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見て！この蝦夷つぶ貝の肉厚！
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平目。天然鮃の美味しさをご堪能あれ！
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エンガワの美味なこと！
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蟹～～～！
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シャコ♪
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海老の味噌を軍艦巻きにしてくれましたぁ！新鮮じゃないと出来無い！
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王道、雲丹といくらでございまする！
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穴子は白焼きで、決まりでしょ！塩もうまうま。
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ほたて。なんとなんとの、手開き！最高！
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炙ったものと、生と。まったく違う食感と味にやられる。(笑)
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炙り雲丹。あま～～～い！
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鯵。だって、食べたかったんだもん。
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〆の納豆巻き♪
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『えぇぇぇぇぇぇ！！！須藤さんが、独立？？？』
そんな驚きの声をあげたのは、去年の春の終わりの頃。
札幌の人なら、誰もが知っている、すすきの交差点に君臨する【東寿司】
ビル全部が店舗なので、大箱のイメージで、観光客目当てに見える東寿司だが、
観光客相手で、明治だか、文久だかの時代から続かない。
ちゃんと、地域の人に好かれる、美味しいお寿司屋さんなのだ。
そこへ行くようになってから、ゆうに15年は経つ。
それは、ひとえに、東寿司の須藤正敏さんが握ったお寿司が食べたいからだ。
『手で開けば、15の生娘。包丁当てりゃ、40のババア。』と、
セクハラで訴えられそうなコメントを言いつつ、帆立貝を殻から外して、
手で開いて、握ってくれた、ホタテの握りの美味しいこと！！！！！
【今まで食べてたお寿司は、なんだったんだろう？？？】
と、本気で思った。
因みに、その当時で、60代のババアだった母は、
コメントに、ムッとしながら食べたのに、思わず、満面の笑みとなっていた。
東寿司で40年間腕を振るっていた須藤さんは、昨年9月。
『三郎鮨』のお店を出したのでした。
カウンター5席。座敷が一組。小さなお店。
ブルーウェーブイン札幌の入っているビルの3階。がお分かりになりやすいでしょう。
お店の由来を聞けば
『うちの親父は、早くに死んじゃったんでね。あんまり、その名を使わなかったんで、
親父の名前を使おうかと思ってね。』
と、照れくさそうに教えてくれた。
鮃を前にしながら、
『いやー。今まで、天然でも養殖でも、そーーーこまで差はないだろう。
と、思ってたんですけどね。全然、値段も違いますしね。
でもね。一度、天然使っちゃったら、これが、全然違うんですわ。』
そう言いながら出してくれた鮃の握りは、なんと、なんと、なんと！！！
バカ舌の私の舌でも解る、素晴らしい身の締りとプリプリッ感と
甘く、しかし、すっきりした、得も言われぬ味！
参った。
独立してから、天然物のみ！雲丹も箱は使わない。自分で捌く！
と、こだわって【しまった】そうだ。
『いやー。決めちゃったんですよ。そういう風に。
自分で決めちゃったんですけどね、そうすると、シケだと、魚、市場にあがんないし、
なかなか、大変でね。
でも、味、違うンでねー。頑張ります。』
よっ！男だねっ！！！
須藤さんの握りを食べたいためだけに、札幌に行く。
そんな贅沢を、年に数回するために、頑張って働いている。
お洒落だったり、凝っているお寿司もいいでしょう。その方が、お値段もそれなりに取れるでしょう。
しかし、やっぱり、江戸前の寿しは、活きと酢飯と板さんの腕。
この黄金セットが揃うだけが、大切だと思うんです。
『三郎鮨』最高です。