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フィッシュ・アンド・チップスでさようなら
こんぬつわ。
社会通念上のファッサード。
ビールはRedemption Big Chief IPA旨し!
ナンバー5の奴。
黒インゲン(Black bean)のフムス。豆もの大好き、マメモノビンボー!
フィーーーーッシュ! メニュにはBeer Battered Haddock & Chipsとありますから、コダラのビール風味洋風天ぷらといったところかしら。モルト・ヴィネガー #BCMKR!
カリカリダックのシーザーサラダ。
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ムササビヒンソー
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ムササビヒンソーさんの他のお店の口コミ
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| 店名 |
The Hansom Cab
|
|---|---|
| ジャンル | パブ |
|
予約・ お問い合わせ |
(+44) 02079383700 |
| 予約可否 |
予約可 |
| 住所 |
イギリス84-86 Earls Ct Road,Kensington,London W8 6EG |
| 交通手段 |
オリンピア ロンドン駅から徒歩15分 |
| 営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
| 予算 |
¥5,000~¥5,999 |
| 予算(口コミ集計) |
|
| 禁煙・喫煙 | 全席禁煙 |
|---|---|
| 駐車場 |
無 |
| 空間・設備 | 落ち着いた空間、カウンター席あり、ソファー席あり |
| ドリンク | ワインあり、カクテルあり |
|---|
| 利用シーン |
|
|---|---|
| ロケーション | 一軒家レストラン |
| サービス | 複数言語メニューあり(英語) |
| ドレスコード | カジュアル |
| ホームページ | |
| 初投稿者 |
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そういえば今回、肉と芋ばかり食っててさかな食べてないね。
…参加していた展示会最終日。
会場の撤収もスムーズに終わり、ハンバキ*1 の一杯やりに行きましょうか、と、いつものパブさがし。
現代の、移民の流入と世代交代の進むロンドンでは、さまざまなエスニック、ガストロノミーを愉しませるレストラントも多数あると聞くが、それでもなお薄暗い、「立って飲む」店に出入りしたくなるのは故森下賢一翁*2 が著したさまざまな酒場随筆の影響であると同時に、わたくし自身、長年の酔漢生活を重ねるうち、カウンタとそこに林立するビアタップを見ているだけで落ち着いてしまう、という人情を獲得してしまったからに他ならない。
ミドルクラス住宅地の中にある一軒。古い店にそこそこ手をかけ、現代での利用に耐えるよう営繕、改装したような造り。
いわゆるクラシック・パブのような重厚感はないがスッキリしていて肩のこらない、それでいて喧騒に過ぎない心地よい空気が流れている風。イインジャナイノ、ココ。
おススメのエイルはなんでしよ?
このビックチーフはどう? ホッピーエイルですから香りがいいですよ。
ほ、ホッピー? 下町居酒屋の味、中身と外、新宿では伝統的に非流通、もつ焼きとマグロぶつ、三冷、やり手オンナ副社長(いまは社長)…聞いた途端、さまざまな予断がアタマのなかを駆け巡るが、「そういうこと」ではなく、オーストラリアのホップを用いて醸す、イマドキのインヂャン・ペル・エル(IPA)をそう称するらしい。
さっそくパイントでもらいガブリ。うむ、ハチミツとネクター、南洋の柑橘や花の香りが複雑に…と、メーカーのテイスティングノート受け売り*3 しつつ、しかし実際の喉越しの爽やか、香りにウットリとくる。旨し!
旨しエイルにはビア・バッタード・ハドックに決めている。
決めているのに理由はない、あったとしても忘れてしまった。
もしあるとすれば、冒頭ご案内の通り、これだけパブをハシゴしているにも関わらず、パブめしの定番にして基本形、定型、類型、身も蓋もなく言うと「月並み調™正岡子規」であるフィッシュ・アンド・チップスを口にしていないという #冷酷な現実 に向かい合い、とは、機会を逸すると、負けたような「気になる」イマゴキの「自分だけは損をしたがらないワカモノ©内田樹」のようだネ、と揶揄されそうだから黙っている。
そう思いながら運ばれてきた「モンツキダラ洋風天ぷら」に目を移すと、その衣は高温領域で一挙に加熱されたさまが一目でわかる出来栄えで、口に入れた途端「バリン」ときて、上あごに擦り傷をつくりそうでドキドキし、なかみのコダラは、冷凍特有のNH3なオイニーこそしないものの、身が妙に柔らかく、よく言えばジューシー、有体に言えばゾロっとしていて、ま、記念? に、ひと口食えばいいかしら、と思いながらも、生まれつきの吝嗇が残すことを許さず、モルトビネガーをバシャバシャとブチまけて正体不明にしてから機械的に平らげ、気を取り直し、もうひとつとった黒いんげん(Black Bean)のフムス(حُمُّص)に手をつけてみると、素朴さ、あぶらっこさが適度に枯れた妙味を醸し出しており、エイルに調和し調子が高く、ふむ、ホッピーに舐めものか、オレはもしかしてノガミHKGTAGL©シヌモノビンボーにいるんじゃないかしら? と錯覚しない、事もない。
*1 エチゴ弁。はんばき=脚絆 を脱ぐ。つまり旅が終わる事から、旅行後の反省会という名の宴会、転じて行事の直会(なおらい)の意味で用いられる
*2 大凡酒場で飲み歩いていて、このヒト知らないって事ぁないでしょ、ねえ。
*3 http://www.redemptionbrewing.co.uk/the-beer/