よい子さんが投稿したリストランテオット(東京/銀座)の口コミ詳細

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掲載保留リストランテオット銀座一丁目、銀座、有楽町/イタリアン、イノベーティブ、パスタ

1

  • 夜の点数:3.7

    • ¥10,000~¥14,999 / 1人
      • 料理・味 3.7
      • |サービス 3.2
      • |雰囲気 3.7
      • |CP 3.0
      • |酒・ドリンク 3.5
1回目

2018/11 訪問

  • 夜の点数:3.7

    • [ 料理・味3.7
    • | サービス3.2
    • | 雰囲気3.7
    • | CP3.0
    • | 酒・ドリンク3.5
    ¥10,000~¥14,999
    / 1人

要所要所で「愛媛食材」を活かし、和食の技法も取り入れたイタリアン。鴨と最後のデザートには唸らされた!

[東京都中央区]
2018/11/17(土)
銀座三丁目・中央通りの西側にある、イタリアンレストラン。
2018年7月オープン。愛媛・八幡浜の食材を活かした料理を提供。

場所は… 和光前から晴海通りを日比谷方面へ進み、グッチの角を右折。
レンガ通りをしばらく歩き、"アンティーク" "すぱじろう" の向かい側。新しいビルの6階。
メトロ銀座駅(B1出口)から徒歩3分、JR有楽町駅から徒歩5~6分。日曜・第1月曜定休。

愛媛県八幡浜市にあるイタリアン「アマルフィ」の2号店にあたる。
個人的に愛媛にはご縁があるので、銀座への進出を応援したい思いもあり、予約を入れて訪れた。
店名のOTTOとは「8」の意味で、八幡浜の八と、無限の可能性(∞)を掛けているという。

店内は意外と広い。
客席はカウンター6席、2人掛けテーブル×1卓、8人掛け×2卓。
全席禁煙。BGMは静かなジャズピアノ。

柔らかな珊瑚色の椅子に、木製のテーブル。
窓側の2人掛けテーブルは、まるで屋外のように見える場所にある。

ディナーのコース設定は、一種類のみ(¥9504)。お水は有料。
料理内容は、月替わりとのこと。
八幡浜の海産物・果物・野菜を使うことに加え、
従来の技法に捉われない"イノベーティブ" な料理を提供します、との触れ込みだ。

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■アルコール
◎グラスワイン・スパークリング(¥1180)
 フランスのシャンパーニュと、イタリア産が選択できる。
 イタリアンなので後者を選択(^-^)
 キリッとした辛口で、料理の味を引き締めてくれそう。

◎グラスワイン「アサラ」(¥1062)
 南アフリカ産の白ワイン。
 さっぱりとした酸味、甘さは限定的でキリッとした印象の一杯。

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■ディナー(¥9504)、ガスなしミネラルウォーター(¥590)
前菜・メイン・デザートまで全10皿の構成。

◎ブロード・卵
 ブロードとは、イタリア語で "出汁" のこと。フランス語のブイヨンと同義。
 こちらは「甘鯛の出汁」に卵を加えて固めたもの。つまり茶碗蒸し!
 馴染み深い、和の旨さが口の中に広がる。
 すだちのエスプーマ(泡)が乗せてあり、香りも豊か。

◎ヨコワ・米
 ヨコワとは、クロマグロの小さなものを指す。
 柔らかい肉質の若いマグロを、パリパリとした米のクラッカーとともに。
 柿の甘さに加え、脇役の「刻み玉ねぎ」がいい仕事をしている。
 玉ねぎが甘いのである(^-^)

◎パン
 硬めに焼き上げられたバゲット。お替わり可能。
 オリーブオイルは瀬戸内産… というわけではなく、イタリア製オーガニックエクストラヴァージン「Particella 34」。
 フルーティーさが強く、なかなか気に入った。

◎真鯖・サワークリーム
 銀色の背も美しく、立派なサバが登場! これはもちろん八幡浜産。
 ライムとレモンでマリネされており、風味は爽やか。
 黒胡椒の風味に加え、塩味が明確でワインが進む味。
 サワークリームをブレンドしたマッシュポテトと合わせると、一層まろやかな味わいに。
 皿全体に青海苔の彩り。イタリアンとしては意外性のある香り。

