ソウル駅近くの中林洞にある熟成肉サムギョプサルの人気店（#ドゥトゥム／#두툼） : 두툼

ドゥトゥム（두툼／Dutum）
（韓国ソウル特別市中区中林洞／最寄駅：忠正路）

●サムギョプサル 2人前(340g) 36000ウォン
●モクサル 1人前(170g) 18000ウォン
●ハンジョンサル 1人前(170g) 18000ウォン
●コチュジャンチゲ 6000ウォン
●焼酎(ソジュ) 眞露 5000ウォン

ソウル駅近くの中林洞(チュンニムドン)にある熟成肉サムギョプサルの人気店「ドゥトゥム（トゥトゥム）」。

最寄駅はソウル地下鉄2・5号線 忠正路(Chungjeongno)駅の5番出口から徒歩3分で、空港鉄道 ソウル駅からは15番出口から徒歩10分ほど。

店名の「ドゥトゥム（두툼）」とは韓国語で“肉厚”や“分厚い”といった意味だそう。美味しい豚肉が食べられるとクチコミが広がり地元で評判となっていて、ほぼ毎日夕方以降は入店待ちが発生するという人気店。

この日は元日（1/1）だったが通常通り営業。韓国では年末年始も通常通り営業している飲食店が多く、2月の旧正月（春節）と9月の秋夕（チュソク：旧盆）に連休をとるケースが多い。

16:30頃に訪問し店内はほぼ満席だったが、待ちなしで入店できた。お店を出た18:00頃には店頭に満席待ちのウェイティングボードが出ていたので、なるべく早めの時間に来た方がよさそう。

店内は金属製の丸テーブルと丸イスが並ぶ大衆的な焼肉店の雰囲気。イスは蓋付きのスツールになっていて中に荷物を入れることができる。

主なメニューは以下の通り。

＜焼肉メニュー＞
・ドゥトゥムサムギョプサル（두툼삼겹살） 170g 18000ウォン ※豚三枚肉
・ドゥトゥムモクサル（두툼목살） 170g 18000ウォン ※豚肩ロース
・コッテギハンジョンサル（껍데기항정살） 170g 18000ウォン ※皮付き豚トロ
・ドゥトゥムコッテギ（두툼껍데기） 11000ウォン ※味付き豚皮（セルフメニュー）

＜サイドメニュー＞
・コチュジャンチゲ（고추장찌개） 6000ウォン
・テンジャンチゲ（텐장치게） 6000ウォン
・水冷麺（물냉면） 5000ウォン
・ピビン冷麺（비빔냉면） 5000ウォン
・白飯（콩기밧） 1000ウォン

最初のオーダーで焼肉メニューからいずれか1品を2人前以上注文する必要がある（サムギョプサル1人前、モクサル1人前など1人前ずつでは不可）。追加オーダーからは1人前ずつで注文可能。

日本語は基本的に通じないが、メニューに日本語が表示されているのでメニューを指差して「イゴジュセヨ（これください）」でも伝わる。焼肉の世話は全て店員さんがやってくれる。

ドリンクメニューは焼酎（ソジュ）、ビール（メクチュ）、各種ソフトドリンクがある。焼酎は定番の「チャミスル」や「眞露(ジンロ)」の他、「大鮮(デソン)」や「清河(チョンハ)」、「チョウムチョロム」など比較的マイナーな銘柄も置いている。韓国では珍しく生ビール（ベルギーのステラ・ドラフト）もある。


最初のオーダーで「サムギョプサル」2人前と「モクサル」1人前をオーダー。こちらで提供するサムギョプサル（三枚肉）とモクサル（肩ロース）は、韓国のプレミアム豚肉・韓豚（ハンドン）を店内に設置されたケースで3週間かけて熟成させている。

ドライとウェットの熟成を4回繰り返しているそうで、韓国でも色々なサムギョプサル専門店に行ったけど、ドライエイジングタイプの熟成肉は初めてだ。焼く前のお肉は赤身の色が濃く、水分が抜けて少し干からびたような感触だけど、炭火でじっくり焼きあげるとジュワッと脂が染み出してきて、噛みしめると凝縮された旨味が口の中に広がる。

ソウルの「肉典食堂」や釜山の「マッチャンドゥルワンソムグイ」など有名なサムギョプサル専門店にいくつか行ったことがあるけど、はっきり言って今まで食べたサムギョプサルでここが一番美味しかった。

お肉と一緒に出てくるアルミホイルに包まれた中身はエリンギでホイル焼きにするとジュワッと水分があふれ出てくる。

焼肉の付け合わせは岩塩やわさび、にんにく、ミョルチジョッ（カタクチイワシの塩辛）、ミョンイナムル（行者ニンニクの葉の醤油漬け）、ムチェキムチ（干し大根の千切りキムチ）、パンチム（ネギの和え物）、キムチ、コールスローサラダなどが並べられる。

ミョルチジョッは済州島名物のカタクチイワシの塩辛を使った特製ダレ。鉄板に上で温めて、焼き上がったお肉をつけて食べる。塩辛独特の発酵系のクセがあって塩分も強い。

付け合わせのタレや無料のパンチャン（副菜）もこだわりを感じる。焼いたお肉にミョルチジョッをつけてミョンイナムル（行者ニンニクの葉）や白いキムチ（唐辛子を水ですすいだ白菜キムチ）でお肉を巻いて食べるのがオススメの食べ方。

パンチャンはミョンイナムルも含めて全ておかわり可。ミョンイナムルは韓国では高級食材で、お店によってはおかわり不可だったり別料金だったりするところもあるけど、こちらでは無料な上におかわりもOKで良心的。

サムギョプサルのサイドメニューにはチゲ（鍋）や冷麺が定番。今回はコチュジャンチゲをオーダー。玉ねぎがたっぷり入って野菜の甘みとコチュジャン（唐辛子みそ）の辛味、旨味が絶妙にマッチ。思ったよりは辛くないので、辛いのが苦手な人でも安心。

追加で「コッテギハンジョンサル」1人前と「サムギョプサル」をもう1人前を注文。「ハンジョンサル」は豚の首や背中のお肉で日本では「豚トロ」として売られている部位。皮（コッテギ）付きでプリッとした皮目の食感がたまらない。