よい子さんが投稿したあや菜(長野/松本)の口コミ詳細

レビュアーのカバー画像

広い日本を楽しもう! 酒好きよい子の、旅するグルメガイド

メッセージを送る

この口コミは、よい子さんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

最新の情報とは異なる可能性がありますので、お店の方にご確認ください。 詳しくはこちら

利用規約に違反している口コミは、右のリンクから報告することができます。 問題のある口コミを報告する

あや菜松本、西松本/郷土料理、居酒屋

3

  • 夜の点数:3.7

    • ¥4,000~¥4,999 / 1人
      • 料理・味 3.5
      • |サービス 4.0
      • |雰囲気 3.5
      • |CP 3.5
      • |酒・ドリンク 3.5
3回目

2019/02 訪問

  • 夜の点数:3.7

    • [ 料理・味3.5
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気3.5
    • | CP3.5
    • | 酒・ドリンク3.5
    ¥4,000~¥4,999
    / 1人

兎と鹿と粕汁で、信州の冬を堪能。いつ訪れても心温まる、文字通りの「家庭」料理店。

[長野県松本市][来訪回数:6回]
2019/2/15(金)
松本城の南、中町にある家庭料理の店。
店舗情報は、1回目の "行った" をご参照あれ。

今年の松本は雪が全くなく、東京とさほど変わらない気温であることに驚かされる。
昨年来たときは、恐ろしいほどの底冷えで、ホテルまで震えながら走ったものだが…

店に入ると、いつも変わらず、おばあちゃん・お母さん・息子さんの三人体制。
息子さんは2歳半とのこと、来るたびに大きく、お兄ちゃんっぽく成長しているのが微笑ましい。
お店ではマスコット的存在、午前中はお母さんと一緒に山菜採りに従事するなど、立派な戦力の一員だ(^-^)

おばあちゃんは長年店を支えてきた前店主だが、営業中はお孫さんの相手にほぼ専念。
お母さんが、ほぼ一人で店を切り盛りする。
そんなところが、この店の魅力である。

今宵のおすすめは…
 ゆでたてグリーン野菜、焼きピーマン、自家製正油こうじ冷奴、納豆とチーズの出汁巻き玉子
 茄子とおもちの揚げだし、湯豆腐、蒸しカキポン酢、ワカサギの柳川、白魚のかき揚げ
 鹿肉のタタキ、鹿肉のキャベツメンチ、鉄板ジンギスカン、白湯スープのうさぎ鍋、粕汁雑煮

今回は事前に連絡を取り、この時期オススメの三品を用意しておいて頂いた。
山菜が豊富な春、キノコが豊富な秋もいいが、冬の松本ではどんな味に出会えるだろう?

--------------------------------------------------
■お酒
◎冷酒「中甼」初しぼり原酒(¥750)
 蔵の街・中町(松本市中心部)の地下水で仕込まれた、文字通りの地酒。
 初しぼりだけあってフレッシュ、キリッと辛口な印象の一杯。

◎熱燗「大雪渓」(¥540)
 北安曇郡池田町の地酒。
 しみじみと旨く、いかにも山里の食材にフィットする。

--------------------------------------------------
■セリ・なずなのお浸し(お通し)
セリの香りと、なずなのシャキシャキ感で日本酒が進む一品。
なずなって、七草粥の時期以外には、ほとんど聞かないよね…
Wikipediaを調べてびっくり、たぶん誰もが知っている、あの "ペンペン草" だ。
かつては冬の貴重な野菜とみなされ、漢方薬としても利用されるようだ。

--------------------------------------------------
■わさび茎のお浸し(お通し)
これ、子どもの頃に大好きだったんですよね~
醤油辛くなく、かなりピリッと鋭い辛さ。
茎の中心部が空洞になっているのが面白い。空芯菜みたい。

