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シリーズ「座って喰う」 シンガポールの今
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つきだし。イクラゆば
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茶碗蒸し
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ひらめは昆布じめ。大哥の典型とか言っちゃいけない
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あかみづけ
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しまあじ。旨味ぎゅーぎゅー
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金目鯛。脂の乗りがすごい
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ブリというよりいなだっぽい
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かますあぶり
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北寄貝
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ミニうにいくらめし
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ちゅとろ
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じゃばら
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シヌモノビンボー
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店舗情報（詳細）
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店舗基本情報
| 店名 |
HASHIDA（はし田）
|
|---|---|
| ジャンル | 寿司 |
|
予約・ お問い合わせ |
(+65) 67332114 |
| 予約可否 |
予約可 |
| 住所 |
シンガポール333A Orchard Road, #02-37 Mandarin Gallery, Singapore 238897 |
| 交通手段 |
MRTオーチャード駅、サマーセット駅から共に徒歩6分 |
| 営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
| 予算（口コミ集計） |
|
| 支払い方法 |
カード可 （VISA） |
席・設備
| 禁煙・喫煙 | 全席禁煙 |
|---|---|
| 空間・設備 | オシャレな空間、落ち着いた空間、カウンター席あり |
メニュー
| 料理 | 魚料理にこだわる |
|---|
特徴・関連情報
| 利用シーン |
|
|---|---|
| ロケーション | ホテルのレストラン |
| ホームページ | |
| 初投稿者 |
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周辺のお店ランキング
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旅商いでヤンゴンからバンコックを廻り、シンガポールに至る。
若い頃は旅に出たら、地元のものだけを呑み食いしていれば異国情緒と風趣が味わえ満足していたものである。
が、近頃は訪問先の風俗というか流行というか、要するに「今」の空気、ニオイみたいなものが嗅ぎたくなる。
たまたま現地に駐在している友人がひとりおり、どこか連れてってプリーズ！ と所望したところ、案内されたのが当店。
目抜き通りのオーチャード・ロード沿い、マンダリンホテルのショッピング・アーケード棟の二階奥。
暖簾をくぐれば絣の着物のお運びさん。ひとりは生粋のジャポネ、その他はナショナルスタッフ。
つけ台の奥にはきりりとした佳い漢。ハチことミスタ・ハシダ。
当地飲食店の例にもれず強烈に冷房が効いているので、初手の麦酒をさっさと済ませ、燗酒（黙っていればキクマサ）に移行。
そもそも回遊してきた街々でさんざ口にしてきた甘くて辛いカレー様のものにいささかアゴが出てきた時期であったし、素材は築地など日本より空輸、しっかりとした職人氏が目の前で握ってくれるのだから、マズい訳がなく、目の前に出てくるものを次から次に、親の敵のようにぽいぽい口に放り込む、旨し！
酒をつかい、ひととおり摘み、くだものが出てきたタイミングで改めて店内を見渡す。
日曜日の昼という事もあるのだろう。開店時は当方どもだけだったカウンタ席はいつのまにか地元ローカルな顧客で埋まり切っている。
そして、めいめいがつまみに鮨に積極的に手を出し、勘定も気にせずガブガブやっているさまに、おお、これぞ彼我のひとりあたりGDPの差であるか、と、確かに当地の「今」を感じる。
勘定、邦貨換算でひとり28,000円ほど。
銀座の高級店並みの値段であるが、この地で、このロケーションで、この材料とお菜を出しているのだから、文句はない。
とはいえ、当方どものように鮨と酒だけ、ではなく、おもうさまにつまみを小鉢をと愉しんでいるさきにご案内のローカル客諸君の払いは、さぞスゴい事になるのであろう、と、ひとさまのふところの事ながら、甚だデッケぇお世話で軽くめまいを感じる。
四半世紀ほどまえ、レッドウィング・ぺコスを安全靴がわりにジュロン工業地帯をかけずり回っていた当方の駐在時代とは大きくかわり、コチラの国は恐ろしく経済的に発展したのだなあと、深く深く感慨を覚えながら店をあとにする。
尚、その後「晩酌の部」で、タンジョンパーガの古いホッカセンター（Hawkers Center）マクセル・フードセンターで手羽先を齧り、「ああ、変わらぬところもあるんだな」と「ココロの均整」をとりなおしたのは、又、別のお話。
尚、具体的なお菜の詳細は、別掲のシャシンないしシャシンのコメント欄に当たって頂きたい。