サファリ : Kapama River Lodge

Hoedspruit Airport(フートスプレイト空港 HDS Hat-Creek)に 11:25 到着します。ゲームドライブ仕様のランクル 70(Toyota)が迎へに来てます。縞々のサファリバスでは在りません。黄土色の厳ついフルオープン四駆です。物見雄山気分が吹飛び、緊張で掌に汗を掻始めます。空港目前に、広大な Kapama Private Game Reserve(カパマ私営動物保護区)の入口です。Kapama が女子名で、「気に掛けた cura」「閉じた clausura」? Kruger National Park(クルーガー国立公園)とエリアが繋がってます。Kruger が姓名「宿屋 Krüger」? 入口からレセプション迄、保護区内を 20分程走ります。道路から埃が舞上がり、独特の草と土の匂がします。晴天、気温 20℃、頬を撫でる風が快いです。然し夜間は 5℃前後迄冷込みます。乾季ですが突然スコールに見舞われます。雨風を通さない薄手のポンチョが必要です。
「果てしなく 乾いた草原を ひとときの暗黒が包み込めば 幾億の太鼓が響きだし 汚れたジープは箱舟にかわる」
サファリロッジ Kapama River Lodge にチェックインします。冷たいタオルとフルーツカクテル(Savanna Lontan, グラナディラ、ライム、シロップ)がサービスされます。グランアローム製法のラムで、菫、リコリス、シナモン、生姜、芳醇で複雑な香がします。グラナディラの甘酸っぱいゼリー状の果肉が沈んでます。爽やかなロングカクテルです。2021年11月に改装され、未だ新しく綺麗です。デラックススイートに 3泊し、サファリを楽しみます。滞在中は決まったスタッフ(バトラー、レンジャー、トラッカー)が担当してサービスして呉れます。日出が 6:40, 日入が 17:30 です。夜明時の 6時～9時, 日暮時の 16時～19時の 2回/日ゲームドライブに出掛けます。荷物を解いて、鶏胸肉とバジルのサンドイッチを摘み、Kenya CTC(Crush Tear Curl)のミルクティー(অসম アッサムの交配種で、コロ／＼と丸い葉です。明るい色合で、濃厚な味這です。)を飲み乍、担当レンジャーさんとトラッカーさんと打合わせます。
「何が見たい?」
「獅子、アフリカ豹、チーター、サーバル、カラカル、アフリカンワイルド」
猫系です。
予想以上の遭遇率に驚きます。何の動物が何時何処に居たかを記憶して居て、足跡や糞や食痕のフィールドサインを確認して、尚且つ他のレンジャー達と連絡を取合って情報を分析して予測します。視力が尋常でなく優れてます。遥か彼方の土煙を見付けて、隠れてる動物の模様迄見分けます。沼地を避け乍、ハイスピードで凸凹道やブッシュを走抜けます。野生動物加之自然に関する知識が豊富で、丁寧に詳しく教へて呉れます。獅子、アフリカ豹、チーター、ブチハイエナ、背黒ジャッカル、大耳狐、山縞馬、サバンナ縞馬、インパラ、ヌー、ケープクードゥー、アフリカ水牛、ケープ疣猪、サバンナ狒々、ベルベットモンキー、アフリカ象、南麒麟、白犀、黒犀、河馬、ナイル鰐、南アフリカ駝鳥(ブルーネック)、アフリカ大野鳫、アフリカ仏法僧、フィッシュイーグル、犀鳥、珠鶏。6ドライブ(2回のブッシュウォーク)で、様々沢山の野生動物と出会いました。美しい、恰好良い、酷い、怖い、壮観です。
地平線に沈む太陽。真赤に焼けた大空。感動して震へが止まりません。
私と連れ、友人親子、レンジャーさん、トラッカーさんの 6名。レンジャーさんが猟銃を携行してます。トラブル無く、良いチームです。混んでる時は、レンジャー、トラッカー、助手、客 8名の計 11名でチームを組むそうです。ゲームドライブ中に匂を出したく有りません。虫除、日焼止を控へます。長袖サファリジャケット、長ズボン、半長靴、ハットで肌を隠してますが其れでも蚊に刺されます。壁蝨に噛まれます。金冠を持って来て良かったです。黄熱病、A, B 型肝炎、破傷風、狂犬病の予防接種は済んでるし、サムチレールは飲んでるけど、ビブラマイシンとクラビットも必要かな。暫く様子を見ましょう。
朝 5時起床、ラウンジで ミルクティーを飲んで 6時に出発です。9時過に一度帰り、ブランチです。茅葺のダイニング Rhino Boma(犀 バーベキュー)と川床に面した半オープンエアのダイニング Xitsumbeni(レストラン)にビュッフェが用意されてます。テーブルオーダーも出来ます。フレッシュフルーツジュース、ヨーグルト、野菜サラダ、Kenya のカフェオレに、イングリッシュブレックファスト、翌日がエッグベネディクト、最終日がフレンチトーストを御願いします。