--------------------------------------------------
■白湯スープの南信産ウサギ鍋(¥1680)
出ました、ウサギさん!
11~2月に限り狩猟が許されるので、自然と冬の味ということになる。
洋食の素材としても使われるが、パイタンという中華風アレンジは、この店ならでは。

よく鶏肉に似た食味といわれるが、実際どうだろうか。
一口目の印象は、鶏肉をやや硬めに、コリコリさせたような感覚。
少し骨張った地鶏のような? 味は淡泊で、確かにクセがない。

もう一切れに箸を伸ばすと、今度はまるでホルモン(マルチョウ)のように
柔らかくとろけるような部位に出くわした。
このように食感の良い脂身は、ウサギの一つの特徴であるとう。

春菊・白菜・人参・ねぎ・椎茸・豆腐・マロニーなど、野菜チームも具沢山で、酒が進む。
物珍しさだけでなく、しっかり満足感のある一品。

--------------------------------------------------
■鹿肉のキャベツメンチ(¥800)
今度は鹿さん! 今宵は、ダブルジビエで勝負である。
カラリと色よく仕上がったメンチカツ、中をあけると挽肉がぎっしり詰まる。
薬味入りのポン酢で、あっさりサッパリと頂く。
こちらも全くクセがない。鹿は赤身部分が多いので、くどさがなくて
何となくヘルシーな印象。ざくざくキャベツもいい仕事をしている。

--------------------------------------------------
■あや菜風 山賊焼き(¥1300)
松本名物、大振りな鶏もも肉の唐揚げ。
一人では持て余すほどのボリューム、本来は二人以上でシェアするのが良いのだろうが、
今宵はこれ一品で、酒と向かい合うことにしよう。

ニンニク醤油をガツンと効かせてあり、濃い味なので酒が進む。
さらに言えば、むしろ白飯が欲しくなる(笑)
これ一皿あれば、ごはんが2~3杯はいけそうだ。衣がクリスピーなのも私好み♪

--------------------------------------------------
■粕汁雑煮(¥650)
私の実家では、粕汁を食べる習慣がなかったので、昔から憧れていた味の一つ。
鮭を筆頭に、本当に具沢山! 大根・人参・れんこん・椎茸・白ねぎなど、ゴロゴロ野菜がたっぷり入る。
味噌と酒粕が織りなすドロッと濃厚な味わいに、八幡屋磯五郎の七味唐辛子を振り掛けると、
これがまた、ぴったり合うんだよなぁ(^-^)

餅も2つ入っていて、シメとしての食べ応えも十分。
正月以外で雑煮をいただくと、意味もなく嬉しい気分になる♪
--------------------------------------------------

このほか バレンタイン記念として、松本の老舗和菓子店「開運堂」謹製の
「真味糖」チョコレート掛けバージョンをいただいた。

チョコレートの内側は真っ白、マシュマロのようなメレンゲのような、
いや、和製ヌガーというのが適切か。
単体で食べると、驚くほど甘い菓子と言われているが、苦味の効いたチョコレートを
採用しているので、全体としてバランス良く仕上がっている。
正直、開運堂さんはノーマークだったので、次回の松本訪問時にぜひ立ち寄りたい。

すっかり気分良くなって、お会計¥5560。
私と同世代の店主とも、地元情報などいろいろお話できて満足。

息子さんは写真が大好きなようで、私のスマホに手を伸ばし、エンドレス連写(笑)
本当に可愛らしく、また半年後? 1年後? の成長を見られるのが、
私にとって、松本を再訪する楽しみの一つなのである。

  • 冷酒「中甼」初しぼり原酒(¥750)。この店に来たら、何はなくともこの一杯!

  • 燗酒「大雪渓」。しみじみ旨く、いかにも山里の食材にフィットする

  • 特別にいただいた泡盛古酒「北谷長老」。マッカランのボトルキープもあって驚き!

