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ハリーポッターの魔法??? ロンドンで懐かしい友とギリシャ料理を
ロンドンに行ったら必ず食べたい「タベルナ」
「イギリスは食べ物がまずい」
昔からよく聞く言葉。
確かに昔私が初めてイギリスで短期ステイをした田舎では、レストランといえば「ラムチョップ」などの肉料理や「フィッシュ&チップス」ばかりで、面白みはないように見えた。
でも、その後ロンドンに行ったときは、全くそんなことは思ったことがない。
逆に、ロンドンには世界中の料理が集まっている。
確かに、昔はソーホーあたりの安い中国料理店は発酵調味料もうま味調味料も使わない大味な料理を出している店が多かったが、食材も調味料も人材も豊富なロンドンで、料理だけがまずいわけがないと思っていた。
実際、毎日何を食べようか楽しみだった。
特に、ハイドパークの北側、ベイズウォーターの一角は、世界各国の料理店が集まっていて、私はロンドンに居る間は夜になるといつも入り浸っていたといっても過言ではない。
というか、今でも解放されれば必ずここへ行く。
昔は、ベイズウォーターの駅を中心に、「タベルナ(ギリシャ料理店)」や「インド料理店」が何軒も軒を並べていた。
元々ギリシャ料理が大好きだった私は、何軒もはしごをして特にうまい店を探していた。
周辺には、ペルシャ料理、レバノン料理、北アフリカ料理などがどんどん増えていった。
ただ最近では、表通り沿いにあったギリシャ料理やインド料理が、中国系の料理店や日本人以外が経営する寿司屋などに取って代わっている。
でも、その周辺や裏通りには相変わらず各国の料理店が存在している。
「サントリーニ・レストラン」も、そのベイズウォーターの駅からワンブロック入ったところに昔からある「タベルナ」(ギリシャ料理店)。
ここの料理はオーソドックスだがとにかく旨い。
名物の「ムサカ(ナスとひき肉のグラタン風重ね焼)」は個性があってとても美味しい。
じっくりと煮込まれたミートソースはトマト臭さが無くスパイシーなのがこの店の特徴。
私にとって、美味しいギリシャ料理店の基準となるこの料理が美味しいのはそもそもポイントが高い。
「スブラキ(肉の串焼き)」も、ラムだけでなく多種の肉を揃えている。
肉の種類によってスパイスやハーブの調合を変えてある。
「カラマリ(イカのフリット)」はわずかに残したイカ独特の匂いがヨーグルトソースととても合っている。
そして、ギリシャ風ブイヤベースとも言うべき「カカビア」はこの店のスペシャリティと言っても良いほどの出来にある。
私は「世界で最も好きな料理は?」と問われれば「ギリシャ料理」と即答するほどのギリシャ料理好き。
ギリシャにはプライベートで過去4度訪れ、日本国内はもとより、出張でよく行くパリ(サンミッシェル界隈)や、ニューヨーク(ブロンクス)、トロント(ギリシャ人街)でも毎回ギリシャ料理を食べているが、その中でも、ギリシャ国内を除けば今はこの店が一番好きかもしれない。
(最も好きだったのは、昔、横浜の曙町にあった「スパルタ(初代)」=永遠の5点満点。)
ヒースロー・エキスプレスが開通して、パディントン駅周辺に宿を構える今でも、それ以前にキングスクロス界隈を定宿としていた頃も、大げさではなく、ロンドンに行ったら(場所も便利なので)毎回必ず通っている。
これからも私はきっとそうするだろう。
余談ですが、今日はW杯の日本の初戦の日。
ちょうど昼食時だったので、私はサッカーフリークのロンドンのスタッフと共にアーセナルファンが集まるキングスクロスのスポーツバーで観戦していた。
対戦相手のGKがアーセナルの選手なのでコロンビアを応援している人が多かったが、香川選手がPKを決めた時は、「センスあふれる素晴らしいPKだ」「あのようなPKを蹴る選手がイングランドには居ないんだよ」と皆が賞賛していた。
残念ながら最後まで試合を見る事は出来なかったが、スパーズ(トッテナム)ファンのうちのスタッフも「香川には(ライバルでドルトムント出身者の多い)アーセナルには来てほしくない」と小さな声で語っていた。
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グールマン