◎シャコ・フリッタータ
 フリッタータとは、卵を使ったキッシュのような料理。“フリッター” とは全く別物。
 レモンマリネした八幡浜産のシャコとアサリが主役。
 さらに、シャコの出汁を効かせた卵でとじ、ケール・野沢菜・紫キャベツが添えられる。

 とにかく「シャコの殻を煮出した出汁」が効いていて、和食のエッセンスを感じる。
 食欲をそそる香り。しっかりとした塩味で、白ワインにぴったり合う。
 レモンマリネの効果で、全体に爽やかな酸味がある。
 ちなみに、洋風料理で野沢菜を食べるのは初めて。
 長野でこんな料理を流行らせたら、面白いかも?

◎車海老・椎茸
 八幡浜で水揚げされた立派な車海老、
 その上に「ラルド」と呼ばれる、薄く上質な豚脂を乗せてソテーに。
 ぷりぷりで旨味たっぷり! 食べ応え十分。
 泡は、甲殻類の出汁のエスプーマ。周囲には梅肉パウダーが振られる。
 でっかい椎茸も、もちろん愛媛産。

◎ブシャルディ・渡り蟹
 ブシャルディとは、空洞のあるショートパスタのこと。
 渡り蟹のほぐし身がたっぷり!
 かぼちゃソースの甘さに、蟹の甘さが呼応する。
 周囲に振られたパウダーは、かぼちゃの種というから意外性がある。
 自家製ドライトマトの尖った酸味が、味わいのアクセント。

◎スパゲティ・トリュフ
 黒トリュフと生マッシュルームを、ふんだんに散りばめたスパゲティ!
 不思議とミルキーな香り。
 香りにそれほど敏感でない私だが、これだけ盛大に乗ってくると、さすがにその魅力を理解できる(^-^)
 パスタはアルデンテ、硬めの茹で加減。
 塩味は強めに付けられており、白ワインによく合う。

◎鴨・人参
 シャロン鴨のグリルに、発酵人参のソース、紫人参パウダーを添えて。
 分厚いカットで、見るからに食べ応えがありそうな鴨。
 発酵人参のソースは、思ったより甘い香り。

 フランスのシャロン地方で育てられたシャロン鴨。
 肉質は柔らかくてジューシー。火入れの加減が絶妙。
 塩・黒胡椒の味付けが明確。
 肉の内側に旨味が閉じ込められており、噛むほどにじゅわりと美味しさが広がる。
(個人的に、鴨は濃いめに味付けした方が美味しいと思う)

 ちぢみほうれん草は、冬が旬。
 葉に甘みを貯め込んでおり、発酵人参の甘口ソースによく合う。
 最近食べた鴨料理の中では、間違いなくトップに躍り出る美味しさ!

◎早生みかん・レモングラス
 愛媛県産のみかんに、レモングラスのソルベを添えて。
 みかんは生のまま使用。天然の甘さをそのまま楽しめる。
 蜜柑ピールが、香りのアクセント。
 外側にはレモングラスのソルベ。

◎りんご・サンブーカ
 デザートは、液体窒素の白煙をまとって登場!
 イタリアのハーブリキュール「サンブーカ」で風味付けした、りんごのシャーベット。
 そこへ薄く作った「りんごあめ」を割り、食感のアクセントに。
 彩りに薔薇のエディブルフラワーを散らし、アップルティーソースでまとめてある。
 甘過ぎず、エルダーフラワーの香りが爽やかで、見た目にも楽しさがある。これは完成度高い!

