老舗宮廷タイ料理店 : Benjarong Dusit Thani BANGKOK

今までタイに行ったときは行き当たりばったりのB級グルメで満足しておりました。

今回は日本ではなかなか食べられない宮廷料理店巡りをしてみようと思い、行くべきお店をピックアップし、

いつになく気合いを入れて旅行に来たわけです。

最初のディナーは有名店のベンジャロン。

名前の由来はタイで有名な陶器「ベンジャロン焼き」キンキラのツブツブ模様と言えば、

見たことある人にはわかると思います。

ホテル・デュシタニ・バンコクの一階のホテルレストランです。

店内の高い天井にはシャンデリアがあり、ガラス一面を隔てたむこう側にはテラス席とオブジェの滝が。

ゴージャスな内装です。

①Kiew Krob Tuna Takarai Sod 390バーツ
円錐型にカリッと揚げたワンタンの筒の中にマグロ・トマト・レモングラスを和えたツナタクライを入れたもの。味は想像通りですが見た目が美しいですね。

②Som Tam 350バーツ
ソムタムは青パパイヤのサラダですが、こちらのは太目にカットしたパパイヤに味が浸透してしんなりとしております。これは私の好みのソムタムですね。生のインゲンを入れるのもタイでは珍しくありません。しかし、残念ながら辛さは結構控えめ。もうちょっと辛いほうが好きかなぁ。

③Foie Gras and Tamarind Chutney 480バーツ
フォアグラとタマリンドチャツネであります。タイ料理でなぜフォアグラ？！と思いますよね。正直に申し上げますと、「Foie Gras」をフォアグラと読むのを知らなくて、なんか見たことのない未知の食材が出てくるのでは？と勝手な期待をしてしまったというお恥ずかしい話であります。しかし食べてみますと、タマリンドソースとパイナップルの酸味とショウガが効いて、フレンチとは違うフォアグラの食べ方にちょっと心を揺さぶられました。なかなか美味しいじゃないですか。

④Kang Massaman Ka Gae 700バーツ
骨付きラムのマッサマンカレーであります。マッサマンカレーはもともとタイ南部のカレーでありますが、南部はイスラム教徒が多いため豚ではなく羊なのです。でっかい骨付きラムをカレーで食べられる幸せ。しかもタイで食べるカレーはなぜか日本のとは一味違うんですね。ハーブのフレッシュ感が違うんだと思います。

⑤Fried River Prawn with Tamarind Sauce 990バーツ
揚げた川エビのタマリンドソース。タイで驚いたのはイセエビぐらいの大きさの手長エビが存在する事。以前どこかのお店で食べたのはそんな巨大なものでした。そのあといろんな店でその幻のKing River Prawnを探しているのですが、未だに再会できていません。そんな期待を胸に注文したこちらの川エビは、、、。そこまででもないですかね。でもやはり日本のボタンエビなんかよりずっとデカい。そしてエビみそがたっぷり入っている。身への火の通り具合も素晴らしい。甘酸っぱいタマリンドソースでいただき、エビ好きの私にとってはたまらない一皿でした。

⑥Cake Kalamae with Fudge Ice-Cream and Crispy Banana 210バーツ
アーモンドケーキとキャラメルアイスクリームに揚げバナナ。あまりタイ料理っぽくないようにも見えますが、アーモンドケーキはタイでは良く食べられているようですね。普通に美味しいです。

⑦Mango and Sticky Rice 240バーツ
カオニャオマムアンです。マンゴーにモチ米。なのですが、出てきたのはいつものカオニャオマムアンと全然違う見た目。ダイスカットされたマンゴーとマンゴーアイスにモチ米は少々。パウダー状になったココナッツミルクシャーベット。ん～、全部口に入れるとたしかにカオニャオマムアンですね。上品であることは確かです。

⑧Illy Coffee 190バーツ

全体を通して、高級店ではなぜか香草や辛さが控えめであることが多いです。当店もそのような印象があり、個人的にはもう少し刺激を求めてしまいます。しかしその一方ではバランスよい味付けで美味しい食材を美味しく上品に食べられる事は確かですし、また他のメニューにも挑戦してみたいと思わせるスキのないレストランでした。