よい子さんが投稿したTHE KAWABUN NAGOYA(愛知/丸の内)の口コミ詳細

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THE KAWABUN NAGOYA丸の内、久屋大通、名古屋城/イタリアン、バー、カフェ

1

  • 夜の点数:4.0

    • ¥8,000~¥9,999 / 1人
      • 料理・味 3.7
      • |サービス 4.0
      • |雰囲気 4.0
      • |CP 4.0
      • |酒・ドリンク 3.2
1回目

2018/04 訪問

  • 夜の点数:4.0

    • [ 料理・味3.7
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気4.0
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク3.2
    ¥8,000~¥9,999
    / 1人

名古屋最古の料亭が手掛けるイタリアン。雰囲気・接客・味を兼ね備えたハイコスパ店。最高の誕生日祝いに♪

[愛知県名古屋市]
2018/4/29(日)
丸の内にあるイタリアン。
名古屋最古の料亭「河文」をルーツに持つ。

場所は… 大まかにいうと、名古屋城の南、栄の北西に位置する。
桜通と伏見通の交点(日銀前)から、桜通を栄の方へ3ブロック東進する。
左折して長者町繊維街に入り、そのまま北上して右手。
桜通線・鶴舞線/丸の内駅から徒歩6分。火曜定休。

専用駐車場は無いが、近くにコインパーキング多数。
名古屋駅からタクシーで10分弱。

まっすぐ歩くこともままならない名駅の喧噪とは対照的に、この界隈はひっそりと静か。
予約時間の前に、辺りをぐるりと散策して回った。
レストランの斜め裏手、料亭「河文」の正面には香が焚き込められており、通り過ぎるだけで豊かな気分に浸ることができる。

河文は、家康の命による清洲越し(1612~16年 清洲城→名古屋城への町民を伴う移転)時代に魚屋として創業。
以来400年、仕出し・料理屋として歴史を受け継いできた。
ちなみに現在も近くの道路が "魚ノ棚通" と呼ばれ、魚屋が立ち並んでいた時代を偲ばせる。

明治以降は中京の迎賓館として、歴代首相やミッテラン仏大統領をもてなしている。
その河文の大広間があった場所を取り壊し、イタリアンに転向した店舗が「カワブン」である。

カワブンの入口では、一対の和提灯がゲスト達を出迎える。
垂れ下がる柳の奥に、どっしりと構えた3階建の和洋折衷建築が待ち受けている。
そこへ、次から次へとお客さんが吸い込まれてゆく。

エントランスのスタッフに予約名を告げ、ラウンジでしばし待つ。
窓の奥、闇の中に照らされる木々。
敷地内の大樹(椎の木)は、名古屋城築城の際、真南を示す目印として植えられたものという。

建物こそ新しいが、随所に旧い部材を流用し、大正モダニズムを感じさせる設計。
店員さんに店内写真について伺うと「もちろんOK」、こと食べロガーには嬉しい一言である(^-^)

店内はホテルを思わせる造りになっており、メインダイニングのほか、バーラウンジ(昼:カフェ)を併設。
館内は全て禁煙。

客席は 29卓のテーブル席からなる。
鯉の泳ぐ池を囲うように回廊が設けられ、その部分にはテラス席が設えてある。

大きく取られた窓からは、ライトアップされた中庭が眺められる。
闇夜の中、楓と青竹をかがり火が照らす様子は、まさにモダン&スタイリッシュ!
もし可能なら予約の際に、窓側かテラス席をお願いするのが良いだろう。

店内は大きな空間で、パーティションを設けずゆったりとテーブル席を配している。
厨房はオープンキッチンになっており、スタッフはオーダーが入るたびに「イェス!」と鋭く発声するのが特徴的。
キビキビとした小気味良い対応。

価格帯がそれほど高くないこともあり、中心客層はやや若め(30代が中心)。
BGMもそれに合わせてか、思いのほかアップテンポの洋楽を流している。

平日限定のランチは 5種のコース(¥1662~5540)、
ディナーは 6種のコース(¥5540~¥11966)が用意されている。
個室利用の場合は、専用メニューが供される。

料理の提供開始には時間が掛かるが、この空間に身体を泳がせ、ゆったりとした気分で待ちたい。
ちなみに箸がセットされているので、洋食に慣れない方やお年寄りでも気兼ねなく会食を楽しめる。

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■冷酒「河文」純米吟醸(グラス¥990)
料亭にルーツを持つイタリアンだから、和の酒で始めるのも面白い趣向ではないか。
もちろんワイングラスでの提供。
口当たりまろやかな大吟醸。フルーティーな香りは洋食にも対応可能。

■白ワイン「マクウィリアムズ・リースリング」(グラス¥990)
やや辛口で爽やかな飲み口、食中酒として最適な印象。

■赤ワイン「アンテッラ・ピノノワール」(グラス¥990)
肉料理に合わせ、酸味強めで選んでもらった。
果実味があって甘過ぎず、これは好きな味!