◎エスプレッソ、小菓子
 栗のプチシュークリームと、チョコレートで可愛らしくシメ。
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2人で2杯ずつ飲んで、お会計¥23000。
クレジットカード利用OK。

最初の接客は、それほどフレンドリーな感じではなかったが、
食後はスタッフの方も厨房から出てきて下さり、楽しい会話が弾んだのは好印象。

少し気になったのは、客入りに比べてスタッフの数が 5名と多いこと。
客としては有難い話だが、経営面が心配になってしまう。

もう一つ、愛媛発のイタリアンということで、食材説明をもう少し聞きたかった気もする。
逆に言えば、愛媛食材に「過度に」こだわりすぎず、良い食材を使い、美味しい料理を目指す方向性かなと感じた。

全体的にしっかりした味付けで、料理の腕は確か。特に鴨の一皿と、デザートには唸らされた。
また季節を変えて、伺いたいと思える一軒だ。

  • スタート時のカトラリー。シンプルさが際立っています

  • グラスワイン・スパークリング(¥1180)。私はイタリア産を選択、料理への期待感を高める辛口

  • 南アフリカ産の白ワイン「アサラ」。さっぱりとした酸、甘さはぐっと絞られ、キリッとした印象の一杯

  • イタリアの赤ワイン「アマローネ」。お隣の男性から、おすそ分け頂きました。素晴らしい香り!

  • ブロード・卵。甘鯛の出汁に卵を加えた「茶碗蒸し」に、すだち香るエスプーマを乗せて

  • ヨコワ・米。柿の甘さに加え、脇役の「刻み玉ねぎ」がいい仕事をしている

  • 硬めに焼き上げられたバゲット。オリーブオイルがフルーティーで気に入った!

  • オリーブオイルは、イタリア製のオーガニックエクストラヴァージン「Particella 34」

  • 真鯖・サワークリーム。皿全体に青海苔の彩り、瀬戸内の柑橘でマリネ。まろやかなマッシュポテトが付く

  • 黒胡椒の風味に加え、塩味が明確でワインが進む味

  • シャコ・フリッタータ。下にはケールと野沢菜が敷かれる、野沢菜を洋食でいただくのは初めて!

  • いわば「シャコの卵とじ」。出汁を全力で効かせてあるから、美味しいに決まっている!

  • 車海老・椎茸。八幡浜で水揚げされた立派な車海老、さっと振られた梅肉パウダー

  • 愛媛産のでっかい椎茸と、甲殻類の出汁のエスプーマ。違う方向から旨味を加えてくる

  • 海老を覆う、透明な膜のようなものが「ラルド」。薄く上質な豚脂で、料理全体のコクを増す

  • ブシャルディ・渡り蟹。周囲に振られたパウダーは、かぼちゃの種というから意外性がある

  • かぼちゃソースの甘さに、蟹の甘さが呼応する。ドライトマトの尖った酸味がアクセント

  • ブシャルディとは、空洞のあるショートパスタのこと

  • スパゲティ・トリュフ。黒トリュフと生マッシュルームを、ふんだんに散りばめたスパゲティ!

  • 不思議とミルキーな香り、パスタは硬めの茹で加減。塩味は強めで、白ワインによく合う

  • ナイフは、フランス中部で製造される「ティエール」。シンプルな形状が格好良い

  • 鴨・人参。シャロン鴨のグリルに、発酵人参のソース、紫人参パウダーを添えて

  • 冬が旬のちぢみほうれん草は葉に甘みを貯め込んでいる。鴨は贅沢な厚切りで、火入れが絶妙!

  • 肉の内側に旨味が閉じ込められており、じゅわりと美味しさが広がる。最近食べた鴨の中では断然トップ!

  • 早生みかん・レモングラス。みかんは生のまま使用。天然の甘さをそのまま楽しめる

  • りんご・サンブーカ。イタリアのハーブリキュール「サンブーカ」で風味付け、アップルティーソースでまとめてある

  • 甘過ぎず、エルダーフラワーの香りが爽やか。エディブルフラワーの彩りが鮮やか

  • 薄く作った「りんごあめ」を割り、食感のアクセントに

  • エスプレッソで一息。厨房からスタッフが出てきて、自然と交流タイムに

  • 栗のプチシュークリームと、チョコレートで可愛らしくシメ

  • 柔らかな珊瑚色の椅子に、木製のテーブル。思ったより客席が多い

  • 今年新しく建った「銀座モリタビル」の6階。5階のマレーシア料理店も気になる…

  • 銀座三丁目・銀座レンガ通り。1階には靴のプレミアータ、2階にはオーダースーツの麻布テーラーが入居t

  • 今宵のメニュー。食材名だけを並べた、シンプルな説明

2018/12/02 更新

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