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高くて旨いは当たり前さんの他のお店の口コミ
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| 店名 |
鈺師傅上海生煎包
|
|---|---|
| ジャンル | 中華料理、肉まん |
|
予約・ お問い合わせ |
(+886) 223320316 |
| 予約可否 | |
| 住所 |
台湾台北市中正區中華路二段307巷 |
| 交通手段 |
台北捷運龍山寺站、中正記念堂站からそれぞれ徒歩約20分。 |
| 営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
| 予算 |
~¥999 ~¥999 |
| 予算(口コミ集計) |
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| 支払い方法 |
カード不可 |
| 個室 |
無 |
|---|---|
| 貸切 |
不可 |
| 駐車場 |
無 |
| 利用シーン |
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|---|---|
| 初投稿者 |
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日暮れとともにやって来た、台北・南機場(ナンジーチャン)夜市。
台北に数ある夜市の中でも、小吃(シャオチー)屋台の充実度では、屈指のスポットとして知られます。
台鐵(タイティエ)や捷運(ジェユン)の最寄り駅から遠く、その代わり公車(ゴンチャー/路線バス)は、多種多彩な路線がひっきりなしにやってくる。
街角にはいつも、生活感溢れる庶民の活気がみなぎっています。
食べ物の匂いと人波に酔いそうになりながら歩いていると、ちょっとした行列の先に、店頭に大きな釜を並べ、生煎包(シェンジェンパオ)を焼くお店が。
此処は、この南機場夜市でも指折り人気の生煎包屋さんで、焼きあがるたびに、行列の順番でたくさんの注文が入り、たちまちひと鍋はきれいに完売御礼に。
そしてまた包みたての生煎包を隙間なく並べ、大きく重そうな金属蓋をして焼き上げて、その繰り返しです。
当然列に加わり、もうすぐ自分の番。
眼の前で蓋をとると、忽ち油煙が上がり、香ばしさとともに、ジュワーッという堪らない音が響きます。
種類は四種類あって、振りかける胡麻の色によって区別しています。
何も振りかけないのは高麗菜包(キャベツ)、金胡麻だけのものが鮮肉包、金胡麻と黒胡麻両方かけるのが雙味包(肉とキャベツ)、そして黒胡麻が鮮肉玉米包(肉とトウモロコシ)。
日本でいうなら、大判焼きの焼き印を変えて白あん、小豆を区別するようなものでしょうか。
こういう発想がどこにでもあると思うと、なんだか面白いですね。
お値段はひとつたったのNT14という安さ。
でも、以前は夜市の生煎包といえば、たいていの店がNT10以下でやっていたことを考えると、臺灣物価の上昇が夜市の世界にもじわじわ及んできたと実感します。
さて、焼きあがった鮮肉包をひとつ、さっそく店頭で頬張ってみます。
簡単なビニールに包んでくれますが、熱くて持っていられませんね。
熱々のところを恐る恐るガブリ!
日本に進出してきている上海起源の「焼き小籠包」屋さんの皮に比べると、膨らませが強く、ふっくら。
でも、たっぷりの肉汁は生地に染みてしまわず、具はジューシーです。
不用意に齧ると、中から肉汁が飛び出てきますので、くれぐれもご用心を。
具のひき肉は細挽きで、しっとりきめ細やかにして密度ぎっしり、仄かな甘みは玉葱か。
これぞ、肉まんに食らいつく!という実感があります。
鍋が空になるたびに行列は縮みますが、また伸びて、を繰り返して。
夜が更けるにつれて、仕事帰りの人の立ち寄りもますます多くなる感じです。
みなさん、これを晩飯にするのでしようか。
臺灣では、ほとんどの肉包、生煎包、そして鍋貼も水餃も、調理の直前に皮を延ばし具を包む、作りたて、焼きたてが当たり前。
当然、此処でもみなさん総出でせっせと具を包んでいます。
粉ものの権化ともいうべきこの料理。
経時とともに水分で皮がふやけ、具も劣化する。
日本では当たり前の「作り置き」を、この国の人たちは殆どやりません。
旨いものを食わせたい、という食い物商売の鉄則をよく理解し、大切なことを決して妥協しない。
臺灣の食い物屋台、小吃屋としての矜持がいかにしっかりしているかがよくわかりますね。