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imosaさんの他のお店の口コミ
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| 店名 |
阿江炒鱔魚
|
|---|---|
| ジャンル | 台湾料理 |
|
予約・ お問い合わせ |
(+886) 937671052 |
| 予約可否 | |
| 住所 |
台湾台南市中西區民族路三段89號 |
| 営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
| 予算(口コミ集計) |
~¥999
※訪問時点の為替レート換算での金額になります。 利用金額分布を見る |
| 支払い方法 |
カード不可 |
| 個室 |
無 |
|---|---|
| 駐車場 |
無 |
| 料理 | 魚料理にこだわる |
|---|
| 利用シーン |
|
|---|---|
| 初投稿者 |
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意麵は台湾じゅうで見かける麵ですが、台南の意麵は調理する前に軽く揚げておくのが特徴です。
こうすると麵が痛まないのか、あるいは食べた時の食感が良くなるのかは分かりませんが、意麵を食べさせる店の店頭には決まってこの軽く揚げられた麵が積まれているのです。
そして皆さんご存知のカップヌードルで有名な日清。
この創業者でカップヌードルの発案者とされるのは安藤百福(ももふく)さんと言って、戦後日本に帰化された台湾人なんです。
Wikiなどによると台湾の嘉義出身の安藤百福(台湾名は呉百福)さんは幼少時代を台南に住む祖父母の元で育てられたそうです。
そこで繋がるのが台南の揚げる意麵。
日清のHPではそんなこと一言も言ってませんが、台南で育った安藤さんにとっては意麵は身近に存在するものであり、間違いなく口にはしているはず。
カップヌードルを作った際にもそのヒントを与えたのであろうことは想像に難くありません。
現に台南の人たちにとってはそれは周知の事実として扱われており、カップヌードルのルーツが意麵であるということが台南の人たちの誇りとなっているのも事実なのであります。
そしてこちらは台南ではよく食される田うなぎを使った意麵、鱔魚麺がいただけるという名店。
田うなぎを食べる文化は元々日本統治下で広まったとされており、うなぎの無かった台湾では田うなぎが代用されたのだそうです。
血が多いとされる田うなぎが捌かれ赤く染まった身が積まれているのは少々グロテスクではありますね。
壁に貼られたメニューは3種類。鱔魚意麵、鱔魚米粉、乾炒鱔魚意麵。
その中から汁無しの乾炒鱔魚意麵(120元)をいただくことにしました。
鍋を振るう老板の横には揚げられた意麺、赤く染まった田うなぎ、玉ねぎが積まれた状態で調理開始。
カンカンとお玉を叩きつけるように鍋に当たる音が鳴り響きます。
このために数ヶ月で鍋に穴が空いてしまうなんて話があったりするほどです。
先に意麺を何人か分炒めてそれを横にどかせてから田うなぎを炒めます。
砂糖、ソースなどで味付けして、盛り付けた後に胡椒を振るのがこちらのスタイル。
調味料からすると、何となく焼きそばにも通じるところがあるようにも思えます。
意麵はやや太めのストレート麵でそこにたくさんの田うなぎが載っているという、見た目にはシンプル。
あれほど赤が印象的な田うなぎはソースなどと炒められて黒色になっていました。まるでアナゴみたい。
皿の底に溜まった汁と麵をひっくり返して混ぜながら食べます。
麵は一度揚げている上にタレにはソースが使われ胡椒もかかっていることもあって、一瞬カップ焼きそばのようなものが頭をよぎる風味を感じますが、そこはやっぱり台南の歴史ある意麵。
ごくごく簡単にザックリ作られているようでいて、太めの中華麵のドッシリくる食感と濃いめのタレの組み合わせは予想以上に絶妙で、一口食べた瞬間にこの一皿を飛び越えてお替りしたくなるくらいに食欲を刺激されます。
田うなぎも多少食感のしっかりしたアナゴといった感じ。この力強さがあるから麵やタレにも決して負けていません。
見た目のグロテスクさとは裏腹に旨みもしっかり感じられて美味しい田うなぎでした。
狭い店内は開店間もなくしてあっという間に満席。
台南には意麵という文字を看板に掲げるお店は山ほどあるものの、やっぱりそれだけ地元の人にも評価されているということなんでしょう。
残念ながら今回の台南訪問での意麵訪問店はこちらだけでしたが、また台南訪問の機会を得た際にはぜひ意麵の食べ比べをしてみたいものです。