ぷらはもっちり感十分。餅のようなリッチ食感!
刻みねぎと海苔を加え、自然薯とろろをたっぷりと。麦飯のぷちぷち感も最高です!
一膳サイズのそば。自然薯を掛けて、とろろそばとして楽しみたい
飛騨トマトのゼリー寄せ。甘さはなく、天然の酸味でさっぱり!
すっとろ(¥1080)薬味を乗せて海苔で巻き、醬油をちょっと付けて
出汁で伸ばさない、すりたての自然薯。私たちが知る「とろろ」とは、全くの別世界
この粘り! 長芋とろろの比較になりません。箸でも簡単に切れず、むしろ「餅そのもの」
少なめの麦飯に薬味をのせ、とろろを「たっぷり」掛けていただきます!
お土産にした「栗天薯」。栗入りは秋季限定。天然の色合いが美しい(^-^)
結構なボリューム、2~3人でシェアしたい。生活感ある背景でご無礼します
栗天薯(¥864)。自然薯生地の蒸しパン風和菓子。かるかんに似てます
外光差し込む店内。席数は多く、団体さんでも大丈夫
店頭で売られる自然薯。長芋とは全く形が異なります
入口には金屏風。山の幸の販売も
9月上旬なのに、もう木々が色付いてきています。さすが高山
高山市丹生川町・じねんのむら「茶茶」。今日は快晴、行楽日和です!
土産物店を併設。さるぼぼも待ってます
うなぎ蒲焼に見立てた「長焼きとろろ」、むかごチーズ揚げ、とろろ雑炊も気になる
飛騨牛の朴葉味噌焼きも、高山らしい一品。陶板焼やサイコロステーキも
本日のおすすめ。スタートに、飛騨牛の冷しゃぶもいいかも! 高山名物の漬物ステーキもあります
久寿玉・蓬莱・飛騨娘・やんちゃ酒など、高山・飛騨の地酒を揃える
2015/10/12 更新
[岐阜県高山市][来訪回数:3回]
2019/10/5(土)
高山の北東・丹生川にある、とろろ料理店。
店舗情報は、1回目の "行った" をご参照あれ。
一般に、山芋や大和芋をすって作る「とろろ」だが、
粘りの強い自然薯(じねんじょ)だけを使うこだわり。
うちの父はとろろ大好きで、各地のとろろ料理を食べ歩いているが、
今のところ、こちらの店が暫定ナンバーワンだと明言する。
築250年の合掌造り。国道158号に面し、堂々とした面持ちである。
駐車場も広く、安心して停められる。
かなり広い店内で、観光バスの団体客も余裕で受け入れる。
窓辺には、飛騨地方の郷土玩具・土雛が飾られる。
メニューはとろろ料理中心だが、飛騨牛ステーキなども味わえるので
幅広い楽しみ方が出来そうだ。
デザートの「自然薯とろろプリン」も気になる存在。
熱いお茶と同時に、自然薯せんべいが1枚供される。
料理の提供はスピーディー!
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■ノンアルコールビール
銘柄は「サッポロプレミアム」。お通しはきゃらぶき。
ノンアルコールでもお通しが出るのは、サービス精神を感じる(お代に入っているだろうが)
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■すっとろ(¥1080)※税込10%
自然薯とろろをすり下ろし「出汁で伸ばさず」そのまま提供する料理。
1回目の来店時、最も印象に残った一品。
面白いくらい、びよーんと伸びる様子は、チューインガムを思わせる。
醤油とわさびでシンプルに味わう。
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■長焼きとろろ(¥1080)
自然薯とろろをすり下ろし、蒲焼のタレでうなぎのように焼き上げた料理。
下面には海苔を貼り、うなぎの皮のように見せるとともに、味わいを深めている。
ビールにも日本酒にも合う逸品。
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■とろろ御膳・竹(¥1980)
前菜・とろろめし・とろろそば・とろろ揚げ・お新香・デザートのセット。
◎前菜
茹でると繊維がほどける「そうめんかぼちゃ」。久しぶりにお目に掛かる食材。
酢の物仕立てでサッパリ。
◎とろろ揚げ
自然薯とろろをすり下ろし、海苔で巻いた揚げた一品。
「芋の香り」と「海苔の香り」がはっきり感じられ、しかも両者の相性が良い。
塩で食べるので、とろろの風味がよく伝わる。
◎とろろめし
とろろはすり鉢でたっぷり届けられる。
「芋の粒々」が感じられる、若干粗めのおろし加減が、野趣を感じさせて好印象。
出汁の効かせ具合も上手である。
とろろといえば、その相棒は「麦飯」と昔から決まっている。
麦飯は全員分がお櫃に入ってきて、お替わり自由。
ただ、とろろ自体がおなかにたまるので、お替わりまで、たどり着かないはず…
◎とろろそば
冷たいつゆの山菜そば。
蕎麦自体へ平凡なものだが、出汁の効いたとろろを掛ければ、ご馳走である。
とろろ、トロトロの幸せ♪
◎お新香
飛騨名物の赤かぶ漬。さっぱり甘酸っぱい味わいが、旅情を高める。
甘辛いきゃらぶきも添えられる。
◎デザート
手作りのトマトゼリー。これは面白い趣向。
トマトは丹生川村(現・高山市)の特産品として知られる。
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お会計はクレジットカード利用OK。
生の自然薯も販売しているので、お土産として買っていくのも良いだろう。
また別棟で、地元の農作物や飛騨土産を販売しているので、道の駅的な使い方も可能。
観光客でぎゅうぎゅうの飛騨中心街から離れ、
落ち着いた食事場所を探している方には、大いにオススメできる一軒である。