日本から遠く離れた地で江戸前の雰囲気ともてなしを : はし田

利用時情報
　日時:金曜、19時頃(現地時間)
　予約:あり(55日前、公式HP)
　待ち:なし
　人数:1人
　座席:カウンター
　頻度:初回
　滞在:3時間
　支払:クレジットカード

食メニュー
◎Omakase S$450.00(外税)
　◎前菜盛り合わせ
　◎茶碗蒸し
　☆刺身盛り合わせ
　○鰆とこごみの天ぷら
　◎鯵
　◎鯛
　◎赤貝
　◎縞鯵
　◎金目鯛
　☆平貝
　☆牡丹海老
　◎春子鯛
　◎海胆と太刀魚
　◎玉子
　◎鮃
　◎喉黒イクラ丼
　◎お椀
　◎大トロ
　◎穴子巻き
　☆くりから
　◎鮪手巻き
　◎紐キュウ
　○マスクメロンと蜜柑
　◎カッサータとシャーベット

飲メニュー
☆みむろ杉 Dio Abita (180ml) S$60.00(外税)
◎渡舟 ふなしぼり 純米吟醸 (180ml) S$45.00(外税)
◎仙禽 オーガニック・ナチュール (180ml) S$55.00(外税)
◎黒龍 九頭龍 逸品 (180ml) サービス

経費、値引、その他
・サービス料(10%) S$61.00
・GST(8%) S$53.68

グッドポイント
・人種関係なく生じる一体感とそれが生み出せる雰囲気
・サービス精神旺盛

バッドポイント
・お値段しっかり

その他、注意事項
・完全予約制(予約時S$300のデポジット必要)
・勝どきにも店舗あり

所感
シンガポール編その⑨です。

ホテルでしばらく寛いだ後、夜の街へと繰り出します。
初日の目的地はこちらはし田さん。
やっぱり鮨が食べたい。
現在の赴任地のインドはやはり鮨のレベルがまだまだで、
美味しい鮨を食べるとなれば東南アジアに行くのが一番最適な手段となります。
ということで今回のシンガポール旅の本当の目的は地元メシではなく鮨。

でインスタやネットで色々調べ一番面白そうだったHashidaさんを
公式HPより55日前に予約しました。
予約時にS$300のデポジットを支払う必要があります。

はし田さんは元々勝どきにお店を構えられており、
そちらの二代目が開かれた店舗です。
現在はHashida Tokyoとして日本のお店もリニューアルされていますので、
日本に戻った際にはお邪魔したいですね。

予約時間の10分前にお店につくと、すぐに席に案内されます。
部屋は2つあり、案内されたのは親方と2番目のお弟子さんで切り盛りされるメインカウンター。
私の担当はお弟子さんの方でした。
別室は1番目のお弟子さんで切り盛りされているようです。
お店の中はもうすっかり日本の鮨屋さん。
両隣には中国系の男女4人組と欧米系の女子2人組。
BGMは日本では考えられないくらいファンキー。
でも不思議と違和感はありませんね笑

席に着くと冷たいお茶か温かいお茶かと聞かれ冷たいお茶を選択。
そしてアルコールメニューを渡されます。
日本酒日本酒～♪
1合の値段が日本の一升瓶以上でビックリ！！！
それはこちらのお店だけではないようで、シンガポール全体的にお高めのようです。
シンガポールの酒税がえげつないことになっているためのようですね。
とは言っても、飲まないでいられるか！！
ということで大好きなみむろ杉 Dio Abitaです。
う～ん、久しぶりの日本酒。やっぱり美味いDio Abita。

コースは前菜盛り合わせから。
桜を模した器の中には、
鰻の棒寿司、桜麩と蕗、甘海老の塩麹キャビアのせ、菜の花と胡麻のソース、蛍烏賊と柚子のソース、帆立とクリームチーズととんぶり、海老のなます巻き。
お皿の上からドライアイスを注がれる演出あり。
演出の有無はともかく、八寸的な盛り合わせはテンション上がります。
そして菜の花や蛍烏賊など旬の物を食べられるのは嬉しい♪

次は茶碗蒸し。車海老に蒸し海胆。
出汁は蛤。
穏やかな出汁に海胆の旨味が溶け込みます。

刺身盛り合わせは伊佐木、水蛸、鰹の漬け、中トロ。
右下に添えられるのは生山葵と山葵の皮を醤油で和えたもの。
これがとても美味しく、鰹でも鮪でも伊佐木でも蛸でも合う優れものです。
鰹は皮目を炙られ香りも良いです。