  • わさび茎のお浸し(お通し)。かなりピリッと鋭い辛さ、茎の中心が空洞になっているのが面白い

  • セリ・なずなのお浸し(お通し)。なずなって七草以外でまず食べない、香りとシャキシャキ感で日本酒が進む一品

  • この日のお通しはハヤの素揚げ。カラッと綺麗に揚げてある

  • 白湯スープの南信産ウサギ鍋(¥1680)。春菊・人参・椎茸・豆腐・白菜・ねぎ・マロニーなど野菜もたっぷり

  • 鶏肉をやや硬めに、コリコリさせたような感覚。マルチョウのように柔らかく、風味の良い脂も持ち味

  • 鹿肉のキャベツメンチ(¥800)。薬味入りのポン酢で、あっさりサッパリと

  • 挽肉がぎっしり詰まり、ざくざくキャベツがいい仕事をする。クセは全くない

  • あや菜風 山賊焼き(¥1300)。でかい! ニンニク醤油をガツンと効かせてあり、濃い味なので酒が進む

  • これ一皿あれば、ごはんが2~3杯はいけそうだ。衣がクリスピーなのも私好み♪

  • 粕汁雑煮(¥650)。鮭・大根・れんこんなど具沢山、八幡屋磯五郎の七味がベストマッチ!

  • 味噌と酒粕が織りなす濃厚な味わい。餅も粘り強くて美味でした!

  • バレンタインで特別にいただいた、開運堂の「サンタンチョコ」。松本を代表する和菓子店の一つ

  • 中身は「真味糖」と呼ばれる和製ヌガー。周囲のチョコはビター系で、甘苦の調和が見事

  • L字カウンターのみの小さなお店(奥に宴会部屋あり)。冬は閑散期とのことで、落ち着いて呑める

  • 夜のあや菜さん。暗くて、よく分かりませんが…(^-^;)

  • 朝に訪れると、こんな顔をしています

  • 今宵のおすすめ。白魚のかき揚げ、ワカサギの柳川、鉄板ジンギスカンも気になる

2019/03/17 更新

2回目

2017/01 訪問

  • 夜の点数:3.7

    • [ 料理・味3.5
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気3.5
    • | CP3.5
    • | 酒・ドリンク3.5
    ¥4,000~¥4,999
    / 1人

ついつい立ち寄ってしまう家庭料理。お得意のジビエにきのこ、合わせるはスーパーローカル地酒「中甼」!

[長野県松本市][来訪回数:4回]
2017/1/7(土)更新
松本市街・中町通りの家庭料理/郷土料理店。

松本に来ると、いつも立ち寄ってしまう店。
店主のお子様は、前回お邪魔した頃よりだいぶ大きくなって、ほとんど泣かず大人しくしておられた(´▽`)

赤ちゃんの成長を見守りながら呑める店。
旅先であるからこそ、このアットホームな感じがなんとも心地良い。

店舗情報については、1回目の「行った」をご参照あれ。

------------------------------------------------
■善哉酒造「中甼 なかまち」初しぼり原酒(¥780)
松本城下で、松本の澄んだ地下水で醸される、スーパーローカル地酒!
この日鏡開きしたばかりの、出来たてホヤホヤ(´▽`)
原酒ならではの、フルーティーな香りがたまりません!

------------------------------------------------
■りこぼうのいくらおろし(9月訪問時)
「りこぼう」と呼ばれるきのこが登場。正式名ハナイグチ。
コリコリとした歯応えが秀逸。長野では広く知られ、きのこ採りでは人気の的だという。

塩味をいくらで補うところが贅沢。
いくらのぷちぷち感、これがまたすごいんです!
山の幸と海の幸の競演、この店を代表する一品と言ってよい。

------------------------------------------------
■鹿肉のタタキ(9月訪問時)
店主お得意のジビエ料理。
ジビエについては、良い肉をいかに仕入れるか、そのルートを持つ店かどうかがポイント。

