無料会員登録/ログイン
閉じる
携帯電話会社の提供IDはこちら
食べログ
じきの食べ歩きメモ
メッセージを送る
じき (男性・東京都)
この口コミは、じきさんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。
最新の情報とは異なる可能性がありますので、お店の方にご確認ください。 詳しくはこちら
利用規約に違反している口コミは、右のリンクから報告することができます。 問題のある口コミを報告する
1回
夜の点数:5.0
2022/04 訪問
スパイス料理と燗酒の魅惑的な出会い「Spice Drunker やぶや」 | じきの食歴
スパイス料理と燗酒の魅惑的な出会い「SpiceDrunkerやぶや」店主の藪晋伍さんの経歴が非常に興味深かった。2013年度東日本スーパーライト級新人王にもなった人で、ボクサー時代から名店「エリックサウス」で南インド料理を「カラチの空」でバングラディッシュ料理を学び、ボクサー引退後は浅草で「スパイスドランカーやぶや」をオープンし「食べログカレー百名店」に選出された。実は、その頃に行きたい店にリストアップしており、そのままカレー屋を始めるのかと思ったら、そちらの店をいったんたたんで2年ほど渋谷にあった燗酒の名店ガッツのマサさんに師事し、日本酒ソムリエの資格も取得したという。その後、横浜の関内にてスパイス料理と燗酒の店「SpiceDrunkerやぶや」をオープンし、現在はフジテレビONETWONEXTにて放送中の「スパイストラベラー」にもレギュラー出演されているといったもの。単なる思い付きだけでなく、スパイス料理と燗酒を、それぞれの第一級の店にて学び、それを結実させつというのは、そのコンセプトからして非常に興味を持たされた。今回は、スパイス料理と熱燗を楽しめるペアリングコース8,800円(税込)を注文。4種類の料理と、4種類の熱燗のペアリングとのことだったが、新たけのこのいいのが入ったとのことで、最初にサービスでいただいた。また、ペアリングのお酒以外にもコロナで色々と仕入れたお酒が溢れているので冷蔵庫にあるの1杯500円で飲んでもいいすよというので、北島美山錦おりがらみ生をいただきつつスパイス料理を待つ。最初は、4種類の前菜の盛りあわせ。・生ホタルイカのアチャール(せり和え)・春巻き(フグ、菜の花、宮古ぜんまい、うど、カラスミ、生コショウ)・サザエの壺焼き スリランカ風・ホヤのアチャール(ブリの白子、卵)こちらには、特別純米四季桜の燗酒を。生ホタルは、ちゃんと3日冷凍してアニサキス対策を行ったもの。見た目、醤油漬けのように見えるが、かなりスパイスが効いている。すっぱくて辛くて、そこへ燗酒の優しい甘味が実に合う。ホヤも同じアチャールだが違う味付け。白子の旨味と卵の旨味でコーティングされ、噛むごとに旨味が溢れてくる。サザエの壺焼きは、コリコリした食感に、インドらしいスパイシーさとパクチーの香りが豊かな自然を感じさせる。また、こちらの中にたまったソースが実に美味だった。春巻きは、スパイス感を感じさせながらも春らしい野菜の風味を前面に出したもの。ふぐのたんぱくな味わいと共に揚げた皮で包み込まれており、この皮の味わいにコショウのピリリとした刺激がちょうど良い。燗酒も旨かったが、この春巻きにはビールも合いますよとのことでPunchBowlIPAもいただいた。揚げ物とビールの相性は、間違いない。ここで、秋鹿山廃雄町も追加でいただく。辛いからというか、実に酒が進む旨味のある料理だからだ。これらの料理は、飲んべえならついつい飲みすぎてしまうのは仕方のないことだと思う。次の料理は、インディアンアクアパッツァ。なんと、魚まる一匹出てきた。あさりもたっぷり入っている。アクアパッツァだけど、白ワインでなく日本酒が用いられており、深みが半端ない。お酒は、英君 山廃純米 石橋ヲ叩イテ渡ルが合わせられる。この酒は、インド料理によくあわあせられるロティ(全粒粉のパン)の風味があるとのこと。なるほど、パンとワインの組み合わせを日本酒だけで演出しているのか。白ワインにある酸味部分は、スパイスで旨く演出されている。そんなに辛くないけど、ジワリと汗ばむ。ここで事前に頼んでいた骨酒が出てきた。神雷と鶴の友のブレンドにハタハタ。じんわりと体に染みわたるなぁ。旨味がしっかり出ておりこれ単体で料理と言える。3品目の料理は、アチャーリースペアリブ。先ほどの魚料理も結構なボリュームがあったが、こちらもかなりの量。