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「セントトッテリンガムズデー」 ロンドンの歴史的な日に食べた「ラザニア」
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グールマン
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| 店名 |
Mamma Mia Ristorante Italiano
|
|---|---|
| ジャンル | イタリアン |
| お問い合わせ |
(+44) 2034170180 |
| 予約可否 |
予約不可 |
| 住所 |
イギリス48 Queensway, Bayswater, W2 3RY London |
| 営業時間 | |
| 予算 |
¥4,000~¥4,999 |
| 予算(口コミ集計) |
|
| 支払い方法 |
カード可 (VISA、Master、JCB、AMEX、Diners) |
| 駐車場 |
無 |
|---|
| 利用シーン |
|
|---|---|
| ホームページ | |
| 初投稿者 |
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4月中下旬のヨーロッパ出張7日目。
出張も佳境に入ったこの日、
スペイン・ビルバオからロンドンに着いた私は、
その足でロンドン北部のエミレーツ・スタジアムで行われる、
「アーセナルvs.サウザンプトン」のサッカーの試合を観戦する・・・・・・予定だった。
ところが・・・、
(例によって長い余談から始まります。お店については***以下をご覧ください)
「チケットは必ず手に入れるから金曜日には絶対にロンドンに入って下さい!」
と出発前から言っていたロンドン事務所のスタッフからこの日の朝に聞かされた言葉が、
「チケットがとれなかった・・・」
ハードスケジュールを組み、
パリの『ランブロワジー』の6年ぶりのディナーもフイにしてまでやって来たロンドンで、
スペイン・ビルバオまで行ったのにサン・セバスチャンにも行かずにやって来たロンドンで、
スタッフのまさかのチョンボに私は唖然とした。
と共に、実はこれはトッテナム(アーセナルのライバル)のサポーターである彼の、
私に対する嫌がらせだったのではないかと思った。
というのも、もしこの日、アーセナルが引き分け以上なら、
その瞬間に今シーズンアーセナルはトッテナムよりも順位が上になることが確定する。
これはアーセナルファン(通称:グーナー)にとってはライバルを負かしたという特別な日。
「セント・トッテリンガムズデー」
グーナーが「ラザニア」を食べて祝杯を上げる日になるのだ。
(なぜ『ラザニア』なのかは書くと長くなるのでググってください)
昔、元名古屋グランパスの監督だったアーセン・ヴェンゲル氏がアーセナルの監督時代にはあたり前だったこの「セント・トッテリンガムズデー」も、
実は、彼の最終年から今までしばらく迎える事が出来ていない。
この日これが実現すれば6年ぶりの歓喜の日となる予定だった。
私は、今は特別にアーセナルのファンというわけではないのですが、
ヴェンゲル氏は、名古屋グランパス時代に少しお手伝いをしてからというもの、
指導者としても人間としても尊敬して止まない存在なので、
私はずっとアーセナルというよりヴェンゲルを応援してきたいわゆる「にわかグーナー」でした。
こういう「にわかファン」は、
贔屓のサッカークラブに命を懸けてるイギリスでは最も嫌われる種類の人間らしいですが、
まあそのことは甘んじて受け入れつつも、今でもアーセナルに愛着が有るのは事実で、
特にトッテナムファンであるこのスタッフの前では、今も熱狂的なグーナーを演じている。
にもかかわらず、アーセナルのライバルであるトッテナムファンのこのスタッフの不手際は、
どうしても「セント・トッテリンガムズデー」決定の瞬間をスタジアムで迎えたくないという、
彼のせめてもの抵抗だと思ったのも無理ないですよね(笑)
という事で・・・、
この日はロンドンのキングスクロス(エミレーツスタジアムへのゲートステーション)の、
グーナーの集まるスポーツパブで試合をフル観戦することにした(笑)
スペイン人のスタッフは「出張で疲れたから、スタジアム観戦でなければ行かない」と不参加。
トッテナムサポの彼にはチケットが取れなかった罰として苦痛の時間を味わってもらう。
と言っても、彼はヴェンゲル時代から私がロンドンに来た時にサッカーの試合があると、
いつもここに連れてきていたので、グーナーのフリをして観戦することには慣れている(笑)
試合はなかなか煮え切らない展開から結局3ー3のドロー。
このシーズン、ライバルのトッテナムよりも順位が上になる事が確定。
私は初めてロンドンで「セント・トッテリンガムズデー」の瞬間を迎える事が出来た。
お店からは祝いの「ひと口ラザニア」が振る舞われた。
彼はひたすら屈辱に耐えながらも周囲のグーナーと共にこの瞬間を祝っていた(笑)
***
パブでひとしきり盛り上がった後、
我々はいつもの私のホームタウンであるベイズウォーターに移動して、
再度「ラザニア」で乾杯した(させた???)
ベイズウォーターというのはハイドパークの北側、
おしゃれな街として有名なノッティングヒルとの間にある街。
ここは昔から、ギリシャ料理店やインド料理店が多数あって、
カレーやギリシャ料理の好きな私は、留学していたころから暇があればいつも入り浸っている。
なので、よく「イギリスは食べ物が美味しくない」という話を聞くが、
私はそんなことを思ったことは一度もない。
来るたびに「今日は何を食べようか???」とても楽しみだ。
逆に、イギリスは世界中からスパイスや調味料が入ってきていたので、
例えばカレーはもちろん肉料理などは圧倒的に美味しいと思っていた。
ただ強いて言えば、それだけスパイス類がたくさん入ってきたので、
日本のように出汁(ブイヨン)の概念がなくやうま味調味料も普及していなかった。
なので例えば、昔はソーホーなので中華料理を食べると課長さんが入っていないので、
大味に感じたり、逆に高級店では砂糖を入れすぎて甘く感じたりすることはあった。
今は、あれほどたくさんあったギリシャやインドのレストランは少なくなったものの、
中国系やアフリカ系など世界各国のレストランが軒を並べ、
相変わらずのエスニック感を漂わせている。
その中でこの店を選んだのは、単に駅から近かったこと。
そして以前に一度訪れて「手長エビのフィットチーネ」が美味しいと思っていたから。
気軽に入れる雰囲気ながら、なかなか本格的で美味しい料理を出す。
(隣にもイタリアンカフェがあるので間違えないでください)
今回も「ラザニア」とともに「手長エビのフィットチーネ」を(私は)楽しんだ(笑)
先にも申しあげたように私は根っからのグーナーではないものの、
長く応援してきたクラブの歴史的な???瞬間に立ち会えたことはとても嬉しかった。
と共に、少し冷静に考えると、
やはり「この瞬間はスタジアムで迎えたかったな」と思うと腹が立ってきて、
「ラザニア」もう一皿を追加して彼に無理やり食べさせた(笑)
食後、コーヒーを飲んでいると、彼が小声で何か言いながらスマホを取り出した。
「今日のチケットはとれなかったが、実は明後日の試合のチケットが有るのですが・・・」
そこには、ロンドンから遥か離れたニューカッスルという街で行われる試合、
「ニューカッスルvsトッテナム」のチケットがあった。
私はその場でもうひとりのスタッフに連絡。
その日(日曜日)はこの出張中唯一の完全休養日。
久しぶりにストラッドフォード・アポン・エイボンに行ってのんびりするつもりでいたのですが、
結局3時間かけてニューカッスルに行くことになったのですが・・・それはまた別のお話。
***
ちなみに、この日アーセナルが引き分けたことによって、
結果的にリーグ戦首位の座をマンチェスターシティに明け渡す結果になりました。
そういう意味では、例年よりはちょっと盛り上がらない「祝いの日」になってしまいました。