ランチタイムは優雅なひととき マンダリンオリエンタル台北 『雅閣（YA GE）ヤグ』：台北・南京復興 : Ya Ge

数年前に宿泊してから、すっかりファンになってしまった『マンダリンオリエンタル台北』。
今回は ランチ利用で、広東料理『雅閣（ヤグ）』へ行ってきました。


台北で一番とも言われている、ラグジュアリーで格式高いヨーロピアンスタイルの5つ星ホテル『マンダリンオリエンタル台北（Mandarin Oriental, Taipei 台北文華東方酒店）』。8年もの歳月をかけて建設された美しいクラシカルモダンテイスト。外観も素敵ですが、エントランスも素晴らしく、こちらのシャンデリアは、かつて“蝶の国”と言われた台湾をオマージュし 見上げると蝶の形になっています！ こちらへ2年前宿泊した時にも、美しさに目を奪われてしまいましたが、またまた、見惚れてしまいました。


フロアを移動し『雅閣（ヤグ）』に到着。マンダリン内には 他にもイタリアンの『BENCOTTO』がありますが、美術館の様な格調高い空間でモダンチャイニーズが頂ける『雅閣（ヤグ）』は、マンダリン台北内で1番エレガントなレストランといえます。
　　
　
以前は個室利用でしたので、メインフロアは初めて！広い中央スペースと壁面には半個室が並び、和やかなランチが楽しめそうです。 全体的に余裕のあるセッティング、半円形のソファー席はゆったりゴージャスな気分になりますね。
　
　
さて、この日は事前にオススメをお聞きし、点心を中心としたアラカルトメニューを組んで頂きました。
　
「蜜汁叉燒（Kagoshima Black Pork, Honey, Barbecued）」。艶やかな色合いと程よい甘さの叉焼の蜂蜜風味仕立て。鹿児島の黒豚を使っているらしく、柔らかでジューシーな仕上がりです。

テーブルに置かれた、生唐辛子千切り入り醤油・XO醤・辣椒醬。これら特製のソース達を、少し付けるだけでガラッと味が変わるのです。


「松露蛋白蟹肉春卷（Crab Meat, Black Truffle, Egg White, Spring Roll, Pan-fried）」。蟹と黒トリュフを使った繊細な春巻き。春巻きというと庶民的なイメージが思い浮かぶのですが、コチエアはかなり上品でリッチ♡ サクッとした歯ごたえと、中身が出た瞬間に広がるトリュフの香しさ！ つい何本でも食べたくなりました。


「甜菜根帶子餃（Beetroot, Scallop Dumpling, Steamed）」。アスパラガスが頭から覗き、ほんのりピンクに染まった可愛らしい帆立の点心。このピンクはビートルート（日本ではビーツ）で色を付けているのですって。天然色でここまで綺麗な色を出すとは驚きです。そして、味については申し分なく美味！！
　
　
「純‧慢燉烏骨雞湯（Black Bone Chickens, PH 9.0 Water, Double-boiled）」。じっくり時間をかけて取られた烏骨鶏の出汁を使ったとろ火煮込みスープ（数量限定）。YAGEの中で何が好き？と聞かれたら、”スープ♡”と答える位に、私はここのスープが大好き！ 以前に頂いた物は、松茸や竹苼の入ったもっと濃厚な物でしたが、この烏骨鶏もかなり美味しかったです。
　
　
「焗釀鮮蟹蓋（Crab Meat, Onion, Oven-baked）」。『雅閣（ヤグ）』で、今一番 ”推し” のメニューがこちらの ”カニ肉のオーブン焼き”。器自体からして、キュートだと思いませんか！ 1人1個シルバーの蟹が運ばれてくるのです。
中身はたっぷり1人前で2杯の蟹を使い、グラタンとも違う蟹のコクがあふれ出てくるような逸品。甲殻類好きの方だったら、一口で虜になってしまうと思いました。


「脆皮海皇腸粉（Crispy Shrimps Spring Roll, Rice Roll, Steamed）」。日本ではあまり見かけない、米粉のクレープを使った点心らしいひと品。干しエビがたっぷり入って、サクッと軽やかでありながら、同時に皮のもっちり感を味わうことが出来ます。見た目以上にお腹にたまるので、2人だとちょっと苦しかったかな。持ち帰りも可能だった様ですが、出来たてが一番美味しいはず。
　

「蔥香海斑柳（Sliced Giant Garoupa, Spring Onion, Steamed）」。肉厚なハタの切り身を葱風味炒め煮にしています。ちょっと甘めのお醤油風味が、日本人の口にもベストマッチ！
ほっくり、ホロホロと崩れるように縄らかなハタ。ネギは九条ネギに近いシャキッとした歯ごたえ。かなり日本食にも近い柔らかな味付けで、これは老若男女どなたにも好まれるに違いありません。


「季節時蔬」。季節の野菜を上湯仕立て、チキンブイヨン仕立て、ニンニク風味炒め、オイスターソース炒めなどの調理方法から選べます。こちらは莧菜（シエンツァイと言う青菜）の上湯スープ炊き。金華ハムのうま味と塩気が浸みていました。
　

「黑金流沙包（Charcoal Salted-Egg Custard Buns, Steamed）」、「香芒楊枝甘露（Mango, Pomelo, Sago Cream）」。〆のデザートは二品。黑金流沙包は、トロリとしたカスタードクリームが隠れたミニマン。出来たての熱々が出てきますので、一気にかぶりつくとやけど注意。ww でも、この熱さが良いんです。

そして、香芒楊枝甘露は、私がマンダリンに来たら絶対食べたいスイーツ。マンゴーにタピオカ、そこにポメロと言われる柑橘が混ぜられ、爽やかながらもトロピカルなデザート。以前も思いましたが「お腹いっぱいでもこれは何杯でも食べられる！」。


やはり素晴らしいお店は、何度来ても飽きることがありません。満腹までいただいたのに少しダウンタイムを入れると、スッと胃が楽になるのは、素材が上質だからでしょうね。ご馳走様でした。


宿泊だけで無く、レストラン利用もお勧め出来る『マンダリンオリエンタル台北（Mandarin Oriental, Taipei 台北文華東方酒店）』。台湾に来ると、つい小籠包や 夜市にマンゴーかき氷 etc… B級グルメに走ってしまいがちですが、たまには、ハイクオリティーのお食事を楽しんでみるのもよろしいかと。素敵な旅の思い出になると思います。


広東料理『雅閣（ヤグ）』（ドレスコード：スマートカジュアル）
営業時間　ランチ12:00～14:30、11:30～14:30（土、日、祝日）
　　　　　ディナー18:00～22:00
電話　+886 2 2715 6788 （HPより予約可能）


Hotel『マンダリンオリエンタル台北（Mandarin Oriental, Taipei）台北文華東方酒店 』
158 Dunhua North Road, Taipei 10548,Taiwan
（10548 台北市 敦化北路158號）
+886 2 2715 6888