３４００件目のキリ番レビューは、台北の九記海鮮。ちょうどいい現地感の中で食べる海鮮料理の究極。 : 九記海鮮

あっという間に、またキリ番がやって来ました。

このレビューは、ちょうどこの２か月の間に食べた１００軒の店から選んだナンバーワンの店ですが。２ヶ月の間に、新潟、金沢、台北と目まぐるしく動きあっという間にキリ番を迎えました。そして、この九記海鮮との出会い。

台北５日目の夜でした。

淡麗スープの牛肉麺を食べようとホテルを出ます。もうホテルから次の地下鉄の駅くらいまでの土地勘はぼちぼち出来始めてますので、マイレビュアーさんとおしゃべりをしながら目的の店に曲がる交差点を探し。

イクラナンデモ歩きすぎました（笑）。見たこともない街の様子に、あわててＵターン。そろそろやろ、と思って地図を広げ位置の確認です。

『あのお、どちらまで行くのですか？』

若い女性が声を掛けて来てくれて、親切に行きたい場所を教えてくれました。かような親切って、この５日間で３回目ですね。日系企業に勤務していて、日本語を勉強中だとか。ジブンも中国語を勉強してますから、今度台北に来るときは教え合いをしましょうか、と言うのを逃してしまい分かれます。

目当ての店に来たら、店はもう代わっていてバイキングの店になっていて。じゃあ、もうちょっと戻って長春路にある小龍包の店に行こうか。５分ほど歩いて着きましたが、何か気が乗りません。先日もここに来て、結局向かいにあるフカヒレ、アワビの店に行ったのでした。

『この前見た九記海鮮をちょっと覗いてみる？』

九記海鮮は、台北に来る前のお勉強で知った店です。ブログで見た料理の写真がいまいち地味でちょっとそそられなかったので前回は５０ｍ手前で引き返したのですが。

店の真ん前に来ると、ああ、これは絶対にウマイ店だ、と直感が働きました。上海や深圳や廈門で食べて来た旨い海鮮料理屋の雰囲気と相通じるものを感じました。入ろう！

店に入ると、旨い店の推察は確信に変わります。左手に水槽、正面に２階に通じる階段があって、右手がホールになってます。ホールのテーブル席に案内されます。ここ以外は満席で、ほとんどが日本人らしき。しかも、駐在員がどのテーブルにもいるような感じです。

駐在員が食べる、呑む店は絶対のおすすめ。ジブンも台湾駐在ならここに来るんだろうな、とか思います。メニューを見ても、魅力的な料理が魅力的な値段で並んでいます。絶対に旨いものを食べて帰ろう。

まず、ビールですね。こういう店ではいつもこうしてます。ホールには３，４人のおばちゃんがいますので、一人を呼んで、こっちこっち！ビールが入ったショーケースまで連れて行って、あれ、頂戴。

おばちゃんにお願いしたのは台湾啤酒クラシック。初めて見る茶瓶でした。味は・・同じかな（笑）。

メニューを見ながら相談し、マイレビュアーさんが食べたことがないという

なまこの煮もの、と、福建炒飯は絶対に食べてもらおうと。オーダーしようと思ったら、フロアで忙しく動き回るベテランマネージャーが来たので、伝えます。

『これを食べるんなら、こっちがいいね。これ、うちの看板メニュー。』

どうやら、看板メニューを言う言葉を覚えたらしく、おすすめの料理はすべて看板メニュー（笑）。でも、分かりやすいし、こういう時は素直に聞いておけば１００％間違いなし！

しばし待ちます。おばちゃんに、お茶ください、と言って出てきた茶のポット。こういう現地の空気を感じる店が絶対にウマイでしょ的象徴ポット。写真を見てくだされ。

＊中華風海鮮と野菜の土鍋煮
うわあ、うまそ～。二人が声を揃えて最初の料理をウェルカム。土鍋ではなくて、使い込んだ金属の鍋に入ってます。おばちゃんが火傷しないでねと２回言いましたから。見た目もいいし、いいかほりが立ち上がっています。
海老が絶品中の絶品。ホタテや冬菇も旨い。この最初のヒトサラでもうノックアウトされました。

＊ナマコの醤油煮
ジブンもナマコは久しぶり。皿に取り分けてくれました。ナマコのプリンプリンは癖になりますね。中華街の店のメニューで２０００円台が値付けされているのを見たことがありますが、スルーしてよかった。

＊海老の醤油ソテー
最初の土鍋煮と同じく看板メニューです（笑）。店内の壁に貼ってあった古い新聞記事にもこの皿の写真が載ってましたので、間違いなく看板メニュー。これがまあ、もしかしたら生涯食べた中で一番旨かった海老料理かもしれません。ころころした海老が甘くてぷりぷり。どうやったらこの味が出せるんでしょうか。シャンタン？醤油？中国酒？の何に秘密があるのか。

＊福建炒飯
これも生涯で一番旨かった。揚州チャーハンのような玉子チャーハンを炒め、その上からあんかけをかけます。チャーハンもあんかけもバツグン。
一度福建省の廈門に行ったとき、接待された人気レストランで福建炒飯をリクエストしたことがあります。店の人が？聞いたことがありませんって。接待してくれた中国人も？なんでやねん。作り方を教えて作ってもらいましたが、あれも旨かった。福建炒飯のルーツは福建じゃないかも、って思いましたね。香港にも福建炒飯があるのに。

けど、もっともっとうまい福建炒飯でした。必食ですよ。量がたっぷりで、二人で頑張ったのに、最後はお持ち帰りで。打包と言ったら、ウケました。皆さんもこれを覚えましょう。

＊エノキ海苔海老団子スープ
炒飯に合わせたこのスープも丸。海老はどこまでいっても旨い。

＊お汁粉
デザートでサービスです。

ああ、うまかった。いい台北旅行のしめくくりが出来ました。

いつもご愛読ありがとうございます。まだもう少しがんばりますので、なにとぞよろしくお願いいたします。