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| 店名 |
Santorini Restaurant
|
|---|---|
| ジャンル | ヨーロッパ料理 |
|
予約・ お問い合わせ |
(+44) 02077277112 |
| 予約可否 |
予約可 |
| 住所 |
イギリス10 Moscow Rd, London |
| 営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
| 予算 |
¥5,000~¥5,999 ¥3,000~¥3,999 |
| 予算(口コミ集計) |
|
| 支払い方法 |
カード可 |
| 利用シーン |
|
|---|---|
| ドレスコード | スマート・カジュアル |
| ホームページ | |
| 初投稿者 |
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4月中下旬のヨーロッパ出張8日目。
この日は新規の取引に発展しそうな大学の下見。
ロンドンから急行列車に乗って1時間弱。
そう、オックスフォード大学。
(例によって長い余談から始めます。お店については***以下をご覧ください)
私がここに来たのは初めてではない。
初めてロンドンを訪れた留学時代と数年前にも来たことがある。
かつて一度、取引ギリギリまで行ったこともある。
今回は「ハリーポッターの聖地」という観点でもとても興味があった。
スタッフの1人とのんびりとロンドンを出てオックスフォード駅に着き、
駅からカレッジ群に向かう途中のカフェで軽くブランチを摂った。
ちなみにトッテナムサポのスタッフは前夜のショックと屈辱からかこの日はドタキャン。
でもきっと、翌日のニューカッスルでエキサイトするつもりなんでしょうね(笑)
我々は大学機構の本部がある場所に行く前に、
ハリーポッターのモデルになったという「例の図書館」の近くにある、
キャンパスが一望できる「ガーファックスタワー」に行き、階段を昇ってベランダに出た。
しばらくオックスフォードの全景を眺めながらスタッフからのレクチャーを受けていたら、
ひとりのアジア系女性がとても流暢な英語で「写真撮っていただけますか???」と言ってきた。
普通は「もちろん」「SAYチーズ!」「ありがとう」「良い旅を」で終わるはずなのですが、
私は彼女の顔や雰囲気に何となく特別なものを感じて、
「こちらの景色でもう1枚撮りましょうか???」
「ありがとうございます」
そして、この時はわざと「SAYスパゲティー!」と言ってみた。
「スパゲティ???初めて聞いた」と言われた私は、
「日本ではやはりチーズですよね???」とあえて日本語で言ってみた。
「やっぱり・・・、ひょっとして・・・」
「そうだよね???・・・」
実は彼女は高校時代の同級生だったのです。
彼女とは3年生の時の同級生ながら、
私が部活一筋だった夏までは特に仲が良かったわけでは無かったのですが、
部活を引退した夏休み後半のある日、同級生のちょっと変人の友人から、
「体育祭のマスコットでも作らない?」と唐突に誘われ、
「ダルマ」というあだ名の担任にちなんで達磨のはりぼて「だるまん」(仮称)を作る事にした。
山のふもとの竹やぶから竹を切って運ぶ(もちろん許可を得て)ところから始め、
補習の日に学校に残って男3人だけで始めた事だったが、
3日目から2人の女子が合流して補習のない日も集まって、
「ああでもない、こうでもない」と言いながら「だるまん」を作っていた。
その時のひとりが彼女だった。
我々5人はそれ以降急速に仲良くなり、
大学時代も地方の大学に行ったそのうちのひとりの男が正月以外に帰ってくるたび皆で会い、
時には私のアパートで飲み明かすこともあった。
だが3人のうち2人が浪人した我々男どもと違って、彼女たちは現役で難関大学に入学、
私たちよりもひと足先に社会に出た彼女達とは大学卒業後に会う事はなく、
二人とも早い時期での結婚を機に年賀状のやり取りも無くなった。
(今のようなLINEとかメールのない時代ですからね)
ちなみに、彼女は帰国子女でバイリンガル。
少しぽっちゃりとしていていつもニコニコ、誰とでも仲良くなるタイプの子。