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■ザ・カワブン(¥6820)
「旬の食材」にこだわった一番人気のコース。
前菜・パスタ2品・魚料理・肉料理・デザート、全6品の構成。

◎前菜:燻製の香りをつけた桜肉とホワイトアスパラガス
 燻製オイルの香りでいただくスターター。
 土色のセラミック皿もモダンな雰囲気。
 馬肉は何らクセがなく、生の赤身のフレッシュな旨味を楽しめる。
 ざっくり刻まれたホワイトアスパラが食感をプラス。
 スモーキーな香りをはっきり効かせてあり、なんだかウイスキーが欲しくなる(^-^)

◎パン
 イタリアンらしく、フォカッチャ風の柔らかい食事パンに、オリーブオイルを添えて。

◎蛍烏賊と三重なばなのフェデリーニ・サルサヴェルデ
 春を感じさせる、ハーフサイズの温製パスタ(塩味)。
 食欲をそそる香りが立ち上る! からすみの塩気も丁度良い。
 面白いのは、上に数枚散らされた葉っぱ。
 炙ったバジルの葉かと思ったが、三重県産の「なばな」という葉らしい。
 少し焦げたような香りもあり、好みが分かれるかとは思ったが、
 地元の食材を工夫して取り入れている点が好印象。

◎伊勢・三河のはまぐり、緑豆とフレッシュトマトのタリオリーニ
 ハーフサイズの温製パスタ2品目。こちらはトマト味で変化をつけている。
 春の代表的食材・はまぐりを使用。
 先の一品にはスタンダードな細麺が使われていたが、こちらはもっちもちの食感が印象的。
 トマトの酸味も穏やかで、驚きこそないが、素直に美味しい一皿だ。

◎鯛と春キャベツ、桜海老のスフォルマート
 運ばれてきた途端、桜海老の鮮烈な香りに心奪われる。
 見た目には、中華料理のあんかけを連想させる一品。

 淡泊な鯛は、皮目もパリッと軽やかに塩味で仕上げられている。
 春キャベツはザクザクと元気な食感。
 桜海老はどこにいるのか…と思ったら、つみれのように団子状に調理されていた。
 殻ごと使われているので、香りが非常に際立つ。同行者もこの風味を絶賛(^-^)

◎南知多ハッピーポークと新玉ねぎのロースト
 いかにもハッピーになれそうな豚肉さん♪
 塩は強めに効かせてあり、これが豚肉の甘さを引き出している。
 表面カリッと、強火で仕上げてあるのも私好み。

 添えられた "豪州タスマニア産のマスタード" は、ぷちぷち感が強い!
 付け合わせの新玉ねぎは、もう一つの主役。
 まるまる一個使われており、甘くて、中はとろりと柔らかい。
 皮まで全部食べられる(^-^)

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デザートは、バーラウンジに移動して楽しむよう勧められる(移動したくない場合、ダイニングに残ることも可能)。
間接照明に淡く照らされたバーラウンジも、素晴らしくお洒落な雰囲気。
BGMも先ほどから一転、ゆったりラウンジ系の音楽にトランスファー。

◎デコポン、カモミールのアイスクリーム
 厳選されたデコポンは粒揃いで、さすがに甘い。
 それに、砕いたピスタチオの食感が秀逸!
 カモミールに加えオレンジピールも入っており、重層的な香りのハーモニーが楽しめる。
 これはすごく美味しい! 同行者とも意見一致、今回チャンピオンの一皿!

