よい子さんが投稿したレストラン 間(東京/恵比寿)の口コミ詳細

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閉店レストラン 間恵比寿、代官山/フレンチ、ワインバー

1

  • 夜の点数:4.0

    • ¥8,000~¥9,999 / 1人
      • 料理・味 3.7
      • |サービス 3.2
      • |雰囲気 3.2
      • |CP 3.7
      • |酒・ドリンク 3.7
1回目

2017/05 訪問

  • 夜の点数:4.0

    • [ 料理・味3.7
    • | サービス3.2
    • | 雰囲気3.2
    • | CP3.7
    • | 酒・ドリンク3.7
    ¥8,000~¥9,999
    / 1人

旬野菜のパレットを自在に操るフレンチは、まさに「多彩」。ぼやけていない味付けも好印象!

[東京都渋谷区]
2017/5/11(木)
恵比寿南にある、フレンチレストラン「あいだ」。
野菜のパフェなど、多彩な野菜を用いた料理が特徴的。

場所は… JR恵比寿駅の西口を出て、山手線沿いを南(目黒方面)へ。
急な上り坂を進むと信号があるので、これを右折してすぐ、ビルの1階。
駅から徒歩7~8分。月曜・第三火曜休業。

なお東口(ガーデンプレイス側)から出発すると、距離は長くなるものの、
急な坂道を上る必要はなくなる。

周囲は緑の多い、中層マンションが立ち並ぶ住宅街。
誕生日記念ということで、予約をして 2名で伺った。
今回はディナーだが、トータル¥5000弱でランチも楽しめる。

外観はモダンな感じで、サーモンピンク系のソフトな色使いが女性好みな感じ。
入口はガラス張りで、中の様子が見えるので安心して入店できる。

客席は 2~6人掛けテーブル×8卓程度(?)。
全席禁煙。BGMはジャズや洋楽だが、たまにアップテンポな曲もかかるのが面白い。

落ち着いたオレンジ色の照明に、白のテーブルクロス。
あまり畏まりすぎずに料理を楽しめる、いわゆる「スマートカジュアル」の雰囲気だと思う。
私たちは入口側の席だったため、厨房の様子は見えなかったが、
オープンキッチンの構造なので、場所によってはライブ感もあるだろう。

メニューは、おまかせ一品のみ。
メインディッシュは、魚料理1種・肉料理2種から選択可能。
また、途中の料理に「フォアグラを乗せるかどうか」の選択がある。

ソムリエがいらっしゃり、ボトルワインはお手頃な価格から品揃えされている。
そのほか、新鮮なフルーツジュースを多種揃えているのは、特筆すべき点といえる。
 ・果肉あらごと搾りブルーベリーのジュース
 ・洋梨果汁100%のスパークリングジュース
 ・メルロ種で造った赤ワインになる前の葡萄ジュース など
酒好きの私でさえ気になってしまうドリンクが多々ある。

ちなみに小物使いが可愛くて、いかにも女子ウケしそうである。
結婚指輪のようなスガハラガラス(sghr)製に、巻かれたナフキンが差してある。
これ、すぽんと抜くのが気持ちよい(´▽`)

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■野菜のオーケストラ・2017陽春(¥5310)
全7皿、40種類の野菜を用いたコース料理。
今が旬の「グリーンピース・トマト・そら豆・山ウド・いちご」をテーマに。
フレンチでありながら、和の食材や技法も織り交ぜる構成が特徴的。

◎シャンパーニュ「カルトドール・ブリュット」(グラス¥1544)
 こんな日は、普段は飲まないシャンパンから始めてみよう!
 香り良し! 甘さはほとんどなく、あくまでも辛口。

◎アミューズ/フォアグラのクレープ
 切り株に乗った、可愛いクレープスタンドで登場。まるでソフトクリームのよう!
 中にはフォアグラのムース、ラズベリーの酸味といちじくの甘み。
 フォアグラとフルーツの相性を活かした一品。
 これだけ10個でも食べられそう(^-^)

◎季節の野菜パフェ
 この店のスペシャリテ。
 トマト・きゅうり・さやいんげん・グリンピース・玉ねぎ・アルファルファ・
 人参・ゴボウ・ほうれん草・じゃがいも・ベビーコーン、さらにはタンポポまで!
 この一本で、何種類の野菜が摂れるのだろう?

 クランベリーみたいなトマトは、小さいけれど味わいしっかり。
 グリンピースのムースは、ほんのり甘くて風味豊か。
 薄切りのゴボウは風味がある。
 じゃがいものアイスクリームは、サフランで風味付けされている。
 ほろ苦いたんぽぽ(ピザンティー)の苦味は、大人のアクセント。

 グラスの底が近づいてくると、富士山サーモン(ニジマス)のスモークが現れる。
 さらにグラスの底には、玉ねぎのコンフィが潜んでいる。
 飴色のコンフィは甘酸っぱい味付けだから、白ワインにぴったり合う。
 ワインビネガーで味付けしてあるのだろうか?
 
