マレーシアの旅2020⑮（シンガポール編）気軽なミシュラン1つ星！香港発の飲茶レストラン : Tim Ho Wan Suntec City

昨年同様2020年の年末年始もマレーシアへ。
今回はKL（クアラルンプール）やペナン、
さらにシンガポールにも再訪し、地元の人気店を沢山巡ることができました。

約2年ぶりに訪れたシンガポール、
前回はホーカー（屋台街）やバクテーなど地元グルメをメインに楽しみましたが
今回はガイドブックに載る有名店に挑戦。

「ティオンバルベーカリー」さんでは
シンガポールで1番に選ばれたクロワッサンなど、ヴィエノワズリーを堪能。

「最も安いミシュラン星付き店」として有名な「Hawker CHAN」さんでは
香港式のチキンライス＆デザートを初体験。

「喜園珈琲店（YY Kafei Dian）」さんでは
シンガポールの定番モーニング、
「カヤトースト（カヤジャムのトースト）」を、ふっくら厚切りの自家製パンで満喫♪

さて、シンガポールでよく見かけるのが
点心専門店「Tim Ho Wan　ティムホーワン（添好運）」さん。
香港にある本店が1つ星を獲得した、ミシュラン掲載の飲茶レストランです。

日本にも東京に2店舗ありますが
せっかくの機会なので、低価格で本格的という飲茶を試してみることに。

今回は、巨大ショッピングセンター「Suntec City Mall」内にあるお店へ。
建物の中央には世界最大級の噴水、
「富の泉（Fountain of Wealth）」があり、Grabの運転手さんにもすぐ通じます。

巨大モールには飲食店だけで100店以上、
日本でおなじみのカレー屋さんやお寿司屋さん、東急ハンズなどもありました。

飲食店が集まるエリアでお店を発見。
12時半前と混み合う前だったので、すぐ席へ案内されました。

メニューは全て写真付きで分かりやすい！
テーブルに注文用紙があるので、食べたいメニューの横に個数を記入し
スタッフさんに手渡せば注文OKです。

清潔感はあるけど、雰囲気も接客もけっこうカジュアル。
ミシュラン店、という気構えは不要です。

今回は、名物の点心を含め5品を注文。

■Baked BBQ Pork Buns（3つ）S＄6.30（504円）
（2020年1月時点、S＄1＝80円で計算）

Tim Ho Wanさんと言えばコレ！という、1番人気のチャーシューメロンパン。
お皿の上には小ぶりのメロンパンが3つ。

表面はザクザクッとしたクッキー生地に覆われ、まさにメロンパン！
中にはトロ～リ甘辛いチャーシュー餡が。

角切りチャーシューの入った餡は
程よいとろみがあり、こってり甘辛味にほんのり八角の風味。
本場の中華らしい香辛料は感じるけど
香りはキツ過ぎないので、八角が苦手な方も大丈夫そう？

このトロトロ甘辛チャーシュー餡×サクサク甘いメロンパン、絶妙のハーモニー！
甘い×しょっぱいのやみつきコンビ♪
チャーシュー餡が濃厚で深みがあるので、カジュアルだけどチープな感じがしません。
これはクセになる～、万人受けしそう！

ちなみに、冷めると味わいが重くなり美味しさ半減なので
熱い内にパクパクッと食べるのがお勧め。
（美味しいので後で食べようと置いておくと残念な事に・・点心は熱々が1番！）

■BBQ Pork Rice rolls（3本）S＄6.00（480円）
個人的に大好きな点心、「腸粉」。
米粉を使ったもちもちの薄い生地で具を包み、醤油ダレをかけた点心です。

今回は「蜜味チャーシュー（BBQポーク）入り」腸粉を注文。
（メニュー写真が1番大きかったので）
他に海老と黄ニラ、野菜入りの3種類。

運ばれてくると、テーブルで醤油ダレをたっぷりかけてくれるパフォーマンスが。
こういうライブ感、ワクワクしますね～

腸粉の生地は想像よりも厚め。
生地の中には薄切りチャーシューと野菜、パクチーが少々。
なんだか具の存在感がなくて寂しい・・

トゥルンと薄いもちもち生地で
海老やお肉、野菜などゴロゴロ入った具を包んだイメージでしたが
こちらは生地のプルプル感がメイン？

たっぷりかけてくれた醤油ダレも
甘辛いだけでコクや旨味は控えめ・・甘い中国醤油がベース？
生地が淡泊なので、別のお店でいただいた旨味の利いたにんにく醤油ダレの方が好み。

さらに、生地が分厚いことが災いし
冷めるともちゃもちゃ、ゴワゴワとさらに微妙な食感に。
う～ん、この腸粉ちょっと苦手かも・・

お店によっては、最初からもっと生地がグズグズに柔らかい場合もあるので
それに比べると高品質な腸粉なのかな？

■Steamed Sponge cake　S＄4.80（384円）
憧れの「蒸し立てマーラーカオ」！
（正しくはマーライコウ？）
熱々のセイロで提供される、ふんわり蒸しカステラみたいなスイーツ系点心。

蒸し立てなのでホワッホワで柔らか～
しっとり口溶け良く、素朴な玉子の甘みと黒糖のコク。
うわぁ～、これめっちゃ好き！
上品で洗練された甘さも食感も好みにドンピシャ、食べるだけで癒される～

見た目はかなり大きく見えますが、
シフォンケーキのように膨らんでいるので、結局ほぼ空気？
冷める間もなく一瞬でペロリ・・あぁ、こんな美味しいのんなんぼでも食べれる！

■Glutinous Rice Wrapped in Lotus Leaf　S＄6.30（504円）
蓮の葉で餅米と具を包んだ中華ちまき。
熱々の包みを開くと、巨大な蓮の葉の湯気がふんわり良い香り～

もっちもちの餅米の中には、甘辛い醤油味の具が豪快に入っています。
ゴロッと柔らか～い鶏肉に、風味抜群の分厚い椎茸、
中国ソーセージや薄切りの豚肉など。
お値段以上にゴージャスな具にビックリ。

蓮の葉の香りをまとった餅米に、素材の旨味や甘辛い味がしみ込み
このちまき、美味し～い！風味抜群！
かなりボリュームがあるので一気にお腹が膨れるけど、美味しかったので悔いなし。

■Deep Fried Milk Custard（3つ）S＄4.50（360円）
今回、初挑戦の「ミルクフライ」。
ミルク寒天に衣をつけて揚げた、こちらもスイーツ的な味わいの点心です。

食べてみると・・衣がだいぶオイリー？
サクサクしたフリットのような衣は、油の匂いが強め。
肝心のミルクカスタードの甘味やミルキーな風味がかき消されているような・・

最初は中がトロトロでかなり熱いけど
冷めると、ミルキーな甘味が出てきて確かにスイーツ。
でも衣の主張が強過ぎて何だか残念・・

■プーアル茶　S＄1.80（144円）×2杯
きちんと風味良いプーアル茶。
お代わりOK、スタッフさんがこまめに注ぎに来て下さいます。

以上点心5品とお茶に、消費税7％とサービス料10％が加算され
2名で合計S＄37.35、約3千円弱ですね。

ちょっと期待と違う点心もあったけど
1皿数百円で、本格的な点心を気軽に楽しめるのは嬉しい！
東京や本家の香港のお店は行列みたいですが、こちらならすぐ入れますしね。

特に蒸し立てマーラーカオと、看板メニューのチャーシューメロンパンは
今でも思い出せるほど心奪われました。
大阪にも、いつか出店してくれないかな～

ごちそうさまでした！