◎バースデーケーキ(追加注文)
 久し振りにキャンドルを吹き消す体験をさせてもらった(笑)
 乳脂肪分が高く、リッチな風味の生クリーム。
 いちご・スポンジ・生クリームというシンプルな三点セット、完成された美味しさ。
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過去レビューを拝見すると「雰囲気は良いけど味が…」という声も見られるが、
今回の私の印象では、雰囲気も味も十分満足のゆくレベルで、かつリーズナブルだと感じられた。

店員さんのハキハキした立居振舞いと、フレッシュ&フレンドリーな接客はかなり好印象。
特にショートカットの女性店員さん、スキル高いです(^-^)

結婚式場を併設したイタリアンとあって、ターゲット年齢はやや若めとも見られるが、
また機会をつくって訪れたいと感じる、艶のある一軒である。

  • 冷酒「河文」純米吟醸(¥990)。和をルーツに持つ店だから、日本酒からのスタートもアリだろう

  • マクウィリアムズ・リースリング(グラス¥990)。オーストラリアの白ワイン

  • アンテッラ・ピノノワール(グラス¥990)。イタリアの赤ワイン、南欧らしいカラフルなラベルも楽しい

  • テーブルに咲いた薔薇の花。シンプルなワイングラスですが、計算された設計に感心しました

  • カワブンブリーズ(¥990)。ホワイトラムとグレナデン、甘口で爽やかなオリジナルカクテル

  • 前菜:燻製の香りをつけた桜肉とホワイトアスパラガス。土色の皿もモダンな気分

  • 生の馬肉のフレッシュな旨味に、アスパラの食感。スモーキーな香りは明瞭で、ウイスキーが欲しくなる

  • パンはシンプルなフォカッチャ(たぶん)に、オリーブオイルを添えて

  • 蛍烏賊と三重なばなのフェデリーニ・サルサヴェルデ。カラスミで塩味とコクをプラス

  • トッピングされた葉っぱは、乾燥させた「なばな」。少し焦げたような個性的な香りである

  • 伊勢・三河のはまぐり、緑豆とフレッシュトマトのタリオリーニ。トマトの酸味が穏やか

  • 平打ちパスタの、もっちもち食感が印象的!

  • 鯛と春キャベツ、桜海老のスフォルマート。運ばれてきた途端、桜海老の鮮烈な香りに心奪われる

  • 見掛けは中華あんかけのようだが、塩味も明瞭で美味しい一皿。鯛好きな同行者も絶賛

  • 南知多ハッピーポークと新玉ねぎのロースト。塩強め、表面カリっと仕上げてあり私好み

  • 付合せの新玉ねぎは、中がとろりと柔らかい。皮まで丸ごと食べられる♪

  • デザートはバーラウンジへ移動。同行者が窓辺の席を所望

  • BGMも、スローテンポなラウンジ系に切り替わる。ダイニングより落ち着いた雰囲気を満喫できます

  • デコポン、カモミールのアイスクリーム。とにかくこれが絶品でした!

  • デコポンの甘さに砕いたピスタチオの食感。オレンジピールとカモミールが、重層的な香りのハーモニーを奏でる

  • バースデーケーキ(追加注文)。いつも優しい同行者さん、ありがとう♪

  • 食後の余韻に浸る。これで¥6820とは信じられない、極上の内容だと感じました!

  • シンプルなテーブルセット。箸があるので、洋食に不慣れな方でも心配不要

  • 店内はかなり暗めでムーディー。BGMはアップテンポ、スタッフのハキハキした立居振舞いは好感度高い

  • 闇夜を焦がすかがり火が、楓・青竹を赤々と照らし出す

  • エントランス。グリーンを基調とするアレンジメントと、和の照明が迎えてくれる

  • 一対の提灯が、ゲストを風雅に出迎える

  • 入口はまさに和風の趣。モダンな店内とのコントラストが面白い

  • 夜のエントランス。予想以上の盛況で、次から次へ、お客さんが吸い込まれてゆく

  • 建物自体は比較的新しいが、大正モダニズムを意識した格好良い建築です

  • 今回はカワブン(¥6820)をいただいた。コースは¥5500からあり、雰囲気を考えると破格のコストパフォーマンスだ

  • ドリンクメニュー。種類はそれほど多くないが、逆に厳選されているとも言える

  • 一周すれば、蔵のような表情も見られる。外回りを清掃するスタッフの姿も好印象

  • (おまけ)こちらは料亭「河文」。香が焚き込められており、前を通るだけで豊かな気分に

  • (おまけ)清洲から名古屋に移った河内屋文左衛門(河文)は、この地で魚屋をはじめた。「魚ノ棚通」という通り名に、面影が偲ばれる

2018/05/26 更新

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