 野菜それぞれの個性を活かしつつ、
 コンソメのジュレやオレンジの果実で全体をまとめてあるから、味がぼやけていない。

◎フランス産ビール「クロネンブルグ・ブラン」(¥1062)
 かすかに白濁しており、一般的なビールとは、全く異なるフルーティーさ。
 以前、家で飲んだこともあるが、そのときの記憶より香りが鮮烈!
 ワイングラスの効果だろうか?

◎自家製パン
 全粒粉と思われるパンに、バターを添えて。小麦ふすまの粒々感が快い。
 バターは、メノウのような石皿に乗ってくる。紫色のマーブル模様が美しい、本物なのかな?
 ところで、パンは 1個だけの提供なのだろうか。お願いすれば 2個目が提供されたのか…

◎春スズキと柳タコの彩り、トマトのデクリネゾン
 3種のトマトとシーフードがハーモニーを奏でる一皿。
 デクリネゾン(Declinaison)は、もともと "語尾変化" という意味だそうだが、
 近年では「一つの食材を複数の手法で食べる」という意味に派生したそう。
 日本語であれば "七変化" とでも言えようか。

 今回はトマトがそのまま、ピューレ、
 ピューレについては、さくらんぼの中に一日置いて、果実の香りを染み込ませたものだという。
 もはやトマトを超えた甘さ!

 シーフード軍団は… 表面をさっと炙ったスズキに、ふんわり甘い帆立のムース。
 真っ黒なイカスミのチュイルは、パリパリの食感が楽しい。
 オリーブオイルでマリネされたタコは磯の香りを運び、やや強めの塩味に仕上げてある。
 キュッと締まった身が、白ワインを進ませる。

 ほわっと軽い雲のようなのは、グレープフルーツの甘いムース。
 ビジュアル先行かと思いきや、味の方も実力派である。

◎そら豆と蟹のスフレに、香ばしいフォアグラのポワレを添えて(¥590増)
 非常に香りの良い一品。
 これがメインだと言われたら、納得してしまうだろう(^-^;)

 ズワイガニの茶碗蒸しは、スフレのようにふわふわ。蟹の繊維感も楽しめる。
 モロッコいんげんは天然の甘み。
 フォアグラは焼きたてのアツアツ! 小さめの塊と大きめの塊でサーブされる。
 前者はカリッとこんがり、後者はほわっと、全く異なる食感が楽しめる。
 濃密な風味に、バルサミコの軽やかな酸味が嬉しい。
 あっさりとこってり、一皿で二つの料理が楽しめて満足度が高い。

◎仔牛のベーコン巻き、マスタードとあさりの二色ソース(¥885増)
 本日のメイン。美味しい香りで満たされた一皿。
 新じゃが・行者ニンニク・こごみ・白舞茸・あさりのニョッキ・
 ほたるいか・帆立のムースが脇を固める。
 付合せのレベルを遥かに超えた、楽しいコンビネーションだ。

 一番印象に残ったのは、行者ニンニク。
 単なる葉っぱでしかないのに、はっとするほどニンニクの風味があり、肉料理との相性はぴったり。
 白舞茸の立ち姿は美しく、ホタルイカならではの香り。

 牛肉はベーコン巻になっているため、立ち上る燻香が食欲をそそる。
 部位は「背中」だと説明があった。肉そのものの味は、まあ普通な印象。
 マスタードソースはコクが深くてぐっと濃い味。これはワインが進むところだろう。
 その濃い味を、アスパラの甘味が緩和する。

◎桜海老とホタルイカご飯、山うどのピクルス
 メインのあとに「くずし」と称し、和風の一品を挟んでくる。
 会席料理のごはんが最後に出てくるような感じで、これは楽しくて嬉しい仕掛け。
 ストウブで出てくる様子は、まるでピラフのよう。
 ぱっと見は少なめに見えるが、これでちょうど適量である。

 山うどのピクルスは、あくまでマイルドな酸味。
 普通は酢味噌で食べる山うどを、ピクルスで出してくるところが、フレンチらしいひとひねり。

◎苺のデザート ~和のエッセンス~
 一枚のプレートに、いちご・よもぎどら焼き・桜あん・レンズ豆の塩煮が点々と盛り付けられる。
 ハーブティーもしくはコーヒー付き。

 まずはいちごの甘酸っぱさが効いており、春を感じる爽やかな印象。
 桜風味のあんも、第一印象に拍車を掛ける。
 さらに食べ進むと、よもぎのどら焼きの穏やかな甘み、レンズ豆の塩気、
 柔らかな求肥の食感が渾然一体になり「塩豆大福」のような味わいに!