酸味の効いたアチャールと、たっぷりのスパイスが用いられており、これがまた豚の脂身との相乗効果がハンパない。あわせる燗酒は、伊根満開と古代黒紫 純米くどき上手をブレンドしたもの。独特の酸味は、アチャーリーの酸味とはまた違うベクトルのもので、相互に保管しあい、料理に奥行を持たせる。この後は、ベジミールスで、それとは別にオプションをということで、出雲の椎茸とマグロのアチャールも追加。椎茸は、かなり大きなもので焼いたものはそのにじみ出た汁でぐっしょりとしている。その旨味がまた素晴らしい。マグロのアチャールは、まさに酒のつまみにもってこい。甘辛酸っぱく、かみしめるとマグロ自体の味わいが口に溢れる。そして、ベジミールス。ご飯の量は、お腹の空き具合によって調整してくれるが、今回の参加者の多数は、既にお腹がいっぱいになっていたようだった。今回のミールスには、ビーツパチャディキャベツのジンジャートーレンサンバルラッサム金柑のアチャールセロリのピクルスゴルベラコアチャールいちごのチャトニパパドといったカレーや惣菜がバナナリーフの上に乗せられている。ミールスは、これらのカレーや惣菜を自分の好みに合わせて混ぜ合わせいただくもの。この味を表現するのは無理だろう。何故なら、その組み合わせや配分によって、どんどん味が変化するからである。酸味、辛味、甘味、塩味、そして色々なタイプの旨味の組み合わせは、自分好みの味を探し探求するといった楽しさをも与えてくれる。これには、舞美人純米酒MYVY(まいびー)の燗酒が合わされた。酸味がありながらも濃厚な味わいで、カレーの力強さにも負けないお酒。最後には、トゥルシー茶。ホーリーバジルの葉を煎じたもので、口の中をさっぱりとさせる。いやー、追加でお酒や惣菜も追加したが、かなり満腹となったし、このように色々なスパイスと燗酒の融合の妙も実に楽しかった。料理も酒も、どちらも美味しく、しかもそれらが相乗効果でさらに次なるレベルへと昇華している。燗酒やスパイス料理の可能性だけでなく、他のジャンルの料理や酒についても色々と応用できそうな、そんな素晴らしい体験をすることができた。
記事URL:https://ameblo.jp/ziki-fujimoto/entry-12739420967.html
2022/04/25 更新
エリアから探す
開く
このエリアを地図で見る
ジャンルから探す
指定なし
ランチ
夜10時以降入店OK
夜12時以降入店可
始発まで営業
朝食
カード可
個室
貸切可
駐車場
飲み放題
食べ放題
子供可
ペット可
クーポン
テイクアウト
家族・子供と
デート
女子会
合コン
大人数の宴会
接待
一人で入りやすい
知人・友人と
禁煙 分煙を含む
喫煙可
ワインあり
日本酒あり
焼酎あり
オシャレな空間
カップルシート
カウンター席
ソファー席
座敷
スパイス料理と燗酒の魅惑的な出会い「SpiceDrunkerやぶや」
店主の藪晋伍さんの経歴が非常に興味深かった。
2013年度東日本スーパーライト級新人王にもなった人で、ボクサー時代から名店「エリックサウス」で南インド料理を「カラチの空」でバングラディッシュ料理を学び、ボクサー引退後は浅草で「スパイスドランカーやぶや」をオープンし「食べログカレー百名店」に選出された。
実は、その頃に行きたい店にリストアップしており、そのままカレー屋を始めるのかと思ったら、そちらの店をいったんたたんで2年ほど渋谷にあった燗酒の名店ガッツのマサさんに師事し、日本酒ソムリエの資格も取得したという。
その後、横浜の関内にてスパイス料理と燗酒の店「SpiceDrunkerやぶや」をオープンし、現在はフジテレビONETWONEXTにて放送中の「スパイストラベラー」にもレギュラー出演されているといったもの。
単なる思い付きだけでなく、スパイス料理と燗酒を、それぞれの第一級の店にて学び、それを結実させつというのは、そのコンセプトからして非常に興味を持たされた。
今回は、スパイス料理と熱燗を楽しめるペアリングコース8,800円(税込)を注文。
4種類の料理と、4種類の熱燗のペアリングとのことだったが、新たけのこのいいのが入ったとのことで、最初にサービスでいただいた。
また、ペアリングのお酒以外にもコロナで色々と仕入れたお酒が溢れているので冷蔵庫にあるの1杯500円で飲んでもいいすよというので、北島美山錦おりがらみ生をいただきつつスパイス料理を待つ。
最初は、4種類の前菜の盛りあわせ。