まさにルビーのような、艶やかな肉色。
食べればミルキーな香りが印象的。もちろん変なクセは感じない。

ポン酢と醤油が用意され、食べ分けることができる。
薬味はニンニク・生姜・ミョウガに加え、「わさび漬」もあるのが信州らしい。
一人で食べるとなかなかのボリュームだが、いろいろな味で最後まで飽きずに楽しめる。

------------------------------------------------
■茄子とおもちの揚げ出し(¥880)
甘辛い味付けで日本酒が進む一品。
餅を食べれば、まだまだ正月気分(´▽`)
もっちり食感がたまらないですね~ おなかにもたまる♪

------------------------------------------------
■ソーメンちゃんぷる~(¥700)
店主は、平塚(神奈川県)の沖縄料理店に勤めていたこともあるそうな…
シンプルな塩味、コク深い出汁を吸った素麺が、また旨いんですよね。
冬の松本で出会う沖縄の味、それもまた乙なものではないですか。
------------------------------------------------

結局閉店まで居座ってしまうのも、いつも通り(笑)

肩肘張らない家庭料理の魅力。
今度は、前から気になっている餃子かコロッケで一杯やってみようか。

  • 善哉酒造「中甼 なかまち」初しぼり原酒。あめ市にて同じものを購入し、この写真は自宅で撮影(笑)

  • 今宵のお通し。きゅうりとしらすで、さっぱりと

  • スペシャル感謝祭で「めで鯛3品」。すだち香るお造り、鯛の柚子風味漬、鯛めしプチおにぎり

  • りこぼうのいくらおろし。この美味しさは、朝採れのきのこだからこそ!

  • ルビーのような生肉の輝き! 口に含むと、やわらかくミルキーな香りが感じられる

  • 鹿肉のタタキ。薬味の中にわさび漬(粕漬)が入っているのが、いかにも信州らしい

  • 茄子とおもちの揚げ出し(¥880)。お餅を食べればまだまだ、正月気分♪

  • ソーメンちゃんぷる~(¥700)。沖縄料理店で働いたこともある店主、レパートリーが広い!

  • こんにゃく・ねぎ・油揚げ・たっぷりのキノコが入った汁物でシメ! 七味唐辛子はもちろん、善光寺「八幡屋礒五郎」

  • 女性店主とお母さん、それから三代目(幼児)。これくらいが丁度いい、温かい空間

  • カウンターを彩るあけび。今朝、山で採ってきたばかりだという

  • この店舗スタンプ、可愛くないですか(^-^)

  • (おまけ)ライトアップされ、澄んだ冬空に映える国宝松本城!

2017/01/26 更新

1回目

2016/03 訪問

  • 夜の点数:3.7

    • [ 料理・味3.5
    • | サービス3.7
    • | 雰囲気3.2
    • | CP3.5
    • | 酒・ドリンク3.5
    ¥3,000~¥3,999
    / 1人

きのこ採り名人のお母さんと、料理人の娘さんがつむぐ信州の味。生で食べられる「ふきのとう」に驚かされた!

[長野県松本市][来訪回数:2回]
2015/9/11(金)
松本市街・中町通りの家庭料理/郷土料理店。
お母さんが山で採ってきたきのこなど、信州の食材を使った料理が魅力。