 そこへいちごの甘酸っぱさ、チョコレートのほろ苦さと畳み掛けると、
 いちご大福のような、ストロベリーチョコのような複雑な味わいへと誘われる。
 フレンチならではの発見と驚きに満ちた、技ありのデザートプレートであった。

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◎お土産/ドライフルーツとナッツのフィナンシェ
 店を出る際、お土産として渡される。
 ここまでで十分すぎるほど満足しているが、さらにダメ押しという感じ(笑)
 これは、ファンが付くのも納得である。

 小さいけれどしっかりケース入りで、焼き菓子らしい風格がある。
 袋を開けると、上品な香ばしさが広がる。
 重厚なバターの風味に、クランベリーの甘酸っぱさとアーモンドの香りが加わる。
 あくまで甘すぎず上品な仕上がりは、さすがフレンチレストランの焼き菓子。
 これは自宅で飲むラム酒と、相性抜群だね(^-^)

 このお菓子をコースの中で出したとしても、満腹が先に立ってあまり味わえないと思う。
 お土産として渡すことで、前日の記憶が蘇る効果もあるわけで、これは上手い仕掛けだなと思った。
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一品一品の提供スピードはかなりゆっくり。
二人の会話をゆったり楽しむにはちょうど良いが、会話が続かないカップルやご夫婦には
あまりお勧めできない(笑)

料理が登場するたびに、ダンディな男性店員さんから説明がある。
席によっては店員さんから距離があり、ドリンクの追加注文などしにくいタイミングもあったが、
総じて客の方によく注意を向け、つかず離れずの上手い接客であると感じる。

都内でいただくフレンチとしては、抜群のコストパフォーマンス。
食べログでの高得点にも合点がいった。

  • ノンアルコールのシードル「ペピネル」ロゼ。ハイビスカスとエルダーフラワーの香りですって♪

  • シャンパーニュ「カルトドール・ブリュット」(グラス¥1544)

  • フランス産ビール「クロネンブルグ・ブラン」(¥1062)。ほんとにフルーティー!

  • 1品目=アミューズは、フォアグラのクレープ。切り株に乗った、可愛いクレープスタンドで登場!

  • フォアグラとフルーツの相性を活かした一品。ラズベリーの酸味といちじくの甘みがマッチ

  • 2品目、季節の野菜パフェ。この店のスペシャリテ! これ一本で、何種類の野菜が摂れるのだろう?

  • 風味豊かなじゃがいものアイスクリームと、コンソメのジュレ。見た目だけでなく、味がぼやけていない

  • 自家製パン。二人分が一つの石皿に乗せられます

  • 小麦ふすまの粒々感が快い

  • バターは、紫色のメノウに乗って登場。本物かしらん~

  • 3品目、春スズキと柳タコの彩り ~トマトのデクリネゾン~

  • ドライトマトの酸味。柳ダコのキュッと締まった身が、白ワインを進ませる

  • トマトの甘さ、グレープフルーツの甘いムース、イカスミのチュイル、帆立のムースにスズキ

  • 4品目、そら豆と蟹のスフレに、香ばしいフォアグラのポワレを添えて(¥590増)

  • スフレは、茶碗蒸しのようにフワフワ。カニの繊維感も楽しめる

  • いわば「洋風の茶碗蒸し」。カニの旨味が染み出てます

  • フォアグラは焼きたてのアツアツ! カリッとこんがり部分、ほわっと部分の両方を楽しめる

  • 5品目、仔牛のベーコン巻き、マスタードとあさりの二色ソース。行者ニンニク・こごみ・白舞茸・ニョッキ

  • 立ち上る燻香が食欲をそそる。褐色のマスタードソースは、コクが深くてぐっと濃い味

  • 6品目、桜海老とホタルイカご飯、山うどのピクルス。このタイミングで和食へ急転換、ジェットコースターのようで楽しい

  • 桜海老の香ばしさと、ホタルイカの肝の旨味。出汁の染みたご飯とともに

  • まるでピラフのよう! コースの最後に「シメ」感覚、ほど良い満腹感も得られる

  • 山うどのピクルスは、あくまでマイルドな酸味。普通は酢味噌で食べることが多いけれど、ひとひねり効いている

  • 7品目、苺のデザート ~和のエッセンス~。いちご・抹茶・チョコレート… 春のパレットです

  • 温かいハーブティーでシメ♪

  • お土産として、ドライフルーツとナッツのフィナンシェを渡される。満足度にプラスアルファ、ダメ押しみたいな感じ(^o^)

  • クランベリーとアーモンドが乗り、これは美味しそう♪

  • 重厚なバターの風味、あくまで甘すぎず上品な仕上がりは流石です

  • テーブルセッティング。モノトーンでシンプルだが、小物使いに注目です

  • 丸めたナプキンが、指輪型のホルダーに収められています。これ、抜くとき気持ちいいです(笑)

  • カトラリー。ナイフのヒョウ柄が印象的

  • 天井からはシャンデリア。シンプル&モダンの中に、華やかさもあります

  • ピンク系の配色がフェミニン。いざ、シャンデリアきらめく店内へ

  • 入口はモダンな雰囲気

  • 恵比寿南、中層住宅街の中でひときわ光を放つ

  • 野菜のオーケストラ・2017陽春(¥5310)。メインを3種類から洗濯、3皿目にフォアグラを乗せるかどうかも選べる

  • グラスワインは9種類の品揃え(右頁)。ボトルワインもお買い得な感じ(ほかにも数ページあり)

2017/05/28 更新

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