1000レビューはRAWに : RAW

日本ではまったく予約すらせず・・・
何となく行ければいいや〜という適当な感覚でホテルにチェックイン。
そこで、RAWに予約したいんですけど！とフロントでお願いし、メールでウェイティングリストに載せてもらいました。
まぁ、無理だろうな〜と思っていたら、簡単に奇跡が起こりました（笑）。ランチタイムに1席空いたと英語でメールが返って来たので、即行く旨を伝え、無事予約完了！！！
本来なら非常に予約が取りにくく、こんな適当な行き方はできない可能性が高いお店です。旅行前に確実に予約を押させてから行くことをオススメします。
2014年12月にオープンして以来、台湾でもっとも予約の取れないレストランとして名を馳せています！


予約方法は人数によって分かれています。
8人以上で旅行することは稀でしょうから、実質③以外の予約は不可能だろうと思います。
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① 8人未満の場合、Online Reseversionから予約します。毎日正午12時に15日後の予約が開始されますが、15秒以内に満席になるのでアクセスはほぼ不可能です（笑）。
② 8人以上の場合、毎月最初の金曜日午後3〜5時に電話予約します。翌月までの予約が可能です。
③ Waiting Listに乗せてほしい場合、CONTACTからメールを送ればOKです。ラッキーなことに空きが出れば返信があるはずです！
④ さらに別の要求がある場合にもCONTACTからメールを送って確認できます。
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高級飲食店ビル「赫士盟大樓」に入っている1店舗が、江振誠André Chiang（アンドレ・チャン）シェフ監修のフレンチレストランRAWです。
誰やねん！？と思って調べてみると、アジアのベストレストラン50の2015年度版で5位にランクインしたシンガポールのフランス料理店のシェフだそうです。
簡単にまとめると、世界的地位をもつシェフが世界中の美食家たちを魅了するレストランということです！


メニューはランチ・ディナーともに8種1850TWDで構成されています。
その他、ドリンクやパンはすべて別メニューとなっていますが、非常にリーズナブルな価格で提供されていました。
かなりの酒飲みでない限り、1人10000〜15000円で収まると思います。

メニュー表が珍しく、英語と中国語の２種類用意されていました。
メインの食材のみが表示されており、料理名はありません。
なぜ8種類なのか？それはoctaphilosophyという哲学が反映されているからのようです。詳しいことはGoogle先生に聞いてください（笑）。

この日のメニューは次の通り。
OYSTER, SAGO, RED CORAL
BURI, CUCUMBER, WATER BAMBOO
PRAWIN, CAPPELLINI, MUSSEL
SWEET POTATO, BOTTARGA, BUCKWHEAT
SQUID, KOMBU, LOVAGE
TAIWAN RICE, PORK, MUSHROOM
QUAIL
LEEK, BARLEY
WHITE FUNGUS, SOURSOP, BERGAMOT
9つあるように見えますが、最後のデザートの前2つは同時に出て来ました。併せて1つということだろうと思います。

OYSTER, SAGO, RED CORAL
焼き牡蠣に粒状のもの（タピオカと説明されたが？）と三杯酢がかけられています。牡蠣の風味が濃厚で、三杯酢とよく合っていました。

ここでパンを注文。
クリームチーズに何かしら入ったものが付いていました（何だったか忘れましたw）。
焼きたてのパンが適当な大きさにカットされ、袋に入った状態で出されます。
かなりの量であるため、2〜3人なら余る可能性大です。しかし、余ったら紙袋に入れてくれます。持ち帰り可能というのがありがたい。

BURI, CUCUMBER, WATER BAMBOO
続いて、ブリと胡瓜、マコモを魚の出汁であえたもの。胡瓜が大嫌い！と伝えていたら、梨に代えてくれました。スープが非常に美味しく、このクラスのレストランなら安心して生の魚でもいただくことができました。本当に美味！

PRAWIN, CAPPELLINI, MUSSEL
車海老とムラサキガイが辛みのあるエスニック風に炒められ、その上にカッペリーニを揚げたものが乗せられていました。思ったより辛みが強く、台湾で食べた料理の中で一番だったと思います。しかし、後口にはまったく残らず、次の料理が出てくる頃には消えていました。

SWEET POTATO, BOTTARGA, BUCKWHEAT
アヒルの卵巣で作られたカラスミ、サツマイモと蕎麦の実を大胆にアレンジした一品。最初にカラスミとサツマイモを見せてもらい、料理が登場したかと思うと、全然異なるビジュアルに変化していました。原型が何なのかわからないくらいに。サツマイモの甘さが前面に出すぎず、カラスミのねっとりした食感がまとわりつきました。これまでに体験したことのない味でしたが、美味しかった〜。

SQUID, KOMBU, LOVAGE
イカそうめん！？と思っていたら、その上から出汁をかけられました。イカ以外には昆布とハーブとして使用されるセロリが入っていました。独特のコクと少しの渋みのあるスープで、食欲がさらに増すような料理でした。かなり和の要素が取り入れられた食べ物だと思いました。

TAIWAN RICE, PORK, MUSHROOM
魯肉飯！！！おそらく台湾でもっとも高級かつ美味な魯肉飯です。有田焼で作られた釜で、3種類のブレンド米（台湾の原種・台湾米・日本米）が1つずつ炊かれ、極上の魯肉飯に仕上げられていました。文句なしの美味さ。底にはおこげができており、香ばしくてこれもまた美味。
途中から出汁をかけると、素晴らしく美味しいだろうな〜と思いました。

QUAIL
LEEK, BARLEY
メインは鶉。その横にはホウレン草の粥が添えられています。少しバルサミコ酢がかかっており、柔らかくも引き締まる風味でした。
鶉は小さな骨が多くて食べにくかったですが、味は良かったです。
ネギと大麦の実の焼いたものが抜群に美味しかった。鍋に入っているネギが美味しいように、中心に行けば行くほどとろみと甘みを増して行くあの味がたまりません。シャキッとした食感も残っており、素晴らしい焼き加減でした。

WHITE FUNGUS, SOURSOP, BERGAMOT
8品目が〆のデザートでした。
白キクラゲ、ベルガモットのシャーベット、トゲバンレイシ。キクラゲがデザートになるの！！！と驚愕でしたが、食感は確かにデザートっぽくもあるな〜と納得しました。味付け次第では使えるようです。他の店でもデザートに白キクラゲを見かけたので、元々デザートなのかもしれません。

最後にお茶を注文しました。
すると、竹炭が香る焼きたてフィナンシェが付いてきました。
一口食べてみると、驚くほど竹炭風味でした。これがまたクセになる味で、お土産に欲しいくらい。


料理も素晴らしいですが、入口から店内、キッチン、トイレにいたるまですべてが完璧にデザイされており、ため息が出てしまうほど美しかったです。
日本に出店したとしたら、10000〜15000円で提供されることはまずありえないでしょう。最低でも20000円からではないでしょうか。ドリンクもこんなに良心的な値段ではないでしょうから、それだけでも非常にリーズナブルに感じました。

次に台北を訪れることがあれば、何としてでも再訪したいレストランです！