新宿から、高速バスに揺られること3時間。
長野県の中央、漆黒の名城を戴く松本に到着である。

こちらのお店は、白壁の蔵造りが続く街並み「中町通り」から、少しだけ南へ入ったところにある。
JR松本駅から徒歩12分。松本城へは9分と観光に便利な立地。

城下町らしい、白い漆喰の外観。
店内はカウンター10席、4人掛けテーブル×1卓。

BGMはクラシックやジャズ。一人男が似合う空間だ。
松本はオーケストラの活動が盛んな街だけに、音楽関係者の来訪も多いという。

お母さんと娘さん、二人で切り盛りする小さな店。
お母さんはきのこ採りの名人。店ではお客の話し相手と、お燗を担当。

娘さんは私とほぼ同世代の、若き料理人。専ら、奥の厨房で料理を作っている。
一人での調理ゆえ、料理が出るまでには少し時間がかかる。

メニューは季節により異なる。手書きのイラストが可愛らしい。
 きのこおろし、きのこ汁、きのこうどん、きのこと秋野菜の天ぷら、秋鮭ときのこのホイル焼き
 あや菜風山賊焼き(鶏)、塩イカきゅうり、鹿肉のタタキ
 ジャコねぎ豆腐、自家製ふきたっぷり味噌、納豆とチーズの出汁巻き玉子、揚げ出汁茄子
 自家製ギョーザ、鶏もつのネギ塩炒め、長芋のトロトログラタン、ジャコと山椒の香り焼きおにぎり etc.

ごはんは、長野産コシヒカリを使用。
その日に採れた(私たちにとっては)珍しいきのこ、
鹿肉、鮭の白子など、普段あまり食べる機会のない食材に興味を惹かれる。

お酒は、地元でしか飲めない地酒「中町」が一押し。
その他ドリンクの品揃えも、なかなかユニーク。
 焼酎の天使割り(熊笹パウダー入り)、わさびサワー、長野産トマトのレッドアイ、アップルビア…

------------------------------------------------
■松本・善哉酒造「中町」ひやおろし(¥680)
出来立て、秋の味!
中町の湧水で仕込み、この町でしか販売されない、文字通り地産地消の酒。
旨味十分で、山里の幸といかにも相性が良い。

------------------------------------------------
■お通し・金時草となめこのお浸し(¥500?)
沖縄では「ハンダマ」と呼ばれる金時草。
ぬめりがあり、ほのかに紫色の樹液が染み出す健康食品。

なめこは近所の山で採ってきた天然物で、スーパーで見る普通のナメコとは全くの別物!
お通しというより、十分に一品として通用する中身・ボリュームである。

------------------------------------------------
■塩いかきゅうり(¥530)
塩いかとは、ボイル済みのいかを塩蔵して保存性を高めた、内陸県ならではの味覚。
塩抜きしてから食べる。塩を抜き過ぎると味気なくなるので、塩抜きの具合が重要だという。

いかは柔らかく、ごくわずかに塩味が残っている(決して塩辛いものではない)。
パリパリとしたきゅうりと共に食す、爽やかな酒肴だ。
茗荷の爽やかな香りとほろ苦さが、ポイントとして良く効いている。

------------------------------------------------
■鶏もつすき(¥780)
鶏ホルモンを甘辛く煮込んだ、松本近辺の郷土料理。
「母から娘へ伝える味」だという。

お隣の山梨でも鶏もつ煮が人気であるが、こちらの場合、全体を玉子とじにしてあるのが特徴。
皮・腸・キンカンなど、コリコリとした部位を中心に様々なホルモンが入る。
そのままでも美味だが、善光寺「八幡屋礒五郎」の七味唐辛子を掛けると、風味がぐっと高まる。

かつては(年老いて硬い)農耕馬の肉より、自宅でシメた鶏肉がご馳走だったという。
あらゆる部位を無駄なく美味しく頂くため、各家庭ごとの味付けで、家族全員分が大鍋で作られた。
山里の生活が偲ばれる一品である。

------------------------------------------------
■初もの・雑きのこおろし(¥730)
三種のきのこ・大根おろしに加え、贅沢にいくらを和えた一品。

「りこぼう」時候坊と呼ばれるアミタケの一種、「フウセンタケモドキ」風船茸もどき…
1時間半ほど掛けて、周囲の山へ毎日きのこ採りに行くのだという。

きのこも良いが、いくらの食感が実に素晴らしい! 
プチプチどころではなく、ブチ☆ブチ☆と一粒ひと粒が主張してくる。
さすがに今は、長野まで鮭が上ってくることは無いそうだが、筋子を買ってきて家で醤油漬けにするという。
これは文句なしで美味。

茹でると裏のひだが真っ黒になるが、食べられるきのこもあるという。
アミタケの中には、天然で赤紫色をしていて、かつ美味しいものもあるんだとか!