あっという間に1合消費し、次のお酒です。
親方に相談し、渡舟 ふなしぼり 純米吟醸。
結構しっかり目で、キレもなかなか。

焼物は鰆とこごみの天ぷら。
こごみはいい苦味ですね。
里芋も添えられます。
肝心の鰆は少し硬め。

付け台にガリがセットされ、ここから握りです。
シャリは米酢ベースで酸味はそこまで強くなく甘味を感じます。
握りは緩めで大きめ、米は柔らかめ。
口に入れてからの解け方は丁度良く、こちらの人々に合わせたシャリになってるのかな～
と思いました。
個人的に好みなのはもう少し硬めの米で、もう少ししっかりめの握りで小さめ、
もう少し酸味とコクがあるものですが笑
まぁこればっかりは好みですからねぇ。。

一発目は鯵。上には浅葱。
たまんないすよね～鯵スタートとか。

鯛には柚子皮を散らして。
さっぱりと美味しい。

次は赤貝。
香りも食感も良いですね。

続いての縞鯵も嬉しい鮨ダネ。
程よい脂に、割と控えめな食感。

金目鯛は炙りで。
とろとろこってりその1。

平貝は海苔と共に。
2枚付にしてもらえました。
食感がシャクシャクシャクシャイン。

海老は江戸前の定番の車海老ではなく、牡丹海老。
ねっとり甘いのがいいですね。

春子鯛は酢締めも程よくほんのり甘いです。
もっと派手なタネがばーんと出るかと思いましたが
こういう実直なタネが続くのは嬉しい♪

と思った矢先にばーーんと派手なタネ笑
海胆と太刀魚を手渡しで。
中々の異種格闘技。

ここで玉子登場。
カステラ玉子です。
江戸前寿司では通常最後に出てきますが、こちらではこの位置なんですね。
帆立が混ぜられてるのも面白い。

お酒追加。
こちらも好きな仙禽 オーガニック・ナチュール。
でも1合S$55とやっぱり高い。

次は鮃。
上には縁側。

そしてまたまたどーーんと。
喉黒イクラ丼。
とろとろこってりその2にぷっちりねっとり。

お椀は赤出汁。
中にはお麩、葱、石蓴。

トリの大トロは薄く剥がしたものを2枚付け。
とろとろこってりその3。

ここで親方からサービスで穴子巻き。
折角だから色々楽しまれてくださいとのこと。
昆布で巻いてあり面白い。

先程の大トロで一通りだったようですが、もうちょっと食べてみたかったので
少し追加でお願いしました。
すると一発目はまさかのくりから。
これは予想外ですが嬉しいですね。
むっちり、もっちり。

そして鮪手巻き。
中トロ、大トロが巻かれ、芽葱も。
とろとろこってりその4。

最後はさっきの赤貝の紐キュウ。
コリコリの紐と細切りの胡瓜のザクザク食感がいいですね。
これに合せて親方から黒龍 九頭龍 逸品のサービス。
しかもしっかり１合
とてもありがたい♪

食後はマスクメロンと蜜柑。
甘くて美味しい。

そして自家製カッサータとシャーベット。
どちらも爽やかで美味しい。
下にはマンゴーとパパイヤと胡瓜！
ただ胡瓜の意味は理解できなかったかな汗

黒龍がなくなるまで親方、お弟子さん、お客さんと談笑しながら3時間で終了。
コースは2時間ちょいで終わったんだけどね。
楽しくてダラダラいちゃいました。まぁ夜は一回転なので。
数品追加したけど、最初に提示された金額から変更なく戴くことが出来ました。
そして最初にデポしたS$300はお店を出た直後に自動振り込み。
日本酒なくなりそうになるとすぐ注いでくれたり、サービス面は日本と比べても言うことなしです。

ただ率直な感想としては、日本からシンガポールに旅行してまで行くかと問われると
金額も金額だし、すぐに首を縦に振ることはできませんが、
私のような近隣諸国の駐在員にとってはとてもありがたい存在です。

何より日本より遠く離れた地で、日本人の板さんと中国系のお客さんと欧米系のお客さんと私とで
英語で会話しながら、一体感が生まれたことがとても貴重で面白い体験となりました。

ということでインド居る内にシンガポール来ることがあればまたお邪魔したい。

ご馳走様でした。

しかし久しぶりの日本酒で酔ったな～
もう一軒ひっかけようかと思ってたけど、諦めてホテルに戻るか～。。