ソウルで一番美味しいサムギョプサルが食べられると評判の人気行列店（#肉典食堂／#육전식당） : 肉典食堂 1号店

肉典食堂 1号店（육전식당 1호점）
（韓国ソウル特別市東大門区新設洞／最寄駅：新設洞）

●済州オギョプサル 2人前340g 40000ウォン
●豚モクサル 1人前150g 17000ウォン
●焼酎（チャミスル） 5000ウォン
●ポックンパッ 4000ウォン+追加チーズ 2000ウォン

ソウル地下鉄1・2号線 新設洞(Sinseol-dong)駅の10番出口から徒歩3分、ソウル市中心部の東大門(トンデムン)エリアにある人気のサムギョプサル専門店「肉典食堂(ユッチョンシッタン )」。

オープン直後から「ソウルで一番美味しいサムギョプサル」と評判となり、韓国のメディアでもたびたび紹介される有名店。

こちらが本店（1号店）で、ここから200mほど先にも姉妹店の3号店（※2号店は閉店）があり、江南(カンナム)に4号店、明洞(ミョンドン)に5号店とソウル市内で4店舗を展開している。

2018年にNHK BSプレミアムで放送された「2度目のソウル」という旅番組で「人生を変える焼き肉」として紹介され、日本でも有名となったお店。旅行ガイドブックでもサムギョプサルの有名店として必ずと言っていいほど紹介されており、この日もお客さんの2～3割ぐらいは日本人の観光客だった。

予約不可で連日ウェイティングが発生する人気店。この日は夜19:30過ぎに訪問して満席待ち。まず入店して人数を伝えて、受付番号の入った番号札（レシート）をもらい、呼ばれるまで待機するシステム。

お店の隣の建物の2階が待合室となっており、スピーカーから番号が呼ばれたらお店に戻り席に案内してもらう。自分たちより前に5～6組待っていたが予想より回転が早く30分ほどで順番が呼ばれた。

ちなみに番号を呼ぶ際にお客さんが韓国人だったら韓国語、韓国人以外だったら英語で呼ぶようにお店の方で判断しているようだ。もしかしたら店員さんによっては韓国語で番号を呼ぶかもしれないので、念のため待合室の中で自分の受付番号の韓国語での読み方を調べておいた方がよいかもしれない。

主なメニューは以下の通り。
・トンモクサル（통목살）150g 17000ウォン ※豚肩ロース
・トンサムギョプサル（통삼겹살）150g 17000ウォン ※豚三枚肉（バラ肉）
・ハンジョンサル（항정살）130g 18000ウォン ※豚トロ
・済州オギョプサル（제주오겹살）170g 20000ウォン ※豚五枚肉（皮付きバラ肉）

最初の注文ではいずれか一品で2人前以上のオーダーが必要（モクサル1人前、サムギョプサル1人前では不可）。追加オーダーからは1人前で注文可能。韓国のサムギョプサル専門店ではお馴染みのシステムだが、なるべく大きな塊肉で焼く方がより美味しくお肉を食べられるのだそう。

その他、サイドメニューでチゲ（鍋）や冷麺、炊き込みご飯や焼き飯（ポックンパッ）などがある。お酒はビール（メクチュ）、焼酎（ソジュ）、マッコリの他、韓国では珍しくハイボールや生ビールも置いている。日本だと焼肉を食べるときにビールやマッコリを飲む人も多いが、韓国では焼肉のときは焼酎が基本。

済州オギョプサル2人前とモクサル1人前をオーダー。済州（チェジュ）は「韓国のハワイ」とも言われる韓国本土の南西約130kmにある韓国最大の島で、黒豚の産地としても有名。オギョプサル（五枚肉）は皮を残したまま加工された豚バラ肉で「皮-脂-肉-脂-肉」の5層になっているので「五枚肉」と呼ぶ。

「モクサル」は直訳するとモク（首）＋サル（肉）で、豚の後頭部から肩の間にあるお肉。日本では「肩ロース」として売られている部位。サムギョプサルと比べると赤身が多く脂身が少ないのでさっぱりと食べられる。

焼き肉の世話は全て店員さんがやってもらえる。レーザーポインター付きの赤外線放射温度計で鉄板の表面温度を測定して、鉄板の温度が230度～240度になってから焼き始めるこだわりぶり。オギョプサルも皮目をカリッと仕上げるため、皮が鉄板に当たるようにお肉を立てて焼き上げたりと仕事が丁寧。

焼き肉の付け合わせにはサムジャン（味噌ダレ）、ニンニク、わさび、カルチソクチョ（済州島名物のタチウオの内臓の塩辛）が付いてくる。焼肉に魚介の塩辛（チョッカル）をタレとしてつけて食べる習慣は韓国では定番で、ミョルチジョッ（カタクチイワシの塩辛）を提供するお店もある。

パンチャン（おかず）はサンチュや青唐辛子、トンチミ（水キムチ）、もやしナムル、白キクラゲの酢漬け、マヨコーンサラダなど。パンチャンは無料でおかわり可。

サムギョプサルの付け合わせで定番のミョンイナムル（명이나물／行者にんにくの葉の漬物）はサイドメニューで別料金（2000ウォン）。ミョンイナムルは韓国では高級食材で、お店によっては無料で出てきても、おかわりは不可のケースが多い。焼いたお肉にわさびを乗せてミョンイナムルで巻いて食べるのがおすすめ。

締めはポックンパッ（焼き飯）とトッピングのモッツァレラチーズを追加して注文。店員さんは略して「ポクチー」と呼んでいた。鉄板には油を落とすための穴が空いているので、鉄板に上からクッキングシートを乗せて手早く炒めて完成。ハートマークの形に仕上げてくれる。チーズがとろーりと伸びてまろやかな味わいとコチュジャンのピリ辛味が相性抜群。トビウオの卵も入ってプチプチした食感がアクセント。