赤マル急上昇中の分子料理店。ペアリングの概念を覆されました(。ﾟωﾟ) : Tippling Club

〜シンガポール編〜

アジアベストレストラン36位の「Tippling club」にやって参りました（＾◇＾）
シンガポールに詳しい方でも聞いた事ない方もいるかもしれません。

実はココ。最近、赤マル急上昇中のモダンガストロノミー店なんですね(・ω・)ノ

エルブリからノーマへの流れをシッカリと踏まえている流行最先端のスタイル。
内装も、テーブルクロスを敷かない木目調のテーブル、エプロンスタイルと、
いかにも流行といった感じです(^_^;)

メニューもなかなかサレオツなデザイン。HPも凝っているので
興味ある人は見てみると面白いかもしれませんね。

今回の注文ですが、さすがに滅多に来れないので、最高値コースの
グルマンコースにワインペアリング（Gourmand menu with pairing$430+）、
グラスのクリュググランキュベ（$65+）を追加という形で注文してみました。
日本円で約４万円でしょうか。

さて、コースですが、お通しのスナックだけでなんと5品！！
メニューには「Snacks」としか書かれてなかったので、正直、意表を突かれました(^_^;)

ペアリングはワインだけでなく、この店オリジナルのカクテルを
合わせたりするのが特徴です。

料理の説明はシンガポール英語、いわゆるシングリッシュでかつ早口だったので
聴き取れた範囲内で記載しています。中国訛りが入った英語なんで本当に厳しいですね(^_^;)


お通し（Snacks）５品

☆コリアンダーの天ぷら
トムヤムクン風のソース。トムヤムクンをガストロノミックに解釈した品でして、
辛さ、酸味の繊細なバランスが絶妙でした。

☆トリュフの香りを染み込ませて揚げたおかき（発泡スチロール仕立て）
発泡スチロールに見立てております(^_^;)
分子料理版おかきとでも言いましょうか。

☆海苔巻き
外側に薄い衣をつけてパリッと揚げられていて、サクサクです。

☆パプリカの木炭仕立て
味噌醤油ソースで頂きます。
外は炭化してサクサク、中はパプリカの甘味が出ていて美味い。
この手の炭化料理って、なんで苦味が出ないのか不思議です。

☆トマトのガスパチョ　キャビアを浮かべて
トマトの味わいなんですが、透き通った黄色味がかった色合い。
トマトのエグミのない洗練された味わいです。どうやって作っているか分かりませんが、
純粋な成分だけ分離している印象です。

☆ワサビのカクテル
ジン、ピーチリキュール、ワサビのカクテル。
甘くなく口直しに良いカクテルでありました( ´ ▽ ` )ﾉ

☆ロブスターの前菜
ロブスターにかつら切りしたホースラディッシュ、そぼろ状の豆腐をあしらって
います。写真の黄色いイクラの様な球体は。分子料理でよく見る、ソースを球状にした物です。

☆チキンガーリックスープ
ホタテ、パッシーユ？（聴き取れず）が入っているとのこと。
高級クラムチャウダーといった感じ。

☆フォアグラとカクテルのペアリング
フォアグラのムースに、ちょっとアルコール強めのカクテルを合わせます。
付け合わせの甘酸っぱいリンゴでバランスを取ってあります。

☆ブドウのサラダ
凍らせたブドウの下にボイルした鶏肉の細切り、リンゴの細切りが忍ばせてあります。
上からは花山椒をかけてあります。
広島の地酒である「賀茂鶴スパークリング」とのマリアージュは完璧でありました( ´ ▽ ` )ﾉ

付け合わせはトマトの中心部。

☆マンガリッツァ豚のロースト
付け合わせは、胡瓜、人参、など。
酢の物の様なソースを最後に加えます。

☆白い布の様な物で覆われたこの皿、メモも残っておらず
失念・・・(^_^;)

☆赤カブのサラダ
薄切りにしたりそぼろ状にしたり、同一食材をカッティングの違いだけで
食べさせるのは和食技術の応用。最近の流行ですね。

☆和牛のステーキ
wagyuはもはや世界的食材です(・ω・)ノ

☆リゾット
☆チーズ盛り合わせ

☆口直しのサプリメント
サプリメント状になったイチゴのアイスでした！

☆柚子、抹茶のホワイトチョコレート
外はパリッと。中は酸っぱい柚子ソースです。

☆FIZZ BOMB（和訳できませんね、キャンディーです）
薬の袋の様な物を直接食べるよう指示されます。
口に入れるとオブラートみたいに溶けて口の中で弾けます！！

昔、駄菓子であった「ドンパチ」ですね(^_^;)
分子料理の店で採用されるとは・・・。

☆デザート２皿
それぞれのペアリングは、店オリジナルのハーブリキュール、ヨーグルトカクテル。

ハーブリキュールは貴腐ワインにダークチョコレート、ハーブを加えたオリジナル。
ラベルも特注品で店名も入っていますね(・ω・)ノ

シャトー・YUGNESと書いてありますが、ラベルに写真入りで登場しているYUGNESさん。
実はこの店のバーテンダーですΣ(=ﾟωﾟ=；)


お会計はペアリングなので明瞭。４９５シンガポールドル。
為替換算で日本円約４万円でした。

怒涛の品数で、最後は胃袋がはちきれんばかりに・・・(^_^;)
総量としては京都の未在と同等でしょうか？

モダンガストロミーの店は幾つも行きましたが、
その中でも、かな〜り凝った店だと思います。
日本含め、分子料理の店の中でもかなり繊細な味付け、バランスです。

繊細調理の分子料理に、オリジナルカクテルを料理ごとに合わせるのがウリの店です。

「料理に合う飲み物を探してくるのではなく作っていく」というコンセプトなので、
信じられない位にマリアージュしていてびっくりしました。

食中酒としてのカクテルなので、全く甘味のない品もありましたし、
料理と飲み物という概念を覆された印象です。


また、最後にシェフが登場しましたが、
この手の分野のシェフとは思えない程ワイルドです(^_^;)

漫画雑誌「ジャンプ」に出てたよね！？
というか、One peaceの海賊が現実世界に抜け出してきた感じの方です。

Nomaなんかもそうですが、スタッフもオシャレなタトゥー（怖くないやつ）を
入れていたりイマドキです。写真にある通り、パイナップルのタトゥーなんかを
入れていたりするんですね。

「世界は広いなぁ」と感じました。