お母さん(店主)は、30年間ここ中町で飲食店を営んできて、一度もきのこに当たったことはないそうだ。
猿や鹿に会うことは日常、カモシカや熊と遭遇したことも一度や二度ではないという。

日本酒を2杯いただいて、お会計¥3900。
お話好きな母娘との会話も弾み、一人でも楽しく美味しく呑むことが出来た。


★2016/3/4(金)再訪
------------------------------------------------
■山雅ビール(¥540)
松本を本拠地とする Jリーグチーム、山雅(やまが)FCオフィシャルドリンク。
合い言葉は「緑に染め上げろ!」

生ビールにブルーキュラソーを加えた、森のような色のビアカクテル。
山雅FCの専用グラスで供される。
後味として、ほのかにリキュールの柑橘が香る。

今夜のお通しは、茄子の挽肉あんかけ。旨味たっぷり!

--------------------------------------------------
■生ふきのとうの酢味噌
加熱前のふきのとうを食べるのは初めて!
採ってから時間が経つとエグ味が出て、とても生では食べられないそうだ。
新鮮なふきのとうが手に入る土地ならではの一品だ。

見た目はなんとなく、キャベツみたい。
ざくざくっと刻まれ、柚子酢味噌が掛けられている。
爽やかな春の香りで口中が満たされ、あとから苦味が押し寄せてくる(^-^)
山里の野趣あふれる味わいだ。

この、ふきのとうの香りを堪能するには…
次はやっぱり、お燗でしょう!

--------------------------------------------------
■長野「大雪渓」お燗
熱めが良いか、ぬるめが良いかを聞いてくれる。
こうした家族経営の居酒屋で、好みの温度を聞いてくれる店は初めてだ。
今日は、ぬるめでお願いしよう。

カウンター近くに鎮座する、電熱器(ニクロムヒーター)のお出ましだ。
なんと30年以上、使い続けているらしい。

お酒を注いだぐい呑みから、いかにも旨そうな香りが立ち上る。
アルコール感が落ち着き、まろやかさと、ふくよかな甘酸っぱさが融合。
和酒の魅力は、お燗で引き出される。

--------------------------------------------------
■豚バラナンコツのトロトロ煮(¥880)
安曇野放牧豚を使用。店主入魂の自信作だ。
どこを食べても、コラーゲンのとろとろ感であふれている。

少し濃いめの醤油味が、つまみとしては嬉しい。
柚子の香りが確かに和風、女性調理人らしい繊細さも感じられる。

気付けば、お母さんもお猪口片手に、晩酌タイム突入!
この家庭的な雰囲気、好きだなぁ~
ちなみに、お母さんは野球のイチロー選手が大好きなんだとか(´▽`)

--------------------------------------------------
■ふきのとう天ぷら(¥800)
今日はもう一度、旬を味わいたい!
出てきた天ぷらは、花が開いたような美しい姿。
ほろ苦さに加え、薄い衣の軽やかさまで、なんだか春らしい。

天つゆは、出汁の香りが素晴らしい。
この出汁だけで、お酒が美味しくいただけそう。
塩も出てくるので、2種類の味でふきのとうを楽しめる。
--------------------------------------------------

お会計 ¥4800。
気付けば、お母さんもお猪口片手に、晩酌タイム突入(´▽`)
この家庭的な雰囲気、好きだなぁ~

壁に掛かっている 2枚の絵が気になり、尋ねてみると
店主とお母さん、それぞれの肖像画だという。
誰が描いたのか? このあたりのお話は、ぜひお店で直接聞いてみてほしい。

次回は、信州ジビエ・鹿肉のタタキをお願いしてみよう。
[お店のFacebook]
https://www.facebook.com/%E5%AE%B6%E5%BA%AD%E6%96%99%E7%90%86-%E3%81%82%E3%82%84%E8%8F%9C-599122143528700/timeline/

  • 山雅ビール(¥540)。ブルーキュラソーを使ったビアカクテル、緑に染め上げろ!