当時よりはもう少しぽっちゃりとして、顔は化粧のせいもあるのか多少キツく感じるけど、
醸し出す雰囲気がまるで変わらない。
彼女は「全く成長しない」とよく言われる私の事をすぐにわかったらしいが、
場所が場所だけになかなか確信が得られなかったのだと言う。
本来なら「お茶でも」という事になるのでしょうが、
まだ仕事が残っていたので夜ロンドンで改めて会う事になった。
***
夕刻、彼女のホテルに迎えに行き、
夕食のために訪れたのは、私のロンドンでのホームタウン・ベイズウォーターのこの店。
『サントリーニレストラン』は昔からあるギリシャ料理レストラン。
ひとつ前のログでも申し上げたように、
昔(40年足らず前)のこの辺りはとても多くのギリシャ料理店が軒を並べていました。
今では5~6軒になってしまったが、その中ではここが一番気に入っている。
(ひょっとしたらギリシャ以外ではここが一番かも・・・)
本当は多少高級なお店なのですが気取らない雰囲気もとても良い。
久々のしかも異国の地での再会なので、
ちょっと気取ってオサレなお店でも・・・とも思ったのですが、
堅苦しいお店よりも、私自身が慣れ親しんだ店のほうが良いかなと思ったので・・・。
それに造詣あるギリシャ料理なら、彼女の好みに合ったものが提案ができそうな気がしたから。
「えっ、ギリシャ料理なんて日本に戻ってきてから一度も食べたことない」
なるほど・・・。
「ということは、アメリカにいた頃は食べてたわけね」(私の心の声)
少し不安になったがそんなことはとりこし苦労。
彼女が久々に食べたいといった料理はおおよそ定番のものが多かった。
焼きナスのペースト「メリジャノ」。
タラコとポテトの「タラモサラダ」。
それらをはさんで食べる「ピタパン」。
イカの天ぷらをヨーグルトソースで食べる「カラマリフリッター」。
茄子とひき肉の重ね焼「ムサカ」。
どれも私がここで食べたことがあるものばかり(女性らしくあっさりしたものが多い)
しかも、このお店のこれらの料理はことごとく美味しい。
(どれくらい美味しいかは前回ログをご参照ください)
ワインは私が勧めた「レツィーナワイン」。
「松ヤニの入ったワインだよ」
と言うと彼女は少したじろいだが、そのすっきりした味わいを気に入ってくれた。
我々は時間も忘れて、昔話を含めた四方山話に夢中になった。
***
今回、彼女は1人旅との事。
かなり昔に離婚したというのはチラッと聞いていたのですが、
息子さんがひとり立ちして自身も勤務先を定年退職した事を機に、
妹さんとかつて暮らしたアメリカを訪ね、イギリスにはひとりで来たとの事。
(考えてみれば、彼女には言葉の問題が全く無いですからね)
彼女は昔からとても社交的だったので、
高校時代の私の彼女や中学時代からの私のマドンナとも連絡を取りあっているという。
マドンナについてはかつて別ログ(『モントレー』)でも触れた事がありますが、
ずっと私を慕っていた弟さん(後輩)が野球で強豪校に行ったものの精神的に潰れてしまい、
私が彼の背中を押した事がその悲劇の一因になったのではないかという呵責が有ったのですが、
その弟さんも今では家庭を持ち地道に暮らしていることを含め、
「私が今でも弟さんの憧れ(アイドル)であり、私にはとても感謝している」
と彼女(マドンナ)が言っていた事を聞かされ、長年の胸のつかえが少しとれた気がした。
私も当時の2人の悪友とは今でもたまに会って相変わらず馬鹿話をしているので、
3人のおっさんぶりを詳細に尾ひれと羽ひれを付けまくって話した。
また、帰国子女の彼女から、
「英語、かなり上手になったね」と言われた。
ん?「かなり」ということはまだまだダメということ???・・・放っといてくれ!
とても楽しく懐かしい夜だった。
まさかこんな話をロンドンですることになるなんて夢にも思わなかった。
東京でまた皆で会おうかという話にもなったのですが、
実はあの時のもう一人の彼女とは音信不通なのだという。
(彼女はこの女性と違って当時から人見知りだった)
かといって、今さら元カノやマドンナにも会いたくない。
記憶の中の元カノやマドンナのままでいて欲しいから・・・という気もする。
携帯番号以外、アドレスもLINEも交換しないままでしたが、
この先、我々はどんな関係になるのでしょうね???
ハリーポッターの魔法にかかったような1日でした。