2回
2024/11 訪問
虎白:季節を感じる
神楽坂の「虎白」。定期的にお邪魔しています。今回は新店舗に移転してから初の訪問。
場所は神楽坂の落ち着いた石畳の階段の風情のあるエリア。ちょうどうどん好きの名店の鳥茶屋別館の隣。
長いアプローチを抜け店内に入るとミシュラン三ツ星を再獲得した後ということもあり入り口にはたくさんの胡蝶蘭。
新店舗は以前よりも広々とした空間が魅力で、カウンター席が6席から8席に増え、背面には中庭が見えるガラス張りの設計が施されています。竹細工の天井が温かみのある落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
この日のメニューは、松茸を中心に構成され、強く印象に残ったのはこちらでした。
燕の巣スープ:虎河豚のヒレ出汁と鰹・昆布の出汁を合わせた、深い旨味のスープ。
岩手産松茸の春巻:香り高い松茸をパリッとした春巻きで包み、食感と風味を楽しめる一品。松茸はこれでもかっという位詰まっていました。
お椀:大分産のクエと松茸をすっぽん出汁で仕上げた、滋味深いお椀。クエにはしっかりと脂が乗っていて柔らかく仕上がっていました。
牛ヒレ肉のタタキに虎白ジュレ:新鮮ないくらを添えて。
栗おやき:虎白特製のキャビアをのせた、秋の味覚を感じるおやき。裏ごしした栗をおやきにしたシンプルな一品。ほのかな甘みにキャビアの塩気がマッチ。感動ものの絶品でした。
虎白麺 香茸の出汁に鬼おろし:香茸の風味豊かな出汁に、鬼おろしでさっぱりと。
土鍋ご飯:舞茸をふんだんに使った香り高い土鍋ご飯。
甘味:長野パープルと巨峰のシャーベットに、塩チーズソースをかけたデザート。
松茸を中心とした今回のメニュー。秋を感じさせる贅沢な内容となっていました。
生涯通いたいお店です。次回も楽しみです。
2024/11/05 更新
神楽坂の名店「虎白」を再訪。前回訪問時にその場で次の予約を入れ、冬の食材を楽しみに伺いました。
ミシュラン三つ星。和食の伝統を礎にしながら、香りや食感の組み合わせで新しい世界観を描く料理が魅力です。
路地奥に佇む静かなアプローチから、すでに非日常の空気が流れています。
▪️ロケーション
神楽坂の細い路地を進んだ奥にひっそりと現れる門構え。
石畳と植栽の影が美しく、控えめな看板「虎白」が迎えてくれます。
店内は直線的で凛とした雰囲気。カウンター越しに飾られた陶器や調度品も含め、美意識の通った世界が広がります。
▪️いただいたもの
おまかせ
▪️食評
白トリュフ × 白米
削りたての白トリュフの香りが一気に広がり、最初の一皿から心を掴まれる贅沢な始まり。
しらこ × 台湾マーガオ
外はカリッと、中はとろり。マーガオ特有のまろやかなスパイスが奥行きを与え、濃厚な旨みを引き立てます。
松葉蟹しんじょう
出汁が驚くほど透き通っていながら、しっかりと出汁が出ている。蟹も蟹の本来の味を残しつつ、口に含むたびに冬の気配が広がる繊細な一椀。
白甘鯛、キャビア
甘鯛の質感とキャビアの塩味が重なり、旨味の層が立体的に舌の上に広がる一皿。小泉さんおすすめのキャビア&ワサビにはハマった。
きんき西京焼き × ぎんなんもち
脂の乗ったきんきを西京味噌の香りで包み込んだ贅沢な焼き物。
香ばしさと味噌の甘み、ぎんなんもちの食感の対比が面白く、酒が進む味。
ヒレ肉 × ゴルゴンゾーラ椎茸
柔らかいシャトーブリアンにゴルゴンゾーラの香りをまとわせ、椎茸が和の方向へ調和させる。虎白らしいバランス感。
クエ × かぶら
火入れの妙が光り、クエのふくらみと蕪の甘さが美しく溶け合う冬の椀物。絶品でした。
香筍 こはくめん
香り高く軽やかで、コース終盤の口を優しく整えてくれる存在。
九頭竜まいたけの土鍋ご飯
ふたを開けた瞬間に広がる香りが圧巻。噛むほどに旨味が広がり、締めとしての満足度が非常に高い。
くりのもち/ぶどうシャーベット
栗のもちのほっくりした甘さ、ぶどうシャーベットの爽やかさが心地よい締め。
▪️サービス、客層、雰囲気
大将やスタッフの説明は丁寧で、三つ星ながら心地よい距離感。
客層は落ち着いた大人中心で、静かに料理に集中できる環境が整っています。
空間全体が「料理が主役」であることを感じさせる、控えめながら美しい店づくり。
▪️所感
虎白らしい組み合わせの妙、素材の扱い方、火入れの絶妙さ。
冬の美味しさを一皿ずつ丁寧に積み上げていく構成で、今回も大満足。
季節が変わるたびに訪れたくなる、特別な一軒です。
なかなか予約が取れませんが。