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奮起湖便當。雞脚、猪排と両方入った豪華版。TWD120。
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アルマイト容器の蓋に描かれているのは、森林鐡路の社紋でしょうか。スープ付き。
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列車が着くと、たちまち大賑わいです。
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茸と筍のあっさりスープ。
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店内。
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森林鐡路とは一心同体の関係です。
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供應カウンター。※撮影ご了解いただきました。
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麓の竹崎站。
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供應カウンターと広間。
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老舗食堂旅館の風格を感じます
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ファサード。旅館、便當食堂、セブンを併営。
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ショップカード
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阿里山(アーリーシャン)森林鐡路の奮起湖(フェンチーフー)站。
此処から麓の嘉義(ジャーイー)へと折り返す列車の乗客が、暫し駅前老街へと繰り出していきます。
11:20に着いて、14:00に出発ですから、周囲を少し散策して、そして名物の奮起湖便當を食べるのには、ちょうど良い時間なわけです。
站から直ぐの場所に、立派な宿屋とセブンイレブン、そして奮起湖便當をふるまう食堂を併営しているのが「奮起湖大飯店」さん。
奮起湖の便當屋さん数軒のなかでも、此処が一番の有名店であり、押しも押されぬ老舗的存在です。
建物はなかなか立派な造りで、セブンイレブン横の階段を少し下りていくと、皆さんが大勢弁当を食べていく大広間が現れます。
綺麗に整頓された供應カウンターでは、女性スタッフの皆さんが、注文にてきぱき応じています。
広間に設えられた立派な切り株のテーブルと椅子に、皆さんと一緒に腰掛けて、名物弁当に舌鼓を打ちます。
此処の「奮起湖便當」(TWD120)は、懐かしいアルマイト容器に入れて供されるのが特徴で、別途容器代を支払えば、持ち帰りにも新品のアルマイト容器を用意してくれるほか、檜の弁当箱に入れる豪華版もあるようです。
蓋のところには、鐡路の社紋のようなマークが大きく型押しされていて、雰囲気を盛り上げてくれますね。
深山で採れるのか、小さな茸と細切り筍が入った、あっさりしたスープがついています。
蓋を開けてみると、猪排(豚ロースの排骨)と雞脚(骨付き鶏もも)の両方がドーンとお出ましする豪華版。
緑も鮮やかな山菜もたっぷり盛られています。
柔らかく仕上がった豚排骨ととともに飯をかきこんでみると、これがとにかく旨い!
店内に掲示された能書きによれば、かつては日本の皇室へ献上されたという「台東皇帝米」を使用しているのだと。
このしゃっきり炊けた御用米に、雞腿、猪排、高冷蔬菜、手工筍乾、香辣蘿葡、香甜豆絲と、ひとつひとつが台湾ご当地色満載のおかずがたっぷりです。
この飯、口にするたびに丁度良い硬さと粒立ちで、弾力、甘みともに申し分のない、とにかく旨い飯です。
台湾の便當は、飯の上に直接おかずをのっけてしまうから、ヤワな炊き方では、直ぐに汁気を吸ってペチャっとしてしまう。
要は、日本の丼物の飯がしゃっきり炊けていないと話にならないのと同じ理屈で、此処の飯は上手に炊いているということです。
昔、道路もなかった時代、森林鐡路は阿里山へ向かう人々の足としてはほぼ唯一の交通手段だったわけです。
奮起湖大飯店の先達たちは、列車が着くと麺を売りに行くというご商売をやっていて、便當を売りだしたのは、50年ほど前のこと。
当時、麓の嘉義で乗客たちが買っていた便當は、暑い台湾のこと、持ってくるあいだに傷んでしまうことも多く、いつしか誰もがこの奮起湖で安くて旨いこの便當を買い求めるようになったのだと。
かつて、鈴なりの乗客に供される便當は、千個を超えることもあったのだとか。
登山道路(阿里山公路)が開通した30余年前、状況は一変し、一時販売は不振を極めたと言います。
しかし、近年では阿里山森林鐡路も観光鉄道として見直され、大勢の乗客が戻って来るのに合わせて、便當も材料、製法を伝統的なやり方に拘って新たに世に問うた結果、今では台湾全土に知られる特産品のような存在にまで育ってきたとのこと。
こんなにもこの便當が人気を博しているのには、やはり、この内容の良さと価格の手軽さがあるのでしょうね。
台湾では、大量生産のコンビニ弁当でもだいたいTWD60程度はしますから、山の上の不便な場所で材料製法に拘って、おまけにスープまでつけて供されるこの便當がTWD120というのは、考えてみれば相当に良心的なわけです。
日本の駅弁も、かくあるべしと、つくづく思いますね。
奮起湖大飯店の本業は勿論宿泊施設なわけで、高山野菜や豆腐など、ご当地ならではの食事が供されるのだと。
こんな鄙びた山の宿にのんびり泊って行くというのも、台湾旅行の中の選択肢として、あっても良いでしょうね。