台湾の伝統醸造と日治時期の経営努力が融合した、黒豆麹の丁寧な醤油づくり。 : 丸荘醤油

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4.1

~¥9991人訪問時点の為替レート換算での金額になります。
  • 料理・味4.0
  • サービス4.5
  • 雰囲気4.0
  • CP4.0
  • 酒・ドリンク-
2017/07訪問1回目

4.1

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~¥9991人訪問時点の為替レート換算での金額になります。

台湾の伝統醸造と日治時期の経営努力が融合した、黒豆麹の丁寧な醤油づくり。

台湾・雲林の小都市、西螺(シールォ)。
延平老街を歩いていくと、ひときわ観光客が集まる一角が。
店前に醤油瓶を模したオブジェが並ぶ、丸荘醤油さんの観光工廠です。

店内では、醤油づくりの歴史や伝統製法がモニターで流れ、興味津々。
傍らでは自社製品が売られ、次々と土産に買い求める人たち。
遥々日本へ持ち帰るには、少々重いのが難点ですが・・
日本の食品メーカーでも、最近では盛んにこういう取り組みがなされていますね。

醬油は西螺が誇る特産品で、台湾全土に知られます。
濁水溪の清冽な水と風土、そして職人の技量に育まれ、丸荘醤油は1909(明治42)年の操業開始以来、既に1世紀を優に超える歴史があります。

芳醇な黒豆醤油は、どうしても大量生産ができないようで、今でも工場には、水里という街で造る伝統の土甕が並び、麹の自然発酵によって熟成を待ちます。
製造工程は、時間を決めて見学させてもらえるのだけれど、あいにく次の時間はずいぶん後。
日本から来たとわかると、特別に甕を見せてもらえることに。

日本語も少しわかる社員の方に、日本の醤油と台湾黒豆醤油の違いを聞いてみます。
日本の量産醤油は、大豆や脱脂大豆を蒸し、炒めた小麦を麹床に入れ、僅か3日ほどで醤油麹を作ってしまうのだと。
それを大型のステンレスタンクに移し、短時間で発酵させていく。
ちなみに、日本式の醤油を、台湾では「豆麥醤油」と呼んで区別しているのだと。
黒豆醤油には小麦は使わず、蒸した黒豆を竹笊に七日間あげて作る豆麹と、台南産のにがり入り海塩を土甕へ入れ、4~6か月も熟成させます。

中庭には見学客に味見をさせるための甕が用意され、上澄みには結晶した食塩がびっしり。
熟成がほぼ済んだ醤油を小さな匙に付けて「味を見てみますか?」と。
僅かな量を舐めただけで、口の中にふくよかな味わいが広がります。
自然なコクと甘さが余韻で残るのが素晴らしいですね。

第二次大戦中は、総督府によって食料管制が敷かれたため、1941(昭和16)年「虎尾醬油工業統制株式會社」を創立、雲林縣唯一の大日本帝国政府公認の醤油生産会社として、醤油を作り続けることができたと。
戦後は再び、以前の丸荘醤油に戻るも「丸」の字が日本的だという誹りで、一時は「圓莊」と書いたのだそう。
でも、台湾の人たちはみな、昔の丸荘に親しみ、みんな丸荘としか書かないので、自然とまた「丸荘醤油」に戻って今に至っているのだとか。
台湾と日本の関わりが、いかに深いものであるか、考えさせられますね。

  • 丸荘醤油 - 有機黒豆醤油。

    有機黒豆醤油。

  • 丸荘醤油 - 黒豆です。

    黒豆です。

  • 丸荘醤油 - 粒選り。

    粒選り。

  • 丸荘醤油 - 台湾で人気の丸荘ブランドです・

    台湾で人気の丸荘ブランドです・

  • 丸荘醤油 - 工場の公開、ミュージアム化は日本以上かも?

    工場の公開、ミュージアム化は日本以上かも?

  • 丸荘醤油 - 興味深い展示物

    興味深い展示物

  • 丸荘醤油 - 即売も大人気。

    即売も大人気。

  • 丸荘醤油 - 金品

    金品

  • 丸荘醤油 -
  • 丸荘醤油 -
  • 丸荘醤油 - 歴史的な甕。

    歴史的な甕。

  • 丸荘醤油 - 工場の中庭。

    工場の中庭。

  • 丸荘醤油 - 現役です。

    現役です。

  • 丸荘醤油 - 昔の樽。

    昔の樽。

  • 丸荘醤油 - 黒豆麹。

    黒豆麹。

  • 丸荘醤油 -
  • 丸荘醤油 - 凄く旨味が深いのです。

    凄く旨味が深いのです。

  • 丸荘醤油 -
  • 丸荘醤油 - 日本から来たというと、特別に案内してくれました。

    日本から来たというと、特別に案内してくれました。

  • 丸荘醤油 -
  • 丸荘醤油 - 現役の施設です。

    現役の施設です。

  • 丸荘醤油 - 延平老街に。

    延平老街に。

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店舗情報(詳細)

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店舗基本情報

店名
丸荘醤油
ジャンル その他
予約・
お問い合わせ

(+886) 55863666

予約可否
住所

台湾雲林縣西螺鎮延平路25號

交通手段

台北、桃園、台中、高雄(左營)などから台湾高鐵(THR)を利用、雲林(ユンリン)站へ。
高鐵雲林駅前ロータリーの4番乗り場から台西客運の西螺(シールオ)行き路線バスに乗車、約40分で西螺転運站(バスターミナル)へ。
雲林には、速達タイプの列車は停まらないので注意。
西螺へは、斗六(ドゥリウ)、虎尾(フーウェイ)などからも、毎時0.5~2本程度のバス便があります。

営業時間
  • ■営業時間
    8:00~20:30

    ■定休日
    原則無休

営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。

予算

~¥999

~¥999

予算(口コミ集計)
支払い方法

カード不可

席・設備

個室

特徴・関連情報

利用シーン

ホームページ

http://www.wuanchuang.com/

備考

丸荘醤油観光工廠

http://www.taipeinavi.com/miru/375/

http://www.tabitabi-taipei.com/more/2012/0611/index.php

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