スパプールとジムで体調を整へます。ランチにサンドイッチ(ミックス野菜サンド、アヴォカドサンド、フルーツサンド、サーモンサンド、ロブスターサンド、玉子サンド、チーズサンド、チキンサンド、ビーフサンド etc.)とミルクティーを頂いて、食後に仮眠を取ります。
15時半にミルクティーを飲み乍ミーティング、16時から夕のゲームドライブです。サバンナで、深煎した Kilimanjaro 珈琲をハンドドリップで淹れて、頂きます。場所は違へど Crocodile Dundee の世界です。ワインとジンを勧められますが、集中力を維持したいので素面で頑張ります。結局誰も飲まず、皆生真面目です。辺りは既に薄暗闇(天文薄明)です。
19時過、ホテルへ着く頃には真暗です。天の川が明るくて、溢れそうです。南十字座を見付けます。蠍座が逆立してます。
ランタンの灯る薄光の下で遅いディナーを頂きます。
希望を伝へて置くとコースを組んで呉れます。アフリカ伝統料理を御願いします。希望が無いと、スターター 3品から 1皿、メイン 3品から 1皿、デザート 2品から 1皿を選ぶプリフィクスに成ります。屋外で焚火を囲んでボマダイニング、ブッシュブライ(BBQ)も選べます。暖炉旁にバー、プールサイドにカクテルバーが有ります。
初日が、
Appletiser
・サーモンのカルパッチョ　Cape サーモンの燻製、アイスプラント、アヴォカド、ビーツ、オリーブ、クワイトチーズです。
・ウムポココ　白玉蜀黍粉、塩、サワーミルクだけのシンプルな味です。
・ドンボロ　蒸パン。
・牛頬肉のボボティ　シナモン等のスパイスが利いて、ドライフルーツが一杯で甘く、程好く辛いミートローフです。
・ミルクタルト　凍る直前迄冷やして、甘味を抑へてます。
・ルイボスティー　ミルクをタップリ加へます。
2日目が、
Appletiser
・鴨(エジプト鳫)のハム モロゴ(菠薐草のソテー) ピックルス(胡瓜、パプリカ、セロリ、人参、玉葱)　旨味の濃厚な鴨ロースです。
・キャッサバパン
・ポイキ　ビーフロース、Karoo 産ラムロース、スヌーク(黒太刀叺)燻製、セロリ、人参、玉葱、玉蜀黍、、野菜一杯のシチューです。ラムが柔く、スヌークの燻製がホックリしてます。脂肉が執念いです。
・モルテンクッキー　バニラアイスクリーム添。
・Mokha Mattari のエスプレッソ。比較すると、Mokha Mattari はフルーティーな甘い香と柔らかな酸味と酷、Kilimanjaro は芳酵で重厚な風味にキリッと締まった酸味と酷、Kenya はバランスの良い円やかな風味と酷、でしょうか。
3日目がボマダイニング、
Appletiser
・チャカラカ　雛豆、隠元、甘藍、パプリカ、セロリ、人参、玉葱、、。大蒜風味のトマト味です。ピリッとスパイスが利いた、豆と野菜の煮込です。
・パップ サワーミルク　固目に炊いた白玉蜀黍粥(スタイウェパップ)です。直火の薪香が移って、芳ばしいです。
・Karoo 産ラムラックとブルボスのブラーイ(BBQ) ジョロフライス バナナ(プランテン)チップス　ラムに背脂が着いてます。柔いです。ローズマリー、クミン、ミント等ハーブが利いてます。ブルボスの牛豚合挽肉が粗く、プチ／＼御肉を噛切ってる食感が有ります。クローブ、胡椒等のスパイスが刺激的です。
・ドンペドロと焼マシュマロ　バニラアイスクリームにアマルーラです。
・ハーブティー　グリーンルイボス、リコリス、ペパーミント。
バーに移って、Wild Africa Cream エスプレッソ割を頂きます。砂糖黍の蒸留酒、ミルク、キャラメルのリキュールです。滑らかで甘く優しい味です。が、微にピリッと刺激的な匂と癖が有ります。黒糖焼酎の、珈琲牛乳割に一寸似てます。
匇卒と夕餉を掻込んで、ログを付けて、御風呂に入って、金冠を塗って、就寝します。
動物保護区で野生動物を見て感動し、別の機会にはゲームミートを食べる。ペットを家族として溺愛し、畜産動物を食べる。人間のエゴ、神曲的贔屭です。代替肉が美味しく成らないかな、葉緑体やアミノ酸合成プラスミドをミトコンドリアみたいに取込めないかな。電力を生体エネルギーに使へないかな。進化の過程で、切捨てた経路だろうけど、。
「フオーホッホッ」「ウキァー」不気味な魚喰梟の鳴声が響きます。「ブガッ!」河馬の立てる爆音に驚きます。夜中も結構騒がしいです。愚かな自分が笑われてます。
アッと言う間の 3泊 4日です。素晴らしい体験でした。楽しかったです。皆さんに感謝します。
帰りが 12:05 Hoedspruit Airport(HDS) →→ 翌 2:20 لو ميريديان مطار القاهرة(CAI)です。さようならです。泪汲んでます。日常の生活に戻ります。
「天は大地にそそぎ 大地は天に溶け 私はうでをひろげ 世界抱きしめる」