  • 松本・善哉酒造「中町」ひやおろし(¥680)。中町一帯でしか販売しない、地産地消のお酒!

  • 「大雪渓」お燗。年代ものの電熱器で、お母さんが温めてくれる

  • 金時草と天然なめこのお浸し(¥500?)。お通しですが、十分一品になり得る内容です

  • 今夜のお通しは、茄子の挽肉あんかけ。旨味たっぷりです!

  • 塩いかきゅうり(¥530)。ボイルして塩蔵し、戻して食べるいかは、内陸国・長野ならではの味

  • 生ふきのとうの酢味噌。加熱前のふきのとうを食べるのは初めて!

  • 爽やかな春の香りで口中が満たされ、あとから苦味が押し寄せる。これぞ山里の野趣!

  • 初物・雑きのこおろし(¥730)。りこぼう、フウセンタケモドキ。いくらのプチプチ感が凄すぎです!

  • 鶏もつすき(¥780)。甘辛い卵とじスタイル、善光寺の七味唐辛子がベストマッチ!

  • ふきのとう天ぷら(¥800)。天つゆが非常に香り高い!

  • まるで花が開いたような姿。天然のほろ苦さ、薄い衣の軽やかさ

  • 豚バラナンコツのトロトロ煮(¥880)。醤油味で酒に合う、柚子の風味もイイネ

  • 安曇野放牧豚、コラーゲンのとろとろ感♪

  • L字カウンターとテーブル1卓だけの小さなお店。だから落ち着きます

  • 山菜採りに使うカゴ。日常の道具が、店内に何気なく飾られています

  • お母さん(店主)は中町で30年。今は娘さんが料理の担当だ

  • 夜のあや菜さん。こじんまりとした佇まい

  • 朝のあや菜さん。今日のランチは何でしょうね

  • きのこは天ぷら・ホイル焼きでも。信州ジビエの代表格・鹿肉も気になる

  • 自家製ギョーザ、絶対美味しいと思う。山賊焼きは、一人ではちょっと多いかな

  • (おまけ)松本中心街を流れる女鳥羽川。風がもう冷たいです

  • (おまけ)夜の中町通り。蔵のあるまちとして整備されています

  • (おまけ)北アルプスをバックに、素晴らしい姿を見せる松本城。全国でわずか5件の「国宝城」である

2016/03/19 更新

エリアから探す

すべて

開く

北海道・東北
北海道 青森 秋田 岩手 山形 宮城 福島
関東
東京 神奈川 千葉 埼玉 群馬 栃木 茨城
中部
愛知 三重 岐阜 静岡 山梨 長野 新潟 石川 福井 富山
関西
大阪 京都 兵庫 滋賀 奈良 和歌山
中国・四国
広島 岡山 山口 島根 鳥取 徳島 香川 愛媛 高知
九州・沖縄
福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄
アジア
中国 香港 マカオ 韓国 台湾 シンガポール タイ インドネシア ベトナム マレーシア フィリピン スリランカ
北米
アメリカ
ハワイ
ハワイ
グアム
グアム
オセアニア
オーストラリア
ヨーロッパ
イギリス アイルランド フランス ドイツ イタリア スペイン ポルトガル スイス オーストリア オランダ ベルギー ルクセンブルグ デンマーク スウェーデン
中南米
メキシコ ブラジル ペルー
アフリカ
南アフリカ

閉じる

予算

営業時間

ページの先頭へ