・生ホタルイカのアチャール(せり和え)
・春巻き(フグ、菜の花、宮古ぜんまい、うど、カラスミ、生コショウ)
・サザエの壺焼き スリランカ風
・ホヤのアチャール(ブリの白子、卵)
こちらには、特別純米四季桜の燗酒を。
生ホタルは、ちゃんと3日冷凍してアニサキス対策を行ったもの。
見た目、醤油漬けのように見えるが、かなりスパイスが効いている。
すっぱくて辛くて、そこへ燗酒の優しい甘味が実に合う。
ホヤも同じアチャールだが違う味付け。白子の旨味と卵の旨味でコーティングされ、噛むごとに旨味が溢れてくる。
サザエの壺焼きは、コリコリした食感に、インドらしいスパイシーさとパクチーの香りが豊かな自然を感じさせる。
また、こちらの中にたまったソースが実に美味だった。
春巻きは、スパイス感を感じさせながらも春らしい野菜の風味を前面に出したもの。ふぐのたんぱくな味わいと共に揚げた皮で包み込まれており、この皮の味わいにコショウのピリリとした刺激がちょうど良い。
燗酒も旨かったが、この春巻きにはビールも合いますよとのことでPunchBowlIPAもいただいた。
揚げ物とビールの相性は、間違いない。
ここで、秋鹿山廃雄町も追加でいただく。
辛いからというか、実に酒が進む旨味のある料理だからだ。
これらの料理は、飲んべえならついつい飲みすぎてしまうのは仕方のないことだと思う。
次の料理は、インディアンアクアパッツァ。
なんと、魚まる一匹出てきた。
あさりもたっぷり入っている。
アクアパッツァだけど、白ワインでなく日本酒が用いられており、深みが半端ない。
お酒は、英君 山廃純米 石橋ヲ叩イテ渡ルが合わせられる。
この酒は、インド料理によくあわあせられるロティ(全粒粉のパン)の風味があるとのこと。なるほど、パンとワインの組み合わせを日本酒だけで演出しているのか。
白ワインにある酸味部分は、スパイスで旨く演出されている。
そんなに辛くないけど、ジワリと汗ばむ。
ここで事前に頼んでいた骨酒が出てきた。
神雷と鶴の友のブレンドにハタハタ。
じんわりと体に染みわたるなぁ。
旨味がしっかり出ておりこれ単体で料理と言える。
3品目の料理は、アチャーリースペアリブ。
先ほどの魚料理も結構なボリュームがあったが、こちらもかなりの量。
酸味の効いたアチャールと、たっぷりのスパイスが用いられており、これがまた豚の脂身との相乗効果がハンパない。
あわせる燗酒は、伊根満開と古代黒紫 純米くどき上手をブレンドしたもの。
独特の酸味は、アチャーリーの酸味とはまた違うベクトルのもので、相互に保管しあい、料理に奥行を持たせる。
この後は、ベジミールスで、それとは別にオプションをということで、出雲の椎茸とマグロのアチャールも追加。
椎茸は、かなり大きなもので焼いたものはそのにじみ出た汁でぐっしょりとしている。
その旨味がまた素晴らしい。
マグロのアチャールは、まさに酒のつまみにもってこい。
甘辛酸っぱく、かみしめるとマグロ自体の味わいが口に溢れる。
そして、ベジミールス。ご飯の量は、お腹の空き具合によって調整してくれるが、今回の参加者の多数は、既にお腹がいっぱいになっていたようだった。
今回のミールスには、
ビーツパチャディ
キャベツのジンジャートーレン
サンバル
ラッサム
金柑のアチャール
セロリのピクルス
ゴルベラコアチャール
いちごのチャトニ
パパド
といったカレーや惣菜がバナナリーフの上に乗せられている。
ミールスは、これらのカレーや惣菜を自分の好みに合わせて混ぜ合わせいただくもの。
この味を表現するのは無理だろう。
何故なら、その組み合わせや配分によって、どんどん味が変化するからである。
酸味、辛味、甘味、塩味、そして色々なタイプの旨味の組み合わせは、自分好みの味を探し探求するといった楽しさをも与えてくれる。
これには、舞美人純米酒MYVY(まいびー)の燗酒が合わされた。
酸味がありながらも濃厚な味わいで、カレーの力強さにも負けないお酒。
最後には、トゥルシー茶。
ホーリーバジルの葉を煎じたもので、口の中をさっぱりとさせる。
いやー、追加でお酒や惣菜も追加したが、かなり満腹となったし、このように色々なスパイスと燗酒の融合の妙も実に楽しかった。
料理も酒も、どちらも美味しく、しかもそれらが相乗効果でさらに次なるレベルへと昇華している。
燗酒やスパイス料理の可能性だけでなく、他のジャンルの料理や酒についても色々と応用できそうな、そんな素晴らしい体験をすることができた。